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▲模倣犯 LAPD犯罪捜査線

模倣犯04


【作品情報】
ふたつの猟奇殺人事件が密接に絡み合うサスペンス。日本未公開

【ストーリー】
被害者に白い服を着せ、首に十字架のネックレスをかけるという異常な殺人事件が続発。警察は捜査の末犯人を射殺、事件は解決する。数年後、同様の猟奇的な手口で殺害された女性の絞殺死体が発見され、警察は以前に射殺した人物が本当に犯人だったのかと疑心暗鬼にかかってしまう。警察を嘲笑うかのように次々と犯行が繰り返されていく。そして、更に犯人の手に落ちようとしている思わぬ人物がいるのだった…

模倣犯03

【作品データ】
原題:REASONABLE DOUBT CRIME SCENE THE BAPTIST
メディア 映画
上映時間 93分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場未公開
ジャンル サスペンス/犯罪

【スタッフ】
監督: エリック・デラバール
製作: エリック・デラバール スカーレット・ペティジョン スコット・プットマン
脚本: ポール・ベイルズ

【キャスト】
アンバー・スミス
コートニー・アレン
ジジ・アルネタ
クリス・フランダース
オライエン・リッチマン
エリーナ・マディソン


模倣犯01

【マイレビュー】
真面目に作れば脚本的に割とそれなりにはなった映画だと思うが、これはどう観ても 『ポルノ映画』 だった。

有名な「氷の微笑」みたいに、いきなり男女の絡みから始まる快楽猟奇殺人事件の映画っていうのもアリなので、その類のサスペンス映画だと思って観ていたが、15分に1回ぐらいあまり必然性のないベッドシーンやレズビアンシーンが出てきたりするのでちょっとサスペンス映画としてはいただけない。

模倣犯07

とても残念というか、逆にとてもお得というか(笑)、個人の嗜好に完全に委ねられた映画だった。
ただ結局、サスペンスvsポルノ・・・どっちつかずの非常に中途半端な映画だったことは間違いない。

とかなんやかんや言っても、不覚にも僕は最後まで見入ってしまったのである。特にプレイメイトばりのヌードがわんさか出てくるので、目の保養にはなったが映画として期待感が裏切られた。
なんだろ、この空虚な感じ。

2014ブラジルW杯の日本の最初の「対コートジボワール戦」を最後まで観てガッカリしたあの感じとなんか似ている。

模倣犯05



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★★ミスティック・リバー

ミスティック・リバー10

MovieWalkerより抜粋
2004年1月10日(土)公開

【作品情報】
名匠クリント・イーストウッド監督が、デニス・ルヘインの同名ミステリー小説を映画化。再会した幼なじみ3人の心の闇を、濃密な映像と緊張感あふれる演技合戦で描く珠玉作だ。

【ストーリー】
一度は犯罪社会に身を置きながら今は雑貨店を経営しているジミー(ショーン・ペン)、平凡な家庭人であるデイヴ(ティム・ロビンス)、刑事のショーン(ケヴィン・ベーコン)の3人は、ボストンのイーストバッキンガム地区で少年時代を共に過ごした幼なじみ。しかし彼らが11歳の時、ある男にデイヴだけが誘拐されて性的な凌辱を受け、その日を境に3人は離れ離れになった。それから25年後の現在、ジミーの娘が何者かに殺される殺人事件が起きる。捜査にあたることになったのはショーンと、相棒のホワイティー(ローレンス・フィッシュバーン)であり、容疑者として浮かび上がってきたのは、なんとデイヴだった。今も少年時代のトラウマに悩まされているデイヴ。実は事件当夜に血まみれで帰宅した彼に、妻のセレステ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は不安を隠しきれず、ジミーに夫が犯人だと思うと心中を告白した。ジミーは自らの手で娘の復讐を果たすべく、デイヴを呼び出す。

ミスティック・リバー07

【作品データ】
原題 Mystic River
製作年 2003年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー
上映時間 138分

【スタッフ】
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ブライアン・ヘルゲランド
原作 デニス・ルヘイン

【キャスト】
Jimmy Markum ショーン・ペン
Dave Boyle ティム・ロビンス
Sean Devine ケヴィン・ベーコン
Sgt. Whitey Powers ローレンス・フィッシュバーン
Celeste Boyle マーシャ・ゲイ・ハーデン
Annabeth Markum ローラ・リニー
Brendan Harris トーマス・グイリー
Katie Markum エミー・ロッサム



ミスティック・リバー11

【マイレビュー】
切な過ぎるストーリー、悲しいエンディングだったが映画としてとても秀逸だと思う。
クリント・イーストウッド監督はこういう人間の内面を抉るような作品がとても上手い。
それぞれが主役クラスの3人の名優、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン、本当に素晴らしかった。
この作品で2004年2月の第76回アカデミー賞作品賞候補にも挙がり、受賞はショーン・ペンが主演男優賞、ティム・ロビンスが助演男優賞を獲っている。

ちなみにこの年のアカデミー賞作品賞は「ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還」である。「ハリーポッター」とか「ナルニア国物語」とかもそうだけど、「ロード・オブ・ザ・リング」も含めてどれも似たり寄ったりで、僕が特に好きではないCG&魔法&怪物というジャンルだった。そんな流行りもののCG作品など個人的にはアカデミー賞対象外にして欲しいほどだ。
この年の作品賞は間違いなくこの「ミスティック・リバー」が獲るべき賞だったと思う。

ミスティック・リバー14

ある事件がきっかけで3人の少年の友情が引き裂かれる。それぞれが心に闇とわだかまりを持ったまま25年後再び声を交わすきっかけとなったのは3人のうちのボス格だったジミーの娘の遺体が森で発見された事件だった・・・。
この出だしからものすごく衝撃的だった。

少年のころの遠い過去の出来事がそれぞれの人生観、信仰や信条、生活習慣や精神にその後どう影響しているのかを検証しているかのような映画だった。人間の弱さや脆さをまざまざと見せつけてくるので観ていて滅入ってしまうほどだ。だがストーリーの秀逸さでスクリーンから目が離せなくなる。

ぜひじっくり腰を落ち着けて観て欲しい。

ミスティック・リバー03

★プライド&グローリー PRIDE AND GLORY

PRIDE AND GLORY11

Wikiより抜粋修正
【作品情報】
2008年にアメリカ合衆国とドイツが共同製作したドラマ映画。日本では劇場公開されずビデオスルーとなった。警官が巻き込まれた事件を任されることになった主人公が、捜査を進めるうち一家の絆を揺るがす驚くべき真相に突き当たり、葛藤していくさまを描いた犯罪ドラマ。

【ストーリー】
ニューヨーク市警察に勤めるレイ・ティアニー刑事(エドワード・ノートン)は、過去のトラウマが原因で現場から長らく遠ざかっていたが、警察高官の父フランシス・Sr(ジョン・ヴォイト)の命令で現場に復帰することになる。彼が特別捜査班を指揮することになった事件は、麻薬取引現場を市警察が取り押さえようとした際、相手の反撃によって警官2名が殺害され、残り2名も重体となるといった大事件であった。レイが生まれたティアニー家は、警察高官の父、警察分署長の兄フランシス・Jr()(ノア・エメリッヒ)、そしてその兄の部下である義弟のジミー(コリン・ファレル)といった警察一家であった。レイは警察内部に麻薬組織の内通者がいると睨み、捜査を開始する。だが、義弟であるジミーこそが内通者であり、裏で汚職を行っているという事実を掴んだ彼は、警察と家族との間で葛藤していく。

PRIDE AND GLORY03

【作品データ】
原題: PRIDE AND GLORY
メディア:  映画
上映時間:  130分
製作国:  アメリカ/ドイツ
公開情報:  劇場未公開
ジャンル:  ドラマ/犯罪

【スタッフ】
監督: ギャヴィン・オコナー
製作: グレゴリー・オコナー
脚本: ジョー・カーナハン,ギャヴィン・オコナー

【キャスト】
レイ・ティアニー: エドワード・ノートン
ジミー・イーガン: コリン・ファレル
フランシス・ティアニー・Sr: ジョン・ヴォイト
フランシス・ティアニー・Jr: ノア・エメリッヒ
アビー・ティアニー: ジェニファー・イーリー


PRIDE AND GLORY01

【マイレビュー】
骨太なバイオレンス&クライム&ハードボイルド&アクション映画だった。
目を背けたくなるような暴力シーンが数多く出てくる。多分途中で気分が悪くなる方もいるのではないかと思う。

現実がこんな風に酷いとは思えないが、ありえなくも無いシチュエーションだ。
政府や官庁など権力組織あるいは警察機構がらみの犯罪など正義や善悪よりも体面や公序を守るために取ってつけたような犯行ストーリーで民衆を騙したり、冤罪で罪もない人を刑務所に送り込むこともこの日本でさえありえることだろう。再審請求などで警察による証拠の捏造なども露呈し、無罪を勝ち取った死刑囚も現に存在する。

PRIDE AND GLORY09

この映画にもあるとおり、誰であっても最終的には自尊心や誇りにしたがって生きるべくその方向性を絶対に失わないことが肝心だ。それが正しい生き方ではないかと思う。

すこし前に「フォーン・ブース」を紹介した。その主演だったコリン・ファレルがこの映画では完全な悪徳警官を演じている。
彼はとても魅力ある素晴らしい役者さんだ。
コリン・ファレルよりも主演のエドワード・ノートンのほうが悪徳警官のような顔つきだが、そこはまあ良しとしよう(笑)

PRIDE AND GLORY08

この映画、日本で未公開だったが、もし公開されていたら暴力シーンが連続するこの映画は多分「R15指定」ぐらいになっただろう。
すべてにとても迫力ある映像の連続だった。

PRIDE AND GLORY04

★告発のとき In the Valley of Elah

告発のとき03

MovieWalkerより抜粋
2008年6月28日(土)公開

【作品情報】
「クラッシュ」のポール・ハギス監督による人間ドラマ。イラク帰還兵たちの衝撃的な実話をもとに、父親の苦悩を描く問題作。父親役のトミー・リー・ジョーンズの熱演が光る。

【ストーリー】
2004年11月1日。ハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、息子で軍人のマイク(ジョナサン・タッカー)が軍から姿を消したという知らせを受ける。ハンクは元軍人警官で、マイクの兄も軍人。そんな軍人一家で育った息子が無許可離脱などするわけがないと、ハンクは不審に思う。そして妻ジョアン(スーザン・サランドン)を残し、マイクが帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。帰国したマイクと同じ隊の仲間、ペニング(ヴェス・チャサム)、ロング(メカッド・ブルックス)、オーティス(ヴィクトール・ウルフ)、ポナー(ジェイク・マクラフリン)は、皆マイクの行方を知らなかった。地元警察の女刑事エミリー・サンダース(シャーリーズ・セロン)がハンクに協力しマイクの捜索をしていた矢先に、マイクの焼死体が発見される。

告発のとき01

【作品データ】
原題 In the Valley of Elah
製作年 2007年
製作国 アメリカ
配給 ムービーアイ
上映時間 121分

【スタッフ】
監督 ポール・ハギス
脚本 ポール・ハギス
撮影監督 ロジャー・ディーキンス

【キャスト】
ハンク・ディアフィールド:  トミー・リー・ジョーンズ
エミリー・サンダース:  シャーリーズ・セロン
ジョアン・ディアフィールド:  スーザン・サランドン
カーネリー大佐:  ジェームズ・フランコ
マイク・ディアフィールド:  ジョナサン・タッカー
エヴィ:  フランシス・フィッシャー
カークランダー警部補:  ジェイソン・パトリック
ブシュワルド所長:  ジョシュ・ブローリン
ペニング伍長:  ヴェス・チャサム


告発のとき05

【マイレビュー】
実話にヒントを得た作品だとのこと。僕の好きなアカデミー賞作品賞映画「CRASH」のポール・ハギス監督作品である。
期待をこめて観た。期待を裏切らない素晴らしい映画だった。
主演のトミー・リー・ジョーンズとシャーリーズ・セロン、ともに好きな俳優である。
好きなシーンは下の写真の部分だ。
ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)がエミリー(シャーリーズ・セロン)の子供に神話を聞かせるシーンである。そのあとその子供がどの程度変化したか、すこし笑ってしまうこの映画では貴重なシーンだった。

告発のとき11

僕達は戦場に行った事が無い。
だから戦場での兵士の本当の苦しみなどわかるはずがない。だからむやみに関係ない人間が無責任に戦争責任や戦時中の出来事を白か黒かで片付けることなど出来ないと思う。
戦場に行った者だけがその悲惨さを語れる資格がある。そして戦争が必要かそうでないかという極論も評論家なんかじゃなく兵士が語るべきだと思う。たとえ軍の厳しい規律があろうとも関係ない。政治家だろうと関係ない。戦争を戦地で生で体験してきた人間が語ること以上の重みは絶対に無いはずだ。帰還した兵士にはそういう絶対的かつ保護的な発言権を認めるか、あるいは戦死した兵士の家族には終身生活保障恩赦を与えるべきだと思う。
安全な場所にいる人間には全くわからない世界なのだということをこういう映画は語っているのだと思う。

告発のとき12

戦場という生死を賭ける現場に実際に赴いた兵士が、その悲惨な体験から、本国に帰還してもまともに生活を送れないということを数多くの資料やこういうドキュメントタッチの映画から知っている。退役した兵士が精神的な病に侵され奇行を繰り返すようになってしまったりすることもある。帰還して72時間の短期休暇の後、また戦地に赴くことなどイヤでイヤでしょうがないと思う。脱走兵もとても多いと聞く。この映画も帰還兵に関わる問題を国や軍が隠蔽しようとする現状を浮き彫りにしたかったのだろうと思う。

アメリカ陸軍のイラク派兵部隊の心の闇部分を抉り、軍が隠したい真実や派兵の実態がだんだんと解ってくる。実直な父親と真実を暴き正義を貫く女性軍警察官の信頼関係が深まることにリンクしている。目を背けたくなる真実も見えてくる。

告発のとき15


息子がいるはずのキャンプに車で向かうハンクが、ある場所で星条旗が逆さまに掲揚されているのを見てその家の主に語るシーンがある。とても実直で厳格で潔癖症のハンクである。
「逆さの国旗がどういう意味か解るか。国際的な救難信号なんだ。望みが全く絶たれてとても困ってる。どうか助けに来てくれという意味なんだ。」と語るシーンがある。
ひとつ物知りになったけど、この映画をご覧いただく方にはこのセリフをぜひお忘れなきように。

告発のとき02

✖ストーム・インパクト Stonados

ストームインパクト22


【作品情報】
地球滅亡の危機に人類が立ち向かう姿を描くディザスターパニックアクション。

【ストーリー】
ボストンに暮らす理科教師のジョー(ポール・ヨハンセン)は、気象研究のスペシャリスト。しかし一方で数年前に妻を亡くし、思春期の娘と息子と上手くいっていなかった。ある日、街に巨大な隕石が墜落する。しかし、不可解な点が多く、それが隕石だとは信じられないジョー。やがて巨大な竜巻が南ボストンで発生し、巨大な岩を幾つも吸い込んでは飛ばし、街を破壊していく異常気象が発生。さらにこの岩竜巻は徐々に内陸に向かっていき、街を破壊していく。ボストンの市民たちは大パニック。ジョーは妹で警察官のマディ(ミランダ・フリガン)と、旧友で気象予報士のリー(セバスチャン・スペンス)と、この異常気象を解明しようと奔走する。そしてたどり着いた解決方法はただ一つ、ジョーが長年研究してきた気象操作の理論と同じ方法を試すことだった。しかし、巨大な岩竜巻はすでに東部海岸全域を脅かし始めていた。果たしてジョーと仲間たちは世界を救うことが出来るのか。 (アマゾンDVD紹介より)

ストームインパクト03

【作品データ】
製作年: 2013年
製作国: アメリカ
原題: STONADOS
収録時間: 88分
ジャンル: アクション、パニック

【スタッフ】
監督: ジェイソン・ボルク
脚本: ラファエル・ジョーダン
製作: キム・アーノット、ロビン・スナイダー、フェルナンド・スジュー

【キャスト】
ジョー: ポール・ヨハンセン
リー: セバスチャン・スペンス
マディー: ミランダ・フリガン
ミーガン: ジェシカ・マクロード
ジャクソン: ディラン・シュミット



ストームインパクト01

【マイレビュー】

久々に駄作を紹介しよう。
これは日本未公開のアメリカテレビドラマだったとのこと。なのでそれほど大人気なく目くじら立てるほどでも無いが、これこそ「✖」をつけるに相応しい、要するに「誰が見ても駄作」だと思うので、このブログでの「駄作としてのスタンダード基点」としてこのTV映画を紹介することにする。
要するに突っ込みどころオンパレードな映画だった。

ストームインパクト27

まずこの類(たぐい)の映画について「あるある」的ダメ出しをしてみよう。

① まず上にもあるようなDVDパッケージの迫力あるイラストに騙されちゃいけない。本編のストームは作品紹介やキャッチコピーににあるような『地球レベルの大惨事』ではないしもっと雑である。この映画も舞台はボストン市内だけである。
② 軍隊や警察が一切役に立たず、1人の学者の思いつきと勇敢さで地球が救われる。この映画でも警察も軍隊も全く関与していない。
③ 犠牲者がいっぱい出ているのにもかかわらず、捨て身の作戦が成功したら歓声を上げて拍手喝采、作戦本部や民衆もハイタッチ&ハグハグ。
④ 子供たちとの親子の関係を修復するのにいつも『大惨事が役立つ』的な絵に描いたようなアメリカンなダディ。
⑤ 公人なのに自分の家族の安全だけを優先する。警察官の妹は制服を着たまま終始兄貴と恋人と3人で行動を共にする。
⑥ お偉いさん達は何かが起きないと行動しない。学者の意見を聞くのは事後である。危機管理意識が薄すぎる。それによって被害が拡大する。
⑦ 若者が悪ふざけをすると必ず死ぬ。あえて危険なところに行く。あえて二手に分かれる。じっとしているほうが安全なのにすぐ動こうとする。

こんなところだろうか。あくまでストーリー的ダメ出しだったが、ほとんどお約束通りというのが特徴である。

ストームインパクト24

そして肝心の映像のほう、まあこれがこれがまた酷かった。迫力も無く、恐怖感も全く無いのだ。
CG技術は30~40年前ぐらいのレベルである。
はっきり言って出来損ないだと思う。こんなハイスペックなコンピュータ時代に「ディープ・インパクト」や「アルマゲドン」はおろか「メテオ」にも達していないなどありえない。お金を掛けられなかった事情はなんとなくわかるが、「手抜き工事」としか言いようが無い。このあたりは観てくれたらわかる。

ストームインパクト20

この映画は日本で言えば2時間ドラマの部類に入るのかもしれない。
ボストンという街を固定カメラで良いアングルで撮った映像をとてつもなくたくさん差し込んでいる。よってこの作品はボストン市とタイアップした観光客の集客が目的で作られたテレビ映画と言っても過言ではない。要するに「温泉おかみの越後湯沢温泉殺人事件」(笑)のような「街おこし的タイアップ映画」であることはほぼ間違いないと思う。
アメリカのテレビ映画ということもあり、最初から最後までお色気要素も皆無である。

ストームインパクト12

こんなダメダメ映画だったけど、良い点はひとつだけある。
上にも書いたとおり、アメリカの歴史そのものであるマサチューセッツ州の州都ボストンという街がこの映画のところどころでとてもキレイに映っているし、観光案内的なシーンもあるので、東海岸アメリカへの観光目的にちょっと予備知識として観てみるのも良いかも。

ストームインパクト10


★★唇を閉ざせ Ne Le Sis a Personne

Tell No One02

MovieWalkerより抜粋
2011年8月14日(日)公開

【作品情報】
殺されたはずの妻から届いたメールの謎を追う男を描くサスペンス。監督は「美しき運命の傷痕」などの俳優ギヨーム・カネ。出演は「ラ・ピエトラ 愛を踊る女」のフランソワ・クリューゼ、マリー=ジョセ・クローズら。2007年セザール賞最優秀監督賞、最優秀男優賞受賞作。2011年8月13日より、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された「三大映画祭週間 2011」にて上映。

【ストーリー】
アレックス(フランソワ・クリューゼ)は妻マルゴ(マリー=ジョセ・クローズ)と訪れた湖畔で突然何者かに襲われ、湖に沈められる。奇跡的に助けられた彼だったが、マルゴはその後惨殺死体で発見される。しかし、8年後、マルゴを名乗る見知らぬメールがアレックスの元に届く。そして、そこには「このことは誰にも言わないで」という一言が…彼が、そのリンク先をクリックすると、その先に映っていたのは、少し歳を重ねたが、元気なマルゴの姿だった。アレックスは一人で、マルゴの居場所と殺人の裏に隠された秘密を求めて、調査を開始する。一方、その時、マルゴの死体が発見された場所から新たな死体が現われ、警察はアレックスを容疑者として追い始める。アレックスが真実に迫る時、マルゴの行方を追う別のグループが現われアレックスを拉致しようとする。果たして、誰が何のために、二人を追うのか?事件の裏側に隠された恐るべき真相とは?

Tell No One05

【作品データ】
原題 Tell No One / Ne Le Sis a Personne
製作年 2006年
製作国 フランス
配給 熱帯美術館(配給協力 グアパ・グアボ)
上映時間 131分

【スタッフ】
監督 ギヨーム・カネ
脚本 ギヨーム・カネ 、 フィリップ・ルフェーヴル
原作 ハーラン・コーベン

【キャスト】
アレックス・ベック:  フランソワ・クリュゼ
マルゴ・ベック:  マリー=ジョセ・クローズ
エレーヌ・パーキンス:  クリスティン・スコット・トーマス
ジャック・ローランタン:  アンドレ・デュソリエ
エリック・レフコヴィッチ警視: フランソワ・ベルレアン
エリザベス・フェルドマン: ナタリー・バイ


Tell No One06

【マイレビュー】
サスペンスの王道を行くフランス映画。
アメリカ映画と違い単純明快な謎じゃない。とにかくすべてが複雑に絡んでいて相関関係も混乱してしまうほどだ。
僕はところどころリワインドして一つ一つのシーンを納得しつつ観ていった。
とてもよく出来たストーリーで、ある意味悪人が悪人でなくなり、善人が悪人になったりするシーンも面白い。
またこの手のサスペンスものに付き物のカーチェイスは無く、ひたすら走って逃げる逃亡シーンはフランス警察のパトカーのしつこいことこの上ない。道すがら、ちょっとした市内観光気分でフランスの路地裏の風景まで楽しめる(笑)

Tell No One10

主演のフランソワ・クリュゼは最近の「最強のふたり」でも観たがフランスでも最高の俳優だ。
面影が ”ロバート・デニーロとダスティン・ホフマンを足して2で割ったような顔” や体つきをしていてやはりさすがに俳優のオーラがある。
ものすごく自然な演技をするので、思わずこちらが惹きこまれてしまう素晴らしい俳優さんだ。
ものすごく優しそうな顔つきをしているので、親切で誠実で有能な小児科医という役にピッタリだった。

Tell No One11

ヤクザの子供だろうが、黒人の子供だろうが、金持ちの子供だろうが全く差別しないで、しっかり診察し確実な処置をすることが医者としてもっとも信頼を得るところなのだろう。「情けは人のためならず」とはよく言ったものだ。
そういう「徳」が肝心なところで自らに返ってくるシーンがある。
そこは結構日本人ウケするシーンだと思うのでお楽しみに。

それに、ワンシーンごとのカメラアングルが光の取り込み方や角度ひとつとってもセンスに溢れている。映像美という点でもとても素晴らしい。

また、挿入歌の選曲もとにかくおしゃれである。
U2の「With or Without You」などが流れるシーンではちょっとしたストーリーへの関わりもあり、すべてはひとつの結末へ向けて集約してゆく流れを極めている感がある。
フランス映画なのだが良い音楽は国境は無いってことか。
このあたりの音楽のセンスは抜群でフランス映画ならではの選曲だと思った。

Tell No One07


★トライアングル TRIANGLE

TRIANGLE03.jpg

MovieWalkerより抜粋
2011年8月6日(土)公開

【作品情報】
豪華客船内で巻き起こるループする世界を描くシチュエーション・スリラー。監督は「0:34 レイジ34フン」のクリストファー・スミス。出演は「30デイズ・ナイト」のメリッサ・ジョージ、「デイブレイカー」のマイケル・ドーマン、『シティ・オン・ファイアー』のレイチェル・カーパニ。

【ストーリー】
友人に誘われ、ジェス(メリッサ・ジョージ)はヨットセーリングに行く。しかし、沖に出た途端、嵐に襲われヨットもろとも大海原へ投げ出されてしまう。命からがら助かった5人の前に、突然大型客船が現れ、船内を調べてみると、たった今まで人がいた形跡はあるが、なぜか人の姿が全く見えなかった。手分けして探索していると突然、覆面をした人物が現れ、抵抗する間もなく次々と命を奪われていく。ただ一人生き残り、甲板に逃げ出したジェスが見たものは、転覆したヨットから客船に向かって助けを求める自分たちの姿だった……。

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【作品データ】
原題 TRIANGLE
製作年 2009年
製作国 イギリス=オーストラリア
配給 クロックワークス
上映時間 99分

【スタッフ】
監督 クリストファー・スミス
脚本 クリストファー・スミス
製作 ジュリー・ベインズ 、 クリス・ブラウン 、 ジェイソン・ニューマーク

【キャスト】
ジェス:  メリッサ・ジョージ
グレッグ:  マイケル・ドーマン
サリー:  レイチェル・カーパニ
ダウニー:  ヘンリー・ニクソン
ヘザー:  エマ・ラング
ビクター:  リアム・ヘムズワース
ジャック:  ジャック・テイラー



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【マイレビュー】
ミステリースリラーというジャンルだろう。
最初ちょっと不気味でしっくり来なくて、途中ちょっと飽きかけたが、結局一気にラストまで観てしまった。
それでいてなんだか”そら恐ろしい”映画だった。

ツッコミどころはあるのだが、ストーリー的にも奇想天外で、映画そのものも比較的丁寧に作られていたと思う。
一羽のカモメと一緒に空撮で車やヨットが映るシーンがあるが、CGか合成か実写かよくわからなかったがとても上手いアングルで撮影していると思った。カモメも役者の一部になっているような気がした。

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イギリス・オーストラリア合作映画なのだが、フロリダ州のマイアミビーチあたりを舞台としているので有名なミステリースポットである「バミューダトライアングル」を意識して「TRIANGLE」としているのだろうと思う。

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主演の女優さんはオーストラリア出身の「メリッサ・ジョージ」という方。グラマーできれいな方なのだが、僕好みではなかった。あまり知られていない女優さんだが、年齢的にもお肌の具合とかクローズアップで適度に疲労感が出ていて、映画ではちょっと気味の悪い雰囲気の役柄にもピッタリだったように思う。

ミステリーやスリラー好きの方には多少物足りなさはあると思うが、記憶がブツブツと途切れて断片になって反復するような不思議な感じがする映画なので一度はご覧いただきたいちょっと変わった作品だった。

この手の映画にありがちなお色気シーンは皆無なので、そのあたりは期待できませんよ(笑)

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★マッチポイント

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Moviewalkerより抜粋
2006年8月19日(土)公開

【作品情報】
名匠ウディ・アレンがスカーレット・ヨハンソンをヒロインに迎えたラブ・サスペンス。大富豪令嬢の妻とセクシーな愛人の間を行き来する青年の運命を皮肉たっぷりに描く。

【ストーリー】
ロンドン。アイルランド人のクリス(ジョナサン・リース・メイヤーズ)は英国の上流階級に憧れる野心家。特別会員制テニスクラブでコーチの職に就くと、すぐさま大会社社長の御曹司トム(マシュー・グード)と親しくなる。クリスに一目惚れしたトムの妹・クロエ(エミリー・モーティマー)は、親族のパーティに彼を招待する。クリスはそこでアメリカ人のノラ(スカーレット・ヨハンソン)と出会う。その挑発的な態度と魅惑的な容姿に惹かれるクリス。しばらくしてクリスはクロエと交際を開始する。人生を賭ける仕事がしたいという彼の思いをクロエは父・アレック(ブライアン・コックス)に伝え、アレックはクリスに自社の管理職を与える。絶好のチャンスを手に入れたクリスは義父の期待通りの活躍をする。そんなある日クリスは偶然街でノラと出会う。

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【作品データ】
原題 Match Point
製作年 2005年
製作国 イギリス
配給 アスミック・エース
上映時間 124分

【スタッフ】
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
共同製作総指揮 ジャック・ローリンズ 、 チャールズ・H・ジョフィ 、 ステファン・テネンバウム

【キャスト】
クリス・ウィルトン:  ジョナサン・リース・マイヤーズ
ノラ・ライス:  スカーレット・ヨハンソン
トム・ヒューイット:  マシュー・グード
アレック・ヒューイット:  ブライアン・コックス
エレノア・ヒューイット:  ペネロープ・ウィルトン
クロエ・ヒューイット:  エミリー・モーティマー



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【マイレビュー】
主演女優のスカーレット・ヨハンソン、もうはなからセクシービームを出しまくりで完全に僕は彼女にハマってしまった。
彼女が出演するいろんな映画も観ているのだが、この女優さんの雰囲気は映画によって全く違う。
「ブーリン家の姉妹」、「アベンジャーズ」などなど、あまり印象に残らなかったのだが、この「マッチポイント」での存在感のハンパないことといったらホントすごい!の一言である。「エロ可愛い」のだ。

冷静に評価すると彼女は「髪の毛の色」ひとつ変えるだけでガラッと違うキャラクターに変身できる幅の広い素晴らしい女優さんだと思う。いろんな役をこなしてゆくだろうが、これからも楽しみである。
友人から推薦されたまだ観ていない映画でマット・デイモン主演の「幸せへのキセキ」にも主演女優で出ている。
またついでに調べたところ、

2013年度世界で最もセクシーな女優に選出されたスカーレット・ヨハンソンと、『レオン』『ニキータ』で知られるリュック・ベッソン監督の初タッグ作『LUCY』が、8月29日に公開されることがこのほど、明らかになり、初映像も公開された。
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映画の冒頭でクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)のナレーションとともにテニスのラリーの映像が流れる、そしてネットにかかったボールがスーパースローモーションで真上に跳ね上がり・・・・。
人生にはいろいろな岐路がある。どちらに転がるか、それがツキであり運命なのだということを示唆している。

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この映画にもあるように、友人の彼女を可愛く感じたり、セクシーに思えたり、惚れてしまった事など男なら誰でも経験しているだろう。また実際には付き合うことは叶わないけど、願望や空想を抱いたこともあると思う。それなら罪でもなんでもない。もし何の障害も無ければ当たって砕けることだってできた。

この映画の主人公クリスは雇われたばかりの名門テニスクラブのコーチという立場から知り合った金持ちの友人を通じ、大企業の社長令嬢と結婚し、重役ポストもあてがわれ、大きな見晴らしの良い家もお抱え運転手もいる地位になった男である。
この浮世離れしたような(笑)世界さえあれば、通常どんなことでも満たされる・・・はずなのだが、偶然のいたずらでノラに再会する。そこからはもう隙さえあれば官能の世界に没頭するのである(笑)

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この映画の中で、社長令嬢が「大切なのは努力」だと言う。僕はすこしイラッときた(笑)
それを受けてアイルランド人の主人公クリスは貧乏な暮らしから活路を見出してきた経験や厳格な父に教育されてきた生い立ちから「人生は偶然の積み重ねだ。運をおろそかにしちゃいけない」と言い切るシーンがある。
努力をしてきたものだけが努力を語れる資格があるのだ。上流階級の中でお金の苦労が無く育った人間には努力の意味さえ知らないのだ。それは両者の決定的な違いである。この映画の象徴的シーンでもある。

クリスがもっと嫌なヤツで金に執着したギラギラした野心家であればもっと違う映画になっただろう。
クリスはとても粘り強く真面目で謙虚で誠実な男である。それゆえある意味恐ろしいラストシーンになっている。

この映画を通じて主要なシーンでは必ずBGMでオペラが流れる。このあたりもウッディアレン監督による演出に違いない。
ほとんどの人はオペラなんか嫌いだと思うが違うだろうか。僕もオペラなど何の興味も無いしむしろ大嫌いだ。ああ本当にイライラする音楽だ(笑)
そう「♪わたしの~~お墓の~前で~~」みたいな歌には僕は全く感動しない。
庶民的な人向けのこの映画の効果としてはそんないや~な上流階級への皮肉が抜群に効いていると思う。

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★★レイルウェイ 運命の旅路


レイルウェイ 運命の旅路 01

4月19日(土)公開
【作品情報】
英国人将校の壮絶な戦争体験や妻の献身的な愛をつづり、「エスクァイア」誌ノンフィクション大賞に輝いたエリック・ローマクスの自叙伝をコリン・ファース主演で映画化したヒューマンドラマ。第2次世界大戦時に日本軍がタイからビルマへの物資輸送のために計画し、多くの死者を出した泰緬鉄道建設にまつわる悲劇がつづられる。

【ストーリー】
鉄道好きな初老の男性エリック・ローマクス(コリン・ファース)。列車で美しい女性パトリシア(ニコール・キッドマン)と相席となり、一目で恋をする。間もなく二人の愛は一気に深まり、エリックはパトリシアへと結婚式を挙げる。退役軍人会のうちのひとり、フィンレイ(ステラン・スカルスガルド)は幸せそうなエリックを複雑な表情で見つめているのだった。エリックは若い頃に旧帝国日本軍の捕虜となり、その際に受けた非道な拷問により今でも心的障害に苛まれていた。日増しに気難しくなり、奇行も増え、自分の殻に閉じこもるようになる。そんな夫をパトリシアは何とか救いたいという一心で、フィンレイを訪ねて救いを求める。だがフィンレイもまた戦争のトラウマから立ち直っておらず、同じ苦しみを抱えていた。そんな中、エリックやフィンレイの悪夢のような体験に深く関わる旧帝国日本軍の永瀬(真田広之)が、今も生きていることを知る。

レイルウェイ 運命の旅路 06

【作品データ】
原題 The Railway Man
製作年 2013年
製作国 オーストラリア イギリス
配給 KADOKAWA
上映時間 116分

【スタッフ】
監督 ジョナサン・テプリツキー
脚本 フランク・コットレル・ボイス 、 アンディ・パターソン
原作 エリック・ローマクス

【キャスト】
コリン・ファース
ニコール・キッドマン
真田広之
ジェレミー・アーヴァイン
ステラン・スカルスガルド
サム・リード
石田淡朗



レイルウェイ 運命の旅路 08

【マイレビュー】
イギリス軍退役軍人の実話ということもあり、第二次大戦中の東南アジアを舞台にしたとても良い映画だった。
戦争体験映画ではあるのだが、ある意味「鉄道マニア」にはとても嬉しい映画だったかもしれない。
もしこれを韓国の”ヒステリック”な大統領が観たら、間違いなく国民をますます「反日」に煽動するだろうし、ありもしない従軍慰安婦を題材に映画化を促進するかもしれない(笑)

レイルウェイ 運命の旅路 04

すこしこの映画に批判的に聞こえるかもしれないが、戦争という人間の生死に関わる極限状態を考える上で間違ってはならないことがあると僕は思う。「そこに大義はあるか」「人道的であるかそうでないか」という判断である。
この映画のように戦争体験を個人個人の体験に基づいて映画化したら、百人百様の戦争映画が出来るだろう。言い伝えられる戦争体験はあくまでその場所でその時におこった個人的な体験の集合体である。それが総じて「戦争は悲惨だった」になるのだ。戦争の歴史をブツ切りにして事象だけを抜き出すようなこともしてはならないと僕は思う。
たしかに日本軍によるタイ・ビルマの『死の鉄道=泰緬鉄道建設』やインドネシアの「死のバターン行進」など、後にBC戦犯として裁かれるべき苛酷な捕虜への扱いもあったと思う。それに「大義があったかどうか」の判断も、である。そのときの隊長が独断的にとった行動であってもあくまでも国がとった行動とみなされ、国際裁判でBC級戦犯として裁きを受け反省しなければならないのは当然でもある。

レイルウェイ 運命の旅路 10

しかしマクロ的に見れば「アメリカや西欧諸国による東南アジアの植民地支配からの解放と独立支援」が大日本帝国の崇高なる思想であり大義であったことは間違いない。それは領土を広げるための侵略戦争などでは決して無い。資源や農産物や労働力だけを目当てにして100年以上続く東南アジアを植民地支配している白人を追い出し、壊れたインフラも整備してやる。そして学校を作り子供たちへの教育もする。だからあとはそれぞれ各国が強くなり独立すればいいという考えであり、私利私欲や東南アジア諸国を奴隷化するなど毛頭考えていない。それが獰猛なアメリカや西欧諸国には解らない日本人独特の『サムライ魂』という思考回路なのだ。
その点も決しておろそかにしてはならないと思う。



レイルウェイ 運命の旅路 11

戦争という大きな全体像の中では事実誤認あるいは作為的に歪められて伝わるものもあり、それが教科書に載ることもある。「勝てば官軍」という言葉通り戦勝国に都合の良い歴史解釈になったりして甚だ一方的になる場合もある。
一番大事なことは、時系列で戦争に至った直接の原因や国の思惑や時代背景をちゃんと記すことだと思う。それは戦勝国も戦敗国も戦争へ突入すべき大義名分はあったことをお互いが認めるということである。

レイルウェイ 運命の旅路 02

この映画は戦争映画ではあるが、イギリスの国内を縦断する鉄道とその車窓に見える美しい景色、曇りや雨の天気が多いエジンバラの海沿いの住宅や海岸線の風景、険しい山間を走る『泰緬鉄道』の美しさなど映像の美しさも素晴らしいの一言である。
カメラワークが独特で、私達の受ける印象とかも含めすべてが計算されつくした素晴らしい構図なのである。
「悲惨な戦争」を描いた映画ではあるのだが、そういう「完璧な構図」の美しさによって観ているほうも癒されることだろう。

レイルウェイ 運命の旅路 07


★★スピード・レーサー

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2008年7月5日(土)公開

【作品情報】
「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟が日本製アニメ「マッハGoGoGo」を実写化。若き天才カー・レーサーが繰り広げる、華麗なカー・アクションを斬新なVFXで描き出す。

【ストーリー】
幼い頃からクルマにしか興味を持てなかったスピード(エミール・ハーシュ)は、レースカーの設計師である父のレーサー(ジョン・グッドマン)や母(スーザン・サランドン)や弟と、そして恋人トリクシー(クリスティーナ・リッチ)らに囲まれて、幸福なレーサー生活を送っていた。ただひとつのトラウマは、8年前にラリーのレース中に事故で他界した兄のことだった。伝説的なレーサーだった兄の薫陶を受けて、スピードはクルマの魅力に取り憑かれたのだ。そして現在も、兄の残した記録を超えることはできなかった。そんなスピードの技術に目をつけたローヤルトン(ロジャー・アラム)は、契約レーサーとなるよう誘いをかけてくる。大企業のオーナーであるローヤルトンは、レース界でも絶大な権力を持っていた。しかし、父が経営する小さな製作所に愛着のあるスピードは、そのオファーを断った。激怒したローヤルトンはあらゆる手を使ってスピードをレースから除外しようと画策する。

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【作品データ】
原題 SPEED RACER
製作年 2008年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 135分

【スタッフ】
監督 アンディ・ウォシャウスキー 、 ラリー・ウォシャウスキー
脚本 アンディ・ウォシャウスキー 、 ラリー・ウォシャウスキー
製作総指揮 デイビッド・レーン・セルツァー 、 マイケル・ランバート 、 ブルース・バーマン
製作 アンディ・ウォシャウスキー 、 ラリー・ウォシャウスキー 、 ジョエル・シルヴァー 、 グラント・ヒル
撮影 デヴィッド・タッターサル
美術 オーウェン・パターソン
音楽 マイケル・ジアッチーノ
編集 ザック・ステインバーグ 、 ロジャー・バートン
衣裳デザイン キム・バリット
視聴覚効果監修 ジョン・ゲイター 、 ダン・グラス

【キャスト】
スピード・レーサー: エミール・ハーシュ
トリクシー: クリスティーナ・リッチ
パパ・レーサー: ジョン・グッドマン
ママ・レーサー: スーザン・サランドン
レーサーX: マシュー・フォックス
ローヤルトン: ロジャー・アラム
スプライトル: ポリー・リット
ディテクター警部: ベンノ・フュルマン
ミスター武者: 真田広之
テジョ・トゴカーン: レイン
ベン・バーンズ: リチャード・ラウンドトゥリー
スパーキー: キック・ガリー



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【マイレビュー】
僕は何度も言ってはいるがこの手の「劇画アニメCGファンタジー系」はあまり好きなジャンルではない。
映画なんてもともと「つくりもの」だから、そのへんどっちでもいいんだろうが、アニメやCGだと物語にどっぷり入り込めないっていうか、あまり考えさせられたりすることが無い。そういう現実的なリアル感が無いからだと思う。
まあどちらかといえばただの『食わず嫌い』だと思う。
だけど、中にはこんな傑作にめぐり合う事もあろうかと思うと、今まで見逃してきた作品とか観なおしてみようかと思ったり、これからの自分の視聴傾向を変えたほうがいいかもって思える。

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この「スピードレーサー」という映画、昔テレビマンガで観ていた日本の「マッハGOGOGO」の実写VFX版ということだ。(50歳でギリギリ覚えている程度でほとんどの人は知らない年代だと思う。)
そのため一応敬意を表して日本を意識した創りにところどころでなってはいるが、難を言えばそのあたりの扱いがいつも「雑」で「ぞんざい」で「いいかげん」で目に余る。日本の伝統文化や神仏習合の宗教観や新旧生活様式を無視して「アニメ文化で有名な日本」しか知らないからその辺本当にテキトウすぎる。

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唯一の日本人俳優は「真田広之」さんが出ている。
彼が出演する映画も『ウルヴァリン』とかチョロチョロと数多くあるのだが、彼はいつもキャラ立ちがワンパターンである。
「口数の少ないチョイ悪実業家」の典型になってしまってるようだ。この映画でもご多聞に漏れずそうだった。

この映画に注文をつけるとしたら、とにかく「日本の原作マンガ」なんだから、配役にもっともっと日本人を使って欲しかった。特に気に入らなかったのは、どいつもこいつも中途半端で息の短い流行りものの韓流スター(?)なんかを、重要な役どころで軽々しく使うな!ってことだ。それに中国人女優に日本人役名をつけるぐらいなら日本の女優を使ってくれって思う。それが一応「仁義」ってもんだろ。そういうこともわからない国の人たちを日本原作映画に絶対に使って欲しくないのだ。
「使うほう」も解っていないってことに違いないけど。

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なんだかんだ言っても、この映画は思っていた以上に素晴らしかったことは確かだ。
実写とCGを組み合わせたVFXでスピード感溢れる独特の世界観にプラスして、劇画調の場面切り換えやギャグ的要素をうまく散りばめて融合した傑作だった。

ストーリー的にはありふれたアメリカンテイストたっぷりのヒーローものだが、何がすごいってこの映画の特筆すべきはその 『 映・像・美 』 である。
VFXやCG多用の実写版アニメ映画とかにはありがちな色使いなのかもしれないが、背景その他すべてにいたるまでその原色の使い方は超一流で鮮やかなことこの上ない。最初から最後までものすごく綺麗だった。まるでずっと「仕掛け花火」を見ているような感覚だ。僕はいたる箇所でずっとポーズで止めてスチルを観ていたいほどだった。そのおかげでスチル写真はいっぱいになった。
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あっ、もうひとつ「ダメ出し」言い忘れた。
くれぐれも日本語吹き替え版はやめた方がいい。
主役のエミール・ハーシュの日本語吹き替え声優があまりにもヘタクソで棒読みでボソボソ言ってて他の配役とのバランスガ悪く違和感バリバリだったので視聴の途中で調べてみたら、あのナルちゃん全開の「赤●仁」さんだと知った。ジャニ系素人に主役の声はさせちゃいけない典型的な例だと思うのでそれでも吹き替え版に挑戦してみたい人は選択もアリだ。女の子のほうは「上戸彩」さんだったが、彼女は意外に違和感無くてまあまあよかった。

とにかくこの映像美の見事さを一度ご覧あれ。
ストーリーもこの手のCGを前面に押し出している映画にしてはよく出来ていたと思う。
レースシーンはさながら”究極の”マリオカートのようでド迫力でスピード感満載である。
もう映像美だけで★★星二つなり!


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プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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