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★シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ

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MovieWalkerより
2012年12月22日(土)公開

【作品情報】
スランプに陥ったベテランシェフに代わって、急遽集められた一癖も二癖もあるシェフ軍団が、三ツ星レストランの権威を守ろうと奮闘する姿を描く、笑いあり涙ありの物語。ジャン・レノが三ツ星レストランのベテランシェフを、フランスで人気のコメディ俳優のミカエル・ユーンがトラブルメーカーの若手シェフに扮し、笑いを誘う。

【ストーリー】
ジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)は、臨月の妻ベアトリス(ラファエル・アゴゲ)と二人暮らし。天才的な舌を持つ若いシェフだったにも関わらず、生意気な性格のせいで数多のレストランをクビになっていた。一方、“カルゴ・ラガルド”はパリ有数の超高級三ツ星フレンチレストランだったが、20年間三ツ星を守り抜いてきたベテラン・シェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)のスランプで大ピンチを迎えていた。次の品評会で星を1つでも失えば店の運命は終わるというのに、新しいメニューが思いつかない。そんな折、アレクサンドルは老人ホームのペンキ塗りをしていたジャッキーと出会う。ジャッキーはベアトリスに内緒で給料無しの見習いとしてアレクサンドルの下で働く決心をする。そして老人ホームの厨房で働いていた3人の素人シェフたちを呼び寄せ、三ツ星の由緒あるレストランを守るために立ち上がる。

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【作品データ】
原題 COMME UN CHEF
製作年 2012年
製作国 フランス
配給 ギャガ
上映時間 85分

【スタッフ】
監督 ダニエル・コーエン
脚本 ダニエル・コーエン
製作 シドニー・デュマ

【キャスト】
アレクサンドル:  ジャン・レノ
ジャッキー・ボノ:  ミカエル・ユン
ベアトリス:  ラファエル・アゴゲ
スタニスラス・マター:  ジュリアン・ボワッスリエ
アマンディーヌ:  サロメ・ステヴナン



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【マイレビュー】
喜劇・ドタバタに入る部門かもしれないが、目を離せない面白さがあった。

さすが料理の本場フランスならではだ。
こちら側に料理や食材の味さえも伝わってくるようで一流シェフもうならせるほどの ”味へのこだわり” に関する描写は流石だった。
料理オタクともいえる天才的な舌を持つ主人公のジャッキー・ボノ(イタリア語の”おいしい”に引っ掛けてる??)の喜劇的表現力には”舌を巻いた”(笑)。フランスで人気のコメディアンらしいが、日本で言えば「劇団ひとり」さんのような感じだろうか。そのオタク加減がとても頑固で純粋だった。


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ストーリー上、最新の「分子料理」が評判のレストランへの敵地偵察ということで、それはそれは日本人を小馬鹿にしたような変装で乗り込むシーンもあった。ジャン・レノ扮する「ちょんまげ侍」とミカエル・ユン扮する「舞妓」が強烈なインパクトだった。「竹田の子守唄」にあわせて舞を披露するのだがそーとー酷い。

本来は最高に笑えるシーンなのだと思うが、舞妓のミカエル・ユンが「東京エレキテル連合」の白塗りのヤツか、「小梅太夫」っぽくて気持ち悪かった。片やジャン・レノのSAMURAI姿は最高に似合ってた。彼は「レオン」の当時と比べて20キロぐらい太ったが、なんかとっても日本人っぽいところがある。


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世界三大料理であるフランス料理に妥協は許されないという信念、それがものすごく伝わってきた。監督・脚本のダニエル・コーエンという方は相当な食通であることをボノ(ミカエル・ユン)のこだわりの調理法やスパイスチョイスの中にお見受けした。

テンポ良い会話やふんだんにユーモアを利かせたコメディーの割りにしっかり ”愛する人のために自分がいる” という人生観も描いているし、”料理は愛情だ” という点を描いた点もとても素晴らしい。


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ただ厨房の中のシェフやシェフ補佐、料理人や見習い同士の縦横のつながりを割りと省略しすぎていて、新参者に対する反感も無く、そこが逆にとても不自然で希薄な関係性しか見出せなかった。つまり副題にあるような『厨房の舞台裏』のような人間同士のつながりに欠けていたように思う。
お約束である社長のボンボンで雇われオーナーの憎たらしさだけはしっかり描かれていてよかったが。


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奥深い人間の心理描写というところはまったく皆無の映画でそういう面では「浅瀬でチャプチャプした映画」だった。
だが、こと料理に関しては必見、他においてはあまり観られない素っ頓狂なジャン・レノや、天才的オタクシェフ、ボノ役のミカエル・ユーンとのテレビ番組の撮影シーンではコントまで披露してくれてとても楽しい映画だった。

妻のベアトリス役のラファエル・アゴゲという女優、まさしくフランス美人だった。キレイだが愛嬌がある。
他の映画ではまだ見たことがないが、どこかで観た顔のようにも思える。あとで調べとこう。

楽しい気分に浸りたいならこの映画はオススメ。


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★アバウト・タイム 愛おしい時間について

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2014年9月27日(土)公開

【作品情報】
『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスの監督引退作となるラブストーリー。父親からタイムトラベル能力がある事を知った青年が、恋人を見つけるためにタイムトラベルを重ね、人生における様々な事柄を学んでいく姿がつづられる。アイルランド出身の新鋭、ドーナル・グリーソンが人間味あふれる主人公を熱演する。

【ストーリー】
イギリス南西部でティム(ドーナル・グリーソン)はちょっと風変わりな両親と妹、伯父ら家族とともに暮らしていた。家族との仲は良好であるものの、自分になかなか自信が持てず、恋人ができないでいた。21歳の誕生日を迎えた日、ティムは父(ビル・ナイ)からある秘密を告げられる。それは、一族に生まれた男子にはタイムトラベル能力が備わっているというものだった。はじめは冗談かと思い信じることができないでいたが、能力の使い方を覚えてからは恋人を作るために繰り返しタイムトラベルをするようになる。弁護士を目指すティムはロンドンへ移住、そこで出会ったメアリー(レイチェル・マクアダムス)に恋をする。しかしタイムトラベルしたせいでメアリーと出会っていないことになってしまう。なんとか彼女の愛を得た後も、タイムトラベルを繰り返して人生の成功を掴もうとするティム。やがて、どんなにタイムトラベルをしようと誰にでも起こりうる不運や波乱を避けることはできないことを知り、本当の幸せに気付いていく……。

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【作品データ】
原題 ABOUT TIME
製作年 2013年
製作国 イギリス
配給 シンカ=パルコ
上映時間 124分

【スタッフ】
監督 リチャード・カーティス
脚本 リチャード・カーティス
音楽 ニック・レアード=クロウズ

【キャスト】
ティム:  ドーナル・グリーソン
メアリー:  レイチェル・マクアダムス
父:  ビル・ナイ
ハリー:  トム・ホランダー
シャーロット:  マーゴット・ロビー
母:  リンゼイ・ダンカン




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【マイレビュー】
基本的に僕はこういう作品が好きなのだろう。
SFファンタジックでロマンチックで、ユーモア溢れ、家族愛につつまれた作品だった。

ティム(ドーナル・グリーソン)は取るに足らない日常のなかで自分の行動をいちいち後悔するような弱弱しい青年で、過去に戻って失敗を繰り返しながら幸せの意味を理解し成長してゆく姿を描いたものだ。
そんでもって悪いヤツは一人も出てこない作品だった。
今という時をどのように生きてゆけばよいのか、後悔しない人生とは何か。そういう人生における喜怒哀楽が詰まっていた。

人は誰もがタイミングよく勇気を発揮できないものだ。裏を返せばみんな後悔だらけの人生だということだろう。
だからこれからは日常を淡々と前向きに生きてゆくことが出来ればそれでいいってことなのだと気付かせてくれる。


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ヒロインのレイチェル・マクアダムス、僕はとても好きだ。
いつでも僕を青春時代に戻してくれるようなとてもキュートな役柄である。
彼女は「きみに読む物語」で初めて知った女優だが、そのときからのファンである。とても愛嬌があって素敵だ。

主人公のティム役のドーナル・グリーソンという役者は初めて観た。けっしていい男でも取り立てて魅力的な男でもない普通の青年である。だがとてもその朴訥とした感じがこの映画にピッタリで好い。

僕のお気に入りのシーンはなんと言ってもこのタイムループを繰り返す↓初エッチのシーンである。


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父親役のビル・ナイは「MI5:消された機密ファイル」ではイギリスの老練な情報部員を演じていてダンディーでセクシーで素晴らしい役者さんだと思っていたが、今回の作品のこの役柄ではとてもお茶目で愛情溢れる父親役を演じていた。
本当に役を選ばないとても優れた役者さんだ。


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人と人との出会いと別れ、仕事、運命、家族の絆と愛情、それに喜怒哀楽・・・。雨の日も風の日も晴れた朝も寒い夜もある。そういう当たり前のこと。
それらが一杯詰まった作品だった。
それに会話やしぐさががいちいちユーモア溢れていてオシャレである。吹き出すほどじゃないが、そう、とってもオシャレだ。
観たら ”ほっこり” すること請け合い。


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★★この愛のために撃て

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(PG12指定)
2011年8月6日(土)公開

【作品情報】
誘拐された妻を救うため、犯人と警察の両方を敵に回した主人公がパリの街を駆けずり回る。監督デビュー作『すべて彼女のために』で脚光を浴びたフレッド・カヴァイエが放つ、注目の新世代フレンチ・ノワール。地下鉄の人混みをかきわけての銃撃戦など手に汗握るアクションがテンポよく繰り出され、最後まで目が離せない。

【ストーリー】
パリ市内の病院に勤務する看護助手のサミュエル(ジル・ルルーシュ)と、出産間近の妻ナディア(エレナ・アナヤ)は慎ましくも愛情にあふれた毎日を過ごしていた。ところがある日、サミュエルが帰宅すると謎の侵入者に突然殴られ気を失ってしまう。携帯電話の音で目覚めると、電話の向こうから妻の泣き声とともに「今から3時間以内にお前が勤める病院から警察の監視下にある男を連れ出せ。さもなければ妻を殺す」という脅迫の声が。その男とは、昨夜交通事故により意識不明の重体で病院に運ばれた指名手配中の強盗殺人犯サルテ(ロシュディ・ゼム)だった。妻が誘拐された理由も分からぬうちに、必死の覚悟で犯人の要求に従うサミュエルは、やがて警察からも追われる羽目に。誰一人味方のいない絶望的な状況下で、妻を救うためにサミュエルは全てを懸けて走り続ける……。

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【作品データ】
原題 A BOUT PORTANT
製作年 2010年
製作国 フランス
配給 ブロードメディア・スタジオ
上映時間 85分

【スタッフ】
監督 フレッド・カヴァイエ
脚本 フレッド・カヴァイエ 、 ギョーム・ルマン
撮影 アラン・デュプランティエ
音楽 クラウス・バデルト
編集 ベンジャマン・ワイル

【キャスト】
サミュエル:  ジル・ルルーシュ
ナディア:  エレナ・アナヤ
サルテ:  ロシュディ・ゼム
パトリック・ヴェルナー:  ジェラール・ランヴァン
ファーブル:  ミレーユ・ペリエ
アナイス:  クレール・ペロー




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【マイレビュー】
冒頭から前のめりになるほどに引き込まれる映画だった。
期待して観たのだがそのハードルをゆうに越えるとても秀逸な映画だった。

フランス映画というのは比較的に時間がゆったりと流れるような情緒あふれる作品や、それとは対照的に人間の本心を抉るような鋭い嗅覚を持った映画が多い。その中でこんな風にハラハラドキドキのアクションと人間の欲望が渦を巻くクライム作品がある。本当に素晴らしい。


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いつでもどんな国でも腐敗体質を孕んでいる。世の中にはどれほどの冤罪があるのかも計り知れない。
だからフィクションであっても現実味がある。

ハリウッドはこういう映画にはいつも羨望の眼差しである。超一流の監督でもこんな作品を手がけてみたいと思わせるのだろう。だから二番煎じのリメイク作品も数多い。描き方も違うのでそれもそれで面白いのだが。


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それもこれも監督&脚本がとても秀逸だからである。
この作品はラッセル・クロウ主演でポールハギス監督のハリウッド映画(「スリーデイズ」)にもなった「すべて彼女のために」で初めてメガホンとをったフレッド・カヴァイエの作品である。
このフレッド・カヴァイエ作品は4本と数少ないのだが本当に秀逸なものが多い。
僕のブログ内にもある「友よ、さらばと言おう」という映画もとても良かった。


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特筆すべきは特に女優の選び方がとても優れている。この映画に出演しているエレナ・アナヤもとてもキレイで本当に魅力あふれている。
「すべて彼女のために」ではダイアン・クルーガーを抜擢している。
映画監督の前は”単なるフォトグラファー”(本人談)と謙遜しているが、それも流石というしかない。なんせ女優が美しく輝く瞬間を絶対に見逃していないのだ。


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サミュエル役のジル・ルルーシュはフランス映画界では本当に売れっ子である。フランス映画にしか出ていないのだが僕もこのブログの中でも紹介しているが何度もお目にかかっている。飾り気の何も無いとても朴訥としたキャラクターで善人顔をしているのでひっぱり凧の重宝な俳優さんだと思う。前述の「友よ、さらばと言おう」でも出演している。


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あまり「この愛のために撃て」という邦題にとらわれないほうが良い。
邦題を命名するのがこれまたいつもの通り”ヘタクソ”である。
むしろこの映画も 『すべて彼女のために』 のほうがしっくり来る。

意外すぎる展開にちょっとビックリすること請け合い。
そうそう、当ブログではネタバラシはしないのでご安心を(笑)。
ハラハラ・ドキドキがお好きな方、決して裏切らない作品なので是非ご覧ください。できれば字幕版でどうぞ。


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★オール・ユー・ニード・イズ・キル

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2014年7月4日(金)公開

【作品情報】
桜坂洋のライトノベルをトム・クルーズ主演で映画化したSFアクション。近未来の地球を舞台に、謎の侵略者との戦闘に挑んでは戦死するという不条理な世界に囚われ、同じ出来事を永遠に繰り返す男が同じ境遇にいる女性兵士と出会い、現状を打破しようと奮闘する姿が描かれる。監督を務めるのは『ボーン・アイデンティティー』のダグ・リーマン。

【ストーリー】
近未来。地球は謎の侵略者からの攻撃を受け、そのあまりの戦闘力の高さに人類はなすすべもなかった。ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は決死の任務にあたるが、敵にダメージを負わせることなく戦死。しかし気付くと時は出撃前に戻っていた。少佐はタイムループに巻き込まれていた。幾度となく出撃と戦闘、死を繰り返すうちに、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)が彼と同様にタイムループに巻き込まれていることを知る。戦いを繰り返しながら少佐は戦闘技術を磨いていき、二人はこのタイムループから抜け出す糸口を探る……。

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【作品データ】
原題 EDGE OF TOMORROW
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 113分

【スタッフ】
監督 ダグ・リーマン
脚本 クリストファー・マッカリー 、 ジェズ・バターワース 、 ジョン=ヘンリー・バターワース
原案 桜坂洋

【キャスト】
ウィリアム・ケイジ少佐:  トム・クルーズ
リタ・ヴラタスキ:  エミリー・ブラント
ファレウ曹長:  ビル・パクストン
グリフ:  キック・ガリー
クンツ:  ドラゴミール・ムルジッチ
ナンス: シャーロット・ライリー
スキナー:  ジャナス・アームストロング
フォード:  フランツ・ドラメ
ブリガム将軍:  ブレンダン・グリーソン



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【マイレビュー】
原作のことはよく知らなかったがこのストーリーが日本人の桜坂洋さんという作家のものだとエンドロールで出たときは「オッ!」と思った。
やはり細かな筋書きが日本人っぽい。
何度も失敗を繰り返し、その経験をバネに一つ一つの技術をコツコツと積み上げていく様は本当に日本人の気質そのものだったように思う。


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観る前まではエイリアンとの単純な戦闘モノだと思って観ていたがそうじゃなかった。
タイムループを絡めたロールプレイングを繰り返すことによるソルジャー養成&ラスボス対決&地球を救う系ストーリーだった。このほぼ100回を超える訓練タイムループのたびにいちいち”死ぬほどの痛み”を伴うトム・クルーズに同情してしまったりもした(笑)。

さらにトム・クルーズ映画としては珍しくいきなり”腰抜けで兵士に向かない軟派”な役柄だったことがすこし好感が持てた。


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エミリー・ブラントがこんなアクションものをこなすとは恐れ入った。どちらかと言えば「スカートを履いた」役柄が多いイメージだ。
男勝りにサバサバとしていて頼りがいがあるのだが魅力的な戦士だった。単純にセクシーな役なら誰でもできるが、こういう体を張った難しい役をとても自然に演じていたと思う。ますますファンになった。


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VFX技術も編集技術の高さも申し分ない。
ノルマンディー上陸作戦の再現のような設定もよかった。いま話題の”ドローン”のような戦闘ヘリがビッシリ空を埋め尽くすシーン。

また、何度も繰り返すタイムループをどう表現するかでこの映画の良し悪しが決まる。
ループごと複数パターンの撮影もかなりややこしかっただろう。本来とても分かりづらいデジャブ的表現やソルジャーとしてのレベルアップをとてもうまく表現できていたと思う。

ヘルメットを被っている間の今までとは違うズッコケのトム・クルーズも是非観ていただきたい。
いつまでたっても彼は若い。そう感じた。


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★ポテチ

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2012年5月12日(土)公開

【作品情報】
『ゴールデンスランバー』などのヒット作を生み出した仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎と中村義洋監督の名コンビが、東日本大震災をきっかけに製作した心温まるミステリー・コメディ。一連の伊坂&中村作品の常連である濱田岳を主演に据え、注目の新進女優・木村文乃をヒロインに抜擢。仙台でのオール・ロケにも注目したい。

【ストーリー】
ビルの屋上から飛び降り自殺をしようとしていた若葉(木村文乃)は死ぬ前に恋人に電話をかけた。ところが、留守電に吹き込まれたメッセージを聞いていたのは、彼女の恋人の家に空き巣で入っていた今村(濱田岳)とその親分(中村義洋)だった。“これから死ぬ”という彼女を放っておくことができず、今村は“キリンに乗っていくから!”と、わけのわからない言葉を発して、若葉のいるビルへ向かった。自殺を思い止まった彼女は、今村と同棲を始める。ある日、今村の空き巣の仕事を見てみたいという若葉と忍び込んだマンションの一室は、プロ野球選手の尾崎(阿部亮平)の部屋だった。だが今村は野球漫画を読んだり、ソファでくつろいだり、何かを盗む様子は全くない。そこへ電話のベルが鳴り、尾崎に助けを求めるミユ(松岡茉優)という女からのメッセージが。若葉と出会ったときと似ている、と今回も放っておけなくなった今村はミユの元へ向かう。

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【作品データ】
製作年 2012年
製作国 日本
配給 ショウゲート
上映時間 68分

【スタッフ】
監督:  中村義洋
脚本:  中村義洋
原作:  伊坂幸太郎
音楽:  斉藤和義 
主題歌:  「今夜、リンゴの木の下で」 

【キャスト】
今村忠司:  濱田岳
大西若葉:  木村文乃
黒澤:  大森南朋
今村弓子:  石田えり
落合修輔:  中林大樹
ミユ:  松岡茉優
尾崎:  阿部亮平
親分:  中村義洋
監督:  桜金造



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【マイレビュー】
68分という短い映画だが、内容がぎっしり詰まって喜怒哀楽のあるとてもホノボノとしてユーモラスな作品だった。日本映画なのに会話がとにかくお洒落だったしストーリーもとても秀逸だった。
この映画はDVDで良いので観て感じて欲しい。上映時間も短いのでネタに紐づく話は極力無しにして、今回は出演者にスポットを当てて展開してみたい。

まずはじめに、原作者の伊坂幸太郎さんと主題歌を歌う斉藤和義さんについて。
この二人の関係は意外に大きいんだな。「ベリー・ベリー・ストロング~アイネクライネ~」という楽曲を斉藤和義さんは以前に発売している。斉藤和義ファンを公言していた伊坂幸太郎さんは、最初は作詞を頼まれたものの、「詞は書けないけど、小説なら」と短編を書いたという。それが「アイネクライネ」という短編なのである。なるほど小説のような曲でとてもいい曲である。
この映画でも「今夜、リンゴの木の下で」 という曲を提供している。


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特に主演の濱田岳さんは本当に素晴らしい役者だ。
彼の持つ雰囲気は本当になんて暖かいんだろう。もう彼そのものを演じていると言ったほうが良い。この映画でも如何なく発揮されている。

愛情がハンパ無く大きい。それにすべてにおいて目の付けどころが天才的である。ニュートンの万有引力の法則やピタゴラスの定理などを何の予備知識も無く思いついてしまう。そんな純粋な人間をいとも簡単に演じてしまう役者としての素養は他に類を見ない。完全なる個性だと思う。どんな映画にも役者として必ず需要がある天然素材の優れたキャラクターだ。
この映画でも泣かせてくれる。


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ヒロインの木村文乃さん。人知れず僕は彼女のファンである。
「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」という現在放映中のTBSドラマでも彼女が主演で、僕は毎週欠かさず見ている。
どちらかと言えば若い主婦層向けのドラマでもあるのだが、子役の男の子も最高に可愛くて、それがそれが毎回こんなオヤジを泣かせてくれるいいドラマなのである。

今までのドラマではどちらかと言えばあまり表情を表に出さないクールな役が多かった彼女だけど、このドラマやこの映画のようなチャキチャキした雰囲気の役柄のほうが彼女に合ってるし僕は好きだ。
この映画でも屋上から飛び降りようとしている割にものすごくユーモラスなツッコミを展開している。


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大森南朋さんはその佇まいに風格さえある。
いろんな映画に出ているが、最近では「さよなら渓谷」でも記者役で出演していた。物静かでとても重要な役柄を演じるのが上手いし、この映画では人の気持ちは理解できないが、冷静で切れ者で凄みのある兄貴分を演じている。


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最近注目を集めている女優の松岡茉優さんもこの映画に出ていた。
彼女もつい最近まで「問題のあるレストラン」で引きこもりのシェフ役で出演されていたが、マスクとフードを取り、髪の色を黒に変えた途端に鋭く可愛くなった。まるで別人のようだった。

映画「桐島、部活やめるってよ」とかNHK連ドラ「あまちゃん」にも出演している。それにまた現在フジTVの学園モノの深夜の主演ドラマ「She」にも出演している。
演技が”超自然”で、まるで女版「橋爪功」さんのような感じ(笑)。
彼女が繰り出すアドリブばりの演技は本当に凄いと思う。


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出演している全員が際立つ映画なのだがあともうひとつ。
通行人のエキストラにスッピンの「竹内結子」さんが出ているシーンがある。監督兼親分役で出演している中村義洋さんがビルの下で ”フライ” をはじめて捕るというシーンの後ろに確かに映っている。
そのことを知らなくて最初観たときに、このエキストラ、ちょっとした野次馬的演技がとても自然だなあと感じたのである。竹内結子さんがどこかに出ているとあとで知って僕は直感で「あそこだ!」とわかったのである。
それがこちら↓


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他には石田えりさん。彼女も母親役をやるようになったんだな。あいかわらずオッパイの大きさが目立つ。
何も知らない母親役なのだが、女性としてそれはちょっと不自然ではあると思うが、とてもあっけらかんとした女性を演じている。この親にしてこの子ありというのがわかる親子関係だった。





▲ベイマックス

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2014年12月20日(土)公開

【作品情報】
近未来の架空の都市を舞台に、兄を失い心を閉ざした少年と癒し系ロボットとの心の交流を描くディズニーアニメ。鈴をイメージしたつぶらな瞳を持つケア・ロボット、ベイマックスのデザインをはじめ、サンフランシスコと東京が融合したかのような都市など、日本の文化から多大な影響を受けたファンタジー。

【ストーリー】
技術分野最先端の頭脳が集まる都市サンフランソーキョーに住む14歳の少年ヒロは、たった一人の身内である兄タダシを謎の事故で失う。心を閉ざし悲しみに暮れるヒロの前に、突如ベイマックスというロボットが現れる。空気で大きくふくらみゆったりと動くベイマックスは、タダシが開発した、人の身や心の健康を守るケア・ロボットだった。ベイマックスの優しさに触れ、次第にヒロの孤独な心は癒され元気を取り戻していく。そんな中タダシの死に疑問を持ち調べていくうちに、恐るべき陰謀に気付く。ヒロはこれに立ち向かおうとするが、唯一の味方であるベイマックスはケア・ロボットであるため戦う意欲すらない。実はベイマックスは、タダシからある使命を託されていた……。

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【作品データ】
原題 BIG HERO 6
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
上映時間 108分

【スタッフ】
監督 ドン・ホール 、 クリス・ウィリアムズ
脚本 ロバート・L. ベアード 、 ダニエル・ガーソン
ヘッド・オブ・ストーリー ポール・ブリッグス
音楽 ヘンリー・ジャックマン

【キャスト】
ヒロ:  ライアン・ポッター
ベイマックス:  スコット・アツィット
フレッド:  T.J.ミラー
ゴー・ゴー:  ジェイミー・チャン
ワサビ:  デイモン・ウェイアンズ・Jr
ハニー・レモン:  ジェネシス・ロドリゲス
タダシ:  ダニエル・ヘニー
キャスおばさん:  マヤ・ルドルフ
ロバート・キャラハン教授:  ジェームズ・クロムウェル
アリステア・クレイ:  アラン・テュディック



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【マイレビュー】
近藤春菜の『ベイマックスじゃねえよっ!』のCMが気に入って観てみた(笑)。

ベイマックス本体はとてもホノボノとしていて平和主義の癒し系で愛嬌があっていいのだが、本線のストーリーがあまり好きじゃない。

ロボット・ファイトの試合や兄の大学の科学研究室のシーンは興味深く観れたし、アイデア満載のシーンが多く面白かったが、途中からとてもつまらなくなってしまった。

あんなに柔らかで優しいベイマックスを駆り出しての戦闘シーンがやたら多すぎる。せっかくいい体形(?)なのにモビルスーツまで着てヒロと仲間達と共に戦うシーンばかりでとても残念だった。


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たしかにアニメーションは素晴らしいし夢がある。
とくに気に入ったのは、ベイマックスがある理由でひとりで外に出かけてゆくシーンで、東京の神田あたりの風景とかサンフランシスコの町並みと路面電車とかが融合していてとても良かった。ああいう何でも無いような日常的な町並みとかストーリーのほうが僕は好きだ。
気付いたのだが赤い金門橋の上の部分が鳥居になっていた。


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癒し系キャラのベイマックスを超合金モビルスーツで完全武装し、マッハを越えるジェット機のように空も飛んでしまうベイマックスには違和感しかなかった。というか、どこかブサイクでズッコケていて、スットボケたベイマックスの愛らしさがメインの映画だという先入観があったからか、ガッカリだった。

それもこれも仲間と悪人を倒すという戦闘シーンをメインに作り込み過ぎだと思う。
アニメはアナ雪と同じでとても綺麗だったがストーリーはもっとメルヘンチックにすべきだったと思う。
ドラえもんが宇宙に行くような非日常的な作品、いわゆる「東映マンガまつり」のために作りこんだ作品のような気がした。


またアニメが嫌いになりそう。期待はずれだった。


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▲バトルシップ

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MovieWalkerより抜粋
2012年4月13日(金)公開

【作品情報】
ユニバーサル映画100周年を記念して製作されたアクション巨編。超好戦的なエイリアンを相手に、人類の存亡をかけた闘いを迫真の海戦シーン満載で描く。監督は『ハンコック』のピーター・バーグ。『マイティ・ソー』でハリウッド進出を果たした浅野忠信が、自衛艦のカリスマ指揮官という重要な役どころで出演している。

【ストーリー】
ハワイ沖。アメリカをはじめとする世界各国の自衛艦が集結して大規模な軍事演習が行われるなか、沖合に正体不明の巨大な物体が出現する。それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だった。しかし、呼びかけを行った科学者たちの意図とは裏腹に、エイリアンは次々と未知の武器を繰り出し、激しい攻撃を仕掛けてくる。その戦いの最前線に立たされたのは、演習に参加していた米海軍の新人将校アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)と、彼がライバル心を燃やす自衛艦の指揮官ナガタ(浅野忠信)だった。弱点も戦略も読めないエイリアンに対し、知力と体力の限りを尽くして立ち向かう海の精鋭たち。果たしてエイリアンの攻撃の目的は何なのか。

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【作品データ】
原題 Battleship
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 130分

【スタッフ】
監督:  ピーター・バーグ
脚本:  ジョン・ホーバー 、 エリック・ホーバー 、 ブライアン・コペルマン 、 デイヴィッド・レヴィーン

【キャスト】
アレックス・ホッパー中尉:  テイラー・キッチュ
サマンサ:  ブルックリン・デッカー
ストーン・ホッパー:  アレキサンダー・スカルスガルド
レイクス:  リアーナ
ナガタ:  浅野忠信
シェーン提督:  リーアム・ニーソン




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【マイレビュー】
う~ん、本当はあまりレビューしたくない映画だったのだが、浅野忠信の好演で従来の ”アメリカ単独ヒーロー型地球救出ストーリーというワンパターンの回避”ができたという点を最大限に評価して『イマイチ』▲とする。


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エイリアンとの戦闘モノというごくありふれたアメリカン映画の中では珍しく、戦場が「海上」だった。
エイリアンと飛行物体と合同軍事演習艦隊、あとは海だけであり、地上の余計なデティールを描く必要なかったこともあってか、ミサイル撃ち放題でのびのびとバトルシーンが展開された。

ただしCGやVFX技術は相当高い。
人工衛星とぶつかって壊れた宇宙船の残骸が香港に落下するシーンはとても迫力があった。そのへんはまったく妥協がなく良かった。


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CGやVFXを駆使した特撮的な映像面ではまったく文句はないが、そこに力を注ぎすぎてストーリーがスカスカで何の深みもない。

エイリアンとの話し合いの機会もなく、目的も分からないのに”戦闘ありき”で物事が進み、ただ戦艦を繰り出して犠牲を出し、憎しみも生まれて互いに入り乱れて攻撃しあうだけの幼稚なストーリーだった。日本の戦略が功を奏す場面だけは良かったが・・・。
小中学生まではこれで満足するかもしれないが殆どのビューワーは絶対に満足しないと思う。


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BATTLESHIPと言うゲームがあるらしいが、それになぞられて作られているのだろうか。
僕はゲーマーじゃないから、ただ迫力があればいいってもんじゃないし、大砲や銃を撃って敵を攻撃し、ミサイルで爆撃し、すべてを破壊すればスッキリするわけでもない。

僕にとってはあの宇宙人の真の目的を知らずして、”地球を守った気取り”がいささか鼻につく映画だった。
ブログで紹介する映画としては僕評価で『秀逸とはいいきれない作品』となるが、観る人によっては大迫力のために満点を付ける人もいる賛否両論映画だと思う。



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プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
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