スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●ハンニバル・ライジング

Hannibal Rising03

R-15指定
2007年4月21日(土)公開

【作品情報】
「ロング・エンゲージメント」のギャスパー・ウリエルがハンニバルの青年期を演じたシリーズ最新作。「マイアミ・バイス」のコン・リーが「SAYURI」に続き日本人役を好演。

【ストーリー】
1944年リトアニア。名門家の血を引くハンニバル・レクター(アーロン・トーマス)は、危険から逃れるべく一家で城から離れた山小屋に避難するが、戦闘に巻き込まれ両親を失う。幼い妹のミーシャ(ヘイナ・リア・タチョヴスカ)と生き残るも、やってきた脱走兵たちにより妹を連れ去られる。ハンニバルは、夜毎その光景を夢に見るほどに、脱走兵たちへの復讐を誓う。8年後、住んでいた城はソ連の養育施設となり、ハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は収容孤児となっていた。構造を知るハンニバルは難なく脱走に成功、汽車を乗り継ぎ、フランスの伯父を頼る。伯父は亡くなっていたが、妻である日本人女性レディ・ムラサキ(コン・リー)が彼を受け入れる。

Hannibal Rising05

【作品データ】
原題 Hannibal Rising
製作年 2007年
製作国 アメリカ・イギリス・フランス
配給 東宝東和
上映時間 121分

【スタッフ】
監督 ピーター・ウェーバー
脚本 トマス・ハリス
原作 トマス・ハリス
製作 ディノ・デ・ラウレンティス 、 マーサ・デ・ラウレンティス 、 タラク・ベン・アマール

【キャスト】
ハンニバル・レクター:  ギャスパー・ウリエル
レディ・ムラサキ:  コン・リー
ポピル警視:  ドミニク・ウェスト
グルタス:  リス・エヴァンス
コルナス:  ケヴィン・マクキッド
幼いハンニバル:  アーロン・トーマス
ミシャ:  ヘイナ・リア・タチョヴスカ



Hannibal Rising08



【マイレビュー】
この「ハンニバル・ライジング」は「羊たちの沈黙」の大ヒットによる ”後付けの後付け” 作品であることは自明である。

たぶん原作者トマス・ハリスが、「羊たちの沈黙」で懐に余裕が出来たために旅行気分で来日して1週間程度は高価で由緒ある旅館に泊まったぐらいのことはしただろう。

どの程度の日本古来文化に触れたかは知らないが、そのとき世話になった老舗旅館に飾られた甲冑や鎧兜を前にして源平合戦とか川中島合戦とか関が原の戦いとか、適当な戦国時代の武者話を番頭さんから聞かされて感動し、それをうまく理解出来ないまま本にした結果だろう。

一夜漬け程度の知識を土産として持ち帰ったとしか思えない作品だった。
日本の描き方がそれはそれは酷すぎる。

「日本」を描くハリウッド映画の悪いクセ

Hannibal Rising12

先祖のヨロイを祀ってそれに祈る慣習や伝統など一般的な家庭レベルで日本にあるだろうか。祭りとかではなく先祖代々の個人の仏事や神事として。
由緒ある ”武家” ならそういう日課もあるのか。聞いた事もない。

薄暗い土間のような場所に、兜の下につける武者面のほか能面や般若、翁のお面を天井からぶら下げて、戦国時代の巻物とともに日本刀を飾り、その日本刀は先祖の誕生日(分かるわけない)だけに手入れが許され、毎夜ろうそくを灯して「鎧兜」に祈りを捧げる・・・。

居るか!そんなヤツ。
逆に日本人じゃない(笑)。

Hannibal Rising19


たとえもしそんな慣習があったとしても、遠い異国(フランス)に嫁いでまでそんな伝統儀式的なものを続けたりしない。
武者の甲冑やお面や具足類、それに日本刀なんかを嫁入り道具として大量に海外に運んで、ブードゥー教のような変なお祈り部屋を嫁ぎ先の家のなかに構えることなど絶対に無い。

本当に日本文化や日本人というものをもう少ししっかり学んでから書いてほしい。あるいは日本人の眼でしっかり検証して欲しい。こんなド素人の僕にさえ分かるほどの違和感を与えて欲しくないのだ。


Hannibal Rising10


殆どの映画では適当に東洋文化をごちゃ混ぜにしているようでいつも鼻につく。たぶんやつらは中国も日本も同じ東洋文化ぐらいにしか思ってないんだろうね。
この映画でも建具や調度品には中華料理屋さんによくある「双喜文」 が書かれているし、万が一でも先祖を祀る慣習を引き継いだ日本武士の末裔では無い。

だからいつも ”一括りでアジア” 一辺倒。 中国、韓国だけじゃなくタイとかフィリピンだって同じだったりする。

ハリウッドは日本を適当に描く ”クセ” がある。他の映画でもそんなシーンは数え切れないぐらい一杯ある。
多分日本だけじゃない。アジアを一括りでバカにしているんだろう。端々にそういうのが見えてしまう。

アメリカにわたると「寿司」もまったく別物になってしまうってことなんだ。


Hannibal Rising18


それにレディームラサキとか言って適当な名前をつけちゃって。せめて中国系女優じゃなくて、日本の女優さんを使いなさいよ!
ハリウッドではいつも日本や日本人を描くときに、アメリカ国籍のある中国人か韓国人を使う。見ればすぐにわかる。
そういうところも日本文化の描き方がおかしくなる原因だ。

日本独特の慣習としての「神仏習合」にしても、自然災害を繰り返す歴史ある日本固有の「無常観」というのも、2700年という「世界最長の歴史を持つ国」としての伝統的文化の扱いがテキトーに描かれるのは日本人として本当に許しがたいのだ。

力蔵



Hannibal Rising01


他の作品を観ていなくてもこの作品だけで単体で理解できる内容になっているのが製作者側からのちょっとした親切である。
あの「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス演じたハンニバル・レクター博士の幼いころからの体験から復讐心に燃えた青年期になった頃の話である。ハンニバルシリーズで時系列で言えば一番最初である。

前半には戦時中の空襲や陸戦の悲惨な様子、それに生きるための狂気や略奪の様子がとてもよく描写されていた。侵略戦争の恐ろしさが垣間見れた。とても恐く悲しい戦争体験をしたことが彼の人格形成に障害を残したことは理解できた。


Hannibal Rising02


主演のハンニバル役の「ギャスパー・ウリエルに眼を向けよう。
彼はちょっとイケメン過ぎて無理があったと思う。
演技で言えばもっと ”狂気” と ”怒り” と ”冷徹さ” が欲しかったと思う。


「羊たちの沈黙」では、クラリスや女性連続誘拐殺人犯よりもインパクトがあったハンニバル・レクター博士の類まれな ”頭脳” 。その発育や、医学や犯罪心理学でも天才といわれる部分にはあまり触れていなかったように思う。そのあたりを紐解く部分も描いて欲しかった。

また猟奇的で薄気味悪く何をするか予想も付かないような恐ろしさも描いていなかった。
目標に向けて真っ直ぐすぎると言うか、復讐の方法も、怒りに任せて割りと短絡的で捻りがなかった。
後々のアンソニー・ホプキンスが演じる独特の冷静な頭の回転力と執着性というか、持っている雰囲気そのものがまったくの別人で、なんというか不気味さの ”片鱗” が一切無いのが残念だった。


Hannibal Rising04


日本人役で出ていたレディームラサキこと女優の「コン・リー」だが、誰がどう見ても日本人じゃない。中国人の顔である。白人には区別がつかないのだろう。

ただ僕はこの「コン・リー」、嫌いじゃない。とてもエロいから。

それほど親しい間柄でもないポピル警視(ドミニク・ウェスト)とハンニバルについて話すときに、事情の説明をするだけで顔と顔の距離を15センチに保ち、目と目を合わせて話す日本人は絶対に居ない。しかも乳首が透けそうなシルクの寝間着を着て。完全なる ”誘惑態勢” である。

ただ、ポビル警視はクソ真面目な人格者だったのがとっても残念だった(笑)。


Hannibal Rising06




関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

検索フォーム
シネマ記事を検索します
プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新記事
月別アーカイブ
集計
ブログランキング
ご協力に感謝します

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
261位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
127位
アクセスランキングを見る>>
QRコード
QR
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。