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▲スーパー! / SUPER

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【作品情報】
冴えない中年男がヒーロー・コスチュームに身を包み悪に立ち向かうアクション・コメディー。監督はデビュー作『スリザー』が高い評価を得たジェームズ・ガン。『JUNO/ジュノ』のレイン・ウィルソンとエレン・ペイジが怪演する。共演には『アルマゲドン』のリヴ・タイラー、『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンら豪華な顔ぶれがそろう。

【ストーリー】
さえない中年男フランク(レイン・ウィルソン)。彼の妻(リヴ・タイラー)がセクシーなドラッグディーラー(ケヴィン・ベーコン)の後を追って家を出てしまう。愛する妻を取り戻すため、彼はお手製のコスチュームに身を包みスーパーヒーロー“クリムゾンボルト(赤い稲妻)”に変身。何かと世話になったコミックショップの店員でイカれた女の子ボルティー(エレン・ペイジ)を相棒に、危険地帯の犯罪に立ち向かうフランクだったが……。

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【作品データ】
原題 SUPER
製作年度 2010年
上映時間 96分
製作国 アメリカ

【スタッフ】
監督:  ジェームズ・ガン
製作総指揮:  レイン・ウィルソン、 ランプトン・イノックス、 マット・ルートワイラー
脚本:  ジェームズ・ガン
音楽:  タイラー・ベイツ

【キャスト】
フランク(クリムゾンボルト):  レイン・ウィルソン
リビー(ボルティー): エレン・ペイジ
サラ: リヴ・タイラー
ジョック:  ケヴィン・ベーコン
ジョックの子分:  マイケル・ルーカー
TVヒーロー:  ネイサン・フィリオン
刑事:  グレッグ・ヘンリー



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【マイレビュー】
共演しているのはケヴィン・ベーコン、リヴ・タイラー、エレン・ペイジ、マイケル・ルーカーなど錚々たる一流俳優であるにもかかわらず、B級色が強かった。対戦シーンなどでコミックヒーローものにありがちな ”吹き出し” とか ”テロップ” を効果的に使った劇画テイストになっていた。

ジェームズ・ガンという監督の作品でだった。
「ドーン・オブ・ザ・デッド」という僕が嫌いなジャンルであるゾンビ映画を撮っているようだ。なるほどあまり正視できないグロテスク表現も多かったし、なにより執拗なまでのとどめ攻撃など、ゾンビじゃないのにそこまでやるか!的なところはゾンビ映画監督としての特徴が出ている(笑)。


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そういう描写の仕方や敵のやっつけ方とかその残酷さ加減、前半はおとなしいのだが後半にいくにしたがってハチャメチャ度合いがエスカレートしてゆくところとか、観ている途中であの『マチェーテ』とか『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のタランティーノ監督とか脚本映画だと思ってしまった。だけど違った。
だが、リアルな暴力表現とかタランティーノ作品の影響をかなり受けている作品だと僕は感じた。

子供向けと言うより大人向けで、シリアスタッチでもないし、かといってコメディーと呼んでしまうのはちょっと違和感がある
。代表的な架空のヒーローものであるスーパーマン、バットマン、スパイダーマンなどとは完全に一線を画す作品だった。


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『キックアス』シリーズと『ディフェンドー』を足して2で割ったようなダサい正義のヒーローだがもっとずっと内向的で可愛げが無く、愛する妻を助けるためだけにしてはそれ以外の悪にも残酷な処刑をする主人公だ。しかも感情の起伏が激しく、怒りのものさしが非常に小さい。

正義に目覚めた最初のころは悪が現われるのをひたすらじっと待ち、悪人を懲らしめる程度の立ちあいで殺すのは躊躇していたくせに、途中からは完全に自制心をなくしてしまい、たとえば行列に横入りしただけのヤツをパイプレンチでボコボコにしてしまう。自暴自棄になった最後のほうはさらにエスカレートして爆弾まで作って殆ど殺人マシーンだった。


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リヴ・タイラーが妻のサラ役で出ているがあの役は別に彼女でなくても良かったと思うし、売人のジョック役のケヴィン・ベーコンもこの映画程度の作品にホイホイと出演する必要はなかったと思う。マイケルルーカーがケヴィンの子分役っていうのも存在感がありすぎて変だった。
逆に彼らの出演に違和感すら覚えてしまった。


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配役で相応しかったのはコミック専門店の店員のリビー役のエレン・ペイジだけだったと思う。攻撃に歯止めの利かないイカレ具合が特に良かった。

彼女はコスチュームも良く似合い、とてもキュートだったし、小柄ですこし翳があり少女っぽいところが特に配役に合っていたと思う。彼女は後の出演作の 『ザ・イースト』 ではじめて観た女優さんで存在感のあるとてもいい女優さんだと思った。しかもいろんな役ができそうな汎用性のある女優さんになることだろう。

今調べてはじめて知ったのだが、彼女エレン・ペイジは2007年作品の『JUNO』で主役をしており、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされていた。やはり僕の目に狂いは無かった(笑)


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★複製された男 / ENEMY

複製された男01

MovieWalkerより抜粋
2014年7月18日(金)公開

【作品情報】
ノーベル文学賞受賞のポルトガル人作家、ジョゼ・サラマーゴの同名小説をジェイク・ギレンホール主演で映画化したミステリー。ある日見た映画の中に自分とそっくりな俳優を見つけた歴史教師が体験する、悪夢のような出来事が描かれる。監督はアカデミー賞外国語映画賞候補にもなった『灼熱の魂』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

【ストーリー】
大学で歴史を教えるアダム(ジェイク・ギレンホール)が同僚から薦められたビデオを見ていたところ、自分とそっくりな男(ジェイク・ギレンホール/二役)が出演しているのを見つける。あまりにも似ており恐怖さえ覚えたアダムは、そのアンソニーという俳優について徹底的に調べ、居場所までつきとめる。気付かれないように監視していたが、そのうちに彼と話してみたい気持ちが膨れ上がり、ついに接触。対面した二人は、姿かたちだけでなく、声も、生年月日も、生まれついたものではない傷痕もまるっきり同じだった。自分とまるっきり同じ存在の出現に混乱する二人。自己像が揺らぎ、それぞれの妻や恋人を巻き込んだ極限状態に陥っていく……。

複製された男12

【作品データ】
原題 ENEMY
製作年 2013年
製作国 カナダ=スペイン
配給 クロックワークス=アルバトロス・フィルム
上映時間 90分

【スタッフ】
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本 ハビエル・グヨン
原作 ジョゼ・サラマーゴ

【キャスト】
アダム/アンソニー:  ジェイク・ギレンホール
メアリー:  メラニー・ロラン
ヘレン:  サラ・ガドン
母親:  イザベラ・ロッセリーニ
学校の先生:  ジョシュ・ピース
管理人:  ティム・ポスト
警備員:  ケダー・ブラウン
ビデオ屋の店員:  ダリル・ディン




複製された男03


【マイレビュー】
こういう難解な映画はレビューとか点数評価が特に難しい。
ノーベル賞作家のミステリー小説で ”本格ミステリー”とうたわれていたのを後で知り、もっとよく観ればよかったと思った。

はっきり言ってなにがなんだかわからなかった。
ミステリー好きの僕にもところどころで引っかかる会話やビデオのタイトルや繰り返される講義の内容などフリとなる部分はわかっていたつもりだったが、そこから筋道の整合性を見つけることがとても難しかった。
非現実と現実が入り混じった感じとか、デヴィット・リンチ監督の「マルホランド・ドライヴ」のような感覚で観るしかなかった。


複製された男06



この「複製された男」には最近注目しているジェイク・ギレンホールとメラニー・ロランが出ているので観てみた。

ジェイク・ギレンホールは「デイ・アフター・トゥモロー」「ゾディアック」「8ミニッツ」で出演していた。
特に「8ミニッツ」の彼は芝居の中に彼本来の人間性まで見れた気がしてとても良かったと思う。
彼独特の ”疑問符だらけの思いつめた表情” が他の俳優にはなかなか居ないタイプで、この映画ではそんな彼の表情が二人分、完全に200%生かされていて逆に髭がウザく感じるほどだった(笑)。


複製された男10


メラニー・ロランはタランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」で陰のある可愛い女性を演じていたが、この作品ではベッドシーンでヌードにもなっていて半ケツまで出して完全に女になっちゃってるじゃないの。時の流れは早い。
「オーケストラ!」でバイオリン弾きをやったが、その映画はちゃんと観た記憶がない。「グランド・イリュージョン」では彼女にはまだ早すぎるインターポールの捜査官役だった。どれもいつも綺麗なのだがその域を出ていない女優さんだ。
あちらの女優さんは誰でもあっという間に三十路になってしまう気がする。なってしまうと書いたが別に腐ってしまうわけじゃない。これからが女優としての本番だ。


複製された男05


最初にこの映画の意味が「解らなかった」と書いたが、本当は多分わからなくてもよいのだと思う。
夢物語だったり、怪獣映画だと思ったほうがいい。

「世界中に自分にそっくりな人が3人居る」などと都市伝説のように昔からささやかれてきたが、そんな風に別の生活をしているもう一人の自分がいたとしたら、その別の自分に成り代わって違った境遇でちょっとだけ生きてみたいなんてことは誰でも思うことはあるだろう。現実逃避っていうほどでもないけど。

もしそれが経済的に豊かで、仕事も順調で、欲しいものは何でも手に入ったり、家は豪邸でスタイル抜群の超美人の奥さんだったり、子供も可愛くて、車も高級外車で、生活に何も不自由が無かったとしたら、入れ替わったままどっぷり浸かってしまうかも知れない。


複製された男08


また逆にそんな恵まれた生活を送っているのに、実は心にはポッカリ穴が開いていて空虚感ばかりで決して満たされていない。社会生活では真面目を貫くしか無いのだが、その反動で変態的で倒錯した快楽に溺れてしまいたい・・・なんて考えている可能性だってある。人間の欲望は果てしなく 『無いものねだり』 だから。

男でも女でも誰にもあると思う。
この映画は現実的な生活と、背徳的で快楽だけの世界を重ねることで空虚感を満たしたいという人間の欲望の世界を映像にしたものだと僕は思う。夢の世界、あるいはすでに二重生活を送っている人間の虚空の世界か。
ノーベル賞作家なのだから僕なんかの凡人にはわからない世界だな。


巨大な蜘蛛がビルとビルの間に存在しているというだけでも「非現実の世界」の出来事だってことなので、強引かもしれないが「ミステリアル・スリル・ファンタジー」ってことで僕は片付けてしまおう。


複製された男07


多分あと2~3回観ればもっと内容がわかってくるとは思うが、僕は一度で解らなかった映画はそれだけで気が滅入るので、そうい映画を好んで数回繰り返して観てみたいとは思わない。

ちょっとひねくれた考えだけど、
ビューワーがこうして理解不能に陥ることを製作側の”狙い”として作っているのだから、それが巷の話題に上がれば上等で狙いどおりなのだ。しかもその悶々とした謎解きのために上映期間中に2~3度と映画館に足を運んでくれれば興行としては大成功なのだから、わざわざビューワーのためにわかりやすく作る必要性も無いのだと僕は思ってしまう。

「複製された男」というタイトルは配給会社の ”またやっちゃいました” である。
原題の『エネミー』のどこがいけなかったのだろう。


映画としてはキャストも良く、興味深く観れた映画だったので★


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速報 第87回アカデミー賞

The 87th Academy Awards 2.22, 2015
87アカデミー賞

速報 第87回アカデミー賞 2/22発表

作品賞: 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
主演男優賞: エディ・レッドメイン(「博士と彼女のセオリー」)
主演女優賞: ジュリアン・ムーア(「アリスのままで」)
助演男優賞: J・K・シモンズ(「セッション」)
助演女優賞: パトリシア・アークエット(「6才のボクが、大人になるまで。」)



受賞した映画はまだどれも観ていないのでこれから楽しみだ。
僕が推奨していた「グランド・ブダペスト・ホテル」は4部門で受賞したが主要部門で受賞できなかったのが残念だった。


●12 ラウンド

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Wikipediaより抜粋
劇場未公開

【作品情報】
2009年にアメリカで公開されたアクション映画。アメリカのプロレス団体「WWE」が、団体所属レスラーのジョン・シナを主演に製作した。日本では劇場公開されずビデオスルーになった。WOWOWで放送された際には、『12 ラウンド 復讐のデスマッチ』という副題が付けられた。

【ストーリー】
ニューオーリンズ市警に勤務するダニー・フィッシャー(ジョン・シナ)は、ある夜大物強盗犯のマイルズ・ジャクソン(エイダン・ギレン)を逮捕することに成功するが、その時にマイルズの恋人は逃走しようとして車にはねられ死んでしまう。それから1年後、マイルズは恋人を殺された復讐をするために、刑務所を脱獄。しかも、彼によってダニーの恋人モリー(アシュレイ・スコット)が誘拐されてしまう。そして彼はダニーに対して「恋人を無事返して欲しければ、街中に仕掛けた12のトラップを制限時間内に解除しろ」と脅迫してくるのだった。制限時間を過ぎれば、モリーだけではなく多くの市民が犠牲になってしまう。ダニーはこの恐怖の12ラウンドに勝利するため奮闘する。

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【作品データ】
原題:  12 Rounds
配給:  20世紀フォックス
公開:  2009年3月27日
上映時間:  110分
製作国:  アメリカ

【スタッフ】
監督:  レニー・ハーリン
脚本:  ダニエル・クンカ
製作:  マーク・ゴードン、ジョシュ・マクラフリン、マイケル・レイク
製作総指揮 ベッキー・クロス・トルヒーリョ

【キャスト】
ダニー・フィッシャー:  ジョン・シナ
マイルズ・ジャクソン:  エイダン・ギレン
モリー・ポーター:  アシュレイ・スコット
ジョージ・エイキン:  スティーヴ・ハリス
ハンク・カーヴァー:  ブライアン・J・ホワイト
レイ・サンティアゴ:  ゴンザロ・メネンデス
エリカ・ケッセン:  タイラー・コール



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【マイレビュー】
「ダイハード2」や「クリフハンガー」それに「ディープブルー」などの作品で有名なレニー・ハーリン監督の映画だと言うことで、お金をかけまくったアクション大作になっていたが、日本では劇場公開にいたらずビデオスルーとなった作品。
ダイハード2の二番煎じという感じが否めなかったが、アクション物としては面白かった。


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脱獄した男が復讐のために繰り広げる時間制限つきの12ラウンドゲーム。
恋人をさらわれたうえに、爆弾やら色んな仕掛けがいたるところに設置されている。
脱獄したばかりなのにそんな大仕掛けの時間がよくあったな!というツッコミをとりあえずひとつ。
町中がはた迷惑なゲームだ。警察もお祭り騒ぎの能天気な住民をちゃんと先に避難させろよ!二つ目。
命に関わる肝心なときに携帯に出ろよ!三つ目。

謎かけをひとつ。
「FBI」 と掛けまして 「女のヒステリー」 と解く その心は・・・


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 「うるさいだけでいつもクソの役にも立たない」

とにかくそういうアクションものにつき物の後手後手感というのはこの監督作品の「ダイハード2」にもあったが、むしろ”ツッコミどころ”というのは製作者側からビューワーへのプレゼントと思ったほうがいい。
しかも計算のうち。結局手玉に取られたり翻弄されてるのは観ているこっち側だったりするのだ。

そうやって観たほうが楽しく観れるのだ。
だからツッコミたいがためにネタバラシするのは映画ビューワーとして一番やっちゃいけない行為なのでこのへんで。


主演の「ジョン・シナ」は観たことのない俳優だったので、あとで調べてみたら驚いた。なんとアメリカのプロレス団体「WWE」所属のレスラーだった。はっきり言ってプロレスラーにしておくにはもったいない。日本で言えば魔裟斗とか武蔵、最近では真田聖也でしょうか。彼らにあんな演技ができるだろうか。いやいやいや。
ただ僕は日本語吹き替え版を観たので声優さんが良かったのかもしれないな(笑)。


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悪役のエイダン・ギレンの存在感がやっぱり凄く利いていた。
彼も映画ではよく見る役者だが、どちらかと言えば現在テレビ主体で活躍しているようだ。テレビアクターとして栄えある賞を多く受賞している。
アイルランド国籍ということで納得できた。
この映画では悪役を演じていたが、良い意味でアイルランド人特有の厭世感と反骨心が体からにじみ出ている。とても優しそうで色気のある役者である。


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全世界で公開するためにダイハード2に匹敵するだけのお金をかけまくった映画であることは間違い無い。
全米だけでは赤字だったかもしれない。
主演に知名度が無くそのせいで日本で未公開になったと思う。

そういった日本の配給会社の打算的行為のせいで良い映画が日本で観られなくなったこともいままで数多くある。
この映画が素晴らしいとは言っていないが。


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▲デス・リベンジ

IN THE NAME OF THE KING02

劇場未公開

【作品情報】
『トランスポーター3』のジェイソン・ステイサム主演で放つ臨界点突破のソード・アクション。家族を殺された悲しみから、野生の闘争本能をむき出しにした壮絶な復讐劇を描く。 監督を務めるのは「アローン・イン・ザ・ダーク」のウーベ・ボル。

【ストーリー】
愛する家族に囲まれながら畑仕事に勤しむ農夫、ファーマー(ジェイソン・ステイサム)。だが、そんな彼のささやかな日常は、ある日を境にもろくも崩れさる。秩序を持たないはずの辺境の怪物たちが突如として軍勢を組み、各地の村々で虐殺を始めたのだ。この混乱の中、無念にも子供を殺され、妻をさらわれてしまったファーマーは復讐を決意。仲間と共に怪物をせん滅するべく本拠地を目指すが、その壮絶な戦いの旅には彼の運命を変える大きな試練が待ち受けていた……(amazonDVDより)

IN THE NAME OF THE KING03

【作品データ】
原題: IN THE NAME OF THE KING: A DUNGEON SIEGE TALE
製作年度 2007年
上映時間 127分
製作国 ドイツ/カナダ/アメリカ
公開情報 劇場未公開
ジャンル アクション/ファンタジー

【スタッフ】
監督: ウーヴェ・ボル
製作: ショーン・ウィリアムソン、ダニエル・クラーク
原案: ジェイソン・ラパポート
脚本: ダグ・テイラー

【キャスト】
農民(ファーマー):  ジェイソン・ステイサム
ミュリエラ:  リーリー・ソビエスキー
ガリオン:  レイ・リオッタ
ノーリック:  ロン・パールマン
メリック:  ジョン・リス=デイヴィス
ソラナ:  クレア・フォーラニ
エロラ:  クリスタナ・ローケン
ファロウ:  マシュー・リラード
タリッシュ:  ブライアン・ホワイト
バスティアン:  ウィル・サンダーソン
ハレット:  ロン・セルモア
コンリード王:  バート・レイノルズ



IN THE NAME OF THE KING04


【マイレビュー】
日本劇場未公開作品なのでDVDとかで観るしかない作品だ。
ジェイソン・ステイサム主演作品で未公開ってのもかなりなワケアリ作品である。この作品でウーヴェ・ボル監督がラスベリー賞(最低監督賞)を受賞している。
その理由を含めて紐解いてゆこうと思う。

まずストーリー展開から。
この世の中で一番ありふれた”リベンジ展開”の作品である。
そこんとこはっきりしないが、絶対に観たことのある作品と同じであること間違い無い。なので真新しさがまったく無いのだ。「ロード・オブ・ザ・リング」かな、とにかくそのあたり。あまり好きではない怪物との戦闘モノだった。

IN THE NAME OF THE KING06



ジェイソン・ステイサムはとても好きな俳優だが、何役をやらせてもワンパターンであることに最近気付いた(笑)
まさにワンパターン絶頂期の2007年の作品ではあるのだが、この作品も、「トランス・ポーター」のしゅっとしたスーツからボロボロの農民服に変わっただけで顔も(あたりまえ)性格も行動も無口さも佇まいにしても完全なる生き写しなのだ。

も~~っ!彼の一ファンとして残念でならない。
彼自身がアクション主体の映画が好きだってことは絶対に間違いないしそれは僕も十分評価しているのだが、なぜ俳優としてもっと多彩な役に挑戦しないのか、何故闘うかっこいい男のイメージばかりを優先して仕事を選ぶのか、そのアクション需要に応えてゆくだけの役者でいいのかって思ってしまう。

僕は彼にS.スタローンとかスティーブン・セガールを目標にして欲しくないのだ。せめてシュワちゃんなら許してもいい。

「エクスペンダブルズ」で二度もS.スタローンと一緒にやっていて気付かなかったかなあ。
演技の基本なんかより、体づくりや戦闘アクションを優先してしまった男の末路を見た気がしなかったか。ちょっとサブいかも・・・なんて感じなかったのだろうか。


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これから彼にはもっともっと演技の幅を広げて欲しいと願っている。取り廻しが利いて、コメディーでもお涙頂戴の物語でもどんな役でもこなせて、老後も引っ張り凧の「なんでもござれ」の俳優生活を送って欲しいと思っている(笑)。
例を挙げればトム・ハンクスを足したような演技派アクションスターを目指して欲しい。


この映画、ジェイソン・ステイサムには名前が無く、農民(ファーマー)っていう役名だった。大いなる突っ込みどころだったが、問題はその女房ソラナ役のクレア・フォーラニの演技である。

彼女はウーヴェ・ボル監督の演技指導や采配のバカさ加減の被害者とも言えるが、自分だっておかしいと思わなかったのだろうか。
人質になっていたところをファーマーに救出され、「愛してる」と言ってくれたファーマーに対して、”愛する息子を殺されたのに” 満面の笑みでキスを受けるところなど、ストーリーの流れをまったく無視している演出で意味が解らなかった。ありえない”幸せ満開スマイル”である。
立ち直りの早すぎることに観ていてムカツクほどだ。
しかも「愛してる」という言葉を云うか云わないかというくだりを冒頭でフリとして使い、それに対してのオチではあるのだが、それさえ「ゴースト~ニューヨークの幻~」のパクリであり、この映画の展開としてはまったく不要な流れのひとつだった。


また、こういう埃っぽい戦いの映画の中ではお約束の綺麗どころのはずだったミュリエラ役のリーリー・ソビエスキー。
彼女、本当に女優と言えるのだろうか。
何をしても一定の顔である。まるでモアイ像だ。
何の表情も無く、無機質で、しかも不感症っぽい。ストーリー全体にも必要な役柄と思えなかった。


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まだまだあるが、国王役のバート・レイノルズにはまったく威厳が無かった。目に力が無く、貧相で、頭が悪そうで、髪は白いのに眉毛だけが黒々としていて、ボケ老人のような表情だった。まったく国王らしくない。この国王の子と言われてもあまり嬉しくない(笑)。完全なミスキャストだ。


この”駄作に近い映画”のなかで唯一光った演技をしていたのはファロウ役のマシュー・リラードだけだった。
なんとも小憎らしく狡猾で姑息でそれでいて臆病者の王位の第一継承者役だったが、彼の存在がたった一つの救いだった。こういうストーリーには特にありがちな存在ではあるが演技としてとても素晴らしかった。

演技はずば抜けてよかったのだが、ストーリー展開が良く無い。
そんなずるがしこく、とにかく憎たらしいほどの存在感のある彼が国王に対して重大な罪を犯していたのがバレたのに、兵士に連行されて右から左へフレームアウトしただけ。
何の罰も与えないで終わりかいっ!と絶対に誰もが思うはずである。

ただそこは俳優である彼のせいじゃない。
彼もこの映画で「ラズベリー賞」を獲得したウーヴェ・ボル監督による采配の犠牲者だったのである。

今日はちょっと腹の立つストーリーだったので、興奮してネタバレ気味になってしまった(失敬)。

是非一度観てほしい。そして僕のこの思いを共感して欲しいと思う。


IN THE NAME OF THE KING01


★ミザリー

ミザリー02

MovieWalkerより抜粋
1991年2月16日(土)公開

【作品情報】
猛吹雪の中事故に遭い狂信的な読者と共に閉じ込められた人気作家の恐怖を描く、スティーブン・キングの原作を映画化したサイコ・スリラー。

【ストーリー】
超ベストセラー・シリーズ「ミザリー」の最終章を書き上げたばかりの人気作家ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)は猛吹雪の中ニューヨークのエージェントに向かう途中雪道から転落してしまう。両足を骨折し瀕死状態の彼は付近に住む元看護婦でポールの熱烈なファンだと名のるアニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)に助けられ献身的な介護を受ける。しかし最新の原稿を読んで主人公ミザリーの死を知るとアニーの態度は豹変した。狂ったように大声でポールを罵倒すると、部屋の鍵を閉めて彼を監禁しすぐに原稿を燃やすよう強要する。やがてタイプライターと車イスを買いこんできたアニーは今度は猫なで声でミザリーを生き返らす続きを書くよう言うのだった。

ミザリー01

【作品データ】
原題 Misery
製作年 1990年
製作国 アメリカ
配給 日本ヘラルド映画
上映時間 108分

【スタッフ】
監督 ロブ・ライナー
脚本 ウィリアム・ゴールドマン
原作 スティーヴン・キング

【キャスト】
Paul_Sheldon:  ジェームズ・カーン
Annie_Wilkes:  キャシー・ベイツ
Buster:  リチャード・ファーンズワース
Virgimia:  フランセス・スターンヘイゲン
Marcia:  ローレン・バコール



ミザリー06


【マイレビュー】
この『ミザリー』のことを勘違いしている人が世の中に多くいる。
この映画の主役が 『ミザリー』 だと思い込んでいた人が僕のまわりでも結構数多くいるのにはびっくりした。

実は『ミザリー』という人物はこの映画の中には出てこない。

『ミザリー』とは監禁された作家のベストセラーシリーズに出てくる ”主人公の名前” であって、あの容赦なくハンマーを振り下ろす恐ろしい(笑)女の名前では無いってことだ。女優シャシー・ベイツの役名は「アニー・ウィルクス」である。何て印象が薄い役名だろう(笑)。
それを今知ったとしても、知っていたとしても、彼女が「アニー」ではなく『ミザリー』だと感じる人は多いはずだ。僕もその一人だ。だってそのほうが遥かにしっくりする。
「ミ・ザ・リ・ー・・・」その響きが妙に気持ち悪いからだろうか。
もしかしたらそれが作家スティーブン・キングのおしゃれな”狙い”でもあると僕は感じるのだ。

1990年の映画なのでもう25年にもなる。


ミザリー09


前々回の「キャリー」の記事で僕の”ホラーが大嫌い”な理由であるトラウマ経験を明かしたが、人によってはホラーやオカルトの頂点である「エクソシスト」(ああ、またこんなおぞましい文字を打ってしまった)なんかよりも、どちらかと言えばサイコスリラーと言えるこの『ミザリー』のほうがよっぽど恐いと感じる人がいるかもしれない。

異常な狂気でこちら側が心理的に追い詰められる恐さという点ではスティーブン・キング原作の「シャイニング」とも共通しているように思う。
斧を振り回す「シャイニング」の凶暴性も確かに恐ろしいが、”異常な偏執性”という点では『ミザリー』のほうがより不気味だと思う。


ミザリー12



久しぶりに観てみたが、意外なことにスリラーにありがちな ”暗闇” が一切無く、ほとんどすべて日が射す昼間とか明かりの下での映像だったことに改めて驚いた。
そういう余計な恐がらせのためのスパイスが無いことで女の偏執性だけが際立ち一層の恐怖を感じた。
舞台装置とかカメラアングルとかシチュエーションとか、焦らしとかタメとかを省き、こちらの”心の準備”すら一切考えないで、鉄杭ハンマーをいとも簡単に振り下ろすところとか、逆にすごくストレートな恐さとなることを改めて感じた。

いや、もしかしたらお金が無かったからあまり作り込めなかったのかもしれない(笑)。
実際、映画の製作にお金が殆どかかっていないと思う。

結果、これだけの話題を集め、当時、世間に『ミザリー』現象を巻き起こしたコスパ抜群の映画だったわけで。


ミザリー03


★★グランド・ブダペスト・ホテル

The Grand Budapest Hotel 14

MovieWalkerより抜粋
2014年6月6日(金)公開

【作品情報】
『ムーンライズ・キングダム』の鬼才ウェス・アンダーソン監督によるコメディ。ホテルのコンシェルジュとベルボーイがホテルの威信をかけて、得意客を殺した犯人捜しに挑む姿が描かれる。『ハリー・ポッター』シリーズの名悪役ヴォルデモート役でおなじみのレイフ・ファインズが主人公に扮し、コミカルな演技を披露する。

【ストーリー】
1968年、若き日の作家(ジュード・ロウ)は、休暇でグランド・ブダペスト・ホテルを訪れる。かつての栄華を失い、すっかり寂れたこのホテルのオーナー、ゼロ・ムスタファ(F・マーレイ・エイブラハム)には、いくつもの謎があった。1932年、ゼロ(トニー・レヴォロリ)がグランド・ブダペスト・ホテルのベルボーイとして働き始めた頃、伝説のコンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、ゼロの師であり父親代わりだった。しかし懇意にしていたマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺され、その遺言により貴重な絵画『少年と林檎』を受け取ったグスタヴが殺人の容疑者にされてしまったのだ。ホテルの威信を守るため、謎解きに挑むグスタヴとゼロ。鍵の秘密結社やゼロの婚約者アガサ(シアーシャ・ローナン)の力を借りて、大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る。

The Grand Budapest Hotel 16

【作品データ】
原題 The Grand Budapest Hotel
製作年 2014年
製作国 イギリス=ドイツ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 100分

【スタッフ】
監督 ウェス・アンダーソン
脚本 ウェス・アンダーソン
製作総指揮 モーリー・クーパー
プロダクション・デザイン アダム・ストックハウゼン

【キャスト】
ムッシュ・グスタヴ・H:  レイフ・ファインズ
ミスター・ゼロ・ムスタファ:  F・マーレイ・エイブラハム
若き日のゼロ:  トニー・レヴォロリ
アガサ:  シアーシャ・ローナン
ドミトリー:  エイドリアン・ブロディ
ジョプリング:  ウィレム・デフォー
セルジュ・X:  マチュー・アマルリック
マダムD:  ティルダ・スウィントン
コヴァックス:  ジェフ・ゴールドブラム
若き日の作家:  ジュード・ロウ




The Grand Budapest Hotel 01


【マイレビュー】
ジャンル的にコメディー、ドタバタ系として紹介することにすこし抵抗を感じる、とても良質で綺麗な作品だった。
全体的に明るめのピンクがかった映像になっていて、今まで見た映画の中ではピカイチのセットデザインでとてもファンタジックで色彩豊かな作品だった。

撮影技法や構図、小物にいたるまですべてのフレームのアングルが計算されつくしていて、目に入るものすべてが「絵画」のようだった。スクリーン比率が通常の映画館スクリーンのようなワイドスクリーン比率(2:1や16:9)ではなく、4:3のテレビブラウン管サイズであり、この比率からも「絵画」を意識したものと思われる。それによりこの映画ではワイドスクリーンではなしえなかった”高さ”のある映像が逆に実現したように思う。


The Grand Budapest Hotel 13


キャスティングはとても豪華である。
作品情報ではにスタッフやキャスティングでカットさせてもらったが、有名な俳優が数多く出演している。
作品への関与とか重要性という意味で並び替えもさせてもらった。
カリスマコンシェルジュ役にはレイフ・ファインズが完全なハマリ役だった。厳格・真面目・誠実・冷静沈着で頭の回転もすばやい。それでいて金持ちの老女には大モテでバイタリティー溢れている。


The Grand Budapest Hotel 15



大脱走劇は見ものだった。ベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)とともに”ソリ”でオリンピック会場を駆け抜けたり、オートバイで疾走するシーンなどは完全なコメディーと言えるシーンでとても面白かった。


The Grand Budapest Hotel 26


この映画にはパティシエ役に僕が大好きなシアーシャ・ローナンが出ている。顔にメキシコの形をした痣のある女の子アガサ役である。彼女も無くてはならない存在だ。ファン目線で言えばもうすこし彼女の素性についての描写がきっちりとあればよかったと思う。

悪役には定番中の定番、顔がとにかく怖いウィレム・デフォー、それにこの映画では珍しく感情むき出しだったエイドリアン・ブロディの存在でコメディータッチの中にもシリアス感が出てしかも作品としてグッと締まったと思う。


The Grand Budapest Hotel 17


時代的な世情が絡んでいてストーリーとしてはすこし悲しい内容になってはいるが、僕はこの映画は映画館だけでなくテレビでもDVDでも何度でも楽しめる映画だと思うし、そのたびに洗練されたデザイナーズ映像を楽しめると思う。

ストーリーの秀逸さというより、絵画のような映像の綺麗さでは今まで見た映画の中ではピカイチだ。映画として映像の綺麗さや色彩、バランスがとても大切であることを再認識させてくれた。


The Grand Budapest Hotel 05


特にホテルの建物そのものの鮮やかさ、雪山の見渡せる絶景ポイントの中での原色使いの結婚式の様子。ホテルの調度品と人物を対比させるような見事なバランスの映像とかぜひご覧いただきたい。
映画のどのシーンひとつ撮っても完璧なバランスの元にすべてが絵画になるように設計をした「職人気質の緻密さ」が感じられるはずだ。
このウェス・アンダーソンという監督は他には類を見ない生粋の「アーティスト」だと思う。

アカデミー作品賞候補にもなっているが、重たいテーマやストーリー、埃っぽい映像ばかりでなく、こういう華やかな作品がアカデミー賞作品賞を獲ってほしいと思う。


The Grand Budapest Hotel 04





●バレッツ / 22 BULLETS / L'immortel

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MovieWalkerより抜粋
2011年2月19日(土)公開

【作品情報】
銃撃を浴びながらも生き永らえ、“不死身”と呼ばれた伝説のマフィアのボス、ジャッキー・アンベールの実話を映画化したバイオレンス・アクション。家族に危害を加えようとするかつての親友への復讐を誓うマフィアのボスをジャン・レノが熱演。監督は『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』のリシャール・ベリ。

【ストーリー】
かつてマルセイユの街を支配するマフィアのボスだったシャルリ(ジャン・レノ)。現在は愛する家族と平穏な生活を送っていた。しかしその幸せは、何者かの突然の銃撃によって奪われる。全身に22発もの銃弾を撃ち込まれ、生死の境を彷徨うシャルリ。奇跡的に一命を取り留めると、引退後も彼を慕うカリム(ムサ・マースクリ)ら3人の仲間たちが犯人を突き止める。シャルリを撃ったのは、“死んでも友達”と誓い合った古くからの友人ザッキア(カド・メラッド)だった。復讐しようと主張するカリムだったが、シャルリは“報復が戦争となり、一生引退できなくなる。足を洗うと家族に誓った”と制止。だが、それがカリムの死を招き、ついに愛する家族までも危険に晒すことに……。そして、事態が息子の誘拐にまで発展した時、シャルリは決意を胸に立ちあがる……。

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【作品データ】
原題 22 BULLETS
製作年 2010年
製作国 フランス
配給 クロックワークス
上映時間 115分

【スタッフ】
監督 リシャール・ベリ
原作 フランツ=オリヴィエ・ジーズベール
製作 リュック・ベッソン 、 ピエランンジュ・ル・ポギャム

【キャスト】
シャルリ・マッテイ:  ジャン・レノ
トニー:  カド・メラッド
マーティン:  ジャン=ピエール・ダルッサン
マリー:  マリナ・フォイス
カリム: ムサ・マースクリ
パスカル:  リュック・パラン
オレリオ:  リシャール・ベリ



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【マイレビュー】
ジャン・レノの今から約5年前ほどの作品だ。
迫力ある映画だった。ただオートバイのシーンだけは間違いなくスタントマンの大活躍だろう。
マルセイユのマフィア同士の争いと報復の連鎖のバイオレンスストーリーだった。

この映画の悪い点はただ一つ。
悪いヤツがみんな”ハゲ”なので見分けがつくまでちょっと時間がかかった、ことかな(笑)。


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オレリオ役として本人もちゃっかり出演しているのだが、まだ数作しか手がけていない俳優出身の監督リシャール・ベリの作品である。しかし押さえるところはちゃんと押さえている。

フランスを舞台にしたアクションもの、街中での派手なカーアクション、あるいはジャン・レノが絡んでいる・・・となれば『リュック・ベッソン』を製作に一枚噛ませなければ映画が成り立たない。そう必要不可欠だ。
映画視聴後にスタッフ陣のリストを見たらやはり彼が『製作』に名を連ねている。思ったとおりだった。

これだけの規模のフランス街中での派手なカーアクションシーンを撮るには彼の知名度とフランスへの貢献度による町の協力と市民の理解が必要不可欠である。それに加えてもちろん技術的に大きな特長である彼独特のカメラワークと編集能力が絶対に欲しかったのである。

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裏切りや寝返り、金と麻薬に絡むのはこうしたマフィア抗争映画ではつき物だし、結局は大切な家族が犠牲になったりもする。復讐や報復の連鎖はいつまでたってもとまらない。

それを象徴したのが家族と砂浜を歩き、そして静かに振り返るラストシーンでの彼の表情である。

禍根を残さないことなど不可能である。
国と国レベルではそれが『戦争』を意味する。そして非戦闘員である国民が犠牲になる。まったくの縮図である。

どんなやくざでもマフィアでも一番の弱点は 『家族』 である。
この映画での命乞いのシーンはすべて『家族のために死にたくない』である。
それは悪人だろうが善人だろうが、人間誰でも同じだと言うことだ。

多分この映画はそれだけを伝えたかったのだと思う。
僕としてはストーリーにもっともっと深さが欲しかった。

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▲キャリー

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2013年11月8日(金)公開

【作品情報】
スティーブン・キングの同名小説を鬼才、ブライアン・デ・パルマ監督が映画化するや、話題を呼んだ76年製作の傑作ホラーをクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイク。監督は『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース。

【ストーリー】
キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)は地味で内気、冴えない高校生で、学校では笑い者にされていた。家庭でも狂信的な母(ジュリアン・ムーア)に厳しく監視され、幸せとはいえない、孤独で鬱屈とした日々を送っている。ある日、キャリーへのいじめ事件をきっかけに、女子に人気の男子生徒トミー(アンセル・エルゴート)と、プロムパーティーに参加することになる。キャリーは母親の反対を押し切り、手作りのドレスに身を包み、パーティーへ出かける。

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【作品データ】
原題 Carrie
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 100分

【スタッフ】
監督 キンバリー・ピアース
脚本 ローレンス・D・コーエン 、 ロベルト・アギーレ=サカサ
原作 スティーヴン・キング

【キャスト】
キャリー・ホワイト:  クロエ・グレース・モレッツ
マーガレット・ホワイト:   ジュリアン・ムーア
リタ・デジャルダン先生:  ジュディー・グリア
クリス・ハーゲンセン:  ポーシャ・ダブルデイ
ビリー・ノーラン:  アレックス・ラッセル
スー・スネル:  ガブリエラ・ワイルド
トミー・ロス:  アンセル・エルゴート



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【マイレビュー】

今日の格言:  「主演女優が綺麗で可愛いとホラー映画も怖くない」 

あとで話すが、恐怖映画のトラウマを抱えたこんな僕に最後までしっかり観られてしまったっていうことだけでホラー映画としては ”失格” である。

クロエ・グレース・モレッツは子役のころから活躍している女優さんで最近は本当に綺麗になった。
現在まだ18歳である。
『キックアス』シリーズで多分当初は12~13歳でヒット・ガールを演じ、超有名になった。

そんなクロエ・グレース・モレッツが大量の豚の血を浴びてもなお可愛さが勝ってしまう映画だったので観れたってことだ。

76年の「キャリー」のほうが遥かに怖いはずだ。だってその『キャリー』は主演女優が本当に薄気味悪くて表情が引きつっていて、薄幸そうで・・、そんな感じがとにかく恐くてやはり当時は観れなかった。


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2013年「キャリー」では、同級生のいじめの質がすこし違って、スマホで動画を撮ってYouTubeにアップしたりと、ストーリー的には現代版になっていた。現代のほうがたとえイジメにおいても拡散スピードがハンパ無く早いのがわかる。

ストーリー的には決して怖いと言う映画だけでは無かった。
狂信的な母親に育てられたいじめられっ子の可哀想な女の子の物語だった。ストーリーは本当に単純なので決してわかりにくい映画ではない。性格が悪く自業自得ないじめっ子の女の腹いせのせいですべての人間がキャリーの怒りの渦に巻き込まれる。


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~僕はホラ-が大嫌い~

これから書くことを読んでいただければ僕は決してホラー映画好きの人たちをバカにしているわけでも、もちろん軽蔑しているものではないことをご理解いただけると思う。

僕は「ホラー嫌い」「オカルト嫌い」「ゾンビ嫌い」であることを隠していない。「恐いから」という理由にしているが、ニュアンス的には本当はちょっと違う。”映画館にさえ行かなければ” 僕は殆どのホラー映画はちゃんと観れるし、冷静に評価もできる。

”あの映画” 以外なら全部観れるのだ。


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今から40年以上前、中学1年生ぐらいのときだった。
近くのつつじ公園に頻繁に出る変態おじさん以外に僕には怖いものなど何も無かった。

ある日曜日、女子を含む同級生5人とその夏封切になったばかりの話題騒然のオカルト映画を観にいった。グループデートみたいなものだ。

映画がはじまり僕が観れたのは最初の15分程度だけ。僕はひとり耳をふさぎ目を固く閉じて永遠かと思うようなとてつもない長い2時間をそのシートで過ごした。

どちらかと言えば僕の誘いで実現した女子との恐怖映画鑑賞会だったが、映画館を出た後にも残る僕の不自然な態度はみんなわかっていて、僕は好きだった女子にも笑われてしまった。

いくら耳を塞いでも音声は漏れて聞こえてくる。
僕は13年間弱で過去最大の恐怖を我慢しつつ、強がりでシートを立つことも出来ず拘束されたような気持ちだった。僕のシートは汗でグショグショだったと思う。
それが完全なトラウマとなった。
いや、トラウマというより40年以上も経って現在に至るわけだから「トラウマ」というよりも「PTSD」のほうが遥かに近い。


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『エクソシスト』

今でもこのタイトルを見たり聞いたり、こうしてキーボードを打って文字にするだけでも恐い。
映画はリンダ・ブレア演じたリーガンがベッドで白目を剥くまでの15分程度の時間しか観ていない。あとは友達の話でしか知らない。主役の「リンダ・ブレア」なんて女優の名前は普通みんな忘れていると思うけど、僕は役名の「リーガン」だって頭を離れたことが無い。

その後40年を生きてきて何度かこの映画のワンカットが不意に目に飛び込んできてしまうこともあった。そんなときも瞬時に目を塞ぎチャンネルを変える癖がついている。
あの何拍子かもわからないオルゴールのような主題曲もそうだ。まったく関係ないバラエティーとかドラマの中でチョロっと流れるだけでも恐怖が蘇える。

妻には協力してもらわなければならない場合もあるのでそのトラウマのことはちゃんと話してある。
「大袈裟、もう大丈夫よ~」と妻は本当に可笑しそうにケラケラと笑うが、いや、まだだ。

そろそろこのトラウマとその後のPTSDも終わりにしなきゃいけないなと思う。今回そのトラウマを僕は初めて妻以外にこうして口外することにした。

一般的にトラウマというものは「逆療法以外では治せない」と僕は思っている。
すなわち僕は僕自身のホラー嫌いのルーツとなった恥辱的ともいえる過去経験を広く打ち明けることによって40年越しであの恐怖に立ち向かいトラウマを克服しようとしているのである。

ものすごく勇気がいる。
だけどいきなりラスボスには立ち向かえない。まずはこうして冒険の書をつくることから。





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だからその手始めにちょうど同時期に流行っていた恐怖映画、76年の「キャリー」のリブート作品であるこの2013年「キャリー」を観てみたということだ。

やっぱりクロエ・モレッツという役者を知っていて、色んな役柄の作品を観ているからだろう。なんかすでに情が移ってしまった女優さんっていう感じがして親近感があるため怖くないんだろうと自己分析したのだが・・・。


クロエ・モレッツは可愛くて親近感があるのは確かだが、もし彼女が「キャリー」じゃなくて「エクソシスト」の「リーガン」役をやったとしたらどうだろう。・・・やっぱりまだ今の僕には観れないんじゃないかな。


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★さよなら渓谷

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MovieWalkerより抜粋
2013年6月22日(土)公開

【作品情報】
芥川賞作家・吉田修一の同名長編小説を、『まほろ駅前多田便利軒』の大森立嗣監督が映画化した人間ドラマ。とある団地で起きた幼児殺害事件をきっかけに浮かび上がる、容疑者の隣人夫婦の意外な関係を官能的に描く。夫婦を演じるのは、『キャタピラー』の大西信満と、本作で第37回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した真木よう子。

【ストーリー】
都会の喧騒から離れた緑が覆う渓谷で、幼児が殺害され実母が犯人として逮捕されるショッキングな事件が起こる。母親の逮捕により事件は解決したかに見えたが、一件の通報により、この渓谷に住む尾崎俊介(大西信満)がこの母親と不倫関係にあったことがわかり、俊介に共犯の疑いがかけられる。通報したのは俊介の妻・かなこ(真木よう子)であった。取材に当たっていた週刊誌記者の渡辺(大森南朋)は、かなこが俊介を告発したこと、二人が必要最低限の物しか持たず、まるで何かから隠れているかのような生活をしていることにひっかかりを感じる。調べていくうちに、渡辺は二人を結びつけている15年前の罪に行きつく……。

さよなら渓谷15



【作品データ】
製作年 2013年
製作国 日本
配給 ファントム・フィルム
上映時間 116分

【スタッフ】
監督 大森立嗣
脚本 高田亮 、 大森立嗣
原作 吉田修一
製作 細野義朗 、 重村博文 、 小西啓介
主題歌 「幸先坂」 唄:真木よう子
主題歌作詞・作曲 椎名林檎

【キャスト】
かなこ 真木よう子
尾崎俊介:  大西信満
渡辺:  大森南朋
鈴木杏
井浦新
新井浩文
鶴田真由



さよなら渓谷10


【マイレビュー】
軽はずみな批評が出来ない作品だった。のほほんとした僕にとってはあまりにも重いテーマである。
事件に絡む罪と罰、それに贖罪と愛である。

実際の事件に絡めた内容になっている。
その事件と言うのは殆どの事件と同様にすでに社会的にも風化されつつあるのだが、絶対に二度とあってはならない重大事件でもある。

「秋田児童連続殺害事件」それに「帝京大ラグビー部集団レイプ事件」である。


さよなら渓谷14


それら二つの事件

前者の事件は、2006年に起きた。2ヶ月の間に河原で二人の子供が遺体で発見されたことから事件として大きく取り上げられた。最初に遺体で発見された女の子は事故死と断定されていたが、母親がマスコミに捜査協力を要請する姿を数多くのTV局のカメラが映していた。その後疑われていることを知った母親は逆切れ状態になり、マスコミの前で怒鳴り散らしていた。すごく違和感のある映像だったのを覚えている。結局犯人として逮捕されることになる。後日マスコミが入手した中学時代の卒業文集から当時相当ないじめに遭っていたことも明らかになった。

後者は1997年11月に起きたカラオケボックス内での集団レイプ容疑で帝京大ラグビー部の学生、独協大学生らを含め計8人が翌々月の1998年1月に逮捕された事件である。加害者は実名写真付きで連日大きく報道された。
示談をもって不起訴処分となっているので公判には至っていない。
教育機関である大学の面子もあり加害学生の家族らと結託して早々に被害者・被害者家族と示談交渉が行なわれた結果、示談成立し、拘置期間満了をもって加害学生ら全員が釈放される。どうにも後味の悪い結末だった。


さよなら渓谷04

これらの事件は世間に大きな衝撃を与えただけでなく、マスコミによる実名報道、記者の取材方法、捜査への無断介入、近隣に対する迷惑行為と配慮の無さという面で大きな議論も起きた。いわゆる「マスコミスクラム」である。
一週間以上ぶっ続けで朝のTVワイドショーを賑わすだけのネタとなったことから、無責任なコメンテーターの煽動的で低俗な邪推や信憑性の無い下ネタ話が一人歩きしたり、キーワード化されるような不謹慎な言葉をマスコミ全体でわざと生み出したりした。

視聴者も興味本位でチャンネルを選択する。
TV局は視聴傾向を踏まえ事件を構成する要素をさらに増幅してゆく。連日のようにレポーターを送り込み容疑者の中学の同級生にまで取材が殺到する。事件で一番の被害者や被害者家族の精神的ダメージへの配慮などまったくされずに、ただ野次馬向けのショーを展開させてゆく。
そういう低俗な番組には「スポンサーに罰を与える」のが一番効果的だと思うがどうだろう。罪は人間だけじゃなくシステムにも存在するからである。



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この映画を観て 『贖罪』とは何か、を僕なりに考えてみた。

贖罪は当事者同士の間だけに存在するものだと思う。
裁判の結果で言い渡された刑罰の事ではない。社会的制裁でも、ましてや示談金の額の大小でもない。
被害者に向けて一生をかけて自らにすすんで科すべき償いの行動だと思う。どう行動するかはそれぞれだ。
被害者の肉体的・精神的苦痛やその後の人生を理解し心から罪を反省することであり、ただ行為を悔やむことではないし、忘れたいと願うことでもない。被害者だけに向けた償いを継続することにあると思う。
また贖罪に完了はない。被害者が「 もう十分です 許します 」と言ったときが、ひとつの区切りではあるが、それでもマイナスがゼロになっただけである。時間は戻せない。だからそれでも終わらない。それが贖罪なのだと僕は思う。


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真木よう子さんはこの「さよなら渓谷」で第37回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得し、この年の他の主演女優賞も総なめにした。また作品賞としてノミネートされた「そして父になる」では最優秀助演女優賞もダブルで受賞している。
ちなみにこの第37回の作品大賞には「舟を編む」が受賞している。
この「さよなら渓谷」は作品賞にもノミネートされていない作品だ。他の部門賞にも無い。
彼女がどれほど素晴らしい女優だったか誰の目にもわかったということだ。

僕もそう思う。
彼女は写真一枚でもほんのちょっとした仕草、表情、佇まいに「叫び」とか「声にならない声」を感じる女優さんだ。


さよなら渓谷07


この映画全体では映画の台本としてけっして長セリフがあるわけじゃない。特に二人の間には。
そしていつも微妙な距離感が漂う。
顔と顔のちょうど中間点に二人の想いが渦巻いていた。橋の上から渓谷を眺めているだけの映像のなかにもかすかにやさしく感じる声がある。

現実的にそんな二人が一緒に暮らすことなど無い。
たしかに二人の間に愛はあったと思う。
最後は10年以上経っても残っている憎しみと償いのせめぎあいだった。
それでもそれによって互いが救われたように思う。

テーマとしてすこし重いかもしれないが、観てほしい。
日本人なら日本映画の言葉少なな『機微』というものを感じることは間違いない。


さよなら渓谷02

★ウォンテッド

ウォンテッド10

ウォンテッド
2008年9月20日(土)公開

【作品情報】
秘密の暗殺組織の後継者となった青年が、暗殺者の能力を身に付け、銃弾乱れ飛ぶバトルを展開するアクション。アンジェリーナ・ジョリーが主人公を鍛えるスゴ腕暗殺者を熱演。

【ストーリー】
ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は経理事務のルーティン・ワークにウンザリしている一人の若者。しかし彼の運命は、セクシーで謎めいた女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)との出会いによって一変する。スーパーで突如襲いかかる正体不明の暗殺者クロス(トーマス・クレッチマン)から彼を守ったフォックスは、千年前から、神に代わって“運命の意志”を実践してきた秘密の暗殺組織“フラタニティ”のメンバーだった。ウェスリーは、組織のボスであるスローン(モーガン・フリーマン)から、父が組織一の殺し屋Mr. X(デイヴィッド・パトリック・オハラ)で昨日メトロポリタンビルで殺されたばかりだったことを知らされ、殺害された父の後を継ぐ選択を迫られる。「wikipediaからの抜粋」

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【作品データ】
原題 Wanted
製作年 2008年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 110分

【スタッフ】
監督 ティムール・ベクマンベトフ
脚本 マイケル・ブラント 、 デレック・ハース 、 クリス・モーガン
原作 マーク・ミラー 、 J・G・ジョーンズ

【キャスト】
ウェスリー:  ジェームズ・マカヴォイ
スローン:  モーガン・フリーマン
フォックス:  アンジェリーナ・ジョリー
ペクワースキー:  テレンス・スタンプ
クロス:  トーマス・クレッチマン
ミスター・X:  デイヴィッド・パトリック・オハラ



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【マイレビュー】
冒頭から度肝を抜くアクションがある。すっかり鷲づかみされた感じだ。
なんか劇画チックで、突拍子もなく、素っ頓狂な設定なのだが、しっかりとしたキャスティング、それにストーリー展開と映像、さらにハードアクションは一流でちゃんと骨のある作品になっていた。


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映像技術やCGも見事だった。
とても興味深いシーンをスーパースローモーション再生してくれる親切さとか、物理学的に不可能な現象さえも強引に納得させてしまうほどの細部にわたる描写が素晴らしかった。


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たとえばサラリーマン。
現実は恐ろしく退屈だが理由も無く忙しい。しかもがんじがらめの毎日。会社や日常のほんの些細な不満が積み重なって今にもストレス爆発しそうな状況。いっそのことケツ捲って現実から飛び出したい衝動に駆られることは男なら誰でもあるはず。
現実逃避じゃないけれど、たとえば凄腕のソルジャーになってみたいとか、綺麗なおねえちゃんたちの視線を集めたいとかそんな非現実的夢想することもあるだろう。
そんな苦悩のサラリーマン諸君、フリーターの若者たちにオススメしたい、現実と理想が同居したような映画だった。


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軟弱なシロウト同然のウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)へのプロの暗殺者集団による”しごき”は容赦無く執拗で、そのバイオレンス度がハンパ無く痛々しいほどだった。殺し屋として成長してゆく様子も確実に一歩ずつ表現されている。
あの、重傷を負った体を治癒してくれる”湯治場”のようなカピカピ温泉、あれは後片付けが大変そうだが一家に一据欲しいところだ(笑)


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アンジェリーナ・ジョリーがその指南役でもあり、その魅力も満載だ。「ソルト」や「トゥームレイダー」、「ツーリスト」などの作品同様、ほとんどワンパターンのキャラではあるのだが、凄腕の女殺人兵器としてこの映画でも大活躍である。
2008年の作品だから顔が濃い目のアンジーもまだまだ若く綺麗だ。


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モーガン・フリーマンの役どころも重要で、その見事なキャスティングで映画全般にとても深い重厚感を醸し出している。
彼の出演する作品はどれも面白い。「ショーシャンクの空に」「セブン」・・・もうたくさんありすぎて書けないほどだ。印象深いのは劇場未公開作品の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」と言う作品である。ベン・アフレックが脚本を書いたものだが、とにかくモーガン・フリーマンがものすごくよかった。まだこのブログには書いていないが、後日きっと書こうと思う。

この作品、すんなり終わらないところがいい。ストーリーにも奥深さもあるし、いい意味で予想を裏切ってくれたりする。
最高の映画ってほどでもないのだが、なんだか男のロマンさえも感じる映画だった。
僕の★に惑わされずそんなに期待せずに観てほしい映画である(笑)。


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★リミットレス

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Moviewalkerより抜粋
2011年10月1日(土)公開

【作品情報】
通常は20%しか使われていないという人間の脳。それを100%活性化させるという驚くべき薬を手に入れた男が、成功と引き換えに恐るべき陰謀に巻き込まれていく姿を描くベストセラー小説をブラッドリー・クーパー主演で映画化したサスペンス・アクション。ロバート・デ・ニーロが財界の大物投資家役で登場し、存在感を見せつける。

【ストーリー】
作家志望のエディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)は出版契約を交わしたにもかかわらず、原稿を一行も書けていない。ホームレスのような風貌で酒に溺れ、恋人のリンディ(アビー・コーニッシュ)も彼の元を去っていく。エディは街で、元妻メリッサの弟ヴァーノン(ジョニー・ホイットワース)と偶然再会する。薬品会社のコンサルタントを自称するヴァーノンはエディの窮状を知ると、開発されたばかりの新薬NZT48を差し出す。通常20%しか使われていない脳を100%活性化する薬だという。エディがその薬を飲むと、脳に埋もれていた過去の全ての記憶から情報を集める能力が覚醒し、一晩で傑作小説を書き上げる。翌朝目覚めると元の自分に戻っていたエディは薬を求めヴァーノンを訪ねるのだが・・・。

リミットレス16

【作品データ】
原題 LIMITLESS
製作年 2011年
製作国 アメリカ
配給 プレシディオ
上映時間 105分

【スタッフ】
監督 ニール・バーカー
脚本 レスリー・ディクソン
原作 アラン・グリン

【キャスト】
エディ・モーラ:  ブラッドリー・クーパー
カール・ヴァン・ルーン:  ロバート・デ・ニーロ
リンディ:  アビー・コーニッシュ
ジェナディ:  アンドリュー・ハワード
メリッサ・グラント:  アンナ・フリエル
ヴァーノン・グラント:  ジョニー・ウィトウォース



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【マイレビュー】
一気に観れてしかも面白かった。
まったく堕落した生活の中で、会いたくも無いのに別れた女房の弟と街でばったり会ってしまう。
このときの心の中の声がとても現実的で面白かった。
「バカな知り合いの中で特に忘れたいやつ、記憶の彼方に消し去りたい。」
この会いたくも無かった義弟にもらった薬のおかげで生活が急展開する。

人間の能力にスポットを当てた映画では最近観たスカーレット・ヨハンソンの『ルーシー』がそうだった。

『ルーシー』は薬による脳の100%覚醒によって、逆に『感情』が制御されたため、早い段階から ”戦闘モード” になってしまい、他の映画で見られたような彼女の明るくアンニュイな魅力がまったく出ていなくて残念でならなかった。


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この「リミットレス」もドラッグでハイになることには変わらないが、『ルーシー』との決定的な違いは、”感情はそのまま” でそれまでの堕落した生活が一転し、眠っていた能力が覚醒される様子(才能が降りてくるようなイメージ映像とか)がとても秀逸だった。

しかも使われる能力がもっと一般人感覚に近く現実的で、明るく社交的になり、思考が理路整然となり、目にした記憶から知識が溢れ出し、語学もピアノも身につき、人付き合いの幅もどんどん広がってゆく夢のような展開。

逆に薬が切れたときの鬱状態とのギャップ、それに薬をめぐる騒動とか謎の部分とかハラハラ感がとにかく比較にならないほど面白かった。

人間の能力、諸説色々あるけれど普段はせいぜい10~20%程度しか使われていないと、どこを調べてもまことしやかに通説となっているようなのだが、誰か証明したのだろうか。


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くすりで病気は治らない

一般的には「薬」というものは医療に使われる・・・。

僕は病院や医者が好きではない。もちろん彼らに恨みなど無い。小さな子供が注射を嫌がるのと同じ理由だ。
大きな病気は一度も無い。その点、深く親に感謝している。

2~3年に一度くらい、風邪やインフルエンザのような症状で体がだるく高熱が出ることもある。
体がウィルスと戦っているという証拠だ。
医者嫌いの僕は熱いおかゆを食べ、ただひたすら布団を掛けて寝る。汗をかいてパジャマやシーツがぬれたら交換してまた寝る。その繰り返しでウィルスに勝つのだ。

医者や解熱薬などむしろ必要ない。
すこしの間、苦しいのを我慢して僕の中の自然治癒能力に任せ免疫をつけるほうが信用できるからだ。
僕は少数派かもしれない。

リミットレス10


薬は医療に使われると書いたが、薬で病気は治らない。
薬は病の元を根絶するものではない。鎮痛とか解熱とか・・・表れた症状だけを緩和するものに過ぎない。

薬は人間のもつ『自然治癒能力や免疫』の働きを抑え込み、逆に衰退させるものでしかない。そんな優れた機能を犠牲にして症状だけを抑え込んでくれるから患者も薬を飲めば治ると勘違いする。だから薬漬けになる。それこそ製薬会社の思う壺である。
薬を飲めば治るなどと考えていること自体が不健康だ。


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ダイエットでも同じだ。
ダイエット食品なんか全部ウソで詐欺だから。あんなの真に受けるなよと言いたい。

そもそも太ったのは『症状』じゃない。
あえて言えば自己管理能力の無い生活習慣の結果だ。ようするにバカみたいに食欲のままに生きてきたからである。

食べて太ったんだから食べなきゃ痩せる。
それが当たり前の答え。
サプリとかダイエット食品なんかむしろ関係ないところにある。そんなものになぜ頼る。
本当に痩せたいなら ”ダイエット食品すら食べない” ことである。

食べたいのか!痩せたいのか! そこんとこはっきりしろってこと。 

脱線話は以上  力蔵



リミットレス07


医療のための薬ではなく、麻薬でもなく、こういう能力増強薬、未認可ながらももう現実的に存在しているのではないだろうか。あったとしたら経済を牛耳る上流社会で流通していても本当におかしくない。

ストーリーに戻ろう。
最初の腐れ縁的な再会で義弟にもらった薬の効果によって、一日で極端なそううつ症状が繰り返されるのだがその高低差が面白い。
特に家賃催促に来たおねえちゃんとのやりとり、部屋のかたづけ、小説を書き上げるときの言葉が溢れ出る映像など最初のほうで完全に掴まれた。

途中から投資家に転向し、ロバート・デ・ニーロが大物富豪として絡んでくる。
ここからの展開も面白い。薬にまつわるいろんなカラクリが見えてくる。
本当は麻薬とか覚せい剤撲滅の主旨もあったのかも知れないが、そんな高尚な理念は僕は感じなかった。


エディ・モーラ役のブラッドリー・クーパーはこの映画よりも新作の「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」でも観たが、いろんな境遇の役ができる。とてもいい役者さんだと思う。これからも注目してゆきたい。

恋人のリンディ役のアビー・コーニッシュ、彼女もとてもキュートだった。
デビューした当時のシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンに似ていてほっぺたがプクッとしてかわいい女優さんだ。


総合的には★ひとつ。
殺人事件の中途半端な話のフリもあり完結していない部分もあったが面白い映画だった。

リミットレス13



✖アウトロー / Jack Reacher


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2013年2月1日(金)公開

【作品情報】
トム・クルーズが自ら製作も担当したサスペンス・アクション。本作でクルーズが演じるのは、元米軍の秘密捜査官にして流れ者の男、ジャック・リーチャー。彼が連続殺害事件の真相に迫っていく姿をスリリングに描き出す。『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー賞脚本賞に輝いた、クリストファー・マッカリーの監督第2作。

【ストーリー】
ピッツバーグ近郊。白昼公然と無作為に6発の銃弾が発射され、5人が殺害される事件がおこる。警察の捜査が進み、僅か1時間後には容疑者として元軍人のスナイパー、ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)が逮捕。だがバーは殺人容疑を否認し、彼がかつて軍で最も恐れていた男、ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)への連絡を要求する。リーチャーは、元米軍の秘密捜査官として名を馳せ、今は街から街へと放浪を続ける一匹狼。真実だけを追求し、正義のためには手段を選ばず事件に立ち向かう男であった。ところがバーは刑務所への護送中、他の囚人たちに襲われ意識不明の状態となってしまう。そんな中、突然警察にジャック・リーチャーが現れ、凄腕の軍のスナイパーであるバーが標的を外す訳がないと指摘。何かがおかしいという確信を持ち始めたリーチャーは、一見単純なこの事件の裏にある隠された真相を暴くべく行動を開始する……。

Jack Reacher02

【作品データ】
原題 Jack Reacher
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 パラマウント ピクチャーズ ジャパン
上映時間 130分

【スタッフ】
監督 クリストファー・マッカリー
脚本 クリストファー・マッカリー
原作 リー・チャイルド
製作 トム・クルーズ 、 ポーラ・ワグナー 、 ゲイリー・レヴィンソン 、 ドン・グレンジャー 、 ケヴィン・J・メシック 、 デヴィッド・エリソン 、 デイナ・ゴールドバーグ

【キャスト】
ジャック・リーチャー:  トム・クルーズ
ヘレン・ロダン:  ロザムンド・パイク
ザック:  ヴェルナー・ヘルツォーク
キャッシュ:  ロバート・デュヴァル
ロディン:  リチャード・ジェンキンス
エマーソン:  デイヴィッド・オイェロウォ
ジェームズ・バー: ジョセフ・シコラ



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【マイレビュー】
最初の15分まではよかった。
川を挟んだ対岸の立体駐車場からのライフルによる無差別狙撃シーンからの展開である。いい映画を予感させるものすごく引き込まれるシーンだった。
トム・クルーズがどこからともなく現れて、事件に疑いを持ち始めるところまでは、すわっ、企業合弁や乗っ取りに関わるミステリーか!!待ってました。あの『ペリカン文書』並みの政治家も巻き込んだ壮大な陰謀か?!
・・・・そう期待してしまったのがいけなかった。

結果的に壮大だったのは、主演女優さんのお尻のようなオッパイだけだった。


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この女優さん、『サロゲート』でブルース・ウィリスと夫婦役で出ていた『ロザムンド・パイク』さんという女優さんである。
調べてみると彼女現在まだ36歳だった。
また、2014年の『ゴーンガール』という作品で見た事もないような数のナントカ映画祭主演女優賞を獲りまくっている。面白そうな作品なので今度アップされたら見てみよう。

まあ綺麗だし熟れ具合もスタイルもいいしオッパイも大きいんだけど、色気がまったく無いんだよな。このときで32~33歳だから、まだまだ若いのにオバサンっぽく見えてしまう。家柄もいいし、才女だからかな。女性ってのは育ちがいいと色気が無いんだよね。綺麗路線の女優さんとしては致命的だ。

この写真の女の子はロザムンド・パイクじゃないよ↓美人局(つつもたせ)的な囮の女の子である。
Jack Reacher12


 ~お約束~  

場違いな場面でオッパイ強調した演出、あの狙いがまったくわからなかったし、自然に谷間を出すならもっと別のシーンもあったはず。
アメリカ映画ってのは、ストーリーにはまったく関係ないところで女性の胸の谷間を強調したがるよね。まあこっちも「お約束チェック」させてもらってはいるし、目の保養にもなるからむしろ嬉しいけど(笑)。
女性兵士になるとジャングルなんかで肌露出なんか絶対避けるべきなのに、胸の開いたタンクトップとか絶対着てるし。
でも本当にあんなに胸の開いたデザインの服を、普段から向こうの女性は好きで着てるのかな。ちょっと日本では無いだろうね。





Jack Reacher01


このヘレン役の女優「ロザムンド・パイク」さん、やっぱニコール・キッドマンほどではないが身長が高い。
トムは身長が高い人が好きなんだな。
「製作」にトム・クルーズ本人の名前がある。製作側に一枚も二枚も加担する必要があったのかも。
自分の身長が低いのをいかに誤魔化すかにいつも苦労している。映像写りを相当気にしているっていうし、主演やるからにはそのへんよろしく、ってことなんでしょうよ。


Jack Reacher04


僕が何で途中でこの映画に嫌気が指してきたかと言えば、あの黒人なのにトムより身長が低くて貧相な体格の警官の超がつくほど無表情でクサイ芝居にだ。さっきも言ったけど168センチのトムからのご指名がかかったのは間違いないだろう。

ストーリーに戻るが、結局このジャック・リーチャーってのは『何様?』だったのでしょう。
正義の味方って言えばそうだけど、何の権利があって動いているのか、その辺がうやむやである。
それに悪を一掃してしまうのはいいのだが、悪人の誰ひとりとして法廷に立たなくなっちゃってないか?西部劇じゃないんだから。

せっかく骨のある風の出だしからスタートしていて期待感がハンパなく高まっていたのに、ところどころでドリフターズ的な立ち回りギャグもあったりして本当にガッカリした。


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★★レオン

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1995年3月25日(土)公開

【作品情報】
凄腕の寡黙な殺し屋と12歳の少女の純粋な愛を、スタイリッシュなアクション・シーンを交えて描いた一編。リュック・ベッソンが初めてアメリカを舞台に選び、ワールド・ワイドな展開を試みた。脚本・監督はベッソン、エグゼクティヴ・プロデューサーは実父のクロード・ベッソン。主題歌はスティング&ドミニク・ミラーの『The Shape of my Heart』。オーディションで2000人を越える中から選ばれた13歳のナタリー・ポートマンのデビュー作となる。

【ストーリー】
ニューヨークのイタリア街。レオン(ジャン・レノ)は完璧に仕事を遂行する一流の殺し屋。彼の隣の部屋に住む12歳のマチルダ(ナタリー・ポートマン)は家族から疎ましがられる孤独な少女。ある日、不気味な男スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)と部下たちが彼女の父親を訪ねて、マシンガンを手にアパートを急襲し、たった4歳の弟も含めてマチルダの家族を虐殺した。ちょうど買い物に出掛けていたマチルダは涙をこらえながら部屋を通り過ぎるとレオンの部屋のドアベルを鳴らし続けた。突然の訪問者にとまどうレオンにマチルダはしばらく匿ってほしいと頼む。さらに彼が殺し屋だと知ったマチルダは最愛の弟を殺した相手に復讐するために自分も殺し屋になりたいと懇願する。

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【作品データ】
原題 Léon
製作年 1994年
製作国 アメリカ フランス
配給 日本ヘラルド映画
上映時間 111分

【スタッフ】
監督 リュック・ベッソン
脚本 リュック・ベッソン
製作総指揮 クロード・ベッソン
主題歌 スティング 、 ドミニク・ミラー

【キャスト】
Leon:  ジャン・レノ
Stanfield:  ゲイリー・オールドマン
Matilda:  ナタリー・ポートマン
Tonny:  ダニー・アイエロ



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【マイレビュー】
いまさらこの作品についてのレビューをするのは完全に手落ちだったが、もう一度観てみてやはり凄い作品だと改めて思った。今回は「完全版」ではなく通常版を観た。

ジャン・レノ扮するレオン。彼以外ではちょっと他の配役は考えられないほどのハマリ役だと思う。
殺し屋としての仕事は完璧で観葉植物を愛する寡黙で心優しい純朴な殺し屋役にピッタリだった。
文字も読めないほどの教育しか受けていない殺し屋というのもちょっと極端だったがそういう純朴さがレオンの魅力にプラスになっている。
殺しを実行しても、元締めのトニー(ダニー・アイエロ)はレオンが人を信じやすく頭が弱いことをいいことに報酬はたいして与えず、ちゃんと積み立てているからといい含めているだけだ(が実際は使い込んでいるっぽいのでいつまでたっても貰えず仕舞い。)。結局イタリヤ料理店経営の元締めトニーもそうとう悪いヤツだ。

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ロリコンにはたまらない憧れのシチュエーション作品だろう(笑)
ナタリー・ポートマンのデビュー作なのだが13歳とはいえこの時点で大女優に成長する風格さえあるし、本当にお人形のような目鼻立ちの美少女である。それこそ演技とは思えぬほどの自然な仕草やセリフに表情である。
特にラス前のレオンとのシーンはハリウッド映画史に残る名シーンだと思う。何度観てもとてもジーンとしてしまう。

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主要の配役は極端に少ない。
実際はものすごい数の人間が出ているのだが、チャンバラ映画で言えば殆どがすべて斬られ役的殺陣である。そういう作品作りは最近のリュック・ベッソン監督の「96時間」や「ラスト・ミッション」まで通じる彼の特徴でもある。

とにかく雑魚的配役は簡単に死ぬようにできている。更なるリュック・ベッソン監督作品の特徴は、ガタイはいいがそんな”か弱い”連中に守られて最後の最後まで残る悪役はいつも相当手ごわいヤツばかりだということである。

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この映画でかなり有名になったその悪役が麻薬でラリった悪徳警官スタンフィールド役のゲーリー・オールドマンである。
麻薬カプセルを噛み潰した彼のぶっ飛びようは本当に恐ろしい。キチガイに刃物的恐さがある。警部補程度の現場警官なのだがいざと言うときにはツルの一声でスワット部隊や警察官を200人以上も一気に集める能力を持っている。ちょっと考えられないほどの現場指揮権を与えられているのだからすごい。


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ラストシーンにはスティングの『Shape of my Heart』が流れる。
とても叙情的なメロディーラインである。
それがものすごく本当にものすごく最高にマッチングしたメロディーなのでもう一度観たくなってしまうのだ。
Youtube動画を貼り付けておく



まだご覧いただいてないかた、とりあえずこの映画を抑えとけば友人との話題も増えますよ。

▲幸せの1ページ / Nim's Island

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Moviewalkerより抜粋
2008年9月6日(土)公開

【作品情報】
引きこもりの女流冒険小説家が、少女を救うために南の島へと旅立つ冒険コメディ。アカデミー賞女優のジョディ・フォスターが孤独で臆病者のヒロインをコミカルに演じる。

【ストーリー】
ベストセラー冒険小説家アレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)は、対人恐怖症で外出恐怖症、そして潔癖症の引きこもり。自分が書くヒーロー、アレックス・ローバー(ジェラルド・バトラー)とは似ても似つかない女性だ。新作の執筆に励んでいるものの、原稿はなかなかはかどらない。何か小説に役立つネタはないかとネットで検索していたところ、孤島の火山のふもとで暮らす海洋生物学者ジャック(ジェラルド・バトラー)の記事に目を留める。ジャックは、アレクサンドラの住むサンフランシスコから遠く離れた南の島で、娘ニム(アビゲイル・ブレスリン)と手作りのツリー・ハウスで二人暮らしをしている。大いに興味を惹かれたアレクサンドラは、ジャックにメールを送って協力をあおぐことにしたのだが・・・。

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【作品データ】
原題 Nim's Island
製作年 2008年
製作国 アメリカ
配給 角川映画
上映時間 96分

【スタッフ】
監督 ジェニファー・フランケット 、 マーク・レヴィン
脚本 ジェニファー・フランケット 、 マーク・レヴィン 、 ポーラ・マズール 、 ジョセフ・クォン
原作 ウェンディ・オルー

【キャスト】
アレクサンドラ・ローバー:  ジョディ・フォスター
ニム・ルソー:  アビゲイル・ブレスリン
アレックス・ローバー:  ジェラルド・バトラー
ジャック・ルソー:  ジェラルド・バトラー
キャプテン:  マイケル・カーマン



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【マイレビュー】
夏休みの子供向けの冒険モノの映画としてなら、よく出来たファンタジーだと思う。
大人にとっては ”観ても観なくてもどちらでもよい映画” っていうのが率直な感想だ。

ジョディー・フォスターが主演のようで実は主演はニム役の(アビゲイル・ブレスリン)である。

このあたりは「コラテラル」の主演がトム・クルーズではなくジェイミー・フォックスだったという現象と同一である。売れている俳優をリストの先頭に使うことで集客を狙う映画会社の営業戦略か、もしくは「主役でなきゃ出ないわよ」的な俳優に気を使った結果かどちらかなのだってことにほぼ間違いない。


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『国産100%』というカラクリ~食品表示に騙される消費者

消費者庁によると「食品表示制度は消費者の食卓を守ります」と書いてある。本当だろうか。

知ってるかな? 市販されている 『国産100%小麦粉』 や 『国産100%大豆』

結論から言えば
”国産が50%以上使用されていたら、『国産100%』の表示OKなのだ。” 残りのすべてに中国産が入っていようが関係ない。

政府管理下で小麦や大豆は流通する。
小麦であれば製粉会社は国産小麦を購入する場合、国産と外国産の抱き合わせで購入させられている。
国産小麦と輸入小麦を別々に管理していたとしても、粉にすれば見分けがつくものでもないし、その後どのような製造過程や配合割合を取ろうが、最終的に「国産100%」と表示できてしまうことにも繋がりかねない。
どうやって50%以上使用かを判定するのだろうか。企業のモラル一つにかかっているのだろうか。大問題である。

実は半分しか使われていないのに「国産100%」の表示が認められていることによって当然ながら商品としての価値も上がるし価格を高額に設定できてしまう。購入した消費者はたとえ健康被害は無くとも金銭的な実害を受けているのと同じことになる。

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このような「国産」表示は業界では慣例で、農水省、厚生省も国産原料が50%以上で輸入物の”混入”が50%未満であるならば「国産」表示をしても良いと認めているのだからしかたない。「混入」って異物にしか使わないと思った(笑)ソースはこちら(オルター:http://alter.gr.jp/step03/index.aspx)


食品を作るための基本となる「素材」がこのようなユルユルな表示法なら、それを二次使用したパンやうどんやお好み焼き粉、豆腐や納豆、しょうゆや味噌や豆乳、それにピザ生地だってすべて『国産100%小麦粉(大豆)使用』の表示をして良いって事と同じである。製品はさらに高額設定になり、結局は消費者だけがバカを見るのである。

こんな業者に優しく消費者を騙すような法律と知ったら、そんなのがまかり通っていいのか、って普通思うでしょ。しかも大量生産可能な自社工場がある大きな企業になればなるほど誤魔化しが利くし原材料費を抑えられるってことなのだ。
国産100%に50%弱の ”混入” なんかが普通に認められているなんて法律は ”欠陥” でしかない。

食品表示法というのは 「消費者の食卓を守ります」 ではなく、実は 「消費者以外は全力で守ります」 というのが実態だということである。

本当の純国産小麦100%の小麦粉など流通に乗らない地産地消のものだから、スーパーには絶対においていないと思って間違いない。国産大豆100%の納豆だってそう。近くの畑の大豆ではなく、大豆という原料を業者から ”仕入” れた時点で100%ではなくなっている。フード業界ではそれが 『あたりまえ』 なのである。



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映画に関連しているのかと思えば完全に脱線話になってしまっただけだが、この映画、夏休みの子供映画をつかまされた系の騙された感じになる。食品表示に騙された消費者的映画だった(っぽい)ということだ。

あのジョディー見たさで観たのだが、ガッカリ感が結構キツイ。
思えばとても 『旬が短い』 の女優さんだった気がする。

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彼女はもともと痩せているほうだ。痩せていても若いときはそれでよかったが、この映画の当時ではそれがギスギス感となってしまう。首の辺りの縦筋が妙に老人っぽくて、しかも肌つやが悪く、神経質そうで痛々しく見えてしまう。
劣化というのは言いすぎかもしれないが、適切な言葉にするならば ”普通に年を取っただけ” のジョディーになってしまったってことだ。
「あの」ジョディーと書いたが、”あの”とは「羊たちの沈黙」のジョディー・フォスターのことだ。
このときがやっぱりいちばん良かった。

メグ・ライアンと同様、とても人気を博した女優さんだが、二人とも若いころから痩せすぎだった。だから女らしい丸みが二人とも出ないまま旬を終えてしまった気がする。


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●ブログタイトル変更しました!



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皆様、いつもご覧いただきありがとうございます。 力蔵です。

知り合いにも伏せていたこの闇のブログ(笑)、いつのまにかレビューした映画の本数が 『215』 編まで成長しました。

2015年2月1日、ちょうど語呂もよかったのでブログタイトル、そう今日変えました。

いままでの『秀逸シネマ紹介』にただ「中!」を追加しただけですが、ちょっとアグレッシブになった感じがしません?


『秀逸シネマ紹介中!』になって内容も大きくリニューアル!!   ・・・ないない。


最近になってFC2ブログランキングが徐々に上がってきていて、先日は瞬間最大風速「70位」を記録しました。現在「映画レビュー」のジャンルでは100位台前半をずっとキープしています。ただ皆様にはそのランキングの標準がわかりませんよね。この『秀逸シネマ紹介中!』ブログ、わかりやすく言えば100人中4~5番目ぐらいです。けっこう凄いと思いませんか?

こんな変テコで拙い映画レビューで、しかも映画に関係ない脱線話ばかりですが、読んでくれる方々が増えてきてくれてなんかとても嬉しい心持ちです。もっと前からやっていればよかったと思います。


温厚な(?)力蔵なのにレビューは辛口批評ばっかりなのでちょっとこれからは自粛したほうがいいかも・・・などとちょっと浮かれてレビュー論調まで気にしだした今日この頃。


rikizo3_20150201071931523.jpg

これも関係ないですが・・・
この冬も窓辺で育てている観葉植物、なんて言ったかな。「パキラ」? 新芽が次から次へ出てきてすくすくと育っています。



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プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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