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★アイアン・スカイ

アイアン・スカイ03

MovieWalkerより転記
2012年9月28日(金)公開

【作品情報】
ナチスの生き残りが月の裏側で息を潜め、満を持して地球に復讐を開始するという奇想天外なストーリーで注目を浴びるSFアクション。製作費のうちの約1億円を世界中の映画ファンからのカンパで賄ったほか、YouTubeでの予告編再生回数がわずか2か月で800万回を突破。続編や前日譚の製作も決定するほどの人気となっている。

【ストーリー】
2018年。アポロ17号以来となる有人月面着陸プロジェクトによって月に送り込まれた黒人ファッションモデルのジェームズ・ワシントン(クリストファー・カービー)は、第二次世界大戦の敗戦から月の裏側に逃れてきたナチス・ドイツの残党たちによって拉致されてしまう。新総統コーツフライシュ(ウド・キア)のもと、地球帰還を目指していたナチスは、ワシントンが持っていたスマートフォンに衝撃を受け、地球潜入作戦を計画。彼らの技術を超越するスマホの演算能力があれば、最終兵器“神々の黄昏”号を完成させることができるのだ。かくして、ワシントンを案内役に、野心家の将校クラウス・アドラー(ゲッツ・オットー)、彼のフィアンセで美貌の地球学者レナーテ・リヒター(ユリア・ディーツェ)が円盤に乗って月を出発する・・・・。(以下長いので省略)

アイアン・スカイ23

【作品データ】
原題 Iron Sky
製作年 2012年
製作国 フィンランド ドイツ オーストラリア
配給 プレシディオ(協力 松竹)
上映時間 93分

【スタッフ】
監督 ティモ・ヴオレンソラ
脚本 ヨハンナ・シニサロ 、 マイケル・カレスニコ
原案 ヤルモ・プスカラ

【キャスト】
レナーテ・リヒター:  ユリア・ディーツェ
クラウス・アドラー:  ゴッツ・オット
ジェームズ・ワシントン: クリストファー・カービー
ヴィヴィアン・ワグナー: ペータ・サージェント
アメリカ合衆国大統領: ステファニー・ポール
リヒター博士: タイロ・プリュックナー
ウォルフガング・コーツフライシュ総統: ウド・キアー



アイアン・スカイ17

【マイレビュー】
最初からB級コメディー映画っぽい匂いを感じたが、割とよく出来たCGやストーリー展開にどっぷりとハマってしまい、最後まで一気に観れてしまった。思い起こせばなかなかの大作である。

製作国が「フィンランド」、「ドイツ」、「オーストラリア」という珍しい映画だった。
(フィンランドが作った映画だということがよくわかるシーンもあるのでお楽しみに)

この映画は中途半端な「R12指定」となっている。その理由は「ファッ○ユー」「サック・マイ・ディッ○」のような汚いスラング語が飛び交うアメリカの実態風刺とそれを日本語に訳したときの伝えがたいヒワイな表現が小学生に教育上よくないと判断した結果だろう。お色気シーンも無くは無いが僕らにしたらお約束程度。今どきの小学生にはアノぐらいはどうってこと無いんじゃない?大人が子供の目をふさぐほどのことでもない。

ところどころに世界大戦当時からの世界各国における力関係や国内事情を皮肉った会話が飛び交う。ヒーロー気取りの独善的なアメリカの態度やエネルギー資源をめぐる強欲さが「客観自虐的」に描かれていてそういう「風刺加減」も思わず膝を叩いてしまうほどでなんだかわからないけどとても面白かった。やはり世界から見たアメリカはああ見えてしまうのだろう。

アイアン・スカイ25

ストーリーに直接関係無いので特にユーモアがわかりやすいシーンをひとつふたつ紹介しよう。



シーン①  月から飛来した謎の飛行船の製造国を各国の首脳が疑心暗鬼で詮索するシーン。(ガヤガヤする世界各国首脳会議場、議長はアメリカ)

インド: 「わが国は誓って月とは関係ありません」
議長:  「じゃどこだ、日本か」
日本:  「違います」
議長:  「中国か」
中国:  「わが国のものでもありません」 
議長:  「じゃあ誰のものでも無いじゃん」
北朝鮮: 「発表します!
議長:  「北朝鮮、なにか?」
北朝鮮: 「UFOはわが国のものだ。親愛なる将軍様が自ら設計し組み立てられた・・・・
一同:   (一同ドッと大爆笑)
北朝鮮: 「何が可笑しいのですか!」
議長   「はいはい、北朝鮮さん。座ってください。」
--------------------------------------------------------

シーン②  月にエネルギー資源があることを発見しそれを世界に隠しそのために再び月面探査をしたことを各国首脳に見抜かれたときの女性アメリカ大統領の開き直りの一言。
「よ~く聞きなさい。月の土地はアメリカのものなの。だって星条旗が立ってるじゃない!」



①は、世界(ではなくむしろ国内)へ発信する北朝鮮の将軍崇拝をパロディ化したもの。本当にとても上手い。
②は、かつてのアメリカのオクラホマあたりのアメリカ開拓史を知れば知るほど上手い風刺である。アポロ11号着陸時に立てた星条旗。西部開拓地時代、たとえ移民であっても旗を立てたものがその土地の所有者となった当時の思考回路を皮肉った表現である。あの頭の悪いブッシュ時代の副大統領候補サラ・ペイリンを思わせる女性大統領の失言の数々は観るものの知識と相まって高尚な笑いを誘う。

他にも「宇宙条約」を破った国に対するとっちらかった発言の応酬やジョージブッシュのように「戦争を指揮した大統領が必ず再選する」というアメリカの大統領選挙史ジンクス、戦争大好きでとにかく相手をすべてテロリストと決め付け快感を貪るように一方的に攻撃をするところなどなど…。アメリカを徹底的に皮肉った面白い会話がポンポン飛び交うのでぜひお聞き逃がし無く。

アイアン・スカイ20

物語は奇抜でコミカルな展開もあるので到底シリアス性に欠けるがこの映画ではそこはあまり問題じゃない。映像などしっかりとした技術に裏打ちされていてしかもとても丁寧かつ精細に作られていて、CGや特撮部分など相当な技術とお金を掛けた大作である。そして何よりもパロディや風刺、皮肉に満ちた表現力に脱帽する。

一言で言えばこれは『アメリカ以外の国が創ったアメリカ映画』である。客観的に観ればアメリカという国は「そういう体質ですよ」と診断してくれている。この映画でアメリカが学ぶべき点はいくつもあると思う。

ハリウッド俳優は1人も出ていないがとても楽しく素晴らしい★映画なので、皆様も是非ご覧あれ。
DVDレンタル派なら今回はあえて「日本語吹替版」のほうが面白く観られるかもしれないよ。

アイアン・スカイ10


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Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
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シアーシャ・ローナン
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