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★コラテラル

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MovieWalkerより抜粋
2004年10月30日(土)公開

【作品情報】
トム・クルーズが、銀髪で非情なプロの殺し屋に扮した犯罪劇。夜の大都会で、偶然出会った殺し屋とタクシー運転手の葛藤と対決をスタイリッシュに映し出す。

【ストーリー】
マックス(ジェイミー・フォックス)は、ロサンゼルスのタクシー運転手として、真面目にごく平凡な日々を送ってきた。だが今夜、アニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)という女性検事を客に乗せ、心のふれあいを感じたところから、彼の運命は変化し始める。次にマックスのタクシーを拾ったのは、ヴィンセント(トム・クルーズ)というプロの殺し屋だった。彼は麻薬取引に関わる組織からの依頼で、今夜5人の証人を殺害する任務を授かっていた。ヴィンセントに脅されて、一晩のドライバー役となるマックス。やがて麻薬捜査官のファニング(マーク・ラファロ)が捜査に動き出す。ヴィンセントは計画を一つずつ冷徹に完了させていくが、逆にマックスはビンセントの発する言葉や行動によって一つずつ勇気を手にしていく。

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【作品データ】
原題 Collateral
製作年 2004年
製作国 アメリカ
配給 UIP
上映時間 120分

【スタッフ】
監督 マイケル・マン
脚本 スチュアート・ビーティー
EP フランク・ダラボン 、 チャック・ラッセル 、 ロブ・フライド 、 ピーター・ジュウリアーノ
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード

【キャスト】
Vincent トム・クルーズ
Max ジェイミー・フォックス
Annie ジェイダ・ピンケット=スミス
Fanning マーク・ラファロ
Richard Weidner ピーター・バーグ
Pedrosa ブルース・マクギル



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【マイレビュー】
トム・クルーズがビンセントというプロの殺し屋役である。うん、こういう役も彼には似合っている。後半ちょっと「ターミネーター」化してしまったが。

でもさ、プロの殺し屋にしたらヘタクソ。
確かに銃の腕は抜群だが、隠密裏に実行すべきところ派手にやりすぎである。
何せとにかく銃を乱射する。殺し方が派手すぎてターゲット以外の取り巻き連中も巻き添えにし、しかも公共の場だったりするのでいたずらにパニックを誘発し、闇の仕事人なのに簡単に顔を見られてしまう。

2004年の映画だからまだ良いが、2014年でこんな殺し方をしてたら犯行の一部始終が防犯カメラに記録され、さらに見物人にYouTube動画にアップされるわ、LIVE中継されてしまうわで、結局すぐ捕まる。
したがって誰も彼を雇わないし、現代ではこの映画自体も成り立たない(笑)。

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タクシーの運転手マックスのジェイミー・フォックスがとてもいい味を出している。

作品的にはギャラも多いトム・クルーズの名前が上に来るがこの映画の主人公は何といってもジェイミー・フォックスだと思う。
いつもピカピカに磨いたタクシーで客を迎える。道の選択も完璧だ。
そういう運転手のプロ意識と真面目さが本当に垣間見えたし、ふとした何気ない表情さえも素晴らしい。

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そんなピカピカに磨いたタクシーの上にいきなり降ってきた死体をトランクに載せさせられ、ビンセント(トム)によって図らずも理不尽な人質状態になったタクシー運転手のマックスだったが、乗車中にビンセントが発した数々の真理を突く言葉によって、半ば諦め的な彼の生き方も変わり、将来にはきっと夢であるリムジン会社を成功させるに違いない。
そんな未来を展望できる作品だったと思う。

この映画自体、タイムスケジュール的にはほんの半日程度のストーリーなのだが、平凡な運転手が夕方から夜明けまでの間に見る見るたくましく変わっていくこういう役は本当に彼にピッタリ。キャスティングに拍手だ。


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空港で暗殺者リストの入った資料のカバンを渡すだけのチョイ役になんと「ジェイソン・ステイサム」が出ていた。
「トム、もしこの映画でコケたりしたら次はこのオレだよ」的なメッセージを込めたさりげない”脅迫”なのかも知れないな(笑)。確かにこの殺し屋ならジェイソン・ステイサムでもできる役である。


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「スタッフ」だがいつも僕のコラムでは主要メンバー以外は割愛しているが今回は載せておく。
「音楽」担当ジェームズ・ニュートン・ハワード。
彼のことは全く知らないが今度よく調べてみよう。
シーンに見事に合ったとてもセンスの良い音楽をいたるところでチョイスしている。
僕のコラムで「音楽」について言及するのはあまり例がないが、この映画はそれが際立ってよかったと思う。

追記:
ジェームズ・ニュートン・ハワードを調べたところものすごい数の映画音楽を手がけていてグラミー賞まで獲っている大御所だった。知らなかったとは恥ずかしい。
いやいや、気づかずに僕が観てきた映画も数多かった。
ってゆーか、僕のセンスフルな琴線に”やっと”触れてくれたんですね(笑)

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●アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方

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劇場未公開

【作品情報】
『英国王のスピーチ』で第83回アカデミー賞主演男優賞コリン・ファース × 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でトム・クルーズと共演を果たしたエミリー・ブラントの豪華キャスト共演。脚本&製作は、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の名脚本家ベッキー・ジョンストン。

【ストーリー】
これまでの失敗続きの人生に疲れきったFedEx勤務の元プロゴルファーのウォレス(コリン・ファース)は、偽造IDを手に入れ、自身は海で水死したと見せかけて、新しい自分“アーサー・ニューマン”として生き始める。その夜、ドラッグの過剰摂取で倒れていたミカエラ(エミリー・ブラント)と出逢い“アーサー”は彼女を病院に連れて行き朝まで介抱する。回復した彼女を無理やり自宅へ送ろうとしたものの、どんな鍵でも開けることができる彼女に車のトランクにあった身分証であっさり過去の名前を知られた事から、ゴルフのコーチをする約束になっている自分の次の仕事先への旅に付き合わせる事になる。旅の途中で知り合ったカップルの留守中に家に忍び込んでベットも拝借したりするハチャメチャな旅で次第に二人の距離は縮まってゆく。しかし実は彼女には盗み癖があり、ウォレスと同じように姉の名前で自分を偽っていた。果たしてお互いの偽りの人生はどういう終着点を見つけられるのか。

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【作品データ】
制作年 : 2012年
制作国 : アメリカ
原題 : Arthur Newman
収録時間 : 93分
メーカー : ツイン

【スタッフ】
監督: ダンテ・アリオラ
制作: ベッキー・ジョンストン
脚本: ベッキー・ジョンストン
音楽: ニック・ウラタ

【キャスト】
ウォレス・エイヴリー(アーサー・J・ニューマン): コリン・ファース
ミカエラ・フィッツジェラルド(シャーロット・フィッツジェラルド): エミリー・ブラント
ミナ: アン・ヘッシュ
ケヴィン: ルーカス・ヘッジズ
M・エメット・ウォルシュ
オーウェン: スティーヴ・コールター



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【マイレビュー】

二人の豪華主演キャストには文句のつけようが無いが、いかんせんストーリーがかなり薄っぺらい。

まず自分を死んだように見せかけて他人に成りすますほどの現実の何に嫌気が差したのかその理由さえもはっきりしない。別れた妻に息子、それに現在の妻もいて何不自由なく暮らしているにもかかわらずだ。たとえいろんなことが積み重なっていたにしてももっともっと現実逃避の理由を説明し尽くす必要があると思った。そこがないままストーリーがすすんでゆくので途中で凄い事実があるのかと思いつつ観てたが、結果的にたいした変化も無く最後まで「子供の家出」程度しか思えなかったのが最大の難点だった。そういう意味で劇場未公開映画の理由もなんとなくわかる。

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やはりこの物語でのキーになるのは「息子への愛情」ではあるのだが、その父親を最低だと罵る息子ケヴィン(ルーカス・ヘッジズ)の行動もあまりスッキリしなかった。
思春期の少年の中途半端な女性への興味を描くこともこの映画では特に必要なかったように思う。

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書いてきたようにストーリーのチープさと道中で遭遇する一つ一つのエピソードにも数々の無理があるが、そこは受け入れることにしてむしろ『喜劇』として観るほうがいいかもしれない。

この映画を一言で言えばウォレス(コリン・ファース)とマイク(エミリー・ブラント)の二人の「現実逃避珍道中」記である。

この映画で唯一伝わってきたことは、
「人間は不完全なものである」ということ。だから回り道も決して無駄ではないということである。


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★★MI5:消された機密ファイル

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劇場未公開作品
【作品情報】
英国機密諜報部“MI5"のベテラン諜報員が、国家の陰謀が隠された機密ファイルをめぐり奔走する。ビル・ナイ「ラブ・アクチュアリー」 × レイチェル・ワイズ「ナイロビの蜂」 × レイフ・ファインズ「007 スカイフォール」 。
BBC × ユニバーサル製作で贈る、極上のスパイ・スリラー。 ゴールデン・グローブ賞ノミネート そのほか受賞&ノミネート多数

【ストーリー】
英国機密諜報部、別名“MI5"のベテラン諜報員ジョニー・ウォリッカー(ビル・ナイ)。彼はふとしたきっかけで政治活動家である隣人ナンシー・ピアパン(レイチェル・ワイズ)と親しくなるが、長年の経験から偶然を装って近づいてきたものと判断し、ナンシーの調査を依頼する。ある日、上司であり、長年の親友でもあるベネディクト・バロス(マイケル・ガンボン)から、ある機密ファイルを手渡される。それは同盟国アメリカの秘密の捕虜収容所の拷問の実態について書かれており、この件はイギリス政府も承知しているという内容だった。内務大臣も混じえた会合でそのトップシークレット情報の取り扱いや情報源について紛糾する。そしてベネディクトはその情報を明かした真意を語る前に突然の死を遂げる。彼が何をしようとしていたのか、その真相を探るジョニー。やがて彼の真意を悟ったジョニーはビーズリー首相(レイフ・ファインズ)に目を付けられ一転追われる身に。その一方でナンシーの家族に関係する謎が徐々に明らかになる―。

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【作品データ】
原題:Page Eight
年度:2011年
製作国:イギリス
上映時間:104分
出版社/メーカー: アメイジングD.C.
発売元:パルコ/アット エンタテインメント

【スタッフ】
監督: デヴィッド・ヘア
製作: デヴィッド・バロン デヴィッド・ハイマン
製作総指揮: スコット・ルーディン ビル・ナイ レベッカ・イートン
脚本: デヴィッド・ヘア

【キャスト】
ジョニー・ウォリッカー: ビル・ナイ
ナンシー・ピアパン: レイチェル・ワイズ
アレック・ビーズリー首相: レイフ・ファインズ
ジュリアン・バロス: フェリシティ・ジョーンズ
ジル: ジュディ・デイビス
ベネディクト・バロス: マイケル・ガンボン



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【マイレビュー】
図らずもその前に観た「ゴースト・ライター」と機密情報の内容までもネタが大カブりである。なんだろうこの共通性は。
こっちの映画は大変秀逸な映画だった。

007シリーズやハリウッドのスパイ映画に付き物である余計なカーチェイスやドンパチ、それに体を張ってのアクションシーンは皆無である。その分、バックボーンとなるストーリーや脚本、それに役を演じるキャストの負担は大きくなるのだがそこが本当に見事で、スケール感もあり骨太で重厚な作品になっている。

国家機密に関わるそれぞれの立場での思惑がこれでもかと思うほど絡み合う。このあたりの人物描写がものすごく秀逸である。それぞれの役者が演じる人間の心理が手に取るようにわかる微妙な表情の変化まで捉えてしっかりと映し出してくれている。さすがアカデミー賞のスコット・ルーディン総指揮映画である。

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この作品ではとにかく主演のビル・ナイが渋くて超カッコいい。そのジェントルマンなベテラン諜報員の佇まいに男惚れした。古き佳き時代の英国紳士といった表現がピッタリだった。実年齢的にももうかなり”お爺さん”には間違いないが、この年齢になってやっと出せる「色気」のようなものも感じるのだ。

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この映画でジョニーはスパイの第一線から退いてMI5長官の参謀になった「007のOB」のような感じの設定で、若いころには女性にモテモテでいつも女性に助けられ、そして離婚歴をいくつも重ねていて、もうこの先女性で失敗したくないし怖いと思ってはいるが、また女性に惚れられ惚れてしまうという男にとってこれ以上無いと言えるほどうらやましい人生の持ち主である。

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レイチェル・ワイズは本当に魅力的である。この人が出演する映画はいつも全体に深みが出る。そういう”だしの素”のような女優さんである。決して大好きな女優さんと言う訳でもないが、とても存在感がある。女優としては一番大事な素養である。この映画でもナンシーは「惚れてまうやろ」的な言葉を発してジョニーの勇気を奮い立たせるシーンがある。

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また「愛を読むひと」で青年になったマイケルを演じたレイフ・ファインズ、とてもやさしそうで物静かな役だったが、彼の風貌はこの3~4年で劇的に変化している。少し太り、しわも増え、坊主頭になった。この映画では凄みの利いたイギリス首相である。外面は良くて腹黒そうな権力者役もピッタリだったのでびっくりした。


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人命を第一に尊重し正義を貫く人間が世間から身を隠すように生き、機密情報によってポストを争う人間は売国奴となって権力側に回る。真実が報道されると手のひらを返したように世論を味方につけようとする。
世界中どこの国をとってもこうしたことはよくあることだが、かなりドキュメンタリータッチで描かれており、内容が実話だと思えてきてしまうから凄い。

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イギリスとアメリカとは世界で一番結束した同盟国として有名だが、実態としてはお互いがお互いをうまく利用している関係、世界中に対して絶大な力を誇示することで、互いの脛の傷をなめあう関係と言える。互いが本心から友人と思っている訳ではない。
同盟とは言え、アメリカがやっぱり優位に立つ微妙な力関係の心理的な劣等感というか力のギャップを、英国の立場でこれほどまでに深く抉った作品は他に観たことがなかった。

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ドルビーサウンドは必要ない。
銃声も無いので、普通の作品によくあるあのびっくりする様な音量の変化も無く、淡々とすすむストーリーに眠くなることもしばしばあるだろう。
だけどすばらしい作品だった。
劇場未公開なのでDVD等で、時間の余裕があるときにじっくり腰を落ち着けて会話一つ一つをかみ締めて観て感じて欲しい映画である。

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●ゴーストライター

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MovieWalkerより抜粋
2011年8月27日(土)公開

【作品情報】
ロマン・ポランスキー監督がベルリン国際映画祭最優秀監督賞を受賞したポリティカル・サスペンス。脛に傷持つ政治家の回顧録を書くことになったゴーストライターが巨大な陰謀に巻き込まれていく姿を緊迫感あふれるタッチでリアルに描き、最後まで飽きさせない。イギリスを代表する実力派スターたちの演技対決も見応えあり。

【ストーリー】
元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)に出版社が提示した条件は、米国で講演中のラングが滞在する島に今夜中に発ち、1ヶ月以内に原稿を仕上げるという厳しいもの。だがそのハードな仕事と引換に得られるものは25万ドルという破格の報酬だった。ヒースロー空港の待合室では、ラングがイスラム過激派のテロ容疑者に対する不当な拷問に加担した疑いがあるというニュース速報が流れていた。やがて、取材を進めるうちに、ラング自身の過去に違和感を覚えた彼は、前任者の不可解な死を追いかけるうちにCIAがらみの重要機密に触れてしまう。

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【作品データ】
原題The Ghost Writer
製作年2010年
製作国フランス イギリス ドイツ
配給日活
上映時間128分

【スタッフ】
監督ロマン・ポランスキー
脚本ロマン・ポランスキー 、 ロバート・ハリス
原作ロバート・ハリス
製作ロマン・ポランスキー 、 ロベール・ベンムッサ 、 アラン・サルド

【キャスト】
ゴースト: ユアン・マクレガー
アダム・ラング: ピアース・ブロスナン
アメリア・ブライ: キム・キャトラル
ルース・ラング: オリヴィア・ウィリアムズ
ポール・エメット: トム・ウィルキンソン
シドニー・クロール: ティモシー・ハットン
リチャード・ライカート: ロバート・ピュー



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【マイレビュー】
決して難解ではないがストーリーを混乱させるだけのような不要なシーンも多々あり、なんだかスッキリしなかった。僕自身にはものすごく残尿感がある映画だったので評価は及第点止まりだ。

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主演のユアン・マクレガー演じるゴーストライター、彼の生真面目さがこの映画では唯一の救いだった。元々の彼の持ち味が生かされている映画だったとは思う。
だがもっともっと真相に迫り追及の手を逃れて欲しかったし、具体的な解決が何一つされていないところとか勧善懲悪的な展開を好む僕としては空虚で無秩序な反復がこの先も続いてゆくようなラストシーンはとても残念だった。
こういう風にCIAが絡むストーリーは本当に胸くそが悪くなる。だからちゃんと解決して欲しかった。そのあたりは観る方の主観だから仕方ないと思うが。

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イギリス首相アダム・ラング役のピアース・ブロスナン。ちょっと毒舌になるが褒めてみようと思う。
彼はロジャー・ムーアの後釜で007でも一時期主役を張っていたが、佇まいや顔立ちに粗野な感じが一切無く、顔立ちも綺麗で無機質な感じがスマートなスパイにもってこいだったのだろう。シリーズの中ではウケは悪くはなかった様に思うが、他に映画に出たがる傾向にあるため事務所とのトラブルで007は契約破棄された。

僕が分析したところ少年のころからモテ過ぎてちやほやされて来て本人も相当なナルシストだ。そういう浮付いた部分が肝心の人間性の発展の阻害要因になったのではないかと僕は分析している。
彼の風貌に表れているそういった「色男だが空虚な人間性」がこの映画の中では逆に”生かされている”と言っていいだろう。アドバルーンとしての役目は十分だが首相としての素養の無さを如実に物語っていて、そういう点では抜群のキャスティングだった。首相の器ではないが外見は申し分ない首相としてピッタリだったということだ。

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最初に不要なシーンが多かったと書いたが、いくつか例を挙げたい。
まず「庭を掃除する使用人」である。
あんなに風の強い邸宅でいつもいつも枯葉を箒で掃いている。窓の外を映すシーンではいつも映り込んでいるがあれに何の意味があったのだろう。

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妻と秘書、首相をめぐるあのあたりの女同士の嫉妬や葛藤も中途半端だった。全く描ききれていない気がした。

面接の帰りに帰宅するシーンでオートバイに乗った強盗に奪われた原稿。出版社がチェックしてくれるように頼みレジ袋か何かに無造作に入れて渡したものだが、タクシーの車中でうんざりしたように最後のページ(645ページだったかな)を映したあの意味ありげなシーン。あの原稿は結局は囮原稿だったのだろうが、そこはちゃんと別のシーンで説明すべきだったと思う。
そのほかにもあるが、これから観る方のお楽しみが半減しちゃうのでこの辺にしとく。

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いろんな賞を獲得した映画だとのことだが、ほとんど描ききれていない分、なんかとてももったいない感じがした。


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★★HOME 愛しの座敷わらし

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MovieWalkerより抜粋
2012年4月28日(土)公開

【作品情報】
2007年に朝日新聞紙上に連載され、好評を博した荻原浩の小説を、監督・和泉聖治&主演・水谷豊という人気ドラマ『相棒』のコンビで映画化。東京から、築200年を数える岩手の古民家に引っ越してきた家族が、東北ゆかりの妖怪・座敷わらしとの出会いを機にひとつになっていく姿をコミカルに描くファミリードラマ。

【ストーリー】
父・晃一(水谷豊)の転勤で、東京から岩手の田舎町へと引っ越してきた高橋一家。晃一が選んだ住まいは、なんと築200年を数える古民家だった。東京での暮らしに馴れていた妻の史子(安田成美)は、突然の田舎暮らしに不安と不満でいっぱい。中学2年の長女・梓美(橋本愛)も転校先の学校生活を考えると心が落ち着かない。また、同居する晃一の母親・澄代(草笛光子)は最近、認知症の症状が始まりつつある様子。唯一、転居を楽しんでいる小学4年の長男・智也(濱田龍臣)は、喘息の持病でサッカーをやりたくてもやれずにいる。どこかぎくしゃくしている一家をやんわりとまとめたい晃一だったが、異動先の支社でも馴れない営業職に悪戦苦闘の毎日だった。そんなある日、不思議な出来事が高橋家に起こり始める。

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【作品データ】
製作年 2012年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 109分

【スタッフ】
監督 和泉聖治
脚本 金子成人
原作 荻原浩
音楽 池頼広

【キャスト】
高橋晃一 水谷豊
高橋史子 安田成美
高橋智也 濱田龍臣
高橋梓美 橋本愛
高橋澄代 草笛光子



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【マイレビュー】
テレビ放映があったのでビデオにとっておいたこの邦画をじっくりとと観てみた。
数々の映画レビューサイトによる個人の感想については全体的に酷評されていたように思う。しかし僕にとっては久々に感動モノの邦画だった。まるで漫画でよく描かれる滝のような涙がダダ漏れし、泣き過ぎて頭まで痛くなったほどだ。

主演の水谷豊さん、もはや何も言う事は無い。この映画でも「素晴らしい」の一言だ。
僕は「傷だらけの天使」のときから水谷豊さんのファンである。
もう40年近くにもなるが彼の持ち味は全く変わらない。「熱中時代」とかでは歌も歌っていて「カリフォルニア・コネクション」なんかも大好きな曲である。

キャンディーズの蘭ちゃんと結婚し、「相棒」シリーズで再ブレークし、その後も第一線で活躍していて俳優としてものすごく息が長い。音楽界で言えばこれまた大ファンであるサザンオールスターズの桑田さんのような感じである。
俳優としての素質とか才能というより彼の人間性が素晴らしいからここまで人気があるのだろう。とても真面目で笑顔にはやさしさがにじみ出ている。これからもずっと活躍できる俳優だと思う。


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とんねるずの木梨憲武さんの奥様であり、「風の谷のナウシカ」で歌手デビューした安田成美さん、綺麗に年を重ねてきた彼女のキャラもとてもいい。この映画ではとても優しくてチャーミングな母親を演じている。田んぼに頭からダイブするシーンはとてもお茶目でかわいい。この映画で僕が一番好きなシーンはこの写真のシーンで、台所で見えない「六ちゃん」をおんぶしてやさしく揺らすシーンである。ものすごく優しく癒されるシーンだった。

母親役の草笛光子さんも素晴らしい。
認知症が表れるシーンでは本当にボケちゃったのではないかと思うほど真に迫っている。
母親に認知症状が突然現れ、その姿が信じられなくて悲しくて哀れで仕方ない。息子の水谷豊さんが泣くシーンでは本当に僕も泣けて泣けてどうしようもなかった。僕がいちばん泣けたのはこのシーンだった。息子が母親を思う気持ちがものすごくよく表現されていた。

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営業先のチェーンスーパー店長役の段田安則さんもとてもいい味を出している。仏頂面の裏側にある人情に触れた気がした。

~脱線劇場~

営業の極意

僕もこの映画の水谷豊さんと同じように20年ほどの営業経験あるが、その経験からの真理をすこし披露してみようと思う。
担当の営業先でいつもニコニコしていてオープンで愛想が良い人がいる。一応話もちゃんと聞いてくれるが大概「それまで」の人である。誰にでもいい顔をしたがる人っていうだけで心はいつまでたっても意外と開かないし、そんなに善い人というわけでもない。営業トークなんかにはまったく靡かないからニコニコしていられる人なのだ。成約見込みはいつまでたっても「Cランク」だったりする。

逆にいつも無愛想な人は攻められると弱いからバリアを張って警戒している。心の琴線に少しだけ触れれば話はとんとん拍子にすすむし、他人事でも本当に真剣になってくれる人だったりする。真面目で地道な営業活動はちゃんとその人には伝わっている。そういう裏の無い活動で信頼を得ることで大いなる後援者にもなってくれる。

営業先での観察力と思いやりを持った心からの営業の誠意は必ず伝わるものだ。営業の極意は上っ面な自分の欲望なんかじゃない。つまるところ自社製品に自信を持った『熱意と誠意』しかないのだ。



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この映画で使われた古民家はものすごくいい。
家の中は撮影のセットだったのかもしれない。外観と内観が同じ古民家かどうかは僕らにはわからないが、こういう築200年の古民家はどんどん廃れていってしまうのだろうと思うと、とても残念だ。
世界遺産の白川郷ばかりじゃなく、こういう古民家は手入れして使って住んでいって欲しいと思うし、僕もド田舎じゃなければできるなら住みたいと思った。
僕が一番欲しいと思ったのはあの家族が囲んだ『囲炉裏』である。囲炉裏はもっともっと後世まで伝えるべき日本の素晴らしき文化財だと思う。今や田舎でも囲炉裏のある家など100軒中1軒あるかどうかだろう。備長炭がパチパチと音を立てて火花を散らし、そこでなべを囲んで家族で食事をしてみたいと思った。

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★★★キャスト・アウェイ

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MovieWalkerより抜粋
2001年2月24日(土)公開

【作品情報】
ロバート・ゼメキス監督&トム・ハンクスという「フォレスト・ガンプ 一期一会」コンビ再び。長い年月を無人島で過ごすことになる男の苦悩をドラマティックにつづった感動作。

【ストーリー】
宅配便フェデックスのシステム・エンジニア、チャック・ノーランド(トム・ハンクス)は、恋人ケリー(ヘレン・ハント)と久しぶりに時間を過ごした後、南米行きの飛行機へ乗り込んだ。しかしその飛行機は、太平洋上で墜落。ふと気がつくと、チャックは無人島に流れ着いていた。近くを通る船はなく、彼はたった一人で、さまざまな工夫を凝らし、無人島で生活する術を身につけていく。友達はバレーボールのウィルソンだけだった。

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【作品データ】
原題 Cast Away
製作年 2000年
製作国 アメリカ
配給 UIP
上映時間 144分

【スタッフ】
監督 ロバート・ゼメキス
脚本 ウィリアム・ブロイルス・ジュニア
製作総指揮 ジョーン・ブラッドショウ

【キャスト】
Chuck Noland:  トム・ハンクス
Kelly Frears:  ヘレン・ハント
Stan:  ニック・サーシー
Becca Twig:  ジェニファー・ルイス
Maynard Graham:  ジョフリー・ブレイク
Yuri:  ペター・フォン・バーグ
Jerry Lovett:  クリス・ノス
Bettina Peterson:  ラリ・ホワイト



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【マイレビュー】
いやー、良かった。とにかくとても良い映画だった。★三つで観てもらいたい。
ロバート・ゼメキス監督作品だからなのかな。トム・ハンクスだからかな。とにかくこの映画の素晴らしさは是非観て納得してもらいたい映画。

FedEx(フェデックス)という世界最大手の物流会社の全面協力で出来上がった映画だそうだ。このアメリカの宅配会社が最初から物語の主役である。いたるところに会社のロゴが登場する。実話じゃないのかなと思ってみたのだが、後で解説を観るとそうではないらしい。
ロビンソン・クルーソーの現代版のような映画である。

この映画は僕らの今の生活がどれほど恵まれているかを教えてくれる。

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いつもの脱線劇場

~なんせこの映画を観た後だったから!~

2014年10月15日(水)早朝、東京メトロ丸の内線阿佐ヶ谷駅で、始発に駅の営業が間に合わなかったとのことだ。
シャッターも閉まっていて、始発に乗るために出勤してきた計38人が駅の中に入れず締め出され、一方で電気もついていない真っ暗な阿佐ヶ谷駅で始発電車を降りた2人の客は駅の改札を通れなかったらしい。結局阿佐ヶ谷駅は30分遅れで営業を開始したそうだ。
原因は二人の当直の駅員が4時半の目覚ましでいったん起きたがまた『二度寝』してしまったことによる。
それをうけて今日の朝、阿佐ヶ谷駅の始発の時間に出勤してきた人たちにテレビのレポーターが尋ねていた。

「そのせいで仕事に間に合わなかったもんな」
「もう何を信じていいのかわからない~って感じ?」
「ほんっとにたるんでるわね」
「公共の交通機関なんだからしっかりしないとダメよね」


とか言ってたけど 『 あんたら何様? 』って僕は思ったね。
駅員に対してじゃないよ。
インタビューを受けたこのオヤジや女子高生やおばはんたちに。

「いつもいつも、ありがとよ。こういうことも無いとさ、普段の 『ありがたみ』 を忘れちまうからな。いいよ、寝坊ぐらい。ドンマイ ドンマイ」ってね。
なんせ「Cast Away] この映画を観た後だったから!

*****************************cast away08

当たり前のしあわせ

家があって、窓も開閉できて、あたたかい布団で寝られる。
蛇口を捻れば水も出るし、お湯まで出る。
鍋もヤカンもある。
冷蔵庫には卵や牛乳や野菜やお肉、冷凍餃子もあるし氷もできてる。
タバコを吸って、コーヒーを飲みながら大好きな音楽も聴ける。
暗くなれば明かりをつけるし暑ければクーラーもある。
テレビも携帯もパソコンもある。
愛する奥さんがいて、子供も元気ですくすくと育つ。
仕事もあって、帰りに一杯飲んでもいいし、電車は決まった時間に来るし、休日なんか旅行にも行ける。

当たり前って言えば、日本じゃ当たり前だけど、それってものすごく幸せなことである。



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物流関係や航空会社でお仕事をされている人たち、サバイバル生活を目指す人たち(笑)には是非とも観てもらいたい映画である。
航空会社やFedEeその他物流会社に在籍している方にはすこし心が痛む部分もあるだろう。人間としてあるいは会社の社員としてのモラルも試される映画にもなっている。

嵐の夜の太平洋のど真ん中、貨物飛行機墜落事故のシーンはものすごく真に迫っていたと思う。本当に怖かった。
火を噴いたジェットエンジン、尾翼部分が不気味なほどゆっくりと沈んでゆくシーン。激しい嵐の真っ暗闇の中の遭難シーンはものすごく怖かった。
唯一の命綱は木の葉のようなゴムボートだけ。聞こえるのは激しい波と雨と風それに雷の不協轟音、あたりは漆黒の闇である。稲妻の瞬間だけがフラッシュ的にあたりを照らす。
映像としては「暗闇のリアリティー」を追求している感じがした。この映画で最も優れた点だと思う。

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チャック(トム・ハンクス)は墜落事故現場の海上とははるか離れた無人島に半分空気の抜けたゴムボートで命からがら流れ着く。無人島でたったひとりで生きる術など、当然ながら誰も知らない。だが、僕にはとても彼のその後の行動が自然に思えてきたからなんか不思議だ。
そんな極限の状態のなかでもユーモアとか遊び心を忘れていないし(っていうか普通の精神では耐えられない)、そういうアイデア溢れる行動がとてもおもしろいし、サバイバルの参考にもなる。クソの役にも立ちそうにないものの利用とか。

彼はそんな極限状態の中でもまだ社会人としての責任を全うしようとする。
墜落した飛行機に積んでいたFedExの荷物が何箱か島に漂着していて、それらを拾い集めてしばらく箱のまま、シート代わりに空気の抜けたゴムボートを被せて保管したのだ。

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島の状況を確認しようと、足に傷を負い、結局食料も水も何も無く、体力も気力も奪う微妙な日数が経過してゆく。もうそのあたりの絶妙な演出は見事と言うしかない。
時折ドサッ、ドサッと何かの足音がする。観てのお楽しみに。
そして椰子の実の汁を飲むまでの過程もとにかく面白い。このあたりはなんだか笑える。

なにせ魚を突くモリも、火をつけるライターも、鍋も、調味料も、木を切るナイフも無い。テレ朝の人気番組とは違う、リアル「無人島サバイバル生活」である。いやいや、実話じゃないからリアルってことは無かった(笑)。

生き延びるために仕方なくFedExの荷物を解いてゆく過程など、モラルの限界まで我慢し続けたところなどの実直性も感じられる。荷物の中身は・・・・道具としては、どれも役に立たないものばかりだったが、その利用法は興味深いから是非観てみてほしい。

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また物が配送されるその過程における人の役割はもちろん、FedExの箱につめられたその贈り物に対する贈り主の気持ち、それに受け取る側の人々にあてた想いそんな贈り物に秘めた小さなドラマも描かれている。

最後まで開けなかった荷物が果たして何だったのか、それは観る側の感性にも任せている。

最後に彼が友人に話す言葉はとても悲しみに溢れている。だが次の言葉がこの映画のすべてを物語っている。

これからどうすべきかわかっている
息をして生きることだ
あしたも日は昇るんだからな
潮が何を運んでくるかはわからない


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★イーグル・アイ

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イーグル・アイ
2008年10月18日(土)公開

【作品情報】
注目の若手シャイア・ラブーフ主演、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるサスペンス。携帯電話の向こうの何者かの指示に従うハメになった男女の姿を描く。

【ストーリー】
シカゴで働くジェリー(シャイア・ラブーフ)のもとに届いた連絡、それは空軍に勤める双子の兄の死を告げるものだった。優秀な兄へのコンプレックスから、大学卒業後も放浪生活を続けていたジェリーは大きなショックを受ける。葬儀に出席して帰宅する途中から、ジェリーの身辺には異変が起こる。銀行口座には75万ドルが振り込まれ、自室には組立式の軍事兵器が山のように届く。そして、携帯電話による謎の女の声から命令を受ける。事態を理解できないジェリーは、駆けつけたFBIによって逮捕された。取調室でジェリーは、テロ犯の容疑をかけるモーガン(ビリー・ボブ・ソーントン)に対して無罪を主張する。そこに、また例の女から電話があり、その指示に従うことで逃亡に成功する。彼を待っていたポルシェには、シングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)が乗っていた。彼女もまた息子の生命と引き換えに謎の女から脅迫され、操られていた。

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【作品データ】
原題 EAGLE EYE
製作年 2008年
製作国 日本
配給 角川映画=角川エンタテインメント
上映時間 118分

【スタッフ】
監督 D・J・カルーソ
脚本 ジョン・グレン 、 トラヴィス・アダム・ライト 、 ヒラリー・ザイツ 、 ダン・マクダーモット
原案 ダン・マクダーモット
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ 、 エドワード・マクドネル

【キャスト】
ジェリー・ショウ:  シャイア・ラブーフ
レイチェル・ホロマン:  ミシェル・モナハン
ゾーイ・ペレズ空軍特別捜査官:  ロザリオ・ドーソン
ジェフ・カリスター アメリカ合衆国国防長官:  マイケル・チクリス
スコット・ボウマン少佐:  アンソニー・マッキー
トーマス・モーガン捜査官:  ビリー・ボブ・ソーントン
トビー・グラント捜査官:  イーサン・エンブリー



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【マイレビュー】
スピルバーグが製作総指揮をとった映画だということで、やはり迫力がさすがだと思う。

とかくこういった国防体制やテロ警戒システムを描いた作品と言うのは、スケール感や危機感、それに原作に想像力が乏しい映画がほとんどだったが、この映画はちょっと違った。

骨のある意外性溢れるストーリーだった。アメリカ国家を転覆させるだけの大掛かりなテロのスケール感もあって、カーチェイスなどの映像も迫力満点だった。
またそういうアクションシーンのために削られがちな人々の生活の中に潜む闇、悩みや狂気や、守るべきもののために利用される弱い人間や仕事に忠実な正義漢が割とよく描かれていてそれらが絶妙に絡み合っていたと思う。

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機械に翻弄される世間の愚かさや不条理というものがこの映画のバックボーンになっていて、なんというか現実的にありえる(ような)気がしてきたから不思議だ。

今日も脱線劇場~~

『操られる』

僕たちが普段何気なく利用しているネットバンキングやネットショッピングにはそれに連動したアフィリエイト、ステルスマーケティングなどが現実的に存在する。ネットをどこまで信用するかは個人の自由だが、それにより個人情報はおろか生活環境や収入レベル、購入や閲覧履歴にまつわる趣味、嗜好・・・、無論カード情報も流出していると言っていい。

またGPS連動スマホを利用することで行動履歴や通話記録、メール内容、あるいはゲーム、SNSの利用などすべて一連の行動として個人情報に紐付けられ、家族関係、人付き合い、今後の予定や行動範囲などなどすべて掌握できてしまう。さらにPCのウェブサイト閲覧履歴やクラウド、ブックマーク登録を見れば、娯楽、嗜好、趣味ばかりではなく、犯罪への興味、思想、政治への関心などが把握できる。

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「個人情報保護法」で守られるのは住所・氏名・電話番号・勤務先だけで、すでに10年以上前にできた法律である。
元はと言えば不正に得た名簿をもとに郵便を使ったダイレクトメールや飛び込み営業や電話勧誘を制限した古い法律である。今のこのご時世、そんな表面上のデータなど実際には何の役にも立たないと言っていい。データ漏洩した企業のコンプライアンス能力や危機管理モラルを問うだけの法律に成り下がってしまっている。犯罪の抑止になるがそんなものはたかが知れている。

今や「プロファイリングによる行動パターン」のほうが「名簿」なんかより重大な個人情報である。ここに梃入れした『新』個人情報保護法をすぐに整備して欲しいものだ。

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元CIAに在籍していたスノーデン氏が暴露した内容によれば、CIAは「テロ対策」と銘打って世界中の人間の行動パターンを含めた個人情報(「メタデータ」というらしい)を収集するためにGoogle,Yahoo、Apple、Microsoftを含むほぼ全社が協力体制を取っていたとのことで、2013年3月だけで930万件(人)のデータを吸い上げたとのことだ。
今も巨大な力で僕たちをすべて監視できていたとしたら、この映画のように最新のテクノロジーというものに我々がいいように利用され操られてしまうのである。

これからの時代、自分を守る唯一の方法は時代を逆行しアナログ生活をすることしかない。
要するに個人のプライベート情報を盗まれたくなかったら「携帯電話もインターネットもクレジットカードも利用しない」ことしか無いのである。そんな生活が成り立つかどうかは別にして。



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この映画の中で「無人偵察機」が登場するが、実際には世界中ですでに爆撃機として使用されている。北朝鮮や韓国の国境あたりでも大活躍である。
カメラとレーダーが付いたラジコン飛行機みたいなものだ。使いっきりの爆撃機やミサイル代わりの突撃機もなるから高価だが便利な代物である。
この飛行機がこの映画の中ではなんと●●の中にまで入ってくる・・・・。想像を超えてて面白かった。

ストーリーはとても秀逸で、はっきり言って面白い映画だった。犯人の狙いと目的がわかり、そこからの展開もハラハラだった。

主演のシャイア・ラブーフはあの「インディージョーンズ」のジュニアの息子だったね。そういえば。
主演女優のミシェル・モナハンは「8ミニッツ」にも出ていたが僕的にはあまり好きなタイプではないけど、パニック映画向きの顔つきをしている。

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★★スリーデイズ

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2011年9月23日(金)公開

【作品情報】
フランスのサスペンス映画『すべて彼女のために』を『クラッシュ』のポール・ハギス監督、ラッセル・クロウ主演でリメイク。無実の罪で投獄された妻を奪還すべく夫が企てた脱獄計画の行方を、緻密な脚本でスリルたっぷりに描く。米国最大の高層刑務所などロケ地ピッツバーグの特色を生かした、息もつかせぬアクションに注目だ。

【ストーリー】
ある朝、愛する妻子とともに幸せな毎日を過ごしていた大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)の家に警察が突入、殺人の容疑で妻のララ(エリザベス・バンクス)が逮捕されてしまう。それから3年。ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため懸命に奔走していた。だが、裁判では彼女に不利な証拠が提出され、覆ることなく遂に殺人罪は確定。絶望し、獄中で自殺未遂を起こした妻をみてジョンはある決断を下す。「彼女の人生と家族の幸せを取り戻す」それは命を懸けた決断だった。

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【作品データ】
原題 THE NEXT THREE DAYS
製作年 2010年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 133分

【スタッフ】
監督 ポール・ハギス
脚本 ポール・ハギス
製作総指揮 アニエス・メントル 、 アンソニー・カタガス

【キャスト】
ジョン・ブレナン:  ラッセル・クロウ
ララ・ブレナン:  エリザベス・バンクス
ジョージ・ブレナン:  ブライアン・デネヒー
ナブルシ警部補:  レニー・ジェームズ
ニコール:  オリビア・ワイルド
ルーク:  タイ・シンプキンス
グレース・ブレナン:  ヘレン・ケアリー
デイモン・ペニントン:  リーアム・ニーソン
マイヤー・フィスク:  ダニエル・スターン
ムース:  The RZA
アレックス:  ケヴィン・コーリガン
ハリス巡査部長:  アラン・スティール



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【マイレビュー】
ポール・ハギス監督作品でもあり、あのアカデミー賞の『クラッシュ』は僕も三ツ星をつけた。
この『スリーデイズ』はフランス映画の『すべて彼女のために』という映画のリメイク版ということで、ハリウッドが二番煎じを求めた意味もよく理解できる脚本作品だ。すばらしい人物描写もできている。

迫力もあり、ストーリー展開が全く読めぬ意外性もあり、ハラハラドキドキの連続の中にホッとした安らぎもある・・・そんな秀逸映画だった。

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とにかく主演のラッセル・クロウの持ち味である”渋さ”によって、グラディエーター並の意思の強さが感じられる。とても役柄に合っている。
何度か彼の出演する映画を観ているが、彼はオールマイティー俳優である。(ちょっと最近は太りすぎだが)役柄によってはものすごくかっこよく見えたり、逆に妙にフーテンな感じでみすぼらしく見えたりもする。そのギャップというか『落差』を出せるってことが役者としての『器量』であり、監督やスタッフからの人気を得るのだと思う。


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また彼の父親役をしたブライアン・デネヒー、表情がとにかく素晴らしい。セリフはほとんど無い。セリフを超えた大きな包容力である。血を分けた親子だからわかっているその何気ない父親の愛情や息子への信頼がとても心強く感じる。

多感な時期の息子役のタイ・シンプキンスの演技もとても自然で素晴らしかった。あまりしゃべらなくて人見知りだし、どちらかと言うととっつきにくい子供役だった。しかし、こよなく両親を愛している、そういう雰囲気がとても良く出ていた。

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鑑賞していると、彼らを応援したい気持ちになってくるのだが、何故か服役中の奥さんに漂う翳りが気になってしょうがない。冒頭に出てくる友人とのディナーの席でのイザコザがその伏線になっているようでとても怖い感じがする。
それも演出なのだろうと思うが・・・これ以上はご覧いただきたい。

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とにかくサスペンス、アクション、凶悪犯罪、裁判や警察機構、カーチェイスや逃亡など・・・映画の押さえとなる要素がとにかくふんだんに詰まった映画だと思う。それにリーアム・ニーソンとかオリビア・ワイルドとか・・・有名なハリウッドスターやアーティストがチョイ役で数多く出演している。

オススメ映画に付き★二つ。

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★フェア・ゲーム

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MovieWalkerより抜粋
2011年10月29日(土)公開

【作品情報】
米国外交官の妻がCIA工作員であることを暴露され、世界中の注目を集めた「プレイム事件」。その真相に『ボーン・アイデンティティ』のダグ・リーマン監督が鋭く迫った社会派サスペンス。2人のアカデミー賞俳優ナオミ・ワッツとショーン・ペンを主演に迎え、政治に翻弄される夫婦の苦悩に満ちた闘いをドラマティックに描き出す。

【ストーリー】
2001年9月11日の同時多発テロ以降、アメリカのブッシュ政権はイラク政府が大量破壊兵器を密かに保有し、世界にテロを“輸出”する「悪の枢軸」のひとつだとして、世論を動かしながら攻撃準備を進めていた。極秘にこの疑惑を調査していたCIAの秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)は、潜入捜査の末、イラクに核兵器開発計画がないことを突き止める。一方、ヴァレリーの夫で、元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も、国務省の依頼でアフリカ・ニジェールへ赴く。イラク政府が核兵器開発に必要な濃縮ウランを密かに買い付けているとの情報の真偽を確認するためだ。そして彼もまた、イラク政府によるウラン購入の事実はないとの結論に達する。だがブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視、2003年3月20日、イラクへ宣戦布告する。4ヶ月後、ジョーは自身の調査報告を元にイラク戦争の真実をニューヨーク・タイムズ紙に寄稿、ブッシュ政権を揺るがす大論争を巻き起こす。

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【作品データ】
原題 FAIR GAME
製作年 2010年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム=ポニーキャニオン
上映時間 106分

【スタッフ】
監督 ダグ・リーマン
脚本 ジェズ・バターワース 、 ジョン=ヘンリー・バターワース
原作 ジョセフ・ウィルソン 、 ヴァレリー・プレイム

【キャスト】
ヴァレリー・プレイム:  ナオミ・ワッツ
ジョー・ウィルソン : ショーン・ペン
ビル:  ノア・エメリッチ
フレッド:  タイ・バレル
ジェフ:  トーマス・マッカーシー
スー:  ジェシカ・ヘクト
スティーブ:  ノーバート・レオ・ブッツ



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【マイレビュー】
「Fair Game」という言葉は直訳すればフェアに(ズルをしないで正々堂々と)戦うゲームのことである。
だがこの映画の中ではそれが”隠語”として使われている。
タイトルのつけ方、そこがこの映画のもっとも重要なところだと言えるかもしれない。

「Fair Game」とは『恰好の餌食』という意味である。

つまりゲームや戦いにズルやインチキ、嘘情報、ファール、策謀、反則行為や、裏工作は付き物であり、まともに戦うのはその時点で『負け』だということをを意味するのだ。
なんだか僕ら日本人の感覚と諸外国、欧米やヨーロッパ、それに一番近くの国などの考えは基本的に合わない。

武士道や礼節を重んじる日本人はそのように勝つために手段を選ばないような邪な考えそのものを恥とするところがある。
たとえ実戦や戦略に長けていると言っても、鍛錬も無く、自信も実力が無いから、卑怯といわれようが勝てばいいという姑息な手段だと思う。

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脱線劇場
「フェアゲーム」と言えば・・・・

最近行なわれた韓国仁川におけるアジアスポーツ大会。
選手の殆どには問題ないとは思うが、いつもいつも韓国はやることが本当に姑息だ。
今回は主催者側なのでやりたい放題だっただろう。バリエーション溢れている。もちろんこの仁川大会の全体評価は「最低」だということだ。

サッカーの試合前にはあのテロリスト、安重根(アン・ジュングン)の肖像画が掲げられたり、バドミントンの「エアコンの風向き」にしても、「シャワー使用不可」にしても、宿舎のあるビルの22階までの「エレベーターが故障」していたり、むこうが用意した「弁当にサルモネラ菌」が入っていたりとか、どれもこれも異常な執念でどうにかして日本をやっつけたいと思っている。そもそも大嘘つきの国である。それに卑怯な手段で相手を貶めてそれを踏み台にするという手段はやつらの常套手段である。大会主催側団体もすべて買収されていると言っていい。

日本は文字通りフェアゲームをするから、『恰好の餌食』になる。

だが最近では日本選手団はもっと上手を行っている。
今までの経験から相手にやられることはほぼ予想がついているというのだ。凄くない?
滞在中の選手の健康管理や食べ物についてはもちろん、宿舎で起こりえるすべての妨害を予期した上で大会に臨むようになっている。

出された食事には一切手をつけない。電気が消えようが、エレベーターが止まろうが、それも訓練に取り入れてしまう周到さと気構えができていて、むしろ「アウェーの洗礼」として選手のほうもサプライズイベントとして楽しんでしまっている感じさえする。
そのため奴らにとっては日本人選手団には「隙がない」のである。
奴らは苦労して工作したのに、効果が発揮されなくて、地団太を踏み、歯軋りをしていることだろう。



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話は映画に戻って・・・
イラク政府による大量破壊兵器の存在真偽も不確定の段階で、最初から攻撃有りきのストーリーでイラク空爆を正当化したアメリカである。イラク・シリア・北朝鮮を悪の枢軸国と名指ししたのもこのときだ。
しかも空爆は『世界平和のため』という大義名分である。
世界のリーダーぶったブッシュの嘘っぱちの演説だったわけだ。

人民やマスコミはまんまと騙された。あのイラク空爆は戦争によって儲かる企業の政界との癒着が引き起こしたものといって間違いは無い。罪のないイラク市民や学者や一般兵士が犠牲になった最悪の戦争である。
これは映画のポスターのキャッチコピーにもなっているがアメリカ史上最悪のスキャンダルである。

ブッシュ親子は本当に戦争好きだ。アメリカと言うのは戦争が唯一といっていいほどの景気対策になる。
それは遠い異国での戦争でありいつでもアメリカ本土が攻撃されないからだ。
これからもブラックマンデーなどで株の大暴落(実は大富豪による庶民からの定期的な資産吸い上げ)があったらその直後に戦争だと思えばいい。

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親子は似る

またまた余談だが、親子と言うのは本当にやることが似るものだ。ブッシュもそうだけど韓国もそうだ。

1970年代の金大中拉致事件や十月維新(大統領特別宣言)、ベトナム戦争時の大虐殺、米軍慰安婦(管理売春の促進)の首謀者であり民主化弾圧独裁者、故・朴正煕大統領の次女が現在の朴槿恵大統領だ。
今、韓国では言論弾圧統制が敷かれている。

セウォル号事件当日の朴槿恵大統領の行動に空白時間が存在し、誰かと逢っていたというスキャンダル報道をした唯一の日本の新聞だ。大統領自身の危機管理意識を問いただす真っ当なj記事である。

産経新聞支局長は名誉毀損ですでに50日間軟禁されている。名誉毀損ってどうなの。何も疚しいことが無いなら軟禁したりしないでしょう。堂々と真実を弁明すれば済むことである。産経記事は事実だと自ら暴露しているようなものだ。

産経新聞の支局長をこんなにもしつこく拘束するということには理由がある。
いわゆる人質である。

国内に言論統制をかけている今、韓国大統領がものすごく恐れているのは産経新聞である。親父の朴正煕大統領時代のベトナム人大虐殺や米軍慰安婦問題で国内外で火種がくすぶっている。頼りの朝日新聞は落日を迎えて頼れなくなったこともあり、逆翼の「真実を書く産経新聞」を”人質”として日本の言論も間接的に統制しようとしていることに他ならないのだ。

支局長の彼はすでに東京支社転勤が決まっているのに国外に出られない。
しかも50日以上も拘束して名誉毀損の取調べに3回も費やすって本当に意味がわからない。

韓国の検察も支局長にどんな脅迫まがいの取調べを行なっているか知らないけど、朝日と違ってジャーナリズム精神に長けている産経は金じゃ動かないよ。




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やっぱ実話映画ってのはいいね。史実を知っていればネタバレも問題ないから。
こんな風に、正々堂々と出るところに出て闘うことが、疚しい人間には一番の脅威になるのだ。世論は必ず真実に導かれるものなのだ。

相手に姑息な手段を使って勝とうとしたり、行なわれた違反行為や犯罪事実に目をつぶったりしてはダメだ。
政治や戦争だけでなく自分が理不尽だと感じたら正々堂々と発言し、自ら行動を起こすこと。
それが国民の義務でありスポーツマンシップでもあり、武士道でもあり「フェア・ゲーム」であることをこの実話は物語っている。


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(写真は本物のヴァレリー・プレイム&ジョー・ウィルソン)

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力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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