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★ロッテルダム・ブリッツ~ナチス電撃空爆作戦~

Het Bombardement29

ロッテルダム・ブリッツ ~ナチス電撃空爆作戦~

【作品情報】
ナチスドイツの電撃戦、その最も成功した形と言われるファル・ゲルプ作戦の、1940年5月10日の開始から5月14日ロッテルダム大襲撃にいたる数日間の想像を絶する状況下で繰り広げられる人間ドラマ。

【ストーリー】
1940年5月10日、ファル・ゲルプ作戦始動。空から降下してくるナチスドイツ軍にオランダ中が大混乱に陥る。奇しくもその時、ドイツ人女性エヴァ(ルース・ヴァン・エルケル)がオランダ人実業家ダークとの結婚の為ロッテルダムを訪れていた。ナチスの台頭を予測してドイツ人を妻に迎えておこうというダークの打算による政略結婚だった。しかしこの戦争の勃発によりドイツ国籍の彼女の家族がオランダ警察により逮捕されてしまう。ダークの力でエヴァは逮捕を免れたものの、戦火のさなかに勾留されている家族を救い出さねばならない。その時名乗りを上げたのが、彼らが定宿にしているホテルのボーイ、ビンセント(ジャン・スミット)だった。彼には肺病の兄クリス(マイク・ウェルツ)をアメリカで手術させるための金が必要だった。無事家族を連れ帰ることと引き換えに、必要な金をダークから得ることになったビンセントはエヴァとともに両軍が激しくにらみ合う前線を越えて家族の救出に向かう。しかしその間にオランダ側からナチスのスパイだとみなされ、ビンセント自身が追われる立場に。激しく状況が交錯する中、何とかロッテルダムに戻ってきたその時、激しい空爆が始まった。

Het Bombardement30


【作品データ】
原題: Het BOMBARDEMENT
製作年: 2012年
製作国: オランダ
収録時間: 104分

【スタッフ】
監督: アート・デ・ジョン
脚本: アート・デ・ジョン

【キャスト】
ビンセント: ジャン・スミット
エヴァ: ルース・ヴァン・エルケル
クリス(兄): マイク・ウェルツ



Het Bombardement14

【マイレビュー】

この長い邦題タイトル。誰がつけたか知らないが、センスのかけらも無い。もうその仕事辞めたほうがいい。
映画を観ないで付けるから、いつもそうなっちゃう!観ていたとしたらバカだ。ああ、僕もこのセリフ何度目だろ、また言っちゃった。

この邦題タイトルだと完全な戦争映画になっちゃう。サブタイトルは絶対に要らない。オランダ映画なのに邦題はドイツ寄りだし。
女性など戦争映画なんか全然興味ない人だっている。だからもしかしたらレンタルビデオ店でもけっして手に取らないかもしれないし、戦争映画の棚に入っちゃうだろうな。逆に男の僕なんかは戦争映画を期待していただけにドラマの進行に完全に拍子抜けしたぐらいだ。
この映画を邦題にするなら「ロッテルダム」だけでいい。

この映画のストーリーを別の映画で例えるなら「タイタニック」とほとんど同じだと言える。
豪華客船の難破か、戦争時の空爆かというシチュエーションが違うだけである。

Het Bombardement22

老人がテレビを見ている。ロッテルダムの町で第二次大戦時のドイツ空軍が落とした不発弾が発見されたというニュースから回想が始まる。この辺も「タイタニック」の冒頭シーンとカブる。
ナチスの台頭を予測しドイツ人の妻を娶ることで商売の安泰を図るオランダ人の建設会社社長の策略、その結婚式のためにオランダにやってきたお嬢様とホテルのボーイという身分の違う二人が互いに惹かれあう。出現する数多くの難関、エロティックなシーン、激しい空爆の中を逃げるシーン、戦火の中での宴、音楽、ダンス、ラストシーンに至るまで、全体の回想部分を含めたストーリー構成はやはり「タイタニック」と同じである。

「タイタニックを観ていないとは言わせねえよ!」ってツッコミたくなるほどの酷似した脚本である。


ただこの映画ですごかったのは空爆のシーンだった。けっこうなド迫力だった。ほとんどが石造りのビルなので粉塵がハンパ無い。そういうところはとても丁寧にリアルに描いていて、役者さんたちも危険を顧みず撮影に臨んでいたと思う。CGはある程度使われていたのだが、実写部分が多く相当なリアリズムを追求していたと思う。

Het Bombardement27

オランダのロッテルダムで実際に行われたナチスドイツの1940年5月の電撃空爆の様子がよく描かれていた。落下傘部隊の兵士が次々に降下してくるところや、空にびっしりと埋め尽くす爆撃機など、敵の進撃が本当に脅威を感じるほどの迫力があった。

こういう戦火の中でもヨーロッパ独特の階級制度や身分制度を尊重する社会構造を描くのがとても上手い。身分が高かったり成り上がりの金持ちはどこまでも高慢で憎たらしいほどで、それに比べて貧乏人はとてもやさしかったりする。

ただやはりこれは戦争映画じゃなく恋愛映画色のほうが完全に強い。空爆ではたくさんの死傷者が出たと思うが、そのあたりについてはもっと凄惨で生々しく描くべきところかと思う。ドイツに対する批判的なものは一切なく、娯楽映画になっていた。ドイツと隣り合わせの国だから、そこまで描けなかったのだろうか。
最後にロッテルダムの町の風景が写真で流れる。戦争前、空爆後、そして現代と3つの写真である。そこで戦争映画に無理やりもっていこうとしたように僕は思った。

邦題は✖、ストーリーとしては●、映画全体としては★ぐらいかなって思う。

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力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
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