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★★ロスト・ボディ EL CUERPO/THE BODY

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2013年10月26日(土)公開

【作品情報】
「ロスト・アイズ」の脚本を担当したオリオル・パウロが監督・脚本を務めるスペイン産スリラー。死体安置所から忽然と消えた死体を巡り、いくつもの謎が交差していく事件を描く。出演は「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダ、『雑魚』のウーゴ・シルバ、「悪人に平穏なし」のホセ・コロナド。特集上映「シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション2013」にて上映。

【ストーリー】
死体安置所の警備員が、何かから必死に逃走している途中、車に撥ねられて事故死する。その頃、死体安置所ではマイカ・ビジャベルデ(ベレン・ルエダ)という女性の死体が忽然と姿を消していた。警察は、マイカの夫アレックス(ウーゴ・シルバ)に連絡、死体失踪事件の調査を開始するが、やがてアレックスに愛人がいることが判明する。さらにアレックスは資産家である妻を殺害しようと計画していたが、妻は夫の計画を見抜いていたかのような節が浮かび上がってくる……。

【作品データ】
原題 El cuerpo
製作年 2012年
製作国 スペイン
配給 松竹
上映時間 111分

【スタッフ】
監督 オリオル・パウロ
脚本 オリオル・パウロ
撮影 オスカル・ファウラ

【キャスト】
マイカ: ベレン・ルエダ
アレックス: ウーゴ・シルバ
ホセ・コロナード
アウラ・ガリード



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【マイレビュー】
「今夜起きたことは何一つ偶然じゃない」このセリフがとても効いている。

スペイン映画ということもあり、当初は言葉の違和感があったが次第に慣れてくる。
とてもストーリーのしっかりした作品だった。スリラー要素が多分にあるし、何がどう絡んでいるのか全く予想がつかないミステリアスな展開で、一気に観れた。怖かったけどホラーとまでは行かなかったので僕の放送コードぎりぎりの作品だった(笑)。

僕自身ここしばらくアメリカ映画を通じて英語を勉強していて、しかも英語のセリフに慣れていたせいもあって、こうしてスペイン映画を観たのは久しぶりだった。
国は違うがアメリカ映画以外ではスウェーデン映画の「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」に匹敵する素晴らしいミステリー作品だと思う。

資産家の会社会長である妻のマイカ(ベレン・ルエダ)はアレックス(ウーゴ・シルバ)の年上女房である。年増の女房の執拗な嫉妬心とカマをかけるブラックジョークがアレックスを翻弄する。

実際にウザイだろうな、いくら金持ちと言えどもこんなに女房に束縛されちゃあって、同情したくなるシーンも数多くある。若い子に逃げたくなる気持ちも分からなくない。全世界共通なんだな、男って。
その若い子とはアウラ・ガリードという女優さんで、とても可愛くてきれいで、演技も上手くて、しかもちゃんとエロい。

ただ、この映画のストーリーはそんな温い内容じゃなかった。それだけは保証する。
一つ前のコラムにあるとおり、ネタバレらしきことは何一つ言ってないから、しっかり自分の感覚で観て欲しい秀逸映画だ。

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【コラム】 配給会社はバカの集まり

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 『ネタバレ』 について

いつもご覧いただきありがとうございます。今回は映画の感想ではありません。映画『レビュー』について日頃感じていることをコラム式に書きたいと思います。辛口批評で、毒も棘もありますが、他意はありません。


一応僕も今までのこのブログ内記事の反省点も踏まえて・・・
有名な映画紹介サイトでも、このような映画好き個人ブログやサイトでも言えることだけど、「ネタバレ」が横行しているように思う。

本来映画「レビュー」なるものは、ネタバラシ(ストーリー全部出し)とか絶対に『やっちゃいけない行為』だと思うのだ。
あえてそれをしないで、レビューをする。それがいちばん難しいところだが、たとえ素人でも絶対にクリアすべき課題だと思う。WEB上にはちゃんとそういうルールを作ったほうがいい。
ひいてはそれが映画制作側と配給会社にもプラスの力になると確信する。

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センスのかけらも無い邦題

キツイ言い方かもしれないがほとんどの映画配給会社の広報チームが『ちゃんと映画を観ていないバカの集まり』だと僕は思う。

配給会社そのものが”ネタバレに手を染めている”のである。
シャブを炙りながら麻薬撲滅ポスターを作っているのと同じだ。
ポスターやDVDジャケットにまでネタを思い切りブッこんで印刷してくる。

配給会社が考えるのであろう日本向けの「タイトル」、要するに『邦題』であるが、どれもセンスのかけらも無い。
映画そのものの価値を落とし、全く意味が変わってしまうことに何故気づかないのだといつも思う。
最近では「ゼロ・グラビティ」なんかいい例だ。原題は「Gravity」である。
なぜそこに『ゼロ』を付けた?!
「おい、ちゃんと映画を観たのか?」ってマジ本当に訊いてみたい。
あの映画の本当に伝えたかったことは「重力(Gravity)」のありがたみを描いたものだ。無重力空間だけを描いた作品ではなかったはずだ。


邦題タイトル、中には優れたものもあるが、往々にして陳腐な想像力の賜物で完全に退化した感性の結晶である。何も考えないで原題をそのまま使うほうが数段良いことにすら気づかないほど恐ろしいナンセンスぶりである。

それに飽き足らずDVDの表に 『衝撃のラスト!大どんでん返し!』 とか書いてしまったら、ハードルをただ上げているに過ぎない。観る側にとって「どんでん返し」でもなんでもなく、『知っていて期待していたこと』になってしまうってことだ。その違いは歴然である。
芸人だったらオチがバレバレのネタをステージで披露する羽目になるのと同じである。


作品への冒涜

彼ら配給会社の唯一とも言える大きな目的は「興行収入を上げる」ことなんだろうが、やることなすこと全く逆である。
目的意識が完全にズレている。前評判だけを高くするのが目的のようだ。

短絡的なタイトルやキャッチフレーズで映画の価値を台無しにし、派手なプロモーションにお金を掛け、熱くなった消費者の足を集中的に映画館に向かわせ、一気に落胆させることに専念している。
視聴者に対し余計な期待感ばかりを抱かせて墓穴を掘るパターンだ。
ロングランを目指していない。
そして次の映画にすぐ手を出し、また同じ轍を踏む。

目先の日銭が欲しくてやっているとしか考えられない。
『本末転倒』とはまさにこのことだ。


”番宣”で出過ぎたハリウッド俳優も辛いよホント。
レビュアーの口コミこそが興行収入と比例するのに配給側が自らの手で映画をダメにしちゃってるってわけだ。制作側のせいじゃない。

僕がなんでこんな口幅ったいことを言うのかと問われれば迷わずこう答える。

『作品にはすべてが込められている。芸術作品を冒涜するな』ってことである。

映画は「観れば伝わる」ものなのに、飾り物やアクセサリーがジャラジャラ鳴るような余計なプロモーションなんて必要ない。タイトルやストーリーには一切触れるな!ってことだし、もっと作品に敬意を払え!ってことである。
作品を作り上げた制作側とか俳優さんたちに逆に申し訳ないと思わないのか?ってことだ。

だから配給会社はバカの集まりだと言わせて貰う。

The Wolverine5



ネタバレは一切”NG”にすべき

厳密に言えば著作権侵害とかややこしい法律問題になるのかもしれないが、僕が主張するのはそういう大それたことじゃない。映画を観る前のドキドキ感と観終わった後の感動や衝撃の度合い、その「振り幅」の大小のことである。

要するにネタバレをペラペラしゃべって、観る前の心構えの領域にまでズカズカ入ってくるなっていうことだ。

若干の予備知識があればベストで『ほぼ真っ白の状態で見るのが映画だ。』と僕は思う。
つまり映画にとってストーリーとは『背骨』であり、そして観客にとって一番大事な『お楽しみ』部分だってことだ。
そこは配給会社だろうが、素人のただの映画好きだろうが、観終わっていてもひたすら隠さなきゃいけない一番大事な部分だと思うのだ。

 「お客さんこの小説、ラスト超面白いっすよ! まさかあの『花瓶』にね~。」 とか。そんなヘラヘラしたバカな店員がいる書店に行きたいと思うか!?ってことだ。

宇宙戦争1




述べてきたように配給会社がやっちゃいけないネタバラシをするから素人がさらにストーリー全部言及しちゃうって構図になってる。いまやそこが一番の問題なのである。

個人サイトでは映画好きなら映画好き ”なり” の感想を述べるだけでいいのに ”ストーリーに言及しないと自分の感性すら表現できない連中” がいかに多いかってことでもある。
逆に「自分の感性を疑われるから素直な感想を述べることが怖いのか?」って思いたくなる。

映画の場合、”そのお店のトンカツが美味いかどうかの食レポじゃ無い” んだから、本人の感想なるものはネタに紐付ける必要は全く無い。
あくまで観た人「だけ」が感じる個人の感想なので、誰かに共感を得ようとか、賛同して欲しがる必要も無いのだ。それこそ百人百様で良いのである。安心して感想だけを述べればよいのだ。

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今日も僕は僕なりの感性で映画を観る。
そしてネタバラシ無しでレビューを書く。
その結果、僕のレビューに対して酷評を受けようが、僕がオススメの映画がその人にとって”最低の映画”という烙印を押そうが、感性の違いというだけのことであり全くショックを受けることも無いしそれはそれで大いにアリの世界だと思う。
あくまで僕は僕の感性にしたがってアカデミー賞作品を決める。レビューなるものはそれでいいのだと思う。

映画とは観客の感性にすべてを委ねるモノ。だから先行視聴したからと言って絶対に肝心なネタバラシはしちゃいけない。それはレビュアーの最低限のルールだと声を大にして言う。

僕も原点に戻り覚悟してこれからもレビューに挑もう。

by POWERTANK  2014.1.28


▲パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画

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パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画
劇場未公開

【作品情報】
ブラックユーモアサスペンス。張り巡らされた伏線の数々をじっくり見ておくと、終盤のドンデン返しが一層楽しめる。なる劇場未公開作だが、「恋愛小説家」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたG・キニア、「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー助演男優賞に輝くA・アーキン、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズが懐かしいL・トンプソンら充実の布陣が集結。

【ストーリー】
ウィスコンシン州。保険セールスマンのミッキーは、得意の話術で巧みに客を丸め込み、セールスをする敏腕セールスマン。彼らの実績を競う大会で、ライバルセールスマンに雇われたという男ボブと知り合い、彼を横取りし、自分の部下にしてしまう。ボブは、さっそく新しい顧客ゴルヴィーを見つけ、ミッキーに紹介。ゴルヴィーは一人暮らしの寂しい老人で、彼に保険を無理矢理売り込んだミッキーは、家にあるヴァイオリンが高価なものであることを知る。だがそのことに全く気づかない様子のゴルヴィー。それをいいことに、ヴァイオリンをだまし取ろうと考えるが…

【作品データ】
原題 Thin Ice
製作年/製作国/内容時間 2011年/アメリカ/93分
ジャンル サスペンス/ミステリー

【スタッフ】
監督 ジル・スプレカー
製作 エリザベス・レッドリーフ,クリスティン・K・ウォーカーほか
脚本 ジル・スプレカー,カレン・スプレカー

【キャスト】
ミッキー: グレッグ・キニア
ゴルヴィー: アラン・アーキン
ランディ: ビリー・クラダップ
ジョー・アン: リー・トンプソン
レオナード: ボブ・バラバン



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【マイレビュー】
このあたりの作品がサスペンスとかミステリー扱いに分類されるだけでも極めて不満である。確かに娯楽映画としては映像も配役も全然悪くないが、なんせストーリーに新しさがまるで無い。

(追記2014/2/20)新しくドタバタ・コメディーというカテゴリーを作ったのでそっちに分類した。

ストーリーも展開も「古典的」であり「王道」である。
またコメディー要素も多分に含んでいるので、シリアス性に欠け、度重なる災難にせいぜい「お気の毒に」って思える程度である。この作品を作った目的としても、観客がその程度感じてくれるだけでおそらく十分だったのだろう。

「セブン」を紹介した後で、この作品を紹介したのは両極端の「対比」的な意味合いもある。
決してこの映画が「最低」というわけじゃないが、ポンコツだった。
ランキングで言えばイマイチ▲ですな。

★★★セブン seven

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MovieWalkerより

【作品情報】
1996年1月27日(土)公開。キリスト教の七つの大罪に基づく連続殺人事件と、それを追う刑事コンビの姿を描いたサイコ・スリラー。先鋭的なヴィジュアル・センスとノイズを駆使したアバンギャルドな音響設計による、世紀末ムードが全編を覆うダークな世界観が魅惑的。N.Y.タワーレコードの店長として働きながら執筆したアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーのオリジナル脚本を、「エイリアン3」のデイヴィッド・フィンチャーが監督。

【ストーリー】
雨降りしきる大都会。殺人事件が発生し、退職まであと1週間のベテラン、サマセット(モーガン・フリーマン)と血気盛んな新人ミルズ(ブラッド・ピット)の両刑事が現場に急行した。被害者は極限まで肥満した大男で、汚物にまみれ、食べ物の中に顔を埋めた恰好で死んでいた。死因は食物の大量摂取による内蔵破裂。男の後頭部に付けられた銃口の痕から、何者かに死ぬまで食べ続けるよう強制させられていたことが判明した。そして現場には、犯人が残したものと思われる〈GLUTTONY=大食〉と書かれた文字が残されていた。まもなく次の死体が発見される。凄腕で名高い弁護士グールドが、高級オフィスビルの一室で、血まみれになって殺されていた。そして現場には血で書かれた〈GREED=強欲〉の文字が……。サマセットは、犯人がキリスト教における「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」に基づいて殺人を続けていることを確信、ミルズにあと5人殺されるだろうと告げる。「

【作品データ】
原題 Seven
製作年 1995年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ
上映時間 126分

【スタッフ】
監督 デヴィッド・フィンチャー
脚本 アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
製作総指揮 ジャンニ・ヌナリ 、 ダン・コルスルッド 、 アン・コペルソン

【キャスト】
Mills ブラッド・ピット
Somerset モーガン・フリーマン
Tracy グウィネス・パルトロウ
John Doe ケヴィン・スペイシー




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【マイレビュー】
この映画をリアルタイムで観たのはずいぶん前になる。1996年公開となっているから今から18年前だ。

長い映画鑑賞歴の中の作品で僕が選ぶ第1位の作品がこの「セブン」である。
これ以上のサスペンスミステリーは後にも先にもお目にかかっていない。

とても恐ろしく、とてもおどろおどろしい作品である。思わず目を背けたくなるシーンも多い。
残虐な連続殺人事件には違いないのだが、全く予想もつかなかった展開が待っている。そしてその衝撃的な結末とラストシーンにはなんだかやりきれない虚脱感が残る映画だった。
観終わって「あ~面白かった」という映画では無い事だけは確かだ。そんなヤツとは友だちにはならない。

また、この映画をネタバレ無しで飄々と淡々と語れる人はあまりいないだろう。
とにかく原作、脚本、ストーリー展開の素晴らしきことこの上ない。映像は暗く、ほぼ雨降りである。タイトルバックのタイプライター文字もノイズ系を駆使してくすんでいて薄気味悪い。

当時のブラッド・ピットはやっぱり若く、血気盛んな役柄にぴったりだったし、茫然自失のラストシーンも悲しみに満ち溢れている。
「モーガン・フリーマン」も「ケヴィン・スペイシー」もこの上ないハマリ役で、薄幸そうなミルズの妻役の「グウィネス・パルトロウ」も然りだった。


★センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

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WikiPediaより
【作品情報】
『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』(原題: Journey 2: The Mysterious Island)は、2012年のアメリカ合衆国の冒険ファンタジー映画。2008年の映画『センター・オブ・ジ・アース』の続編である。ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』などに題材を得た3D映画。

【ストーリー】
地底での大冒険から4年が経ち、トレバーの甥のショーンは17歳になった。そんなある日、彼の祖父のアレクサンダーから無線で謎のメッセージが届いた。ショーンは無線のメッセージが示す、ジュール・ヴェルヌが描いた『神秘の島』へ行こうとするが、義理の父親のハンクも冒険に同行することに。そして二人はガイドのガバチョと、彼の娘・カイラニと共に島へ出発。島にたどり着いたショーンたちはアレクサンダーと再会するが、島はあと数日で沈没してしまうという事実を知るのだった。

【作品データ】
原題:Journey 2: The Mysterious Island
ニュー・ライン・シネマ
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 アメリカ:2012年2月10日
日本: 2012年3月31日
上映時間 94分

【スタッフ】
監督 ブラッド・ペイトン
脚本 マーク・ガン,ブライアン・ガン
原案 マーク・ガン,ブライアン・ガン,リチャード・オウテン

【キャスト】
ハンク・パーソンズ:ドウェイン・ジョンソン
ショーン・アンダーソン:ジョシュ・ハッチャーソン
カイラニ:ヴァネッサ・ハジェンズ
アレキサンダー:マイケル・ケイン
ガバチョ:ルイス・ガスマン


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【マイレビュー】
言わずと知れた冒険ファンタジー映画である。
今回は完全に3Dメインで作られていた。観たのは2Dだがそれでもかなり迫力があった。

1作目は設定が地底なので圧迫感というか閉塞感があったが、2作目は島であるため窮屈でなかったのがよかったし、ガバチョ(ルイス・ガスマン)というメキシコ系キャラを起用することで、かなりコメディー要素溢れる冒険映画になっていて楽しめた。
主役がハンク(ドウェイン・ジョンソン)なのかショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)なのかちょっと難しいところだが、1作目からの話の流れなら17歳の少年ショーンになるかな。
1作目はまだ子供だったが、今回はガバチョの娘カイラニとの恋のシーンもあり良い若者になった。

17歳のショーンがその義父との絆を深めて行く過程と、ガバチョ父娘の関係もうまくストーリーに絡んでいて面白かった。
ショーンがかまいすぎる義父ハンクへの不満をカイラニにぶつけたとき、
「うちもそう。でも無関心の親よりずっとマシよ。」
となだめるシーンには素直にうなずけた。

またハンクがウクレレで「What a wonderful world」を実際に弾き語りしたシーンはあまりの上手さに感動した。

島や海中・空中と、躍動感があり映像美も鮮やかで1作目よりはるかに出来が良かったと思う。

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★マネーボール

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WikiPediaより

【作品情報】
2011年のアメリカ合衆国の映画。マイケル・ルイスによる『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作とし、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンがセイバーメトリクスを用い経営危機に瀕した球団を再建する姿を描く。ベネット・ミラーが監督し、ブラッド・ピットがビーンを演じた。当事者である監督や選手も実名で登場する。第24回東京国際映画祭にて公式クロージング作品としてアジアプレミア上映。

【ストーリー】
ビリー・ビーンは、かつて超高校級選手としてニューヨーク・メッツから1巡目指名を受けたスター候補生だった。スカウトの言葉を信じ、名門スタンフォード大学の奨学生の権利を蹴ってまでプロの道を選んだビーンだったが、自身の性格も災いして泣かず飛ばずの日々を過ごし、さまざまな球団を転々とした挙句、引退。スカウトに転進し、第二の野球人生を歩み始める。
2001年ポストシーズン、オークランド・アスレチックスはニューヨーク・ヤンキースの前に敗れ去った。オフには、スター選手であるジョニー・デイモン、ジェイソン・ジアンビ、ジェイソン・イズリングハウゼンの3選手のFAによる移籍が確定的。アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)となっていたビーンは、2002年シーズンに向けて戦力を整えるべく補強資金を求めるも、スモールマーケットのオークランドを本拠地とし、資金に余裕の無いオーナーの返事はつれない。
ある日、トレード交渉のため、クリーブランド・インディアンズのオフィスを訪れたビーンは、イエール大学卒業のスタッフ、ピーター・ブランドに出会う。ブランドは各種統計から選手を客観的に評価するセイバーメトリクスを用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を評価していた。ブランドの理論に興味を抱いたビーンは、その理論をあまり公にできず肩身の狭い思いをしていた彼を自身の補佐として引き抜き、他球団からは評価されていない埋もれた戦力を発掘し低予算でチームを改革しようと試みる。

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【作品データ】
原題 MONEYBALL
製作年 2011年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間 133分

【スタッフ】
監督 ベネット・ミラー
脚本 アーロン・ソーキン 、 スティーヴン・ゼイリアン
原作 マイケル・ルイス

【キャスト】
ビリー・ビーン:  ブラッド・ピット
ピーター・ブランド:  ジョナ・ヒル
シャロン:  ロビン・ライト
アート・ハウ:  フィリップ・シーモア・ホフマン
スコット・ハットバーグ:  クリス・プラット
ケーシー・ビーン:  ケリス・ドーシー




この映画はとても良かった。
ほとんどが実話であり、試合の展開や内容が記録映像とともに紹介される部分もあり観ている僕らにも分かりやすい感動が伝わってくる。
何よりアスレチックスGMのビリー・ビーン役のブラッド・ピットが素晴らしい。今までの役のどれよりも自然でハマリ役だと思った。

トレードの話で敵陣に乗り込んだビリーが、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)と出会うことで彼の野球理論がガラリと変わってゆく。そこから僕も吸い込まれるように見入ってしまった。

ピーターは従来のスカウトマン方式とは全く異質の「セイバーメトリクス」という確率統計学を用いて、ビリーとともに、『出塁率』を第一に重視し低予算でも優れた選手を獲得し、強いチームが出来ることを証明してみせる。ピーターの意見を重視するビリーに対する古参のスカウトマンたちとの感情的な衝突や、ハウ監督との采配の奪い合い、チームリーダー作りなど、全く新しい強いチームづくりへの大改革が始まる。
当時肩や肘を壊し、どのチームからも見放された捕手スコット・ハットバーグ(クリス・プラット)を「一塁手」として迎える。このあたりからはビリー本人の現役時代へのわだかまり、現役野球選手本人のやりきれなさや苦しみ、そしてそれを支える家族の絆や愛情が徐々に表れてくる部分である。

興味を引くのはやはりビリーの参謀となったピーター・ブランドという人物である。映画の中ではピーターは野球経験が全く無く、太ったエール大卒の統計オタクである。ピーターのモデルとなったのは実在するポール・デポデスタというハーバード卒の人物であることが書かれていたが、映画での描かれ方や風貌があまりにも自分と違うということで実名使用は断ったらしい。


とにかく一気に観れる秀逸な映画だと思う。

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★復活の日 Virus

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MovieWalkerより
1980年6月28日(土)公開
【作品情報】
恐怖の細菌兵器のために人類はほとんど絶滅、南極に残されたわずかな人々の生きのびる姿を描く。小松左京の同名の小説の映画化で、脚本は「日本の黒幕」の高田宏治とグレゴリー・ナップ、「赤穂城断絶」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「金田一耕助の冒険」の木村大作がそれぞれ担当。

【ストーリー】
一九八×年冬、東ドイツの陸軍細菌研究所から新種のウイルスM-88が盗まれた。この細菌は摂氏マイナス10度で自己増殖をはじめ、零度を越えると猛烈な毒性を発揮する。M-88を奪ったスパイは小型飛行機でアルプスを越えようとするが、吹雪の中で墜落し、恐るべき細菌が飛散してしまう。越冬隊員の吉住周三(草刈正雄)は東京に残してきた恋人、浅見則子(多岐川裕美)の身を案じていた。全世界で次々と死んでいく人々で路上は溢れ、混乱の極に達していた。アメリカ合衆国リチャードソン大統領は南極各国基地に「一致協力して生きる努力を傾けていただきたい」とのメッセージを残して息絶えた。夏の終り、南極に残る十一ヵ国八六三人を除いて世界は死滅した。八人の女性を含む残された人々の生活が始まった。そこへ、地震学者の吉住が人類滅亡の第二の危機が迫っていることを伝える。地穀変動調査でアメリカを垂直型地震が襲うことを探知、その衝撃波は、狂信的なガーランド将軍が死ぬ前にスイッチを入れたホワイトハウス地下にある対ソ連核ミサイル攻撃の自動報復システム(ARS)に作動すると言う。ミサイルが発射されれば、ソ連の核報復システムも作動し、そのうちの一つが南極の米軍基地にも降ることになるのだ。地震が起きる前に誰かが行かなければ地球が滅亡することになる。ノルウエーの女性隊員マリト(オリヴィア・ハッセー)は密かに吉住を慕っていたが、人類の種を絶やさないために、多くの男性との性交渉を義務づけられていた彼女に、吉住を独占する権利はなかった。吉住が死の旅へ出発する前夜マリトの愛は燃え上がった。

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【作品データ】
原題 Virus
製作年 1980年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 156分

【スタッフ】
監督: 深作欣二
脚本: 高田宏治 、 グレゴリー・ナップ 、 深作欣二
原作: 小松左京
製作: 角川春樹
主題歌: ジャニス・イアン

【キャスト】
吉住周三: 草刈正雄
マリト: オリヴィア・ハッセー
中西博士: 夏八木勲
浅見則子: 多岐川裕美
コンウェイ提督: ジョージ・ケネディ
カーター少佐: ボー・スベンソン



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【マイレビュー】
もう34年も前の作品であり、深作欣二監督作品である。僕はリアルタイムでこの原作本を買い、読んで感動し友だちと映画館で見た記憶がある。

草刈正雄はもうこの世の人とは思えないくらいかっこいい。
オリヴィア・ハッセーはロミオとジュリエット当時と変わらぬくらい超キレイである。そのあたりも見どころである。

ハリウッドや世界中の協力も得られていて、日本映画でこれだけのスケールは当時では革新的であったと思う。逆に今では製作準備段階で各国の協力度合いの調整だけで難航しプランはまず頓挫するだろう。
雪や氷、雪山などのシーンが多いが、そのあたりのロケの苦労も相当あっただろう。映像美がすばらしくもっと今のように高画質だったらどんなに素晴らしいだろうと思う。

フィクションには間違いないのだが、実際にありえそうなフィクションである。

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この映画での印象的な部分に「歴史を忘れて人間は過ちを繰り返す。そして文明は滅びる。」そう嘆くホワイトハウスでのバークレイ上院議員(ロバート・ボーン)の言葉がある。それがこの映画の中の『闇』の部分であり、民族の分け隔てなく小人数の中で希望を持ち秩序を保ち助け合って生きる姿が『光』であると思う。
34年前に観た当時はそんなこと思いもしないほど僕も子供だったが、今改めて観てみてそれが分かる。原作者の小松左京氏と深作監督が特に印象付けたかった部分だと思う。

パニック映画ではあるが、そのカテゴリ分類ではすこし軽すぎる感じがしたので、「人間愛」や「運命」に紐付けたカテゴリに分類した。そのほうがしっくりくる。

実際に南極で撮影されている映像も多い。当時全く知らない土地だったのだが、改めて観てみるとなんと世界遺産のペルーのマチュピチュや、同じく世界遺産のチリのパタゴニア グレイ氷河でも撮影していたのには驚きを新たにした。

『ソ連』『東ドイツ』などがまだ現存し、日本の文明も発展途上の時代だったが、普遍的に現代に通じる筋の通った映画である。

エンディングにはジャニス・イアンの歌う「ユー・アー・ラヴ」が流れる。とてもスケール感のある曲で「この映画を観た」という印象を深くさせてくれる。

若い方にも観てもらいたい映画である。


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★ゼロ・グラビティ

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MovieWalkerより
【作品情報】
サンドラ・ブロック&ジョージ・クルーニー主演のSFサスペンス。スペースシャトルでの船外活動中に事故に見舞われ、宇宙に放り出されてしまったベテラン飛行士と医師。2人が暗闇の恐怖と戦い、生きて帰還すべく壮絶なサバイバルに挑む姿が描かれる。監督は『トゥモロー・ワールド』のアルフォンソ・キュアロン。

【ストーリー】
地表から600kmの上空。すべてが完璧な世界で、誰もが予想しなかった突発事故が発生。スペースシャトルの大破によって、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)の2人が無重力空間に放り出されてしまう。漆黒の宇宙で2人を繋ぐのはたった1本のロープのみ。残された酸素はわずか2時間分。地球との通信手段も断たれた絶望的な状況の下、果たして2人は無事に生還できるのか……?

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【作品データ】
原題 Gravity
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 91分

【スタッフ】
監督 アルフォンソ・キュアロン
脚本 アルフォンソ・キュアロン 、 ホナス・キュアロン

【キャスト】
ライアン・ストーン サンドラ・ブロック
ジョージ・クルーニー



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【マイ・レビュー】

宇宙パニック映画としては及第点だった。

これがまさしく宇宙酔いなのだろうか。目が回り三半規管やられ~の、気持ち悪ぃ~胸焼け感が残った。3Dで観た人はもっとだっただろう。あんなだだっ広い広い宇宙空間ではあるのだが、宇宙服のせいでなんという窮屈な感覚。閉所や暗所恐怖症の方は観てみてどうだっただろう。

なんと登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーのみ。宇宙服のジョージは顔しか映ってないし後半は出てないのでほぼハメ込みでも十分いけたんじゃないかな。

感想を一言で言うなら「無重力ってホント厄介!」ってことかな。
体の回転が止まらないってどうしようもない。宇宙空間ってのは遠心力と慣性の法則だらけである。
左右はあっても上下が無い世界。

人工衛星が損傷したら、今もやっぱりああやって宇宙船の外に出て作業しないといけない。若田さんがやったように。
何十年後には劣化した人工衛星も世界中で増え続けるだろうし、パーツも壊れやすくなるに違いない。
出来の悪そうな国の衛星なんか特に。


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ちょっとネタバレになっちゃうけど、あんなふうに国がミサイルを発射して自国の人工衛星を廃棄するなんて方法が存在するのかな。
他国の衛星に破片がぶつかり、通信異常になり、携帯もGPSもTVも使えなくなるような事態が予想できるし、宇宙空間に浮遊するゴミがどんどんたまってゆく。人工衛星も使い捨てになり、そのうち月面が人工衛星や宇宙ゴミの廃棄場になっちゃうんじゃないかな。
まあ、僕の想像力はせいぜいこの程度だ。


ウィキで調べたところ、な・なんと、サンドラ・ブロックはもう49歳である。
ピチピチしているように見えたし、まだまだすごく若い感じがした。
ゼログラビティー(無重力)空間だから、顔もお尻もオッパイも垂れてなかったってだけかもしれないけど(笑)。
彼女がこの主演をやりたかった理由は、もしかしたらそんなことかも。
なんてね。

映像も綺麗で幻想的で、迫力もあるが、なんせ役者が少なすぎる。
宇宙服っていう着ぐるみによる閉塞感がハンパ無い。まだ観ていない人は出来れば両手両足オッ広げて観て欲しい。


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【追記】
二度目の視聴をしたので追記をしてみる。

やっぱり一度目の視聴では僕の穿った観方でちょっと批判的になってしまったところを反省したいと思う。
ただし無重力空間の「厄介さ」や「宇宙酔い」のような感覚は変わらず感じたし、またサンドラ・ブロックの肌もハリがある。そこは同じ。

映画として細かなディティールまで良く描いていたと思う。
チェスの駒が浮遊していた。あれは宇宙飛行士同士での遊び道具だと思うが、無重力で果たしてどうやってチェス盤に駒を安定させたのだろう、駒の底が磁石になっていたとしたら、あの船内のどこかの部品や壁とかにくっついていてもよさそうな物だと思った。そのまえに、磁石ってのはちゃんと宇宙でも使えるんだろうか???(本当に細かい部分だが)


良かった点。
たどり着いたロシアの宇宙船内で、宇宙服を脱ぎ捨て、へその緒のついた胎児のように体を丸めるシーンは意図的なシーンだとは思うが、とてもうまく「宇宙空間」というものを象徴している名シーンだと思った。


全体的に二度目の視聴で感じたことは
独りぼっちになったときの心細さと諦めと絶望感、それとは対照的な生への執着、理解者の存在と必要性・・・、それらはまるで人生の縮図のように感じたことだった。
人生を楽しむためのアイデアや術、逆境に打ち勝つための工夫やプラス思考、最後は自分の力だけで生き抜くという強い気持ち、それに生きる喜びを実感すること。それらはとても大切なことだと気付かせてくれたように思う。

ただやっぱりいちばんありがたく感じたのは「上下がある世界」、すなわち地球の「重力」(Gravity)だと思った。

評価を★に上げたいと思う。宇宙だし(笑)

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★シティ・オブ・ゴッド Cidade de Deus

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MovieWalkerより
【作品情報】
カンヌや東京などの国際映画祭で絶賛されたブラジル映画。暴力や麻薬が日常化するリオデジャネイロ郊外の貧民街を舞台にした、弱肉強食の現実を生きる少年たちの群像劇だ。

【ストーリー】
1960年代後半、リオデジャネイロ郊外に新設された公営住宅シティ・オブ・ゴッド。そこに住む強盗の青年カベレイラ(ジョナタン・ハーゲンセン)は、弟分リトル・ダイス(ドグラス・シルヴァ)の考案したモーテル襲撃事件がもとで、警察に銃殺される。70年代に入り、他の街に身を隠していたリトル・ダイスは、リトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ)と改名し、シティ・オブ・ゴッドを乗っ取るために戻ってくる。親友ベネ(フィリピ・ハーゲンセン)と共に麻薬ビジネスで大成功をおさめた。しかしベネは女性と恋におち、残忍なリトル・ゼに別れを告げる。だが送別会で、ベネはリトル・ゼと敵対するギャング、セヌーラ(マテウス・ナッチェルガリ)の弟分の銃弾に倒れる。70年代末期。リトル・ゼに恋人をレイプされ、家族を殺されたバス車掌のマネ(セウ・ジョルジ)は、復讐のためセヌーラと手を組み、抗争が勃発。シティ・オブ・ゴッド出身のブスカペ(アレシャンドレ・ロドリゲス)は、リトル・ゼのアジトで撮った写真が新聞社に買われて仕事を獲得し、ジャーナリストの道を歩み始めていた。やがて抗争は激化し、リトル・ゼもマネも死亡。ブスカペはリトル・ゼの遺体を撮影し、成功への道を手にするが、一方街では、ギャングと化した子供たちが銃を手に群れているのだった。

【作品データ】
原題 Cidade de Deus
製作年 2002年
製作国 ブラジル
配給 アスミック・エース
上映時間 130分

【スタッフ】
監督 フェルナンド・メイレレス 、 カチア・ルンヂ
脚本 ブラウリオ・マントヴァーニ
原作 パウロ・リンス

【キャスト】
Buscape アレシャンドレ・ロドリゲス
Ze Pequeno レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ
Mane Galinha セウ・ジョルジ
Cabeleira ジョナタン・ハーゲンセン
Bene フィリピ・ハーゲンセン
Dadinho ドグラス・シルヴァ



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【マイレビュー】
実話を基にした映画だった。
「神の街」は殺人、暴行、略奪、麻薬売買、銃撃が日常茶飯事の街である。悪人ばかりではないが、正義のはずの警察が腐敗している。犯罪を見逃すかわりにギャングから裏金を搾取しているため、犯罪は常に横行している。

この街で育った一人のカメラマン志望の少年が主人公だ。ただ単純にカメラが好きだったこともある。好きな子を写真に撮りたかっただけだったのかもしれない。
いつでも街で出くわしてしまう少年ギャングのボス。そのせいで自分の兄も殺された。そうやっていままでどんな犯罪や暴力を見て育ってきたのか、その光景はまだ繰り返されている。

事の善悪をちゃんと教える大人が少なすぎる。子供をほったらかしである。こんな街では正義も善悪も通用しない。
負の連鎖は続く。この国やこの都市の社会構造的問題を提議しているのだと思う。それがこの映画の主題だと思う。

この映画はもともと僕みたいな平和ボケな人間が評論できるような映画じゃないと思う。書いてて重くなってきた。

だけど地球の裏側では小さな区画や地域の中でさえ、いまでも幼い少年達同士の抗争や犯罪、そして憎しみや悲しみの連鎖が続いていると思うと胸が痛くなる。

Cidade de Deus


●大脱出 ESCAPE PLAN 

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MovieWalkerより
【作品情報】
一時代を築いたアクションスター、シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが『エクスペンダブルズ2』以来となるタッグを組み、本格共演を果たしたアクション大作。脱獄のプロと囚人が協力し、洋上に浮かぶ難攻不落の監獄からの脱出を試みるさまが描かれる。監督は『シャンハイ』のミカエル・ハフストローム。

【ストーリー】
絶海に浮かぶそのタンカーは、世界中の重犯罪者たちから恐れられ、一度入れば二度と出ることが出来ない巨大な監獄。“墓場”と異名をとるこの船に、世界屈指のセキュリティ・コンサルタント=脱獄のプロであるブレスリン(シルベスター・スタローン)が投獄される。何者かの手によって拉致され、犯罪者の汚名を着せられた彼は、自分を罠にかけた組織の陰謀を暴くため、自らも設計に関わったこの監獄の脱出計画を練り始める。そんな中、凶暴な手下たちを率いる囚人たちのボス、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れる……。

【作品データ】
原題 ESCAPE PLAN
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 116分

【スタッフ】
監督 ミカエル・ハフストローム
脚本 マイルズ・チャップマン 、 ジェイソン・ケラー
原案 マイルズ・チャップマン

【キャスト】
ブレスリン シルヴェスター・スタローン
ロットマイヤー アーノルド・シュワルツェネッガー
ホッブズ ジム・カヴィーゼル
ハッシュ カーティス“50セント”ジャクソン



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【マイレビュー】
『海に浮かぶその監獄は 作ったものすら破れない…』なんていうキャッチフレーズ付けちゃって。この監獄の場所がどこにあるかってことがストーリーの中では大きな謎だったのに、あんな映画ポスターでネタ晴らししちゃってたんだな。何の予備知識も持たないほうが絶対に面白いはずなのに、もうっ、配給会社のお馬鹿さん。
僕なんかが船が爆破された写真までのっけても文句は言われまい。

スタローンとシュワちゃんがこんな一大アクション娯楽映画で競演しちゃった。「エクスペンダブルズ2」ではシュワちゃんは知事の仕事が忙しくて、ちょこっとしか出ていなかったはず。
二人とも相当お年なのだが、胸板はいつまでも厚い。さすがにこの映画では裸にはなっていないが、看守による囚人への拷問のシーンや暴動、囚人同士のケンカ、懲罰房での熱射ライトで焼かれるシーン、脱出のための水中シーンなど、とても60過ぎとは思えない体を張った二人のアクションシーンも豊富だった。

もう常識だけど、スタローンが出る映画はいつも話の筋書きが観る前から分かる。スタローンには表情が無いし、普段からあんまり感情も無いように見える。やっぱり喜怒哀楽の『怒』の部分しか出来ないんだよな。
だから今まで、アカデミー賞ノミネートは3回程度。それに比べ、「ラズベリー賞」ノミネートは毎年常連だし、いままで何度も受賞しているからな。

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最後まで観るとスタローンの「デイライト」や「ランボー」、シュワちゃんの「トゥルー・ライズ」や「T2」なんかを適度に絡めて、ミックスしたような感じがする。
とりあえずスタローンが主役ではあった。
シュワちゃんの役は本当は誰でも良かったと思うが、映画の売名行為、あっいや、宣伝効果抜群なのでその話題性を集めたってことで○ですな。

この映画でもお約束の、極悪人を収監するこの刑務所長ホッブス(ジム・カヴィーゼル)は、見た目若いがとってもワル知恵が働き陰湿でサディストであり、右腕となるイカつい部下も同様である。
だとしてもね。結果的には囚人管理側の人間が囚人よりも悪い奴らにされちゃって、そんなサド所長も黒づくめの看守たちも、双眼鏡で海を見ていただけの船長も、甲板船員たちも全員皆殺しにして、「大成功!!」的な、事の善悪や信念も、気になるシーンにも何の伏線も無く、とにかくマシンガンを撃ちまくりで、滅茶苦茶で、スカッとするが決して正しくないハッピーエンドを堪能されたい方は観ることをオススメするが、それ以外の方はやっぱりやめたほうがいい。
期待以上でも期待以下でもなく、やっぱりいつもの「スタローン映画」なのである。

ただ僕自身はなんだかんだ言っても一気に観れてスカッとして、意外と面白かったのです。

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★エンダーのゲーム

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MovieWalkerより
【作品情報】
セカイ系の作品に多大な影響を与えたオースン・スコット・カードの同名ベストセラー小説を実写映画化したSFドラマ。異星人との宇宙戦争を終わらせる使命を課せられた少年エンダー・ウィッギンの挫折と成長を描く。主人公エンダーを演じるのは『ヒューゴの不思議な発明』で話題を呼んだエイサ・バターフィールド。

【ストーリー】
近未来。昆虫型異星生命体フォーミックの襲撃により地球は大打撃を受けた。フォーミックからの再襲を食い止めるために、国際艦隊は世界中から天才児を集めて司令官育成教育をするバトル・スクールを設けた。訓練長官のグラッフ大佐(ハリソン・フォード)は、アンドルー・“エンダー”・ウィッギン(エイサ・バターフィールド)という少年に注目する。人口調整が行われ2人までしか子どもを設けられない中、特別な許可を受けウィッギン家の3番目の子として生まれた彼は、その特別さのために孤独な境遇にあった。いじめてくる者を徹底的に痛めつけ二度とそんな気を起させないようにするエンダーを見て、グラッフ大佐は彼をバトル・スクールへと導く。あまりの才能に同級生から不興を買いながらもエンダーは瞬く間に頭角を現し、ドラゴン隊指揮官に任命される。その一方で、敵ではあるものの多くの生命を奪う戦争に疑問を持ち苦悩するエンダー。そんな中、エンダーとドラゴン隊はフォーミックの母星に近い前線基地のコマンド・スクールに送られる。いつ開戦するかわからない緊張感と重圧の中、先の戦争での英雄メイザー・ラッカム(ベン・キングズレー)から厳しい訓練を受けたエンダーたちは、最終試験に臨むことになる。しかしそこには、恐ろしい事実が隠されていた……。

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【作品データ】
原題 ENDER'S GAME
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
上映時間 114分

【スタッフ】
監督 ギャヴィン・フッド
脚本 ギャヴィン・フッド
原作 オースン・スコット・カード

【キャスト】
エンダー・ウィッギン エイサ・バターフィールド
グラッフ大佐 ハリソン・フォード
メイザー・ラッカム ベン・キングズレー
グウェン・アンダースン少佐 ヴァイオラ・デイヴィス
ペトラ・アーカニアン ヘイリー・スタインフェルド
ヴァレンタイン・ウィッギン アビゲイル・ブレスリン



【マイレビュー】
新作映画である。宇宙戦争モノやアニメ・ゲーム系はあまり好きじゃないジャンルだと何度も書いてきたが、嘘ばっかり(笑)。この映画と「永遠のゼロ」と立て続けに観てきた。
この前「ゼロ・グラビティ」も観たばっかりだったが、それと若干カブる無重力状態の映像がある。だが、「ゼロ・グラビティ」ほどの宇宙酔いに近い感覚はなかった。

「エンダーのゲーム」はオースン・スコット・カードの同名ベストセラー小説から実写化した映画ということだが、原作本やアニメは読んでも見てもいない。
作品ストーリーにもあるとおり、戦闘学校卒業の最後のテストのはずの戦闘シミュレーションゲームが、実は!…という内容である。

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その戦闘ゲームを終えたあと、グラッフ大佐(ハリソン・フォード)とエンダー少年(エイサ・バターフィールド)が激論を交わすところがある。そこには戦争を繰り返してきた旧世代の人間の愚かさを浮き彫りにし、次世代を担う若者によるすべての生き物の共存的未来への希望という決定的な差がある。

将来への禍根を根絶やしにし勝ち負けがすべてだと言い切る大佐に、「その方法が問題なんだ」と言い切るエンダーの姿に、日本への原爆投下で第二次大戦を終戦に持ち込むという過ちを犯したアメリカ自身への自己批判と反省が込められている気がしたのは僕だけだろうか。

映画としての見どころは、映像としての戦闘シーンなどの現代的ゲーム要素もさることながら、物語の背骨がとてもしっかりとしていて、それにまつわる様々な人間の心が意外にも深く描写されている点がとても優れていると思った。「宇宙戦艦ヤマト」的なヒューマニズムを感じた。

アニメやゲーム好き世代だけでなく、お年寄りから子供まで楽しめる作品になっている。

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●キング・コング

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MovieWalkerより
【作品情報】
名匠、ピーター・ジャクソン監督がモンスター映画の金字塔をリメイク。怪物の伝説が残る孤島で、映画クルーが遭遇した巨大ゴリラをめぐる物語を、空前のスケールで活写。

【ストーリー】
1933年、大恐慌時代のニューヨーク。売れない女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は芝居小屋が突然閉鎖になり路頭に迷う。そんな彼女を救ったのは、出資者から見離された映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)。彼は幻の島へ行って冒険映画を撮ることに賭けていた。最初は彼の誘いに抵抗を感じたアンだが、脚本が憧れのジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)のものだと知り、承諾。こうしてデナムは、助手のプレストン(コリン・ハンクス)に命じ、主演男優のブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)らスタッフと機材を3時間足らずで船に乗せ、急いで大西洋へと出航していった。唯一、本当の目的地をデナムから聞いていたエングルホーン船長(トーマス・クレッチマン)は、危険を承知で南インド洋の海域に近づいていく。そしてデナムが探し求めていた髑髏島に辿り着いた。上陸したクルーは、原住民たちの攻撃に遭って数名が命を落とす。まもなく彼らにアンがさらわれ、巨大な野獣、キング・コング(アンディ・サーキス)がアンを奪い去る。アンを追ってジャングルの奥地に進むクルーだが、恐竜や未知の生物に襲われ、次々と命を落としていく。一方、アンはコングと心を通わせるようになっていた。やがてジャックが、アンを連れ戻すことに成功。怒ったコングを、デナムは生け捕りにしてしまう。数か月後、コングはブロードウェイで人間たちの見世物にされていた。その最中に怒り出したコングは、拘束具を破壊してニューヨークで暴れ出す。街がパニックに陥る中、コングはアンを優しく捕まえて、エンパイアステートビルの頂上に登っていく・・・・・。


【作品データ】
原題 King Kong
製作年 2005年
製作国 アメリカ
配給 UIP
上映時間 188分

【スタッフ】
監督 ピーター・ジャクソン
脚本 フラン・ウォルシュ 、 フィリッパ・ボウエン 、 ピーター・ジャクソン
製作 ジャン・ブレンキン 、 キャロリン・カニンガム 、 フラン・ウォルシュ 、 ピーター・ジャクソン

【キャスト】
Ann Darrow ナオミ・ワッツ
Carl Denham ジャック・ブラック
Jack Driscoll エイドリアン・ブロディ
King Kong/Lumpy アンディ・サーキス





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【マイレビュー】
とにかく、映画の出来栄えもストーリーもさることながら、この映画は『それはそれはナオミ・ワッツの美しきこと』、その一言に尽きる。

ストーリーも知り尽くされた超有名なキングコングが、過去の作品も含めていちばん『ゴリラ』に近いかな。
だけど配役を見て驚いた。このキングコングにも配役がちゃんと存在してた。キングコング役アンディ・サーキスという方が被り物をしていたってことか。
体形もほぼゴリラ。表情もゴリラでゴリラの実写や作り物のシリコン製の顔にちょっと手を加えたか、CGかと思ったほどだ。

過去作品に比べては相当なCG技術の発展でリアリティーが増しているが、ところどころ、人物とコングの縮尺度合いが違うような違和感がした。

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ものすごく長く180分以上もある作品で、観始めてから「これがキングコングという映画」なのか分からないほど、船に乗るまで、あるいは船に乗ってからスカル島に着くまでのストーリー展開時間がやたら長く感じた。

ストーリーに新鮮な驚きがあるかどうかと期待して観たが、それはほとんど無くて残念だったが、島ではジュラシックパークとの合作作品みたいに、草食系、肉食系恐竜なんかも出てきて人間を襲ったりするが、以前の作品にはなかった?部分で、キングコング以外のナントカザウルス的恐竜たちや凶暴な蝙蝠なんかもちょっと楽しめた。


何度も言うがナオミ・ワッツはこのときが一番綺麗だと思う。このリメイク映画の主役をやれるかどうかで女優の箔も違うのだと思う。シリーズごとにその時代、時代のスター女優の傾向が分かるからだ。キングコングとの大きさの対比もあるため、今回作品もナオミ・ワッツへのズームアップカットが多く存在する。
そのたびにため息が出るほど彼女は綺麗だ。

個人的にナオミ・ワッツが好きなので観てみただけなので、作品的に秀逸かどうかはあまり考慮していなかった(笑)。
だが、過去の「キングコング」作品を見た方なら、すんなりと見れると思う。

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★チャーリーとチョコレート工場

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MovieWalkerより【作品情報】
ティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演のファンタジー。風変わりな案内人の手引きによる、子供たちのチョコレート工場見学ツアーの模様を毒気たっぷりにつづる。

【ストーリー】
チャーリー少年(フレディー・ハイモア)は、失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして祖父母がふた組の、極度に貧乏な家で、けなげに明るく暮らしていた。ある時、家のすぐそばにある世界一のチョコレート工場の主、ウィリー・ウォンカ氏(ジョニー・デップ)が、幸運な5人の子供たちに工場内を見学する許可を与える声明を発表。ウォンカ製のチョコレートに入ったゴールデンチケットを引き当てたのは、肥満少年のグループ(フィリップ・ウィーグラッツ)、富豪のわがまま娘ヴェルーカ(ジュリア・ウィンター)、賞獲り少女のヴァイオレット(アナソフィア・ロブ)、ゲームおたくの少年マイク(ジョーダン・フライ)。そして最後の1枚がチャーリーの手元に転がりこんだ。工場見学の日、かつてウォンカ工場で働いていたジョーおじいちゃん(デイヴィッド・ケリー)に付き添われたチャーリーと、4組の親子を迎えたのは、15年も工場に引きこもっていたウォンカ氏その人。彼に導かれ、一同は不思議な工場の中の世界を案内される・・・・・。

【スタッフ】
監督 ティム・バートン
脚本 ジョン・オーガスト
原作 ロアルド・ダール

【キャスト】
Willy Wonka ジョニー・デップ
Charlie Bucket フレディ・ハイモア
Grandpa Joe デヴィッド・ケリー



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【マイレビュー】
現実離れした映画はあまり観ない。古くは王道の「ネバー・エンディング・ストーリー」とか、「トイ・ストーリー」などのデフォルテ系アニメ、魔法系「ハリーポッター」シリーズなどなど、こういう空想や幻想や童話、伝説的なファンタジック映画を僕はほとんど観ない。
この「チャーリーとチョコレート工場」についても同様で、僕の好きな映画のジャンルではないが、暇に任せて観てみた。いやいや、ファンタジー映画ではあるがよく出来てた。

また、ジョニー・デップはやっぱりすごい役者だ。あんな役柄でもいつも翳りを秘めている。そんなところが男が見てもセクシーに思える部分なんだろう。

それにチャーリー。とっても良い子である。貧しくとも愛情溢れる家族に囲まれて心の豊かな子は育つし、生活もとても楽しいものだ。それは真実だと思った。一年に一度の誕生日にしかお菓子を買ってもらえない。それでも十分なのである。

僕が一番印象に残ったシーンとセリフがある。
ゴールデンチケットを引き当てて帰ってきたチャーリーが、
「このチケットを500ドルで買ってくれるって人がいた。もっと出す人だっているはずだ。僕んちにはお金のほうが必要でしょ。」
それを聴いていたおじいさんがチャーリーに言って聞かせるセリフだ。
「チャーリー、金は世の中に山ほどある。毎日印刷されているぐらいだ。だがこのチケットはこの広い世界ににたった5枚しかない。二度と手に入らん。そこらじゅうにいくらでもある金のためにそれをあきらめるのはバカだ。おまえはそのバカなのか。」

このセリフはとても素晴らしい。僕にとっても衝撃的だった。
お金で何もかも手に入ると思っている人が世の中にものすごく多い、それはとても悲しいことだが、反面そういう現実も一理ある。でもそういう大人のエゴなんかより、小さな子供達の夢や希望を一番大事にできるような、こんな気の利いたセリフがサラッと言える粋な爺さんに僕もなりたいと思った。

このセリフを聴いただけで、その後の展開も含めこの映画のすべてが素晴らしく思えた。

僕にとっても’貴重な’ファンタジー秀逸映画になった。

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●カンパニー・オブ・ヒーローズ バルジの戦い

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ソニーピクチャーズより引用
【ストーリー】
1944年、第二次世界大戦末期。劣勢に立たされていたナチス・ドイツ軍は、西部戦線・アルデンヌの森において最後の大反撃を開始した。いわゆる「ラインの守り作戦」である。そして、連合国軍はそれを「バルジの戦い」と呼んだ。この壮絶な死闘の最中ヒトラーは逆転勝利をもぎとるため、秘密裏に原子爆弾開発を画策。連絡員からその情報を入手したアメリカ軍精鋭部隊は、計画を阻止するため自らの命を代償に適地へと乗り込んでいく。これは、全世界でシリーズ販売累計400万本の大ヒットを記録した同タイトルゲームを作品の土台に、史実にインスパイアされ描かれた「教科書には載らない」驚愕のストーリー!

【キャスト】
・ ランソム中尉 : トム・サイズモア
・ ネイト・バローズ(ナサニエル・バローズ) : チャド・マイケル・コリンズ
・ ウィロビー : ヴィニー・ジョーンズ
・ コンティ中尉 : ニール・マクドノー
・ グリューネヴァルト博士 : ユルゲン・プロフノウ
・ ディミトリ・ディアチェンコ

【スタッフ】

・ 製作 : ジェフリー・ビーチ、シェリース・ハニー、フィリップ・J・ロス
・ 監督 : ドン・マイケル・ポール
・ 脚本・原案 : デヴィッド・リード、ダニー・ビルソン、ポール・デ・メオ



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【マイレビュー】

この映画、主役はどう考えても、ネイト・バローズ役のチャド・マイケル・コリンズだったが彼の名前は上の写真にもあるとおりDVDの前面にも載っていない。不思議だ。

またこんな男ばかりの映画には極めて重要な「お約束」がある。それはお色気要員の存在である。
彼はそのディミトリ・ディアチェンコ(この女優さん、他であまり観たことがない)のヌードを覗き、惹かれ、最後は故郷の母や姉に紹介するだろう的な恋人同士になったりもする。
腕の良い狙撃兵から信頼を得て小隊長に任命され、「カンパニー・オブ・ヒーローズ」の最後の生き残りとなる。

そんな主役なのに配給のソニーを含むすべての映画紹介サイトには、出演リストの一番上にトム・サイズモアが書かれている。チャドの名前すら無い。完全におかしい。なんだかチャドの影を製作側が消したがっているようにも感じる。パワーバランスなのか、それともなんか、出演後に揉め事でもあったのか、その真相は定かじゃない。

僕は大概、観終わってからウェブを検索し、ストーリーとかを引用するのだが、今回は前述のように「映画の内容」と「広報内容」で主役と脇役が完全に入れ替わってしまっている点、しかも作為的に。それがだいぶ気になったので先に書いておく。
カンパニー・オブ・ヒーローズ

ストーリー的には「バルジの戦い」という史実に基づいてとか書いているとなっているが、いやいやいや・・本当だろうか、かなり疑わしい。ひとつの小隊がヒットラーが研究開発していた原爆を奪い、捉えられていた博士まで救出している。しかも上からの命令は一切無いにもかかわらずだ。
まあ勝てば官軍、なんでも正義にしてしまうアメリカならではの映画という感じがした。
やってることはほとんど敵の虐殺で、アメリカの戦争映画はすべて「ランボー」と変わらない。
もともと戦争など『正義』じゃないし。

そんでもってこういう戦争映画には必ず「無能な上官」がいる。
ニール・マクドノー演ずるコンティ中尉である。
観終った後でこのコンティ中尉を無能で無責任な上官だと思った人がどれほどいただろうか。

「これまでで一番簡単な任務だ」
とか言っちゃって、この無能で見通しの甘い上官は、ドイツと対峙する前線基地の仲間にクリスマスの食料の輸送補給を指示した能天気で無責任なヤツだった。
映画の最初と最後しか出てこないくせに、あんたのせいで一人を残してみんな死んじゃったじゃないか。どうしてくれるのさ、と僕なら言いたかった。

敵の原子爆弾を奪ってきたもんだから小隊の大手柄である。
この上官は「この何日かで起こったことは秘密だ。」とか言っちゃって、今昏睡状態から醒めたばかりの「主役」のネイト・バローズ(チャド・マイケル・コリンズ)を黙らせちゃう。ドイツから奪った原爆という大きなお土産で、あんたの戦争責任まで有耶無耶にしてしまった最低の上官だと思った。
だいたい「原爆を奪ったこと」なんか、兵隊達の大手柄であって、あんたの指示は「食糧を笑顔で届けなさい」でしょ。

観る人によっては気づかず「部下思いの優しい上官」のように映るし、もしかしたらこの「コンティ中尉」って人がドイツから原爆を奪ったアメリカの戦争歴史上の「英雄」になっちゃってるかもしれない。あとでウィキで調べとこう。

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まあ、史実に基づいたものらしいのでストーリーはその辺にして・・・
この映画でよかった点は、たった一つ。
「映像アングルとカット割り」が極めて良かった。
あらゆるシーンをどの位置から、どういうカメラで、どういうアングルで撮るか、そのシーンにどういう効果を狙うかをものすごく細かく検討したうえで撮影に臨んでいるように感じた。特に他にはあまり見ない「地面のぬかるみ」のシーンとか、霧が立ちこめるしんとした林の中をゆっくり移動するシーンなど映像的に綺麗な細かなカットを差し込んでいる。もしかしたら日本アニメの研究でもしているんじゃないかと思ったほどだ。

おすすめというほどの映画でもないが、僕が最初に感じた違和感(主役・脇役)は感じてもらえると思う。



★羊たちの沈黙 The Silence of Lambs

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MovieWalkerより
【作品情報】
出演はジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンスほか。FBIアカデミーの若き女性訓練生が、精神病院に監禁中の天才精神科医の遠隔捜査を受け、連続誘拐殺人事件の解明に挑むサイコ・スリラー。トーマス・ハリスのベストセラー小説の映画化。アカデミー賞5部門を獲得。2001年3月7日にニュープリントで再上映。

【作品データ】
原題 The Silence of the Lambs
製作年 1991年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 119分

【スタッフ】
監督 ジョナサン・デミ
脚本 テッド・タリー
原作 トマス・ハリス

【キャスト】
Clarice_Starling ジョディ・フォスター
Dr._Hannibal_Lector アンソニー・ホプキンス
Jack_Crawford スコット・グレン
Jame_Gumb テッド・レヴィン
Dr._Fredelick_Chilton アンソニー・ヒールド
Chaterine_Martin ブルック・スミス

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【ストーリー】
FBIアカデミーの訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)は、若い女性の皮を剥いで死体を川に流す連続殺人死バッファロー・ビルの捜査に手詰まりを感じたFBI上司ジャック(スコット・グレン)の密命を帯び、州立の精神病院を訪れる。それは、患者を9人も殺してそこに隔離される食人嗜好の天才精神科医ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)に、バッファロー・ビルの心理を読み解いてもらうためだった。初めはレクターの明晰さに同居する薄気味悪さにたじろいだクラリスも、自分への相手の興味を利用し、自分の過去を語るのとひきかえに、事件捜査の手掛かりを博士から少しずつではあったが、抽き出すことに成功するようになる。


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【マイレビュー】
かれこれ23年前の作品になる。もう何度目だろう、この映画を観たのは。でもいつ観ても面白い。
ジョディーが一番キュートな時期だ。彼女もこの映画で完全にハリウッド女優の地位を得て人気も出たし、次々とオファーが舞い込んだことだろうが、パート2、3とクラリス役を演じなかった理由がさっぱり分からない。他の仕事を断ってもこのシリーズに出るべきだったと思う。彼女の驕りだったんじゃないかなって僕は思う。

やっぱりこの映画がミステリーサスペンスの金字塔をうち立てたのがよく分かる。この映画のヒット後に次々にこういう異常犯罪者の連続殺人モノが映画化されたりした。(僕が好きな連続殺人モノは他には「ブラックサイト」「セブン」などだ。)
レクター博士(アンソニー・ホプキンス)の洞察力と知能が作り物じゃなく観ている側で本物のように感じてしまうのは、その風貌からにじみ出る不気味さと冷静な知性によるものだろう。博士が豹変し人食い殺人鬼になるシーンや逃亡までの過程が頭脳的で面白い。
この後シリーズ化されるきっかけとなった大大ヒット作品となったが、その後のクラリス役がジョディ・フォスターで無くなったのが残念であまり観ていない。印象に残ったのははじめてクラリスがレクター博士に面会をしたあと檻の前を帰るときに、ある一人の性的異常者に気持ち悪い嫌がらせを受けるシーンだ。なかなか表現しづらいシーンだったと思うが、分からない人には分からなくていい。

またこういう犯罪の本線と伏線をうまく絡めたハラハラする作品を期待したいと思う。


★オール・ザ・キングス・メン All the King's Men

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【作品情報】
「ホリデイ」のジュード・ロウが新聞記者を、「ミスティック・リバー」のショーン・ペンが州知事を演じる骨太な政治サスペンス。ピューリッツァー賞受賞小説の2度目の映画化。

【作品データ】
原題 All the King's Men
製作年 2006年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ
上映時間 128分

【ストーリー】
上流階級出身の新聞記者ジャック(ジュード・ロウ)がウィリー(ショーン・ペン)と初めて出会ったのは、ウィリーが州の下級役人だった頃だ。汚職政治を追及し、辞職に追い込まれたウィリーだが、その後、いきなり後ろ盾を得て州知事選に立候補する。対立候補の票を割るための当て馬に利用されたのだった。ジャックは、ウィリーに真相を告げ、演説スタイルを変えるように助言した。失意のウィリーは意を決し、演説原稿を破り捨てて自分の言葉で喋り出す。貧しい生い立ち、労働者や農民の立場に立っていること。この演説は貧しい人々の心を打ち、ジャックの応援記事と相まってウィリーの人気を急上昇させた。そしてついに知事になったウィリー。ジャックは彼の参謀となった。数年が過ぎウィリーの権力は絶大なものになったが、忌み嫌っていたはずの汚職や愛人スキャンダルにまみれる様になっていた。批判を浴びるウィリーを助けるために骨身を削って働くジャックだが、彼が密かに思慕を寄せていた幼馴染のアン(ケイト・ウィンスレット)とウィリーの関係を知るに及んで絶望の淵に立たされてしまう。そして知事の弾劾委員会が開かれている議事堂に二発の銃弾が響き渡った。

【スタッフ】
監督 スティーヴン・ゼイリアン
脚色 スティーヴン・ゼイリアン
原作 ロバート・ペン・ウォーレン

【キャスト】
ウィリ・スタク   ショーン・ペン
ジャック・バデン   ジュード・ロウ
アン・スタントン   ケイト・ウィンスレット
タイニ・ダフィ    ジェームズ・ガンドルフィーニ
アダム・スタントン   マーク・ラファロ
セイディ・バク   パトリシア・クラークソン
アウィン刑事   アンソニー・ホプキンス


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【マイレビュー】
とにかくショーン・ペンが個性的で正義感溢れていて熱く素晴らしい。本当にこんな熱い政治家がいたら僕も迷わず1票を投げ入れるだろうなって思う。
だけど政治家が初めて政治家となったときの気持ちとしたら、たぶんみんなこんな熱い思いがあったのだろう。それが徐々にあんなにも嫌悪していた汚職まみれのワルイヤツラ側になっちゃうその不条理も現実として否めない。

まあこの映画については、立候補した本命の現職知事サイドの謀略で、対立候補の票割りのための当て馬に抜擢されたウィリーが、ドサ回りの演説から大人気を得て、完全なダークホースの勝利となるその過程がとにかく面白い。
馬小屋だか豚小屋の隣のちょっとしたステージ上で、自分を担ぎ上げた現職知事の手下を糞だらけのステージ下に突き落としたりする。そんな中での身振り手振りの演説には、ついつい足を止めて聴いてしまいたくなるほどで、ここは僕にとっても一番印象に残ったシーンだ。ここがこの映画の中でのメインだと思う。

ジャック(ジュード・ロウ)が新聞記者なのだが、マネージャー兼秘書のような相棒役で出ている。シャーロックホームズを補佐するワトソン教授のような感じの役だった。控えめな参謀&知恵袋。武将に対する軍師といったところか、そんな重要な役なのにたいした知恵は出していない。ただウィリという人物を絶えず観察している、そんな役柄だった。

この役があえてジュード・ロウでなくちゃいけなかった理由がイマイチ分からない。
彼は相当かっこいいが、この映画でも全く表情が無い。喜怒哀楽の激しさが表情に出にくく、それをカバーできる「松田龍平」か「松山ケンイチ」ばり演技力があるわけでもなく、痛いナルシストなのか、「何をやってもキムタク」のような役者だ。以前このブログの記事「マイ・ブルーベリー・ナイト」で、彼のことを好評価したが、何だか、かっこいいだけの役者って全然詰まんないって思えた。

まあ、ショーン・ペンの演技力がそれによって際立ったのだから、それでいいか。
ショーンは他の映画でもヤクザだったり、知能障害者を演じたり、女装オカマを演じたり、はたまたこんな熱い政治家になったりと、役者として優れているだけじゃなく、ものすごく懐が広く深い。最近では映画監督まで手がけている。

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★ドリームハウス DREAM HOUSE

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(MovieWalkerより)
【作品情報】
『マイ・レフトフット』など人間ドラマに定評のあるジム・シェリダン監督が、ダニエル・クレイグを主演に迎え、初めて挑んだサイコスリラー。父親以外全員が殺害されたといういわくつきの家に引っ越してきた一家に起きる奇怪な出来事の数々が描かれる。ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズは本作での夫婦役がきっかけで結婚した。

【作品データ】
原題 DREAM HOUSE
製作年 2011年
製作国 アメリカ
配給 ショウゲート
上映時間 92分

【スタッフ】
監督 ジム・シェリダン
脚本 デイウィッド・ルーカ

【キャスト】
ウィル・エイテンテン   ダニエル・クレイグ
アン・パターソン     ナオミ・ワッツ
リビー           レイチェル・ワイズ

【ストーリー】
有能な編集者として活躍したウィル・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)は、長年勤めた会社を辞め、ニューヨーク郊外に購入した夢のマイホームに転居する。愛する妻リビー(レイチェル・ワイズ)や娘たちと過ごすため、この家で小説を執筆して暮らすという決断は、長い間、仕事人間として過ごしてきた彼の人生の新たなスタートだった。ところが、やがて自宅の周囲で不可解な出来事が起こり始める。周囲をうろつく怪しい男の姿を目にしたり、娘が幽霊らしきものを目撃して怯えたり、自宅の地下に侵入した少年少女が怪しげなミサを行っていたり……。そんな矢先、1人の少女から思いも寄らぬ事実を聞かされる。彼が購入したこの家では、5年前に父親を除く家族4人が皆殺しにされる壮絶な事件が起きていたというのだ。その事件の容疑者は殺された家族の父親で、事件後精神を病んだ彼はまだ逮捕されていないという情報を隣家の女性アン(ナオミ・ワッツ)から得たウィルは地元の警察に相談するものの、全く相手にされない。仕方なく、家族を守るため単身、事件の調査に乗り出す。しかし、事件の真相に近づくにつれ、彼の胸に迫るのは悲しみばかりだった。そして最後に待ちうけていたのは、想像を絶する衝撃の事実。幸せな一家を悩ませる犯人の正体、そしてその目的とは?真実を追い続けるウィルが辿りついた答えは、あまりに残酷なものだった……。



ドリームハウス

【マイレビュー】
「夢の我が家」ドリームハウスに引越しをしてきたウィルの4人家族が実は・・・みたいなストーリーである。

演じている俳優・女優が3人とも好きだったので、迷うことなく観てみたが、もしかして大嫌いなポルターガイスト系とかオカルトやお化け的なストーリーだったら怖いから途中から観るのをやめようとしたが、よい意味で期待が裏切られた。
ある部分は「霊的」ではあったかもしれないが、とてもハラハラする展開にこれぞミステリーサスペンスだと感じた。

主役の007でお馴染みのダニエル・クレイグ、実にかっこいい。ハリウッド版「ドラゴンタトゥーの女」での演技も然り、不死身のヒーローじゃなく、命からがら満身創痍で謎を解いてゆくこのような役を演じるのが極めて巧いと思う。

ストーリー的にみて、ナオミ・ワッツ演じるアンの役どころがもう少し本編の中で重要な絡みがあって欲しかった。事件の背景があまりにも短絡的すぎたような気がしたからだ。なんか「お向かいのいい人」どまりになっちゃった感じがした。主役のウィル(ダニエル・クレイグ)や、リビー(レイチェル・ワイズ)とその家族とアンとの相関関係があまりにも希薄だった気がする。また90分程度の映画なのでとても短い感じがした。もしちゃんとその辺のシーンが撮れているなら、バッサリといかないでうまく編集して欲しかった。


ドルビーサウンドは急に音がデカくなるので、ボリューム調整がホント難しい。ところどころそんな音がいきなりでるので気をつけてご覧ください。

この作品でリアル夫婦になったダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズの二人だが、うん、とてもお似合いだ。

ドリームハウス3

★★ペリカン文書 The Pelican Brief

ペリカン文書2

【作品情報】
自分の書いた論文が、偶然にも政界の暗部を突いていたために国家的規模の陰謀に巻き込まれ、命を狙われる女子大生の危難を描いたサスペンス・ミステリー。「ザ・ファーム 法律事務所」のジョン・グリシャムの同名小説を、「大統領の陰謀」「推定無罪」のアラン・J・パクラの製作・監督・脚本で映画化。共同製作は監督の前作「隣人」でも組んだピーター・ジャン・ブルッグ。撮影は「リーサル・ウェポン」シリーズのスティーブン・ゴールドブラット、音楽は「顔のない天使」のジェームズ・ホーナーが担当。主演は「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツ。共演は「から騒ぎ」のデンゼル・ワシントン、「ロンリー・ハート」のサム・シェパード、「カフス!」のトニー・ゴールドウィン、「クリフハンガー」のジョン・リスゴーら。

ペリカン文書5
【ストーリー】
ワシントンD.C.で、一夜のうちに2人の最高裁判事が暗殺された。なぜ彼らが殺害されたのかは謎だった。ニューオリンズの法学部の女子大生ダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は事件に興味を覚え、ある仮説を打ち立ててレポートに書き上げた。彼女は恋人の大学教授キャラハン(サム・シェパード)にレポートを渡すが、それを読んだ彼は驚き、友人のFBI特別法律顧問ヴァーヒーク(ジョン・ハード)に渡す。それは24時間もたたぬうちにFBI長官(ジェームズ・B・シッキング)、CIA長官(ウィリアム・アサートン)から大統領補佐官(トニー・ゴールドウィン)、そして大統領(ロバート・カルプ)の手に渡った。論文はペリカン文書と呼ばれて厳重に保管された。そうとは知らぬダービーの眼前で、キャラハンの自動車が爆発炎上して彼は死亡した。車を降りていて危うく難を逃れたダービーは、何者かに命を狙われていることを確信する。論文は偶然にも事件の真実を突いていた。ヴァーヒーク、そして暗殺事件の実行犯の男(スタンリー・トゥッチ)が彼女のそばで殺されるに及んで、ダービーは敏腕新聞記者グレイ(デンゼル・ワシントン)に、何もかも話す。事件の裏には、ペリカンなどの野鳥が生息する湿地帯の開発を巡る訴訟問題があり、環境保護派の2人の判事は、開発推進派の支持者の手によって殺されたのだ。だが黒い影は、執拗に彼女とグレイの後を追う。2人は政府の高官と取り引きし、彼女の命を保証してもらう。グレイのスクープがTVをにぎわしている頃、彼女は南の島でその模様を見ていた。
ペリカン文書3



1994年4月29日公開の映画でもうすでに20年も前の映画である。主演がジュリア・ロバーツ、とても若い。
もう繰り返し何度も見たが、何度見ても面白い。
やっぱ原作がいいからだろうな。
ジョン・グリシャム原作で、この当時、彼の小説作品が数本立て続けにヒットした。「依頼人」「ザ・ファーム 法律事務所」などがそうだ。

この「ペリカン文書」は僕が特に好きな映画だ。
もう古い映画だが古さを全く感じない。ものすごくストーリーが真実味を帯びていて、特に陰謀部分については現実的にありえる話である。
既得権益を守るための政治家の陰謀、巨大企業との癒着、これらは世界各国どこにでもあるだろう。環境保全と資本主義が相反する限りこういう問題はいつの世も減らないだろう。

ある意味、勧善懲悪と救世主思想の理想を描いたものだが、何もかも平和的に解決するわけではないというところが、とても現実的である。ほんのすこしだけ世の中が良くなるような感覚、それが僕が感じるこの映画のいちばん好きなところだ。

こういう映画には好き嫌いが多分にあると思うが、観たことがないという方に個人的には超オススメである

ペリカン文書7

★エリジウム ELYSIUM

エリジウム3

【作品情報:MovieWalkerより】
『第9地区』で南アフリカを舞台にエビ型エイリアンと人類の戦いを描いた、ニール・ブロンカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えて描くSFアクション。富裕層はスペース・コロニーに、貧困層は地球に住む近未来を舞台に、余命5日を宣告された男が、永遠の命を手に入れるべく、命の危険にさらされながら戦いに挑む姿を映し出す。

【ストーリー:MovieWalkerより】
2154年。限られた富裕層の者たちは汚れを排除したスペースコロニー“エリジウム”に、その他の者たちは地球に住んでいた。人口過密となった地球は荒廃しきり、犯罪と貧困がはびこっていた。マックス(マット・デイモン)も犯罪に手を染めては留置所送りになっていたが、この繰り返しを断ち切るべくアーマダイン社の工場で働き始め、組立ラインに従事する。更生したかに見えたある日、事故が彼を変える。なんとしてでもエリジウムに行かなければならない理由のできたマックスは潜入を試みるが、彼の前に、不法入国者からエリジウムを守るデラコート高官(ジョディ・フォスター)が立ちはだかる……。



エリジウム

【感想】
150年後の未来の地球と地球の衛星「エリジウム」を描いたもの。まず150年ではありえない光景だなぁ。エリジウムを取り巻く環境や宇宙映像がとても綺麗で幻想的だった。その綺麗なエリジウムとは対照的に、人口過多となった地球環境の荒廃ぶり(たぶんメキシコあたりの実際の光景)が見事に描かれていたと思う。そこには人間の数々の陰謀が渦巻いている。エリジウム側による地球の危険分子への空爆のシーンなど、実際にありえないにもかかわらず、ものすごくリアリティーたっぷりに描かれている。

主演のマット・デイモンがロボコップかターミネーターのような装備を付けてエリジウムの陰謀と戦う。後頭部に埋め込んだ装置をもとに体が動くシステムである。

この手のストーリーの映画はいくつか存在し、僕もこのカテゴリーで他の映画も紹介した。
富裕層と貧困層の格差問題や差別、人口増加や環境破壊をテーマにして、それを宇宙空間で未来化した映画だ。
このストーリーの特徴としては、『富裕層には「老い」や「病気」が存在しない』ということだ。そこに争いが生じる・・・。これ以上はネタバレになるので伏せておく。
マット・デイモンはこの映画では気合も入っていて、実際にスキンヘッドにしている。

彼、マット・デイモンはバリバリの色男でもないが、僕がいちばん好きな役者だ。いまやハリウッドでナンバーワンのアクターだろう。
それになんでも出来る役者だ。役柄的にはいつもトム・クルーズとかぶってしまうが、彼に比べるとマット・デイモンのほうが遥かに人間くさく、粗野だが心根が優しく感じ、しかも男らしく、逆にとてもかっこよく思えるから不思議だ。
実際の彼はハーバード卒の相当なエリートだが、庶民にとても近い感じがする。
エリジウム7
筋肉も素晴らしい。この映画でスタローンやシュワちゃんの映画なら無理なくこなせることが分かった。
まあ、今のままでニコラス・ケイジ主役の映画なら多分何でもこなせるだろうが、トム・ハンクスやジョニー・デップの主演するような、ちょっとキュートで素っ頓狂な役柄の映画は、まだ踏み入れたことが無い領域だと思う。

これからも彼の映画が楽しみだ。


【余談】
最近特にハリウッド映画の特徴として、ところどころに『和のテイスト』を盛り込んでくることがある。
最近観た「ウルヴァリン」でも突っ込みどころ満載の「和テイスト」だったが、よく日本のことを知りもしないくせにイメージだけでやろうとするから侍も忍者も陳腐な感じになっちゃう。
この映画でもそう、何でそこに和テイストかなぁって。
最後のワルモノとの決闘シーンである。
渡り廊下のような空間の両サイドに ”桜のような” 木が植えて(?)ある。それが桃か紅梅のようなピンク色で明らかに桜じゃない。それでも決闘中に桜吹雪が舞うのである。そのうえワルモノの背中には日本刀である。本来忍者刀と日本刀は全く違うもの。日本刀を背中に差すと長くて抜けない。忍者刀は短くて直線なのだ。日本刀のように湾曲していないのだ。あれは背中に差して使うものじゃない。そういう「中途半端な知識」を「適当に盛り込む」ところなど、最近のハリウッド映画は特に顕著である。ぜったい日本をコケにしてる?って思ってしまう。そのシーンが↓これだ。

エリジウム8

★★ラッシュ/プライドと友情 RUSH

ラッシュ-プライドと友情

MovieWalkerより
(作品紹介)
日本でも絶大な人気を誇るモータースポーツの最高峰、F1。その1976年シーズンの壮絶なチャンピオン争いに迫るヒューマンドラマ。事故で大やけどを負いながらもシーズン中に復帰したニキ・ラウダと彼の不在時に強さを見せたジェームス・ハント。性格もドライビングスタイルも正反対な2人の戦いを臨場感あふれるレースシーンとともに描く。

(あらすじ)
フェラーリに乗る沈着冷静で隙のないレース運びをするニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、マクラーレンに乗る奔放な性格ながら誰からも愛される天才型のジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)は、正反対の性格と走り方のため、常に比較され、衝突することもあった。1976年、前年チャンピオンのラウダはトップを疾走していたが、ドイツ・ニュルブルクのレース中にコントロールを失い壮絶な事故を起こす。大怪我を負ったラウダは生死の境をさまよい再起不能かと思われたが、6週間後、まだ傷が治っていないものの彼は復帰。そして迎えたシリーズ最終決戦の日本・富士スピードウェイ。ラウダとハントは互いにライバル以上のつながりを感じながらレースに臨む……。



ラッシュ-プライドと友情3


問答無用、文句なしに面白かった。
久々にものすごく感動した。二人の対照的なF1レーサーの生き様、どちらもすごく格好よかったし、感動した。
やっぱり実話モノは僕は一番好きだ。

若干のネタバレになってしまうが、僕が特に感動したシーンは、ニキ・ラウダが事故から再起し復帰レースする会見の席上でニキに対して失礼な質問をした記者を、会見のあとでジェームス・ハントがトイレに連れ込んでボコボコに殴るシーン。実話としてそんなことがあったかどうかは定かじゃないが、男同士のライバル関係や友情を美しいと感じる名シーンだった。

これを見てF1の歴史やレーサー自身のことをもっと知りたいと思った。

ラッシュ-プライドと友情2





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プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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