スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

★プロミスト・ランド

promised land10

2014年8月22日(金)公開

【作品情報】
ガス・ヴァン・サント監督&マット・デイモン主演という、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のコンビによるヒューマンドラマ。次世代エネルギーとして注目を浴びるシェールガスの採掘のため、田舎町を訪れた男が同地の人々との交流を通し、人生を見つめ直すようになる姿を描きだす。マット・デイモンは脚本と製作も担当。

【ストーリー】
大手エネルギー会社の幹部候補であるスティーヴ(マット・デイモン)は、仕事のパートナー、スー(フランシス・マクドーマンド)とともに、農場以外はなにもない田舎町マッキンリーへやってきた。実は、マッキンリーには良質のシェールガスが埋蔵されているのだ。スティーヴたちは、近年の不況で大きな打撃を受けた農場主たちから相場より安くその採掘権を買い占めようとしていた。町の財政再建の救世主として迎えられたスティーヴだったが、予期せぬ障害が立ちはだかる。科学教師フランク(ハル・ホルブルック)と環境活動家ダスティン(ジョン・クラシンスキー)が採掘に反対し、町の人々を説得する。そして、賛否は住民投票にゆだねられることに。さらにスティーヴは、仕事への信念と情熱を根本から揺るがすような衝撃の真実を知ってしまう。

promised land08

【作品データ】
原題 PROMISED LAND
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ
上映時間 106分

【スタッフ】
監督 ガス・ヴァン・サント
脚本 ジョン・クラシンスキー 、 マット・デイモン
原作 デイブ・エッガース

【キャスト】
スティーヴ・バトラー:  マット・デイモン
ダスティン・ノーブル:  ジョン・クラシンスキー
スー・トマソン:  フランシス・マクドーマンド
アリス:  ローズマリー・デウィット
フランク・イエーツ:  ハル・ホルブルック
デヴィッド・チャーチル:  テリー・キニー
マイケル・ダウニー:  ジョー・コイル



promised land01


【マイレビュー】
次世代の地球エネルギーである『シェールガス』採掘をめぐり田舎町の買収を目論む企業の敏腕幹部候補サラリーマンの信念と決断の物語。

・・・と言ってしまうと観たくなくなってしまう人もいると思う。
でもこの映画は観ておく ”べき” 映画じゃないかなって僕は思う。とてもいい映画だった。

サスペンスでもミステリーでもないのだが、マット・デイモン扮するスティーヴの情熱的な説得力にグイグイと引き込まれるだろう。彼の育ってきた境遇も影響している。思わず共感すること請け合いだ。

冒頭に、地域住民の取りまとめ役をしている町会長のような人物に会って話すシーンがある。
あくまで誠実で正攻法な彼の営業姿勢がストレートに伝わってくる。「ウォールストリート」の上っ面だけのインチキくさいアナリストとは器が全然違う。
姑息でチープな町会長の打算的かつ俄か仕込みの知識武装が軽々と論破されてしまうとこなど、小気味良いぐらいだ。

またところどころ投射的に『自分が農場主だったら・・・・』という決断を迫られているような感覚が芽生えてくるから不思議だ。


promised land06


二者選択を迫られたとしよう。
それがこの映画では「住民投票」にあたる。
本来は自然も産業も両輪でなければいけないものなのだが、いつの時代も二つの理論は相反し、反目する。
ひとりの人間にしたら「自然環境を守る」ことと「家族の安泰」と比較したら圧倒的に後者を選んでしまう。その場合、地球レベルの話は理想論に成り下がるのだ。
そのあたりもとてもうまく描かれている。

日本でも同じだ。
大きなところでは沖縄基地の移設問題や原発再稼動などの問題だ。
地域によっては大型ショッピングモールなどの土地開発と企業誘致。
こういうすべての開発には企業が絡む。

この映画でもセリフがあるように、企業にとっての悩みのタネで一番の厄介ごとというのは、土地買収の進捗の問題ではなく、「地域住民を説得すること」にある。土地より住民なのである。
住民擁護の立場を装った環境保護団体(支援金目当てのエセ環境保護団体や、野党政党や対抗勢力に金で雇われたプロ市民)も本格的に動き出すからだ。


promised land04


この点をクリアにしなければ巨額の利権も前に進まない。
この映画では、”そんなとこにも”人間の集団心理を微妙についた企業の狡猾な頭脳が発揮される。
この点が特に面白かった。
政治で言えば、選挙で対立候補をわざと立てる「当て馬」や、選挙後の「スキャンダル」や「ゴシップ」記事のリークがそうである。


開拓者となった先祖から引き継いだ広大な農場を守り、作物や家畜を育ててゆく責任。
豊かな自然環境と肥沃な大地と澄んだ空気。
これからの農業が孕んでいる景気の先細り感と家族の将来の生活不安。
そこに降って沸いたような巨大なエネルギー資源の存在と巨額な土地買収話。
さてどうする?!


promised land12


この映画はそういう理想と現実の共存した世界を描いており、その「さじ加減」が絶妙である。
どちらの選択をしてもそれがけっして間違いではない。
あの「住民投票」は僕らビューワーの判断でもあるのだ。

しかしアメリカは何でもかんでも「Yes」か「No」でしかない。白か黒かが染み付いた国民性で、しかもそういう二者択一が好きな国なのだ。
100人には100通りの考えがあるのだが、いつでもその中間である「グレーな世界」を追求してもいないし、絶対にそんな中間点で落ち着こうともしない。「勝ち負けにこだわり過ぎ」な国民だからである。

最近アメリカっぽくなってきた日本だが、2700年の世界一の歴史ある日本の中になら、100通りの解決方法があるはずだ。


promised land07




関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

検索フォーム
シネマ記事を検索します
プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新記事
月別アーカイブ
集計
ブログランキング
ご協力に感謝します

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
261位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
127位
アクセスランキングを見る>>
QRコード
QR
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。