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★★MI5:消された機密ファイル

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劇場未公開作品
【作品情報】
英国機密諜報部“MI5"のベテラン諜報員が、国家の陰謀が隠された機密ファイルをめぐり奔走する。ビル・ナイ「ラブ・アクチュアリー」 × レイチェル・ワイズ「ナイロビの蜂」 × レイフ・ファインズ「007 スカイフォール」 。
BBC × ユニバーサル製作で贈る、極上のスパイ・スリラー。 ゴールデン・グローブ賞ノミネート そのほか受賞&ノミネート多数

【ストーリー】
英国機密諜報部、別名“MI5"のベテラン諜報員ジョニー・ウォリッカー(ビル・ナイ)。彼はふとしたきっかけで政治活動家である隣人ナンシー・ピアパン(レイチェル・ワイズ)と親しくなるが、長年の経験から偶然を装って近づいてきたものと判断し、ナンシーの調査を依頼する。ある日、上司であり、長年の親友でもあるベネディクト・バロス(マイケル・ガンボン)から、ある機密ファイルを手渡される。それは同盟国アメリカの秘密の捕虜収容所の拷問の実態について書かれており、この件はイギリス政府も承知しているという内容だった。内務大臣も混じえた会合でそのトップシークレット情報の取り扱いや情報源について紛糾する。そしてベネディクトはその情報を明かした真意を語る前に突然の死を遂げる。彼が何をしようとしていたのか、その真相を探るジョニー。やがて彼の真意を悟ったジョニーはビーズリー首相(レイフ・ファインズ)に目を付けられ一転追われる身に。その一方でナンシーの家族に関係する謎が徐々に明らかになる―。

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【作品データ】
原題:Page Eight
年度:2011年
製作国:イギリス
上映時間:104分
出版社/メーカー: アメイジングD.C.
発売元:パルコ/アット エンタテインメント

【スタッフ】
監督: デヴィッド・ヘア
製作: デヴィッド・バロン デヴィッド・ハイマン
製作総指揮: スコット・ルーディン ビル・ナイ レベッカ・イートン
脚本: デヴィッド・ヘア

【キャスト】
ジョニー・ウォリッカー: ビル・ナイ
ナンシー・ピアパン: レイチェル・ワイズ
アレック・ビーズリー首相: レイフ・ファインズ
ジュリアン・バロス: フェリシティ・ジョーンズ
ジル: ジュディ・デイビス
ベネディクト・バロス: マイケル・ガンボン



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【マイレビュー】
図らずもその前に観た「ゴースト・ライター」と機密情報の内容までもネタが大カブりである。なんだろうこの共通性は。
こっちの映画は大変秀逸な映画だった。

007シリーズやハリウッドのスパイ映画に付き物である余計なカーチェイスやドンパチ、それに体を張ってのアクションシーンは皆無である。その分、バックボーンとなるストーリーや脚本、それに役を演じるキャストの負担は大きくなるのだがそこが本当に見事で、スケール感もあり骨太で重厚な作品になっている。

国家機密に関わるそれぞれの立場での思惑がこれでもかと思うほど絡み合う。このあたりの人物描写がものすごく秀逸である。それぞれの役者が演じる人間の心理が手に取るようにわかる微妙な表情の変化まで捉えてしっかりと映し出してくれている。さすがアカデミー賞のスコット・ルーディン総指揮映画である。

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この作品ではとにかく主演のビル・ナイが渋くて超カッコいい。そのジェントルマンなベテラン諜報員の佇まいに男惚れした。古き佳き時代の英国紳士といった表現がピッタリだった。実年齢的にももうかなり”お爺さん”には間違いないが、この年齢になってやっと出せる「色気」のようなものも感じるのだ。

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この映画でジョニーはスパイの第一線から退いてMI5長官の参謀になった「007のOB」のような感じの設定で、若いころには女性にモテモテでいつも女性に助けられ、そして離婚歴をいくつも重ねていて、もうこの先女性で失敗したくないし怖いと思ってはいるが、また女性に惚れられ惚れてしまうという男にとってこれ以上無いと言えるほどうらやましい人生の持ち主である。

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レイチェル・ワイズは本当に魅力的である。この人が出演する映画はいつも全体に深みが出る。そういう”だしの素”のような女優さんである。決して大好きな女優さんと言う訳でもないが、とても存在感がある。女優としては一番大事な素養である。この映画でもナンシーは「惚れてまうやろ」的な言葉を発してジョニーの勇気を奮い立たせるシーンがある。

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また「愛を読むひと」で青年になったマイケルを演じたレイフ・ファインズ、とてもやさしそうで物静かな役だったが、彼の風貌はこの3~4年で劇的に変化している。少し太り、しわも増え、坊主頭になった。この映画では凄みの利いたイギリス首相である。外面は良くて腹黒そうな権力者役もピッタリだったのでびっくりした。


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人命を第一に尊重し正義を貫く人間が世間から身を隠すように生き、機密情報によってポストを争う人間は売国奴となって権力側に回る。真実が報道されると手のひらを返したように世論を味方につけようとする。
世界中どこの国をとってもこうしたことはよくあることだが、かなりドキュメンタリータッチで描かれており、内容が実話だと思えてきてしまうから凄い。

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イギリスとアメリカとは世界で一番結束した同盟国として有名だが、実態としてはお互いがお互いをうまく利用している関係、世界中に対して絶大な力を誇示することで、互いの脛の傷をなめあう関係と言える。互いが本心から友人と思っている訳ではない。
同盟とは言え、アメリカがやっぱり優位に立つ微妙な力関係の心理的な劣等感というか力のギャップを、英国の立場でこれほどまでに深く抉った作品は他に観たことがなかった。

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ドルビーサウンドは必要ない。
銃声も無いので、普通の作品によくあるあのびっくりする様な音量の変化も無く、淡々とすすむストーリーに眠くなることもしばしばあるだろう。
だけどすばらしい作品だった。
劇場未公開なのでDVD等で、時間の余裕があるときにじっくり腰を落ち着けて会話一つ一つをかみ締めて観て感じて欲しい映画である。

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力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
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