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★幸せへのキセキ

幸せへのキセキ12

MovieWalkerより抜粋
2012年6月8日(金)公開

【作品情報】
なんの知識もなく、動物園の再建に挑み、最愛の人の死から立ち直った男の姿を描く、英国人コラムニストの身に起きた実話をベースにしたヒューマンドラマ。マット・デイモンが子供たちとともに悲しみから立ち直ろうとする父親に扮し、新境地を見せる。監督は『バニラ・スカイ』のキャメロン・クロウ。

【ストーリー】
イギリスのコラムニストであるベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は、半年前に妻を亡くし、14歳の息子ディラン(コリン・フォード)と7歳になる娘ロージー(マギー・エリザベス・ジョーンズ)とともにその悲しみから立ち直れないでいた。悲しみからベンジャミンは仕事を辞め、息子は学校で問題を起こし退学処分になってしまう。ベンジャミンは心機一転、新天地での再スタートを望み、郊外に家を購入。その家は、閉鎖中の動物園付きだった。動物園を再建すべく取り組むベンジャミンだが、素人ゆえわからないことだらけでトラブルが続き、かさんでいく修理費や薬代に頭を抱える。しかし飼育員たちや動物園を心待ちにしている地域住民、思いもよらぬ亡き妻からのプレゼントに支えられ、妻とのある約束を果たそうとする――。

幸せへのキセキ05

【作品データ】
原題 WE BOUGHT A ZOO
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 124分

【スタッフ】
監督 キャメロン・クロウ
脚本 アライン・ブロッシュ・マッケンナ 、 キャメロン・クロウ
原作 ベンジャミン・ミー
製作総指揮 イローナ・ハーツバーグ
音楽 ヨンシー

【キャスト】
ベンジャミン・ミー : マット・デイモン
ケリー・フォスター: スカーレット・ヨハンソン
ダンカン・ミー:  トーマス・ヘイデン・チャーチ
ディラン・ミー: コリン・フォード
ロージー・ミー: マギー・エリザベス・ジョーンズ
リリー・ミスカ: エル・ファニング
ウォルター・フェリス: ジョン・マイケル・ヒギンズ
キャサリン・ミー: ステファニー・ショスタク



幸せへのキセキ06

【マイレビュー】
友人から紹介されてずっと観たかった映画だったが今回やっと観ることができた。
正直、期待値が大きすぎて自分の中でのハードルが上がっていたこともあって、すこし物足りなさとかストーリー展開に違和感を抱いてしまったところがあった。なので星★は一つどまりにした。日本語吹き替え版だったのでカットしてあったのだろうか、そこはちょっと不明だ。

幸せへのキセキ02


でもこの映画、多分何度観ても笑えるところは笑えて、悲しくなるところや神妙なところはその面持ちにもなり、温まるところはホンワカし、そしてスカッとするところはちゃんとスカッとすると思う。
海外版の夏休み向けの家族映画、例えれば「タスマニア物語」とか・・・そんな「東映まんが祭り」的な映画で、老若男女、大家族で観ても絶対に楽しめるはずだ。しかも使われている音楽のセンスも凄く好いと思った。

幸せへのキセキ08


そしてキャストがとにかくいい。動物達も含めて素晴らしいキャストだ。それぞれ個性的でとてもさわやかで見てて心地よい。意地悪な検査官でさえもユニークだ。ストーリー展開もすべて含めて”可愛い”映画だったように思う。

マット・デイモンが不器用な父親役である。一生懸命やっているのはわかるが空回りするようなところや弱みを見せまいとする見栄っ張りなところ、それに娘には甘く、息子への愛情表現がヘタクソ・・・このあたりは日本人にも絶対共通している典型的な父親像だと思う。ある意味世界共通なのだろう。

幸せへのキセキ03


絵に描いたような理想の父親ではなく欠点だらけというところが実にいい。マット・デイモンは特に好きな俳優で、どちらかと言うといつも闘っているイメージがあるが、この映画で魅せる彼は今までで一番彼本来の人間らしい部分が出ていてとてもいいと思う。

息子ディラン役のコリン・フォードもとても良かった。父親に対して感情をぶつけるシーンなど目に涙を浮かべながらの演技は真に迫っていて素晴らしかった。父親も痛いところを突かれ言葉に詰まることもあるに違いない。


幸せへのキセキ28


娘のロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズはとにかく何をしていても可愛い。おマセで首を傾げて微笑むシーンなど食べちゃいたいくらいである。こんな娘をもった父親なら間違いなく甘やかしたくなるだろう。

幸せへのキセキ13


そしてお待たせしました。ケリー・フォスター役のスカーレット・ヨハンソン。
彼女の魅力はこんな野生的なシチュエーションでも決して失われない。飼育員としてのキャリアとか本当に頼もしく、むしろそんな強さが逆にエロいほどである。彼女は最近の僕の中でも赤丸急上昇です。
ただ最後の動物園管理所内での”行為”はフリこそあったが、ちょっとまだ時期尚早という気がしたのは僕だけだろうか。

幸せへのキセキ09


気に入ったセリフがあった。
冒頭で運転中車内で後部座席に座った息子へ叱った言葉である。
「なんだ『別に」とは!いいか。『別に』というセリフは20世紀で一番 『たるんだ』 言葉なんだ。21世紀になってまで聞きたくない。絶対に使うな。」
けっこう的を得た言葉だが、あれ、英語では何て言っていたのだろうか。日本語吹き替えだから「別に」だったが。


最後に
男には冒険の人生を選ぶときが来る。
人生の重大な選択をするとき、「たった20秒ほど」の勇気を出せばいいのだ。

幸せへのキセキ07

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★★ブラックサイト

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MovieWalkerより抜粋
2008年4月12日(土)公開 R15指定

【作品情報】
「ハリウッドランド」のダイアン・レイン主演のサスペンス・スリラー。ネット上で殺人を公開する異常者とFBIの女性捜査官が、火花散る頭脳戦&心理戦を繰り広げる。

【ストーリー】
FBI特別捜査官ジェニファー・マーシュ(ダイアン・レイン)は、オレゴン州ポートランドの事務所で若い相棒グリフィン(コリン・ハンクス)とともに、インターネット上の犯罪を取り締まっている。母親ステラ(メリー・ベス・ハート)、8歳になる娘アニー(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)と暮らしている。ある日、彼女のもとに「killwithme.com」という不審なサイトの情報が舞い込む。そこにアクセスすると、身動きがとれなくなった猫が衰弱していく様子がライヴ中継されていた。サイトの強制閉鎖を試みるがすぐにそのサイトのコピーが現れる手の込んだ仕掛けが施されていた。一週間後、そのサイトに、縛り付けられた裸の胸に血文字が刻まれている中年男の映像が映し出される。しかも、彼には出血を早める薬物が投与されており、サイトへのアクセス数が上がるほど投与量も増える仕掛けになっていた。

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【作品データ】
原題 Untraceable
製作年 2008年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間 100分

【スタッフ】
監督:  グレゴリー・ホブリット
脚本:  ロバート・ファイヴォレント 、 マーク・R・ブリンガー 、 アリソン・バーネット
製作総指揮:  リチャード・S・ライト

【キャスト】
ジェニファー・マーシュ捜査官:  ダイアン・レイン
エリック・ボックス刑事:  ビリー・バーク
グリフィン・ダウド捜査官:  コリン・ハンクス
オーウェン・ライリー:  ジョセフ・クロス
ステラ・マーシュ:  メアリー・ベス・ハート
リチャード・ブルックス:  ピーター・ルイス



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【マイレビュー】
実はこの映画は3回観ている。何度観ても恐ろしいストーリーだ。
連続殺人モノではあるが、そこにハイテクでインテリジェンスな仕掛けが盛り込まれている。

ものすごく秀逸なストーリーでただ怖いだけじゃない。
動機も手法もいかにも現実にありそうで、しかも人間の”怖いもの観たさ”の心理を絶妙についたストーリーはサスペンス映画の境地だと思う。
何も知らない興味本位の閲覧者が殺人の共犯になるような仕掛けは技術的には割りと簡単にできるところがなんとも恐ろしい。この映画を観た模倣犯が出て来ないとも限らない。

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殺人の方法や仕掛けがやや大袈裟でグロくて現実味が無いのは映画だから仕方ないが、サイトを閲覧することでカウンターが上がり、そのカウンターに比例してじわじわと殺人が実行されるところがなんとも恐ろしく、この殺人の方法の秀逸さは他のサスペンスとは一線を隔し群を抜いている。
内容が内容なだけに ”面白かった” と言うべき作品ではないのはわかるが、『セブン』に匹敵するようなとても秀逸な作品だったと思う。とても良くできていた。

この映画は現代のネット依存社会に警告を発している。観ておいたほうがいいと思う。


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~脱線話~    『晒し首』

たとえば衝撃的な殺人事件のニュースが流れたとする。
犯人が未成年たっだ場合にはテレビニュースで実名を流すことは現実的にはありえ無い。
だがネット上は違う。

何者かによって一週間もしないうちに加害者の実名が拡散される
別の人間によってさらに加害者の写真、実名、住所、学校、家族、その他個人情報がネット上に晒される。
ご丁寧に、拾った情報で動画まで作ってYouTubeに流すヤツもいる。
違法と知っていても。

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閲覧者はただの興味本位でしかない。そのことは別の機会に問題提起しようと思う。
日がたてば別の事件も起きて「人のうわさも七十五日」のごとく、すぐに飽きて忘れられ誰もその事件のことを記憶にも留めていない。

問題はそういう「晒し行為」を敢えてする人間の心理である。
当事者や身内でもなければただの『面白半分』ってとこだろう。人を晒してその分自分も戒めるような自重した人間でもないくせに、とにかく被害者だろうが加害者だろうが関係なく、よってたかってただ晒し者にしたいだけだろう。

それはある意味その事件の被害者よりも ”加害者と同様の心理状態” になっていると言える。

晒す理由についても誤魔化す。
「出所後に一般社会に紛れてしまう」・・・とか言って。
面白半分で人を晒したりいじめるのが好きな人間が、加害者が出所する何年も先のことなどを憂いているはずがない。

元来いじめる側ってのは殆ど何も考えていない。正義も善悪もへったくれもない。ただ楽しいからそうしているだけである。したがって後々反省することも無くそんな事実さえすぐに忘れてしまうのがオチだ。

「晒す連中」とは事件の加害者と殆ど違わない心理をもつ加害予備軍だと断言してもいい。

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もちろん加害者はその罪に比例した罰を受けるべきだとは思う。刑務所や少年鑑別所に行ったからといって贖罪が完了するわけではない。罪は一生付いて回るしそれは加害者本人の問題である。

百歩譲って、そういう ”加害者晒し” を正々堂々と実行しても許されるのは『被害者や被害者遺族だけ』だ。むしろ逆に彼らほどそっとしておいて欲しいと思うはずだ。

直接関係も無いくせにネットで晒し行為をやっている奴らは、ヤクザの金貸しが玄関ドアに「金返せ」の貼紙をすることよりもはるかに『タチが悪い』と思う。またそれを面白おかしく見ている連中も然りだと僕は思う。

最後に「晒す連中」に告ぐ----

ただの面白半分のくせに、社会的制裁という名にかこつけた『個人情報晒し』をすることで満足するのならこれからもやればいい。止めないから。
ただしこれからは背後や頭上に気をつけたほうがいい。逆に晒される羽目になるから。




この映画を観た感想を総括すると
「悪いと知っていて犯す罪」よりも「何も知らずに犯す罪」のほうが罪が重いと僕は感じた。
ことの善悪すらわからないのが”人間として”一番罪が重いということだ。


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★21グラム

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MovieWalkerより抜粋
2004年6月5日(土)公開

【作品情報】
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロら演技派スター競演で魅せる骨太な人間ドラマ。ある事故をきっかけに交錯する男女の運命を通して、生命の重みを問いかける。

【ストーリー】
ニューメキシコ。ある日、クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)に不幸な知らせが届く。夫と娘がトラックに轢き逃げされたのだ。悲しみの余り脱力したクリスティーナは、やめていたドラッグにまた手を出してしまう。そのトラックの運転手は、信仰に没頭することで人生をやり直そうとしている前科者のジャック(ベニシオ・デル・トロ)。とっさに逃げた彼だが、事故の真相を知ると、妻マリアンヌ(メリッサ・レオ)の制止を振り切って警察に出頭した。一方、クリスティーナの夫の心臓は、余命1カ月と宣告されていた数学講師のポール(ショーン・ペン)に移植され、彼の命を救った。しかし手術が成功すると、彼は妻メアリー(シャルロット・ゲンズブール)との心の溝が広がっていることを再確認する。そんな中、ポールは調査会社を使ってドナーの身元を突き止める。

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【作品データ】
原題 21 Grams
製作年 2003年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 124分

【スタッフ】
監督:  アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:  ギジェルモ・アリアガ
EP:  テッド・ホープ

【キャスト】
Paul Rivers:  ショーン・ペン
Cristina Peck:  ナオミ・ワッツ
Jack Jordan:  ベニチオ・デル・トロ
Mary Rivers:  シャルロット・ゲンズブール
Marianne Jordan:  メリッサ・レオ
Claudia:  クレア・デュヴァル



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【マイレビュー】
あまりにもズッシリと重いテーマになっている。その重さは「21g」どころではない。そういう映画だった。

途中で気分が滅入るので観るのをやめちゃおうとも思ったのだが、ショーン・ペンの迫真の演技に引き込まれ、それプラス、あまりにもナオミ・ワッツの裸が綺麗で最後まで観てしまった。
しかし今日はこの映画の重さにふさわしく真面目に評論してみたいので不謹慎な目線はちょっと外しておく。

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まず内容はさておき、ストーリーの進行に関してはちょっとイラッと来る。
サスペンス映画でもないのにどこがどう繋がっているのかの理解力を視聴者に完全に委ねている。(デヴィット・リンチに影響されてる?的な)
しかしその技法は単純で、通しで撮影したフィルムを時系列でカットし編集段階でグチャグチャにシャッフルして裏返しにして『神経衰弱』をやるような感覚に近い。
だから、カードが揃いはじめる中盤あたりまでストーリーが繋がらないイライラ感が募る。

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人の運命や愛情、命の尊さをいろんな角度から掘り下げている作品で映画そのものが悪いわけではない。
いい映画の部類に入ると思うが、最初に話したように僕にはすこし重すぎた。
この映画にあるどんなシーンも日常的にあって欲しくないと思えてしまう。観ているだけで罪の意識にさいなまれる感じがどうしても拭えないのだ。
映画自体に笑えるシーンやホッとする癒しが何一つ無い。
要するに娯楽的要素が無い映画だった。

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人生においては「慎ましく正しく生きること」が一番大切なことだと僕は思う。
それは僕の『信条』であり宗教ではない。

この映画には頻繁に教会のシーンが出てくる。
僕は常々思っている。
「宗教」で何が解決するのだろう。熱心に誘ったり、祈ったり、説法を聴く必要がどこにあるのだろう、と。
なんで形の無いものに縋るんだろう。なんで信じて頼ろうとするんだろう。
UFOを信じるほうがずっと夢があるだろって。

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この映画のように熱心なカトリック信者であるとして起こるすべての事象が神の思し召しだとしても説明が付かないことはこの世の中に数多く存在する。出会いと別れ、健康と病気、犯罪と贖罪、幸福や不幸、成功や躓き、世の中の不公平や不条理、はたまた超常現象など。宗教概念さえも超越する『偶然』の存在がある。
人はいったい何を祈るのか、救いとは何か・・・。「宗教」という頼りの無いものに何故人は縋るのか、それすら問題提起している映画のように僕には感じた。


人生とは『偶然』の集まりだ。
そう深く感じる映画だった。

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★ラスベガスをぶっつぶせ / 21

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MovieWalkerより抜粋
2008年5月31日(土)公開

【作品情報】
実話に基づく、ベストセラー・ノンフィクションを映画化した異色サスペンス。頭脳明晰な大学生チームが、理論と数式を武器にラスベガスのカジノで荒稼ぎを繰り広げる。

【ストーリー】
マサチューセッツ工科大学で優秀な成績を収める学生ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)。彼は優秀な成績を収めて親友たちとロボットコンテスト用の工学ロボットの研究をする一方、バーではスポーツ系サークルの集まりを遠巻きに眺めるオタク系学生だった。彼の夢は、卒業後にハーバード大学医学部に進学して医師になること。それには、学費30万ドルが必要だったが、奨学生試験に失敗し、資金繰りに頭を悩ませていた。ある日、ベンはミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)に声を掛けられる。ローザ教授はベンの数学の才能に気付き、自分が主宰するブラックジャック必勝法の研究グループに誘ってきたのだった。

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【作品データ】
原題 21
製作年 2008年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間 122分

【スタッフ】
監督 ロバート・ルケティック
脚本 ピーター・スタインフェルド 、 アラン・ローブ
原作 ベン・メズリック

【キャスト】
ベン・キャンベル:  ジム・スタージェス
ジル・テイラー:  ケイト・ボスワース
ミッキー・ローザ:  ケヴィン・スペイシー
チョイ:  アーロン・ヨー
キアナ:  ライザ・ラピラ
フィッシャー :  ジェイコブ・ピッツ
マイルス:  ジョシュ・ガッド
キャメロン:  サム・ゴルザリ
コール・ウィリアムス:  ローレンス・フィッシュバーン


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【マイレビュー】
ギャンブル好きでなくてもこの映画の展開にはハラハラするだろうし、数学がハンパ無くできる人たちをうらやましく思うだろう。
マサッチューセッツ工科大学(MIT)の中からの選りすぐりの天才学生たちと数学教授が計6人のチームを組んでラスベガスで荒稼ぎをするというストーリー。

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イカサマというわけでもないがブラックジャックの必勝法はカウンティング(ディーラーが配った枚数や出目をすべて記憶し配られていない残りのカードから出目の確率を割り出す方法)と言われている。映画の中での会話にも出てくるがダスティン・ホフマン演じた『レインマン』のように天才でなければ無理だ。まあ僕を含めほとんどの常人には無理だってことである。

チームには「通し」というものがある。腕を組む、髪を触る、目に手をやる・・・なんでもいい。仲間にだけわかる暗号でそれに特別な意味を持たせるのだ。この「通し」となる暗号や信号を見逃したり、熱くなって本物のギャンブルをしてはいけない。それがチームの中のルールであり、あくまでも「ビジネス」なのだ。それに大勝ちしてても引き際が大事である。

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この映画を観て悪知恵が働き、ブラックジャック以外の他のギャンブルでも実践したくなることもあろうが、バレてボッコボコにされるのを覚悟で臨んだ方がいい。ただツキだけで勝ったとしてもあらぬ疑いをかけられてその店を仕切るヤクザの用心棒に頬骨を陥没させられ、鼻血でおなかが一杯になることだってある。シロウトは絶対に賭場に出入りしちゃいけないよ。

この映画はスリルもあり、自らの才能で一攫千金を狙うという夢のような展開なのだが、そうそううまくばかりいかないのはお約束である。ラスベガスの華やかさの中にあるアンダーグラウンドの部分が垣間見れるが、まあ常識の範囲内だったし、奇抜さも無かった。
ただ監視役兼用心棒のコール・ウィリアムス役の ローレンス・フィッシュバーンのドスが利いた声(吹き替えだったが)にビビる事請け合い。

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ベン役の主演のジム・スタージェスは『アップサイド・ダウン』でも主演をしていたが、バリバリの色男ではないがとても味のある青年である。目がとても良い。これからもいろんな役ができるだろう。

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数学教授役のケヴィン・スペイシー、もういつ観てもすばらしい。
あの冷徹ともいえる落ち着きは『セブン』のときからの持ち味だ。『アメリカン・ビューティー』で見せたあのメロメロな中年役もとても良かったが、彼の役はとても幅広い。『マージン・コール』で見せた口八丁手八丁のリーマンブラザースの悪い上司役も完璧に板についていたし、個人的に大好きな俳優さんだ。

面白かったが、数学の世界には頭の悪い僕はついてゆけなかったので★ひとつ。

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問題をひとつ。
問題を出す司会者は正解のドアを知っています。3つのドアA・B・Cがある。その2つにはラクダ。1つには最高級スーパーカーが入っている。スーパーカーの入っているのはA・B・Cのどれ?
あなたは「A」を選びました。司会者はまず「C」を開けました。そこにはラクダが一頭。さてこの段階であなたは「A」ではなく「B」に変えることができますがどうしますか?

----答えは映画を観てのお楽しみ----



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★★★ラブ・オブ・ザ ゲーム

ラブ・オブ・ザ ゲーム06


MovieWalkerより抜粋
2000年1月29日(土)公開

【作品情報】
最後のマウンドにおのれの野球人生と恋人への愛を賭けるメジャーリーグのヴェテラン投手の姿を感動的に描くドラマ。監督は「クイック&デッド」「シンプル・プラン」のサム・ライミ。原作はマイケル・シャーラの同名作で、脚本は「シティ・オブ・エンジェル」のデイナ・スティーヴンス。製作総指揮は「羊たちの沈黙」のロン・ボズマン、「エアフォース・ワン」のマーク・エイブラハム。

【ストーリー】
ニューヨーク・ヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアム。デトロイト・タイガースの右腕のエースで40歳のヴェテラン投手ビリー・チャペル(ケヴィン・コスナー)はすでにシーズン優勝が決定しているヤンキースとの最終戦で完全アウェーの中、マウンドに立つ。前日、彼はデビュー以来苦楽を共にしたオーナーから実質的な引退勧告を受け、さらに、5年越しの恋人でファッション雑誌のライターであるジェーン(ケリー・プレストン)からも別れを告げられた。まさに運命の岐路というべきこの試合、序盤からチャペルは人生最高のピッチングを続ける。そんな彼の胸には野球を愛する両親とともに歩んだ自らの野球人生が去来する。またジェーンとの出会い、彼女の娘ヘザー(ジェナ・マローン)を交えたつかの間の幸せな日々、そして右手の大怪我に端を発した投手生命と彼女との別れの危機といった出来事が甦る。何度にも渡るピンチを女房役の捕手ガス(ジョン・C・ライリー)らの支えで乗り切り、完全試合を目前にする。

ラブ・オブ・ザ ゲーム08

【作品データ】
原題 For Love of the Game
製作年 1999年
製作国 アメリカ
配給 UIP
上映時間 138分

【スタッフ】
監督 サム・ライミ
脚本 ダナ・スティーヴンス
原作 マイケル・シャーラ
EP マーク・エイブラハム 、 ロン・ボズマン

【キャスト】
Billy Chapel:  ケヴィン・コスナー
Jane Aubrey:  ケリー・プレストン
Gus Sinski:  ジョン・C・ライリー
Heather:  ジェナ・マローン
Gary Wheeler:  ブライアン・コックス
Frank Perry:  J・K・シモンズ



ラブ・オブ・ザ ゲーム13


【マイレビュー】
ビリー・チャペル役のケヴィン・コスナーがとてもイカしている。最高にセクシーでものすごくいい。
言葉や仕草、佇まい、どれをとっても非の打ち所が無いほどかっこいい。

『フィールド・オブ・ドリームス』でも見せたように、彼は本当に野球のことが大好きなのだとこの映画でも手に取る様にわかるし、選手としてのある程度の実力も兼ね備えているように思う。投球シーンとかプレースタイルのすべてが本物のプレーヤーのようにキマっている。
5頭身のチャーリー・シーンとは大違いだ(笑)。

ラブ・オブ・ザ ゲーム04

リーグ優勝が決まっているヤンキーズにとっては完全な消化試合ではあるが彼らは全力で勝ちに来ている。
40歳というベテランのピッチャーのビリーにとっても年齢的な衰えや、古傷やひじの故障、チームの売り渡しに関わる自分の進退問題、ジェーンとの将来のこと・・・いろんな意地がぎっしりと詰まった試合である。その試合にいたるまでの過去の出来事が彼の頭に去就する・・・そういう物語である。

ラブ・オブ・ザ ゲーム02

試合の流れそのものがストーリーのメインになってはいるが、エピソードのメインはジェーンとの出会いから行く末にいたるまでである。
それも見逃せないのだが、チームのオーナーをはじめチームメートとの信頼や友情にまつわる思い出のエピソードも見逃せない。オーナーから言い渡された引導、ヤンキースに移籍した元同僚の引越し作業や、珍プレーで落ち込むセンターの外野手のことや、バッテリーとして絶大な信頼を分かち合うキャッチャーのガス(ジョン・C・ライリー)との友情物語とか、とても描ききれないであろうエピソードが数多く盛り込まれていて、これまたすべてに収拾がつくように丁寧に作られている。そのあたりも見事だ。

ラブ・オブ・ザ ゲーム01

ベースボールはアメリカの国技である。
学校の体育の授業にもなるほどで、子供はプレーヤーカード欲しさにガムを買いまくる。ほとんどの親は仕事よりも野球が好きなベースボールバカである。ブラジル国民にとってのサッカーと同じである。アメリカンドリームの象徴と言える。

この映画の中でジェーンが「あなたのカードが欲しくてみんなガムを買うんでしょう。」と自分など相手にしてもらえないんじゃないかという不安の裏返しで人気者のビリーに感情をぶつけるシーンがある。そんな風なアメリカという国のもつ文化歴史的な社会風潮もこの映画ではさりげなく会話にしている。重要というほどでもないが見事なセリフだと思う。
彼女をなだめる彼の答えもおしゃれだ。これは観てのお楽しみに。


ラブ・オブ・ザ ゲーム09


他にもおしゃれなセリフが一杯出てくる。アメリカ映画ならではだ。
レストランでの食事中にビリーがジェーンに「キスしていい?」と訊くシーンがある。
その質問に返答するジェーンの答えがとても秀逸だ。
「あたしね、前から思ってたんだけど男も女もみんな看板を持てばいいのよ。『軽薄』とか『淫乱』とかね。首から提げとくの。そうしたらきっと話が簡単でしょ?」
「君はなんて書く?」
答えを書いた紙をビリーに見せる。そこにジェーンがなんて書いたかは観てのお楽しみということで。


ラブ・オブ・ザ ゲーム03

~脱線とまではいかない短い余談~

座れそうに無い都内の満員電車などに乗りこんだとき、どこの駅で降りるかみんな看板を持てばいいのにとずっと前から僕も思っていた。ね、余談でしょ。




ラブ・オブ・ザ ゲーム15

ジェーンの娘、へザー(ジェナ・マローン)がスパイシーでとてもいい味を出している。
突然娘がいると聞かされたビリーだが、意外にもヘザーとジェーンの間でとてもいい潤滑剤となる。
そんな和気藹々的な家庭シーンもとても僕は気に入った。
飛行機の中でヘザーがビリーに話す内容は親を思う子供の気持ちや母親であるジェーンの理解しにくい行動の理由や心の迷いをよく解説している大事なシーンなのでセリフを聞き逃さないように。

ちなみに彼女が着ているTシャツには漢字で『平和調』と書いてある。普段使わない言葉だが、英語で言えば「Peaceful」ってことだろう。最近欧米の外国人はこういう漢字のプリントTシャツを「Cool!」とか言って買いあさっているらしい。彼らにとってTシャツの文字は「主張を表す」というが、これも日本人に対する”看板”のひとつなのだろうか(笑)


ラブ・オブ・ザ ゲーム09

もうひとつどうしてもジェーン役のケリー・プレストンについて話したい。
「彼女には僕自身も惚れた。」のが正直なところ(笑)。
ビリーといい勝負・・・は出来そうに無いが。
なんせ、ものすごくチャーミングだし綺麗だ。キャピキャピした若いギャルにも見えるし、色気のある熟女にも見える。
とても脂の乗った女性らしさがにじみ出ていてとてもステキだ。
また要所要所の演技がとても自然で演出を超えてとてもユーモラスでもある。彼女が出演している他の映画もチェックしておこう。


ラブ・オブ・ザ ゲーム05


この秀逸映画ではいろんなことを僕は感じた。
このあたりは人それぞれだろう。ストーリーとしてはやや出来過ぎ感があるが、なんたって野球こそアメリカの夢そのものだ。「アメリカンドリームを絵に描いた」映画の決定版だと思ったし、そこには疑いの余地も無い。
「野球」をネタにしたら他のすべてのことには目を瞑る。ただし野球さえもテキトーだったり、コミカルに描いたとしたらダメダメ映画のレッテルを貼らせてもらうが、この映画はいたって真面目だった。
素直に感動した三ツ星★映画だった。

ストーリーからは
「何かを得るためには何かを犠牲にして孤独な戦いをしなければならない」
そして「何事にも全力でぶつかれ。結果などどうでもいい。」ってことである。

ラブ・オブ・ザ ゲーム12
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プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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