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★es[エス] / Das Experiment

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webより抜粋
2002年6月22日(土)公開

【作品情報】
論争を呼んだ心理実験の実話に基づくサイコ・スリラー。模擬刑務所に収容された被験者たちを襲う惨劇を、スリリングに描く。ごく普通の人間の内に潜む狂気が衝撃的!

【ストーリー】
タクシー運転手兼記者の男タレク(モーリッツ・ブライプトロイ)はある日、『被験者求む』という新聞広告を目にする。その実験とは大学の地下に作られた擬似刑務所で20人の男を「看守」と「囚人」に分け、それぞれ与えられた役になり切り2週間生活するというものであった。 タレクは、2週間で4000マルク(約2000ユーロ、25万円)という高報酬と、刑務所の囚人の疑似体験という実験の特殊性が良い記事になると思い実験の様子を秘密裏に取材し、録画する為の超小型カメラを眼鏡に仕込み実験に参加する。彼は「77番」と呼ばれる囚人側となり当初はお互い側がお遊び気分でその境遇を楽しんでいたのだが・・・。

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【作品データ】
原題 Das Experiment
製作年 2001年
製作国 ドイツ
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間 119分

【スタッフ】
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本 マリオ・ジョルダーノ
原作 マリオ・ジョルダーノ

【キャスト】
タレク(囚人番号77):  モーリッツ・ブライブトロイ
シュタインホフ(囚人番号38) :  クリスチャン・ベルケル
ベルス(看守):  ユストゥス・フォン・ドーナニー
エッカート(看守) :  ティモ・ディールケス
ボッシュ(看守):  アントアーヌ・モノ
トーン教授 :  エドガー・ゼルゲ
ユッタ・グリム博士 :  アンドレア・サヴァツキー
ドラ :  マレン・エッゲルト



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【マイレビュー】

なんだかわからないけど冒頭から引き込まれる映画だった。観終わった感じとしてジャンル的には『心理サイコスリラー』になるのだろうか。あまり得意分野ではないが最後まで一気に観れた。実話を基にした映画で、リメイクもされている映画らしい。とても考えさせられる映画だった。


今回は「実話」映画なので若干のネタバレを含んだ内容で書こうと思う。
だが、この映画こそ観た人によって感想はまちまちだろう。そもそも映画とは観る側の感性によって変化するものだからである。そういう意味でよく出来た映画だったと思う。制作国が「ドイツ」っていうのはなんだかリアルすぎるが(笑)。

簡単なシミュレーション実験で対象者に選ばれた20名が10名ずつの看守役と囚人役にわかれ、モニターでその様子を2週間日を追って経過観察するというものだ。看守は囚人達を統率し、囚人達は看守の指示に従うというただそれだけのものである。

結果的には違法かつ空恐ろしい実験となったが学術的に貴重な資料になったことは間違いないだろう。たしかに ”ありえる現象” だと思えた。


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シミュレーションとはいえ建物も完全に刑務所内と同じである。
看守は制服を着て警棒まで装備する。囚人は素っ裸に囚人服を着せられ番号で呼ばれ、檻の中に閉じ込められる。
「優」と「劣」の状況がはじめから設定された状態から実験はスタートする。

当初は互いの立場を楽しんでふざけているのだが、徐々に支配側と従属側に変化してゆく。
看守側は集団的サディズムに目覚め、善も悪も正義も交錯し行動が徐々に暴力的にエスカレートしてゆく。抑圧や仕置きや罰、暴力支配によって囚人側は怒り、隷属し、畏怖の極限を通り越し精神の崩壊に向かってゆく。このあたりの過程が実話だけあってとてもリアルである。2週間でそこまで本当に変わってしまったのだろうか。

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人間の集団本能による行動変化を観察する実験であり、抑圧や弾圧によって人はどう変化するのか、それに被験者の隠された能力や秘められた本性や精神力を試される実験なのである。
看守と囚人という単純な実験だったのだが、おそらく国策での実験だろうと思う。

今なお現在世界中で起きている無法国家による人種差別、奴隷制度、言論統制、宗教弾圧、民主化阻止、支配を目的とする侵略戦争などによる民衆の怒りと悲しみ、それに届かぬ叫びや助けを求める声・・・その『縮図』なのだと僕は感じた。

現在進行形で非人道的に領土を広げている中国共産党あたりは真っ先に観るべき映画だ。彼らがどう感じるかは別だが。

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脱線劇場

~「正義」はどう発揮するか?~

「まさよし」さんじゃないよ。正義の味方の「せいぎ」である。

『正義』は大変重要な世の中の秩序である。生き方の手本となる「道徳」にも似ているがちょっと違う。
正義とは体制、支配、権力側に向けた矢のようなものである。
正義には勇気が必要で結果には賞賛が伴うものだ。
そこが道徳とは完全に違う。

ただ、『正義』ってよくよく考えると、それはつまるところ個々の心に存在する「あいまいな倫理観」でしかない。
しかしある意味、やってはならないことが書かれているだけの法律をも超越している。

時として厄介なそいつは ”いつ” ”どうやって” 発揮するのが最善なのか・・・って考えたことが皆さんにあるだろうか。
世界において、社会において、職場や学校、家庭において、どんな環境でも言える。
こんなご時世の中、自分の中の『正義』はいかに発揮すべきものなのかって僕は最近よく考える。

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両刃の剣なのだ。
タイミングによっては周りを巻き込むかもしれないし、ただのクレーマーに成り下がることもあるし、逆に因縁をつけられたり、適当にあしらわれて揉み消されたり、出すぎた杭として打たれたり、反乱分子、厄介者や頑固者、さらにはただの目立ちたがり屋とかと思われたりすることもあるだろう。要するに「正義の空回り」状態になることもあるからだ。

悲しいかな、スーパーマンでない限りは実社会ではとっさの単独行動は出来れば慎んだほうがいい

だから「正義」を発揮するときはじっくり考えて「仲間で行動を起こす」か「バックに大物をつけて」発揮するか、賞賛や評価を必要としないならば「身代わり」をたててそいつにやらせるぐらいしか方法が無いというのが僕なりの結論なのである。



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確信犯とは?

「確信犯」という意味を誤解・誤用している人が多い。

ウィキからの引用になるが、『確信犯』とは「道徳的、宗教的あるいは政治的な確信に基づいてなされる犯罪のこと」をいうのである。本人は ”自らの正当性を確信している” ことがポイントである。

殆どの人は ”悪いこととわかっていて” 罪を犯すことを「確信犯」だと思っている。
まったく正反対の意味で認識してしまっているってことだ。

僕らはそれを間違って日常的に使っていることが多い。
「アイツはいつも貰いタバコをするけど、確信犯だよな。」的な他愛も無い会話にも使われる。

他にそういう行為を上手く言い表す適当な単語が無いからなんだろうな。僕たちが日常的に使う『確信犯』に代わる言葉としては「非常識」ぐらいしか思い当たらない。
「アイツはいつも貰いタバコをするけど、非常識だよな。」・・・う~ん・・・
コミュニケーションとしての日常会話にしてはちょっと強めの批判的な意味合いにもなってしまうし、冗談めかしたニュアンスが単語ひとつで相当変わってしまう。誰かいい言葉を探し出して欲しい。

話が逸れたが、本来の意味の『確信犯』的人間がこの映画の中でも登場するので是非皆さんの目でその違いを見極めてもらいたいと思う。



人間は弱い生き物である。この映画を観てそれを痛感した。だから殆どの人間は群れていたいと思うのだ。

我慢には限界がある。恐怖にもいろいろある。行動の原点なるものはそれぞれ違うということもだ。
精神的・肉体的極限状態におかれたときに自己防衛本能はどう発揮されるのか。
人間はどこまでサディスティックになれるのか。
最後に発揮すべき人間としての尊厳や誇りとは何なのか。
何が本当の悪なのか。善とは何なのか。正義とはどうあるべきなのか。

感じ方は色々だし是非観てほしい秀逸映画だと思う。
「さあ不条理の世界にようこそ」そんな映画だった。

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Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
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