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★★バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

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PG12指定
4月10日(金)公開

【作品情報】
『バットマン』シリーズで主人公を演じたマイケル・キートンが、かつてヒーロー映画で人気を博した俳優に扮し、再起をかけてブロードウェイの舞台に挑む姿を描くブラック・コメディ。人間ドラマに定評のあるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が『ゼロ・グラビティ』で撮影を担当したエマニュエル・ルベツキを迎え、ほぼワンカットの映像で見せる。

【ストーリー】
俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、かつて『バードマン』というスーパーヒーローを演じ一世を風靡したものの、シリーズ終了して20年経った今ではすっかり落ち目となってしまった。彼はレイモンド・カーヴァーの小説『愛について語るときに我々の語ること』を自ら脚色・演出・主演を手がけ舞台化、ブロードウェイで上演し、再び喝采を浴びようとする。しかし起用した実力派俳優のマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)ばかりが注目される上に、娘サム(エマ・ストーン)との溝も深まる一方。リーガンは精神的に追い込まれていく……。

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【作品データ】
原題 BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 120分

【スタッフ】
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 、 ニコラス・ヒアコボーネ 、 アレクサンダー・ディネラリス・Jr. 、 アルマンド・ボー
撮影 エマニュエル・ルベツキ
音楽 ホセ・アントニオ・サンチェス
編集 ダグラス・クライズ 、 スティーヴン・ミリオン

【キャスト】
リーガン・トムソン:  マイケル・キートン
マイク・シャイナー:  エドワード・ノートン
レズリー:  ナオミ・ワッツ
サム:  エマ・ストーン
ジェイク:  ザック・ガリフィアナキス
ローラ:  アンドレア・ライズボロー
シルヴィア:  エイミー・ライアン



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【マイレビュー】
直近のアカデミー賞作品賞を獲った作品で、日本でも鳴り物入りで公開された映画だ。

本物の『舞台劇』を観ているような臨場感あふれる素晴らしい映画だった。
ワンカットのカメラワークが実に素晴らしく、それに加え寸分狂わぬ役者の演技、それを構成する演出の凄さが特に際立っていた。
製作前段階からものすごく地道にコツコツと丹念な練りこみと計算を感じさせる映画だった。


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NYブロードウェイという世界一の演劇の殿堂にあっても、今の時代、観劇を好む人たち、映画を好む人たちは完全に二分している。個人の嗜好として舞台演劇と映画が『大衆文化』という括りで共存することなくむしろ相反しているという現実だ。
舞台演劇はエンターテインメント性において今や映画に主流を奪われている。


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舞台演劇は舞台セットと演者のセリフ主体でそこに観に来た少数の人だけが楽しめるものだ。客層も徐々に高齢化している。
映画は若年齢化したビューワーの好みに左右され、次第にエンターテインメント性だけを追い求め、CGやVFX技術を駆使し、プロモーションも派手にお金も掛けた映像・画像ファイルの繋ぎモノが主流になっている。
そのうえインターネットが主流な世の中にあって、人々の映画に関する口コミはほとんどがネット上に刻み込まれている。
この先演劇に勝ち目は殆ど無いと言ってよい。
そういう物悲しい現実をこの映画では皮肉っているシーンが数多い。


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ちょっと関連した脱線話
「さまぁ~ず」

ちょっと関係ない話だが、「内村さまぁ~ず」というTOKYO-MXテレビの番組で、「さまぁ~ず」がとても良いことを言っていた。
僕は芸人の中で『さまぁ~ず』がいちばん好きだ。
その番組の中で若手のコンビ芸人に
「こんなに売れているのになぜネタを作ってライブを続けていられるんですか?そのモチベーションって何ですか?」
と質問されていた。

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いつもはふざけている『さまぁ~ず』の大竹さんも三村さんも真面目に口をそろえて、『お客さんの笑いが欲しいから』だと言う。『それが嬉しいから』だと言う。こんな当たり前のこととも思える発言にとても僕はとても感激した。
「テレビに出て売れたからと言ってネタをやらなくなって良いのか」といつも思っている。そういう鼻高々なテレビ芸人と比べて根本的に「向いている方向が違う」ということだ。常に舞台でお客様の反応に直に触れていたいという考えなのだ。
そういう芸人としての「原点」にいつでも還れる二人なのである。

僕はそれを観ていて改めてファンになったし、とても嬉しくなった。



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ヒーローものに出演して大ヒットして一世を風靡した映画俳優が辿るその後の苦しみがものすごく分かる。
心の中にいるもう一人の自分や、まったく放任していた娘のサム(エマ・ストーン)にも、新聞記事にも現実を突きつけられる。
年を取り体力も衰え体型も維持できなくなり、人々の記憶からも忘れられている往年のヒーロー映画スターの悲哀溢れる末路。それにまだまだ衰えていない役者魂がブラックユーモアたっぷりに描かれていた。

主演のマイケル・キートンも『バットマン』という永遠ともいえるヒーローのイメージが拭えないでやはり20年以上も苦労してきた。そういう皮肉もたっぷりだ。


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特に気に入ったシーンがある。
”超能力”を使って降板させた大根役者の後釜を選ぶ際に、その選びかたがとても面白かった。それを匂わすセリフも役者の実名でキッチリと組み込まれていた。
ハート・ロッカーに主演したジェレミー・レナーの実名が候補に出たが、やはりアベンジャーシリーズでヒーロー役をやってしまったことで舞台には出演させれれない現実とか云々、そういう諸々の舞台裏や楽屋での描写、いわゆる”大人の事情”もとても興味深かった。


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後釜に選ばれたのはマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)だった。
実はこの演劇でブロードウェイ舞台デビューを果たすレズリー(ナオミ・ワッツ)の同棲相手で、ずっとインポだったのだが、客も入っているプレ公演で彼女とのベッドシーンで完全に勃起してしまい、シーツを剥がされたラストシーンでは下着にデカい●ンポの形がくっきりと浮かんでいた。まずこのシーンは誰も見逃さないだろう(笑)。
彼も勃起してしまったせいで役を降ろされそうになるシーンもある。
『どうせ、ライアン・ゴズリングを選ぶんだろう!』と叫ぶ。なるほど雰囲気も似ていて適役だ(笑)

そんなせいで悲しいかな「R12指定」になってしまった。


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ワンカットでのカメラワークのおかげで、ぶっつけ本番の舞台のような緊張感も漂いつつ、映画が持つエンターテイナー性を批判しつつしっかりCGやVFXも使っているという逆転的ユーモア、オシャレなセリフ、親子や夫婦関係における人生観などがとても上手く描かれていた。
やはりさすが、アカデミー賞受賞作品だと思った。





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★Love Letter

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Love Letter (1995)
1995年3月25日(土)公開

【作品情報】
天国の恋人に向けて送った一通のラヴレターがきっかけで、埋もれていた二つの恋が浮き彫りになっていくラヴ・ストーリー。監督・脚本はこの長編劇場作品がデビュー作であった岩井俊二。撮影は篠田昇。主演は中山美穂で一人二役に挑戦し、数多くの主演女優賞を獲得した。共演は豊川悦司と、映画初出演だった酒井美紀、柏原崇ほか。95年度キネマ旬報ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位。

【ストーリー】
神戸に住む渡辺博子(中山美穂)は、山の遭難事故で死んでしまった恋人・藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代(加賀まりこ)に誘われ、彼の家で中学の卒業アルバムを見せてもらった。その中に樹の昔の住所を発見した博子は、今は国道になってしまったという彼の小樽の住所に手紙を出してみることを思い付く。数日後、博子の手紙は小樽に住む藤井樹(中山美穂:二役)という同姓同名の女性のもとに届いていた。まったく心当たりのない樹は、好奇心から返事を書いてみることにした。届くはずのない手紙に返信が届いたのに驚いた博子は、樹の登山仲間でガラス工房で働いている秋葉茂(豊川悦司)に事情を打ち明ける。博子に秘かな恋心を抱く秋葉は、天国の樹から返事が来たと喜んでいる博子に心を痛めるのだった。秋葉の介入で一度は収束しかけた文通だったが二人の間で何度かの手紙のやり取りが続いてゆくうちに不思議だったお互いの事情を理解しあえるようになってゆく。そして同じクラスで「藤井樹」という同姓同名の少年(柏原崇)と少女(酒井美紀)の間にあった数々のエピソードに博子の心が次第に解きほぐされてゆく・・・。

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【作品データ】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
上映時間 117分

【スタッフ】
監督:  岩井俊二
脚本:  岩井俊二
製作総指揮:  松下千秋 、 阿部秀司
撮影:  篠田昇

【キャスト】
渡辺博子、藤井樹:  中山美穂
秋葉茂:  豊川悦司
少女・藤井樹:  酒井美紀
少年・藤井樹:  柏原崇
藤井晶子:  范文雀
藤井剛吉:  篠原勝之
藤井安代:  加賀まりこ
及川早苗:  鈴木蘭々
浜口先生:  中村久美
梶親父:  塩見三省



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【マイレビュー】
この映画、たしか当時観たはずだ。

だが95年の当時の僕の感性にはまったく響かなかった。人間形成的には今でも僕自身まだまだだと自覚しているが、当時は人としても自立していなかった。人の心の機微などあまり深く考えないで、のほほんと脳天気に生きていたからに違いない。

普通は、「幸せ」だったことに気付くのはずっと後になってからだ。
人は、自分や愛する人が 「無事で居ることの幸せ」や「不自由の無い生活のありがたみ」 なんて普段から考えてはいない。だから ”リアルタイムで幸せを味わえること”、それが一番の幸運だと僕は思う。

そんなことを改めて感じる映画だった。


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ちょっと脱線
『便利さ』と引き換えに失くしたもの

この映画を今観てみて感じることは、良い意味でこの95年当時の時代背景で ”こそ” の映画だと思う。
言い換えれば 「この時代までは良かった~」 としみじみ思う。

まだ「我慢すること」、「じっと待つこと」が ”美徳” だった。
その結果「奥ゆかしさ」や「懐の深さ」が醸し出されるものだ。
ある意味、それがもともとの日本人の特長であり、変な言い方だが国際的にも、”最も誇らしいこと” だと僕は思う。

95年当時の日本には携帯電話は一般に普及していない。もちろんあるにはあったがメールもインターネットも一般的ではなかった。

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今は何かあればすぐにどこからでも情報が得られる。
このバブル時代から加速度が付いたように情報処理能力は肥大化し、携帯は大普及し、ネット環境はほぼBBとなり、そのおかげで何もかもが早くなり、使いやすくなり、何もかもが手に入り、どんどんサービス過剰反応して、中国産の大量消費モノがバカ売れし、しかも価格破壊している。

人は急ぎ、会話を嫌い、皆うつむき、一様に手のひらのスマホをめくる。
まるでそれが幸せへの唯一の手掛かりであるかのように。

天変地異のような時代の流れで、僕らが求めてきたものが間違っていたのかもしれない。
人間の行動の本質がいつのまにか変わってしまっている。
『便利さと引き換え』に大事なものを失ってきたことに、まだ殆どの人々は気付いていない。



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中山美穂さんが二役をやっている。
山で死んだ彼のことを忘れられなくて次の恋に踏み出せない女と、自分の恋心を恋とすら気づいていないサバサバした屈託の無い女性とそれぞれ性格の違う二人を演じているが、化粧がすこし違うだけでショートカットの髪型もほぼ同じ。それが最初は殆ど分からなかったのだが、徐々にちゃんと見分けが付いてくるから不思議だ。
それに何と言ってもあの涼しげな目元や横顔。本当に「超」キレイだ。


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酒井美紀演ずる少女時代の藤井樹役もとても良かった。自身が委員を務めている図書室での鈴木蘭々との変な友情シーンとか、陸上競技会のときにカメラを構えるシーン、アイスバーン上になった坂を靴のままスノボーのように滑り降りるシーンとか全般にわたる女子としての屈託の無さがとてもキュートだった。

いろんなエピソードが二つの恋にまつわって周りに張りめぐらされていてとても秀逸だった。

冒頭に95年当時観たときに何も感じなかったと書いたが、人間と言うのは成長してゆくのだろうか、退化した結果なのだろうか、果たしてそれは何なのだろうか。郷愁のような思いがこみ上げてきて最後のシーンでは変な風にボロ泣きしてしまった。


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たぶん岩井俊二監督は『失われた時を求めて』というマルセル・プルーストが書いた本も読んだことがあるはずだ。時代を交錯して脱線しながらも物語がすすむと言う経緯はこの映画にしっかり反映している。

改めて観てとてもいい映画だった。


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★★her 世界でひとつの彼女

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PG12指定
2014年6月28日(土)公開

【作品情報】
鬼才スパイク・ジョーンズ監督の『かいじゅうたちのいるところ』以来4年ぶりの長編作は、ホアキン・フェニックスを主演に迎え、人工知能の女性にひかれていく男の姿を描くラブストーリー。物語のカギを握るキャラクターで、主人公を魅了する最新型人工知能サマンサの声を担当するのは、スカーレット・ヨハンソン。

【ストーリー】
近未来のアメリカ・ロサンゼルス。顧客の想いを代筆することを仕事にしているセオドア(ホアキン・フェニックス)は、妻キャサリン(ルーニー・マーラ)に去られ失意の日々を過ごしていた。見かねた友人のエイミー(エイミー・アダムス)が彼に女性を紹介しようとしても、断る始末だった。そんな中、街で見かけた新発売の人工知能型OSに目が留まり早速家に帰り初期設定をする。“サマンサ”(声:スカーレット・ヨハンソン)と自分に名前をつけた彼女は、実態を持たないものの話してみると驚くほど個性的で人間味に溢れていた。以来サマンサに魅了され、相談事や寝る前のささやかなやりとりをし、携帯電話に移して外出するなど、彼女と会話するひとときがかけがえのないものになる。

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【作品データ】
原題 HER
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 アスミック・エース
上映時間 126分

【スタッフ】
監督 スパイク・ジョーンズ
脚本 スパイク・ジョーンズ
製作総指揮 ダニエル・ルピ 、 ナタリー・ファーレイ 、 チェルシー・バーナード
音楽 アーケイド・ファイア 、 オーウェン・パレット
主題曲/主題歌 カレン・O

【キャスト】
セオドア:  ホアキン・フェニックス
エイミー:  エイミー・アダムス
キャサリン:  ルーニー・マーラ
ブラインド・デート:  オリビア・ワイルド
サマンサ(声):  スカーレット・ヨハンソン



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【マイレビュー】

やっと映画レビューを更新できる。そんなステキな作品だった。

ちょっと古いが、 「惚れてまうやろ~~!!!」

なんていうか観たことのないジャンルの映画だった。奇想天外でいて現実的にありそうな感じもする。
観ていて今まで味わったことの無いような感覚の連続で総合的にとても心地よい映画だった。

実体の無い 「彼女」 からの優しさと癒し溢れる言葉の数々、それに対する純粋な恋心がなんだかとても切ない。


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妻であるキャサリン(ルーニー・マーラ)とは感情や生活観など、言葉やお互いに求めるものの行き違いとかで離婚寸前のセオドア(ホアキン・フェニックス)がふと街角で目にした最新型人工知能OSプログラム。
彼の世界観を変えてゆくストーリーである。

とても秀逸な彼の仕事ぶりにも注目してほしい。人並みはずれた才能の持ち主の彼なのだが、自分の言動となると何ともダサい彼になってしまう。しかし・・・。


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「もう僕は人生で味わう感情や感覚のすべてを知ってしまっていて、この先はそれらの劣化版しか味わえないんだろうね。」

セオドアが彼女サマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン 日本語版:林原めぐみ)に話す最初のほうのこのセリフがとても印象的だった。
しかもそのセリフがこの映画全体への『フリ』になっているのだ。


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多分観た人はなぜか分からないけど不思議に感情移入が出来てしまうはずだ。人間の形すらしていないプログラムであるはずの 『サマンサ』に ”エロス”さえも感じ”ぞっこん”惚れてしまうような変な感覚になると思う。
僕は男だから特にそうだった。
この映画を観たのが女性であれば、『her』だけじゃなく 『him』もお願いっ! って一様に思うはずだ。


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脱線話(その55)

別れの原因

この映画では男女の別れのシーンが大小合わせて4つほど出てくる。
これから恋愛や結婚をしたいと思う人、あるいは恋人や夫(妻)と別れたいと思っている人は、それぞれのシチュエーションをよく観察してみるといい。

男女の別れの原因というのは人それぞれと言うかもしれないが、実はそうじゃない。

僕の経験則で言えば、愛情で結ばれた男女が生活を共にしたのちに別れることになるそのきっかけとなるものはほとんどが「つまらない理由」だったりする。

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一緒に生活するようになるとちょっとした相手のクセや変なこだわりとか、違和感のある生活習慣が目に付いたりするものだ。口に出さなくても互いにワガママになりそれを相手のせいにすることが多い。それは育ってきた環境の違いのせいなので、仕方が無いことなのだ。

そもそもの原因はボタンの掛け違いだったり、些細なことの積み重ねだと僕は思っている。
どちらかが一方的に感じていることじゃなく、たいていの場合は”お互い様”なので、ちゃんと話し合って譲り合い許容出来ればそれでいい。

でも、本当の問題はそれを ”後になってから気づく” ってことである。



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ちょっと相手に求めるものが多いキャサリン役のルーニー・マーラだが、この映画でもとても可憐で綺麗である。
もう本当に ”完璧な横顔ライン” を魅せてくれている。
最近では「サイド・エフェクト」も観たし、「ドラゴン・タトゥーの女」ももう一度観てみた。最近もっとも好きな女優さんだ。


この映画ではきれいな音楽も印象的だ。ウクレレやビアノの音楽、それにささやくようなステキな歌・・・。
僕は途中何度かすごくこここちよくて自然にウトウトとまどろんでしまった。

とても秀逸な素晴らしい映画だった。ぜひ劇場に足を運んで”感じて”欲しい。
第87回アカデミー賞にノミネートされた映画だというのが良くわかる。


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●レッスン!

Take the Lead11

MovieWalkerより
2007年7月14日(土)公開

【作品情報】
NYのスラム街の学校で芽生えたという実話に基づく青春ドラマ。アントニオ・バンデラスがヒップホップ好きの落ちこぼれ生徒相手に奮闘する社交ダンサーを熱演!

【ストーリー】
ニューヨーク、スラム街。社交ダンス教室を経営し、自分も社交ダンサーであるピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)はある日路地裏に止められていた車をめちゃくちゃに破壊し、逃げ去る高校生ロック(ロブ・ブラウン)に遭遇する。翌日、ピエールは問題児が多いことで有名な高校に赴き、ジェムス校長(アルフレ・ウッダード)に社交ダンスを教えることにより生徒達の更正に貢献したいと申し出る。その日から教室に通い、ピエールはHIP HOPしか知らない生徒たちに社交ダンス音楽とそのステップを教えようとする。彼が本当に伝えたかったのは、社交ダンスを踊るのに必要な、相手を尊重する気持ち。誰も耳を傾けてくれなかった自分達の悩みに親身になってくれるピエールに、生徒たちは徐々に心を開き始める。

Take the Lead01

【作品データ】
原題 Take the Lead
製作年 2006年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間 117分

【スタッフ】
監督 リズ・フリードランダー
脚本 ダイアン・ヒューストン
製作 ディアーヌ・ナバトフ 、 クリストファー・ゴドシック
音楽 アーロン・ジグマン 、 スウィズ・ビーツ

【キャスト】
ピエル・デュレイン:  アントニオ・バンデラス
ロック:  ロブ・ブラウン
ロレッタ:  ヤヤ・ダコスタ
オガスティン・ジェムス校長:  アルフレ・ウッダード
モガン:  カティア・ヴァーシラス
ラモス:  ダンテ・バスコ
エディ:  マーカス・T・ボールク
サシャ:  ジェナ・ディーワン
ティナ:  ローラ・ベナンティ



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【マイレビュー】

いかした名セリフが満載だった。
実話で、この主人公の臨時講師ピエル・デュレイン氏は現役ダンス講師として健在である。
アメリカではこの映画をきっかけに ”社交ダンスがハイスクールでの修得科目になった” とのことだ。


ダンス講師のピエル・デュレイン氏を「アントニオ・バンデラス」が演じ、それがとてもはまり役だった。
若者にはキザっぽくてクサくてダサいセリフでも、彼にはサラッと言えてしまうような優雅さがあったし、彼のダンスの技術も高く、相当な練習を積んで臨んだ成果だと思う。

社交ダンスでは 「リードする男性と応じる女性の互いの信頼関係こそが大事だ」 と言う。
男性は女性を支配するのではない。互いの尊重だという。
片や若者は「そんなキザなやり取りは必要ねえ。押し倒してやっちまうだけよ」と反発をする。それに対する彼ピエル・デュレインの ”返し” のセリフが最高にイカしている。


落ちこぼれだけの放課後の居残り組に社交ダンスを教える臨時講師と生徒の成長物語である。
実話をモチーフにしていて、ヨーロッパ古来からの伝統ある社交ダンスとヒップホップ好きな若者たちの文化が融合したとても夢のある作品になっている。


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僕の感想としては、コンテストに挑む練習までの経過はとても良かったと思う。
彼らの希望や目標意識の芽生え、古い文化を受け入れたり、女性を大切に扱う心の変化がとても好ましく、それに期待を込めて観られた。
だだラストのコンテストシーンだけはちょっと「やりすぎ」だったような気がする。
書けるのはここまでだが、観る人によって変わってくると思うので、落ちこぼれのメンバーだった彼らの希望を描いた成長記録のパターンとしてご覧いただけたらと思う。


類似作品としては僕のブログにもあるが、「ロック・ミー・ハムレット」「スクール・オブ・ロック」だろう。

リンクをつけたのでそちらも関連作品として紹介しておこう。


Take the Lead15



★マジェスティック

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2002年6月20日(木)公開

【作品情報】
「グリーンマイル」のフランク・ダラボン監督が再び手がけたハートウォーミングな感動作。50年代のアメリカを舞台に、他人と間違えられた若き映画人の新たな人生を描く。

【ストーリー】
1951年のハリウッド。新進脚本家のピーター・アプルトン(ジム・キャリー)は、赤狩りの嵐が吹き荒れる中、非米活動委員会から共産主義者だと名指しされる。動揺したピーターは車で事故を起こして川に転落、近くの田舎町ローソンの住人に助けられた。町の人々は彼が第2次大戦に出征して行方不明になっている英雄ルークだと勘違いし、記憶喪失になっていたピーターはルークとして生きることになる。そしてルークの父ハリー(マーティン・ランドー)は、ルークの死にショックを受けてから長らく閉めていた映画館マジェスティックの再建を決意。また、かつてルークの恋人だった法学生アデル(ローリー・ホールデン)が帰郷。ピーターは彼女に心惹かれ、町の人々の温かい気持ちに触れていくうち、次第にルークであることに馴染んでいく。

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【作品データ】
原題 The Majestic
製作年 2001年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 153分

【スタッフ】
監督 フランク・ダラボン
脚本 マイケル・スローン
製作総指揮 ジム・ベンケ

【キャスト】
Pete/Luke ジム・キャリー
Harry Trimble マーティン・ランドー
Adele Stanton ローリー・ホールデン
Doc Stanton デイヴィッド・オグデン・スティアーズ
Stan Keller ジェームズ・ホイットモア
Ernie Cole ジェフリー・デマン


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これぞアメリカ映画。

実話でもある「ハリウッド・テン」(wikipedia=共産主義を疑われ列挙された10名の人物は映画産業で働くことを拒否された思想信条差別の一大事件)を絡めた内容になっている。

冷戦や戦後の時代背景でもある政治思想部分を残しつつ、愛と自由と希望の溢れるエンターテイメント映画だった。
アメリカという国の歴史や文化、それに地域に根づいた人々の暖かさや文化を知る意味でもとても勉強になる映画でもある。

ブルックリンあたりの町だろうか、あるいは大掛かりなセットかもしれない50年代の街並みがとてもステキだった。綺麗に彩られているあんな田舎町がアメリカには今も残っているのだろうか。車や建物、アーケードやお店の感じとか、アメリカに住んだことなど無いのにとても懐かしいような郷愁にかられる。


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ジム・キャリーはとても表情が豊かな役者だ。顔の筋肉がとても器用に動かせる。
そんな特長をフルに生かした『マスク』なんかは彼の代表映画だ。
どうもアニメチックなキャラクターものが多くて、ある時期、ジョニー・デップとカブっていた感じがしたのは僕だけだろうか。もっともっと需要があったはずなのだが、ジョニー・デップに殆ど持っていかれたように感じる。素晴らしい俳優なのだがちょっとそこが悲しい。


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この映画には人生の喜怒哀楽がつまっている。
映画のあらすじとしては、信念も何も無くのほほんと生きてきた人間がある出来事を機に得た別の境遇で人生の意味を理解してゆくというものだ。

映画館「マジェスティック」を再建する。
戦争で多くの若者を失ったため、住民達の殆どが老人達だが、こんな普通の田舎町「ローソン」に愛と希望と勇気の笑顔を与えてゆくルーク。映画館の館長も映写技師や売店もみんな素直でかわいらしい老人たちである。



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日本の江戸時代の踏み絵(最近の教科書では『絵踏み』というらしい)じゃないけれど、アメリカでもアカ狩りというものが行なわれていたのが50年代だ。ソ連の破壊的共産主義を徹底排除するための国策でもあった。

「息子は沖縄で死んだ」というセリフも映画の中に出てくるが、どの国でも戦争に狩り出された人たちの苦悩も、恋人も、遺族も気持ちは同じだろう。また傷痍軍人となって帰ってきた人たちの挫折や生き方もしっかり描いてくれている。

太平洋戦争やソ連との冷戦時代の中で、アメリカ文化がどう発展してきたかというものをよく表している。
どちらかといえば閉鎖的な都会よりも、比較的自由奔放な田舎でアメリカ文化や大衆娯楽というものがそこらじゅうで湧き上がる様に発展してきたのだと僕は感じた。


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「グリーンマイル」のフランク・ダラボン監督作品である。グリーンマイル同様、この映画も153分という長めのストーリーだが、どれも外せないシーンばかりだ。

ユワン・マクレガー主演の「ビッグ・フィッシュ」という映画にどこと無く似ていてこの映画もとてもいい映画だと思う。


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●シザーハンズ

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MovieWalkerより抜粋
1991年7月13日(土)公開

【作品情報】
両手がハサミの人造人間が街で巻き起こす騒動と、彼と少女との恋を描くSFフアンタジー。エグゼクティヴ・プロデューサーはリチャード・ハシモト、製作はデニーズ・ディ・ノヴィと監督も兼ねる「バットマン(1989)」のティム・バートン、バートンとキャロライン・トンプソンの原案をトンプソンか脚本に執筆、撮影はステファン・チャプスキー、音楽はリチャード・エルフマンが担当。出例はジョニー・デップ、ウィノナ・ライダーほか。

【ストーリー】
山の上の屋敷に老発明家(ヴィンセント・プライス)が住んでいた。彼は人間を作るのにも成功し、その人造人間はエドワード(ジョニー・デップ)といって、両手はハサミだった…。
ペグ・ボックス(ダイアン・ウィースト)は化粧品のセールスレディでその日は新規開拓に山の上の屋敷を訪ねてみることにした。そこで出会った両手がハサミのエドワードを途端に気に入り、家へ連れ帰る。娘のキム(ウィノナ・ライダー)の写真を見てエドワードは一目ぼれしてしまう。数日間ハサミのせいで失敗続きの生活だったが、ある時エドワードはボックス家の庭木を美しく動物の形に刈り取る。それが近所でも評判になり、近所の犬の毛や、奥さん連中の髪もモダンにカットするようになりエドワードは近所の人気者になる。キャンプに行って不在だったキムが家に帰って来るが・・・。

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【作品データ】
原題 Edward Scissorhands
製作年 1990年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス

【スタッフ】
監督 ティム・バートン
脚本 キャロライン・トンプソン
原案 ティム・バートン 、 キャロライン・トンプソン

【キャスト】
Edward_Scissorhands:  ジョニー・デップ
Kim:  ウィノナ・ライダー
Peg:  ダイアン・ウィースト
Jim:  アンソニー・マイケル・ホール
Joyce:  キャシー・ベイカー
The_Inventer:  ヴィンセント・プライス
Bill:  アラン・アーキン



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【マイレビュー】
初めて最後まで観た。
あまりこの手の非現実的ファンタジック作品には興味が無く、観る事はほとんど無いままだった。この作品が最後まで観れたのはとにかく原色などの色使いが見事だったこと。それに若かりし頃のウィノナ・ライダーが本当に可愛かったことぐらいだった。シザーハンズのエドワード役がジョニー・デップだったってことも、つい最近友人から聞いて知ったぐらいだ。


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この映画のヒットからぐらいだろうか、ビジュアル系バンドが出てきたのは。
コスプレなんかも多分同時期から生まれた文化じゃないかなと思う。キーワードタグを『シザーハンズ』で画像をググッてみるといろんな奴らがジョニー・デップに憧れているのがわかる。ものすごい数のシザー・ハンズなりきり野郎どもだ。

そういう意味ではこんなオドオドした感じのシザーハンズの人気がそのような新文化を浸透させたのだろうと思うと映画の影響って本当に凄いと思う。
髪形にしてもそう、それまできっちりとした真ん中分けの男子から、四方八方に跳ね上げて固めるような髪形が流行りだしたのもこの映画とリンクしているように思う。
ジョニー・デップが若者に人気があるのも良くわかる気がする。決して凄く男前ってほどじゃないんだけど彼独特の「カリスマ性」なのだろう。


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『触るものすべてを傷つけ壊してしまう。大好きな人を抱きしめることも出来ないそんな苦しい宿命のシザーハンズが出来ることはただ一つ、愛する人を守ることだけなのだ・・・・』
・・・・とまあ、彼目線で言えば要約するとそういうストーリーなのだが、実にファンタジック且つコメディータッチに描かれている。

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思いやりに満ちた優しいお母さん代わりのペグ(ダイアン・ウィースト)、
冷静に事の善悪や道徳を教えようとする親父さんのビル(アラン・アーキン)、
人のゴシップが大好きなだけの淫乱有閑マダムのジョイス(キャシー・ベイカー)ら近所の奥さん連中とか、
嫉妬に狂いすぎのボーイフレンドのジム(アンソニー・マイケル・ホール)、ちなみに「バックトゥーザフューチャー」で言えば『ビフ』のような存在、
普通は顔中傷だらけで血色も悪く、しかも”手がハサミ”の人を好きになることは100%無いが、お約束どおりエドワードに惚れるキム(ウィノナ・ライダー)。

強引ともいえるその配役と展開構成においてはファンタジー映画のセオリーであり逆に文句のつけようが無い。


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当初監督のティム・バートンはシザーハンズのエドワード役を「トム・クルーズ」にオファーしたらしいのだが、トムは「ハッピー・エンドじゃなければ出ないよ、僕は」と暗にストーリーを変えろとほのめかしたらしいのだが、あえてティム・バートンは変えなかったらしい。そこで当時駆け出しのジョニー・デップに白羽の矢を立てたのである。この作品が出世作になった「ジョニー・デップ」だが、本当はトム・クルーズのおかげだったって話もウィキに載っていたのでエピソードのひとつに付け加えておこう。
運命とか偶然ってほんと馬鹿に出来ないよね。チャンスはタイミングである。


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★ラスベガスをぶっつぶせ / 21

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MovieWalkerより抜粋
2008年5月31日(土)公開

【作品情報】
実話に基づく、ベストセラー・ノンフィクションを映画化した異色サスペンス。頭脳明晰な大学生チームが、理論と数式を武器にラスベガスのカジノで荒稼ぎを繰り広げる。

【ストーリー】
マサチューセッツ工科大学で優秀な成績を収める学生ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)。彼は優秀な成績を収めて親友たちとロボットコンテスト用の工学ロボットの研究をする一方、バーではスポーツ系サークルの集まりを遠巻きに眺めるオタク系学生だった。彼の夢は、卒業後にハーバード大学医学部に進学して医師になること。それには、学費30万ドルが必要だったが、奨学生試験に失敗し、資金繰りに頭を悩ませていた。ある日、ベンはミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)に声を掛けられる。ローザ教授はベンの数学の才能に気付き、自分が主宰するブラックジャック必勝法の研究グループに誘ってきたのだった。

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【作品データ】
原題 21
製作年 2008年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間 122分

【スタッフ】
監督 ロバート・ルケティック
脚本 ピーター・スタインフェルド 、 アラン・ローブ
原作 ベン・メズリック

【キャスト】
ベン・キャンベル:  ジム・スタージェス
ジル・テイラー:  ケイト・ボスワース
ミッキー・ローザ:  ケヴィン・スペイシー
チョイ:  アーロン・ヨー
キアナ:  ライザ・ラピラ
フィッシャー :  ジェイコブ・ピッツ
マイルス:  ジョシュ・ガッド
キャメロン:  サム・ゴルザリ
コール・ウィリアムス:  ローレンス・フィッシュバーン


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【マイレビュー】
ギャンブル好きでなくてもこの映画の展開にはハラハラするだろうし、数学がハンパ無くできる人たちをうらやましく思うだろう。
マサッチューセッツ工科大学(MIT)の中からの選りすぐりの天才学生たちと数学教授が計6人のチームを組んでラスベガスで荒稼ぎをするというストーリー。

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イカサマというわけでもないがブラックジャックの必勝法はカウンティング(ディーラーが配った枚数や出目をすべて記憶し配られていない残りのカードから出目の確率を割り出す方法)と言われている。映画の中での会話にも出てくるがダスティン・ホフマン演じた『レインマン』のように天才でなければ無理だ。まあ僕を含めほとんどの常人には無理だってことである。

チームには「通し」というものがある。腕を組む、髪を触る、目に手をやる・・・なんでもいい。仲間にだけわかる暗号でそれに特別な意味を持たせるのだ。この「通し」となる暗号や信号を見逃したり、熱くなって本物のギャンブルをしてはいけない。それがチームの中のルールであり、あくまでも「ビジネス」なのだ。それに大勝ちしてても引き際が大事である。

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この映画を観て悪知恵が働き、ブラックジャック以外の他のギャンブルでも実践したくなることもあろうが、バレてボッコボコにされるのを覚悟で臨んだ方がいい。ただツキだけで勝ったとしてもあらぬ疑いをかけられてその店を仕切るヤクザの用心棒に頬骨を陥没させられ、鼻血でおなかが一杯になることだってある。シロウトは絶対に賭場に出入りしちゃいけないよ。

この映画はスリルもあり、自らの才能で一攫千金を狙うという夢のような展開なのだが、そうそううまくばかりいかないのはお約束である。ラスベガスの華やかさの中にあるアンダーグラウンドの部分が垣間見れるが、まあ常識の範囲内だったし、奇抜さも無かった。
ただ監視役兼用心棒のコール・ウィリアムス役の ローレンス・フィッシュバーンのドスが利いた声(吹き替えだったが)にビビる事請け合い。

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ベン役の主演のジム・スタージェスは『アップサイド・ダウン』でも主演をしていたが、バリバリの色男ではないがとても味のある青年である。目がとても良い。これからもいろんな役ができるだろう。

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数学教授役のケヴィン・スペイシー、もういつ観てもすばらしい。
あの冷徹ともいえる落ち着きは『セブン』のときからの持ち味だ。『アメリカン・ビューティー』で見せたあのメロメロな中年役もとても良かったが、彼の役はとても幅広い。『マージン・コール』で見せた口八丁手八丁のリーマンブラザースの悪い上司役も完璧に板についていたし、個人的に大好きな俳優さんだ。

面白かったが、数学の世界には頭の悪い僕はついてゆけなかったので★ひとつ。

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問題をひとつ。
問題を出す司会者は正解のドアを知っています。3つのドアA・B・Cがある。その2つにはラクダ。1つには最高級スーパーカーが入っている。スーパーカーの入っているのはA・B・Cのどれ?
あなたは「A」を選びました。司会者はまず「C」を開けました。そこにはラクダが一頭。さてこの段階であなたは「A」ではなく「B」に変えることができますがどうしますか?

----答えは映画を観てのお楽しみ----



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▲奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜

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Wikipediaより抜粋
【作品情報】
2008年公開のイギリス/オーストラリア映画。日本劇場未公開。奇術師ハリー・フーディーニを描いた作品。2007年のトロント国際映画祭で上映。

【ストーリー】
インチキ降霊術師のメアリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と、その娘のベンジー(シアーシャ・ローナン)は、二人でイカサマの降霊術を行って細々と暮らしていた。そんな二人の住む町に、有名な奇術師であるハリー・フーディーニ(ガイ・ピアース)が訪れる。なんと彼は、亡き母親の「最期の言葉」を言い当てた降霊術師に、多額の賞金を出すと宣言する。今の苦しい生活から抜け出す絶好のチャンスだと思ったメアリーは、降霊術を成功させるため彼に近づくのだが、彼と親しくなるうちに次第に惹かれていってしまう。

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【作品データ】
原題: Death Defying Acts
上映時間 : 96分
製作国: イギリス、オーストラリア
言語:  英語

【スタッフ】
監督:  ジリアン・アームストロング
脚本:  トニー・グリゾーニ,ブライアン・ウォード
製作:  クリス・カーリング,マリアン・マックゴワン

【キャスト】
ハリー・フーディーニ:  ガイ・ピアース
メアリー・マクガーヴィー:  キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
シュガーマン:  ティモシー・スポール
ベンジー・マクガーヴィー:  シアーシャ・ローナン



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【マイレビュー】
実在した奇術師ハリー・フーディーニと架空のインチキ降霊術師親子の物語。
その二つが合わさって単なる伝記モノではなくなって、逆に彼の孤独な心理を深く引き出していると思える”ような”映画だった・・・が、とても残念でならない。

華やかなショービジネスの裏側にある彼らの対称的な境遇、それぞれの苦悩や希望を描いたもので、なんだかとても途中まで惹き込まれる映画だったのだが、観終わっても何も感想が浮かばない。空虚で変テコな感覚がつきまとう。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズの登場シーンを優先しすぎて、とても重要で肝心なシーンがカットされているような感覚である。
撮影技術には全く問題ない。だから良い映画っぽく撮れてるけど、編集がヘタクソで中身がスカスカなのだ。日本語吹き替え版を観たからかな。

奇術師フーディーニ04


僕はここに出演している『シアーシャ・ローナン』の大ファンである。
この映画ではまだ彼女が幼いころの作品だが、「つぐない」で脚光を浴びた彼女が同時期のこの作品で全く違うキャラを演じている。二つの作品とも助演女優だが、この作品ではもっと主役に近い役を演じても良かったと思う。なんでこんなもったいない使い方をするんだよって怒りたくなる。
たしかに重要な役ではあったが、もっとフーディーニと母親のはざまで揺れ動くような恋心を抱く乙女を演じて欲しかったし、インチキな母親と違って本物の降霊術師であって欲しかった。観る側にそういう期待を抱かせといて放っておかれたというような疎外感を感じたのだ。
『シアーシャ・ローナン』 大好きな女優なのになんでこう作品に恵まれないんだろう・・・っていうか監督がボケだ。

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片や肌は露出するのにまったく色気を感じない『キャサリン・ゼタ=ジョーンズ』。
存在感は抜群だが、表情が全く無くて超ヘタクソな演技である。
それにシアーシャ・ローナンと親子関係って設定に無理ありすぎるだろって。
この映画の舞台であるスコットランドというより、「アラブ感」が強い顔つきの彼女の無機質な感しがこの映画の全体を占めていて、本来良い映画になったはずなのに台無しだった。この時期、彼女にももっと合う役柄の映画だってあったのに・・・と思う。「クレオパトラ」なんかやらせたら世界で一番似合うはずだ。

奇術師フーディーニ10


ハリー・フーディーニを演じた『ガイ・ピアース』。
彼はこの映画の時点ですでに安定している。彼は彼なりに素晴らしい演技をしているのだが、彼のせいじゃなく他の要因が全体的にこの映画のミステリー部分と心の闇の部分を引き出せずに終わってしまったのが残念だ。
他でも多く出演しているが彼が悪役を演じたらこんなに冷静で手ごわい相手はいない。そう思わせるだけの雰囲気を持っている役者だ。

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★★★ ロック・ミー・ハムレット! Hamlet 2

ロックミーハムレット37

WikiPediaより
日本劇場未公開作品

【作品情報】
『ナイト ミュージアム』などで知られるイギリス出身の人気コメディアンスティーヴ・クーガンが主演している。共演には、2度アカデミー賞にノミネートされたキャサリン・キーナーをはじめ、『スクリーム』のデヴィッド・アークエット、コメディアンのエイミー・ポーラー、そしてエリザベス・シューが本人役で脇を固めている。

【ストーリー】
偉大な俳優を目指していたダナ・マーシュス(スティーヴ・クーガン)。しかし現実は厳しく地元のハイスクールの演劇部講師の交通費を浮かせてなんとか生計を立てるしがない男だった。妻のブリー(キャサリン・キーナー)からも愛想をつかされている。ある日、部員が二人しかいなかった彼の演劇クラスに演劇などやる気も興味も無いラテン系の生徒たちがなだれ込んでくる。しかも高校の校長(マーシャル・ベル)からは予算削減のために演劇クラスを閉鎖するという容赦ない通告が届く。なんとか演劇クラスを存続させようと、ダナは悲劇の戯曲として知られるシェイクスピアの『ハムレット』の続編を思いつく。しかしその内容は奇想天外すぎて生徒の父兄からも大反対を受けることに。ダナの熱意に徐々に賛同してきた生徒たちの助けでなんとか上演までこぎつけることが出来たのだが…。

ロックミーハムレット01

【作品データ】
原題: Hamlet 2
配給: フォーカス・フィーチャーズ
公開: 2008年8月27日アメリカ、
上映時間: 91分
製作国: アメリカ
言語: 英語

【スタッフ】
監督: アンドリュー・フレミング
脚本: パム・ブラディ、アンドリュー・フレミング
製作: エリック・アイズナー、アーロン・ライダー、レオナード・ロシェツキン

【キャスト】
ダナ・マーシュズ:  スティーヴ・クーガン
ブリー・マーシュズ:  キャサリン・キーナー
クリケット・フェルドスタイン:  エイミー・ポーラー
ゲイリー:  デヴィッド・アークエット
エリザベス・シュー:  エリザベス・シュー
ロッカー校長:  マーシャル・ベル
イヴォンヌ:  メロニー・ディアス
オクタビオ:  ジョセフ・ジュリアン・ソリア



ロックミーハムレット08

【マイレビュー】
久しぶりに傑作映画を観た気がする。「秀逸」というより「傑作」と呼ぶにふさわしい映画だった。
最近これほどの挫折や苦悩、夢や情熱に満ち溢れた映画を観ていなかった気がする。こんな素晴らしい映画に出会えたこと、そしてそれを紹介できる喜びを感じる。

僕の評価では主演のスティーヴ・クーガンには『アカデミー主演男優賞』のオスカー像を贈呈したいほどだ。もう最初から最後まで引き込まれるように一気に観てしまった。

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なんでこんな素晴らしい映画が日本で公開されなかったのだろう。
Wikiによれば製作費900万ドルかけて、興行収入は490万ドルと書いてあったが、それは『簿記』でいうところの「損益計算書」であって、作品の出来栄えは数字に表せない。渾身の作品なのに、営業プロモーションが下手すぎて、アメリカでの興行収入が悪かったから、日本の配給会社も買わなかったということだと思う。

意外とたくさんある『日本未公開』と言う映画。しょうもない「B級ホラー映画」か、エコ意識の全く無い「ドタバタ喜劇」ぐらいだろうと思っていた(意外にそういうB級ホラーばかり紹介している人もいるので失礼にならないと良いが)。「日本未公開」の映画の中にはこんなしっかりした作りのエンターテイメント作品もあったんだと認識を新たにしたしその分感動も増した。

そんなわけで実に悲しいことに日本の映画館で観ることができなかった本作品だが、まだそれほどの認知度も高くない。是非DVDを借りてでも観て欲しいと思う。★★★超オススメの傑作映画である。

ロックミーハムレット04

ダナ(スティーヴ・クーガン)は売れない俳優で、芝居への情熱は人一倍でときおり感情も爆発し、行動も暴走する。
その一つ一つが情熱的でコミカルで純粋で、ときにすごく悲しい。

その中の1シーンを紹介する。
妻と一緒に精子検査で訪れた病院。待合室で即興の歌を披露する。そして看護師に転向した元女優のエリザベス・シュー(エリザベス・シュー)と出会い「ハリウッドの裏話」的な部分を訊く。特にそのあたりのドナのリアクションが「俳優」ならではの演技でいちいち「芝居がかっていて」(と言うのもすごく変だが)素晴らしい。

ロックミーハムレット06

作品全体を通じて流れる「音楽のセンス」も抜群でそのあたりのバランスも最高だ。何から何まで「センスの塊」の映画である。

参考までに、
教壇では生徒を前に、実際の映画であるロビン・ウィリアムスが出演した「今を生きる」や、リチャード・ドレイファスが出演した「陽の当たる教室」などを最大評価していて、しばしば「セリフをパクる」ので、この映画を観る前にそれら二つの映画をあらかじめ観ておいたほうがより面白いと思う。

とにかくダナ役のスティーヴ・クーガンの演技は最高だと思う。
役者や俳優を目指している人ならこの映画は一度『バイブル』として観ておくのもいいだろう。
特にそういう『夢の階段の途中』にいる方には、一つ一つのセリフがじんわり「沁みる」はず。

ロックミーハムレット32

★★★ くるみ / Mr.Children


「Mr.Children Official Youtube Channel」より

【マイレビュー】※ご使用の環境にあわせ視聴の際には音量調整してください

今日は映画の紹介じゃなく、僕が今まで観た中で一番好きな音楽PV(プロモーション・ビデオ)を紹介する。
Mr.Childrenの『くるみ』である。

映画と同等いやそれ以上に音楽好きな僕としてはこのPVを紹介せずして映画は語れないと言ってもよいぐらい大好きな作品なのである。「秀逸シネマ紹介」とは趣が違うがあえてここで紹介したい。
観てもらえば理由もわかるはずだ。
この作品はもはや「映画に等しく」挫折、苦悩、未来への希望、それに無常観を含んだ「秀逸な青春ドラマ」であるからである。

「6分間の映画」だと思って観て欲しい。

くるみ23

この作品は教えてくれる。
世の中すべて上手く行くわけではないし、夢などそうそう叶うはずは無い。そんな無常な世界だけどそれでもその中で精一杯青春を謳歌する。たとえ年を取っていたっていい。その生き方こそが人間の生き甲斐なんだと。

それは趣味でもある「音楽」であろうと「釣り」であろうと「映画鑑賞」であろうと関係ない。
心のまま好きなことをやればいい。それは誰かを犠牲にすることじゃない。

「好きで楽しいことをやるためにいちいち上を目指す必要は無い」っていうことだ。

くるみ24

Wikipediaより抜粋

くるみ
作詞・作曲:桜井和寿 
編曲:小林武史 & Mr.Children

【作品概要】
「掌/くるみ」(てのひら/くるみ)は、Mr.Childrenの25枚目のシングル。2003年11月19日にトイズファクトリーより発売

【楽曲エピソード】
NTTドコモ・NTTドコモ東北CMソングで、タイアップは発売後に決まった。
タイトルは「これから来る未来」を「くるみ」という人物に擬人化したもので、桜井は「最初はそう思わなかったけど、この曲がMr.Childrenの原点のような気がする」と語っている。メロディーは桜井が風呂に入っている時に思いついたものらしい。

【PV情報】
PV(丹下紘希監督)は架空のバンドである「Mr.ADULTS」が登場し、終盤で桜井が「Mr.ADULTS」のメンバーが捨てた同バンドの名前と一緒に「Mr.Children」と書かれた紙を拾い、画面に「1989年 Mr.Children結成前日」のテロップが出て立ち去る桜井の後姿で終わる。その紙が「Mr.Children」の由来であったことを示唆している。
このPVは「SPACE SHOWER Music Video Awards 04」で、「BEST VIDEO OF THE YEAR」と「BEST GROUP VIDEO」の2つの賞を受賞した。メンバーも「くるみ」のPVが一番好きと公言している。

【収録アルバム】
『シフクノオト』
『Mr.Children 2001-2005』



くるみ22

★★きみに読む物語 The Notebook

The Notebook09

MovieWalkerより抜粋
2005年2月5日(土)公開

【作品情報】
ニコラス・スパークスのベストセラー小説を映画化した正統派の青春ラブ・ロマンス。身分違いの若い男女の愛の軌跡が、ある老人の回想を通して詩情豊かにつづられる。

【ストーリー】
とある療養施設に暮らす初老の女性(ジーナ・ローランズ)は、アルツハイマー病によって過去の思い出を失ってしまっている。そんな彼女のもとに、デュークと名乗る男性(ジェームズ・ガーナー)が定期的に通って、とある恋の物語を読み聞かせてやっている。1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。家族とひと夏を過ごすためにこの土地にやってきた良家の子女、17歳のアリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)は、材木工場で働く地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と恋におちる。しかしアリーの両親は2人の交際を認めず、夏の終わりと共に彼らの仲は引き裂かれた。アリーは学校へ、ノアは勃発した第2次世界大戦へ出兵。やがてアリーは、戦時下にボランティアで看護した元兵士のロン(ジェームズ・マーデン)と新たな恋におちる。富裕な弁護士であるロンとの縁組に、今度はアリーの両親も大賛成。そしてロンとの結婚式が目前に迫ったある日、アリーは地元の新聞に掲載された写真にノアの姿を見つける。

The Notebook01

【作品データ】
原題 The Notebook
製作年 2004年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 123分

【スタッフ】
監督 ニック・カサヴェテス
脚本 ジェレミー・レヴェン 、 ジャン・サルディ
原作 ニコラス・スパークス

【キャスト】
Alice Hamilton: レイチェル・マクアダムス
Noah Calhoun: ライアン・ゴズリング
Duke: ジェームズ・ガーナー
Alice Calhoun: ジーナ・ローランズ
Lon Hammond Jr.: ジェームズ・マースデン
Frank Calhoun: サム・シェパード
Anne Hamilton: ジョアン・アレン


The Notebook02

【マイレビュー】
う~ん、恋愛映画と言ってしまうのはちょっと違うかな。「究極の愛情物語」って表現がぴったりだ。
でも僕はところどころ、「それは違うんじゃないか??」って思える部分も多々あったが、民族の違いなのかもしれないと思い直した。

自由奔放で快活なアリス(レイチェル・マクアダムス)といつも淋しげで翳りがあるノア(ライアン・ゴズリング)、僕は自然とノア側に立って観たが、本当にやりきれない日々を過ごしたんだろうなって思う。それほどまで引きずったり惚れ倒すことってまさに一生に一度っていうか一生モンだ。
彼女には確かに素晴らしい魅力がある。(っていうか女優さんなんだから当たり前と言えば当たり前なんだけど、)「惚れてまうやろ~」と思う。しかもこの映画の中の彼女はとても自然だし、二人とも演技でやっているとは思えないぐらいで本当にこの二人は愛し合ってるぞ~なんて思えるシーンが数多くある。

画像検索すると雨の中のキスシーンが多く、もっと彼らのいろんな表情の画像が検索できたらいいのになって思った。
これらも拾い画像を加工して載せたものだが、もっともっと秀逸なシーンは数多くあったはずなのだがほとんどヒットしなかった。この映画観たのは二度目だが今日はたまたまCATVで観たのでキャプチャが保存できなかったのが痛い。

The Notebook04

老人同士が語り合う。そしてじいちゃんのデューク(ジェームズ・ガーナー)がハードカバーの本を読み、ばあちゃん(ジーナ・ローランズ)がそれを聴いている。このばあちゃん、認知症で入院しているのだが、どういう関係でこの物語に絡んでいくかは最後のほうできちんと明かされる。なのでそれはここでは伏せておこう。果たしてじいちゃんのその「ひたすら」な思いがばあちゃんに通じるのだろうか。
役柄としてちょっとじいちゃんとばあちゃんのキャラクターのイメージが違いすぎる気がしたが、それはそれでまあ良しとしておこう。

キスシーンが多く、小さな子供にはちょっと見せられないかも。だから早く寝かしつけて、少し冷めたぐらいの夫婦でご覧いただくのがいいかもね(笑)。
総合的にはとっても秀逸な映画だと思う。

鼻をかむティッシュか、涙拭きのタオルハンカチを用意しておきましょう。

The Notebook08

★★ダブリンの街角で ONCE

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またいい映画に出会った。
すばらしい人物描写である。

夢と生活感がいっぱい溢れた、現実的な夢のあるお話に仕上がっている。
全編に流れるメロディーがどれもステキで、弾き語りをやったり、ギターやピアノをやる人なら誰もが抱く夢のお話である。
恋愛映画と評する人たちも多いが僕はそう思わなかった。
ごく自然に出会った人たちを取り巻く友情物語のような感覚だった。

家に招かれたギター男が、独身とばかり思っていた女性には結婚して子供もいて唖然とするところや、夕飯時に近所の人が数人でテレビを見に来たり、人を招き入れたりするが、貧しくて女性が花売りと掃除で生計を立てている電話も無いアイルランドの家庭の姿が妙に新鮮に感じた。


「変なバンドに付き合わされてるよ」と携帯で友人と話をした録音スタジオ専属PAミキサーのディレクターが、曲が進むにしたがって目の前のバンドに魅了され、前のめりになっていく姿とか、すごく興味深く観れた。

ストーリーや映像描写には珍しく不自然さが全く無かった。
NGとか一切無く、8ミリカメラで一発撮りしたのではないかと思われるほど、雑踏の感じも、泣く赤ん坊も自然でシンプルな出来栄えであり、見ているこちら目線でも街角を歩いているような跳躍感のある映画である。

★おと・な・り

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人気モデルの撮影に忙しい日々を送りながらも、風景写真を撮りたいという思いを抱えるカメラマンの聡(岡田准一)。一方、フラワーデザイナーを目指して花屋のバイトをしながら、フランス留学を控えた七緒(麻生久美子)。同じアパートの隣同士に暮らす、30歳、恋人なしの二人は、顔を合わせたことは一度もない。口ずさむ「風をあつめて」のメロディー、フランス語、コーヒー豆を挽く音――。いつしか互いの生活音に癒しを感じるようになる。




ひさびさに良い邦画に出会った。
何気ない日常の「おと」を通じて、アパートの「おとなり」同士の心のふれあいを描いている。

やっぱり観て感じて欲しい映画だと思う。

出ている役者さんがとても良い。
V6の岡田准一と麻生久美子さんの演技がとても自然ですばらしい。
脇を固める役者さんもとてもすばらしい。

海外でもウケる作品だと思うし、多くの賞を獲れる秀逸な映画だと思う。

●マイ・ブルーベリー・ナイツ MY BLUEBERRY NIGHTS

マイ・ブルーベリー・ナイツ2


僕が大好きなジャズ歌手のノラ・ジョーンズ主演の映画でもあり、2度目の視聴をした。

共演しているレイチェル・ワイズ。以前からノラと顔が似ているなーって、思ってたが、ここでなんと共演してたんで、改めてビックリした。
ブラック・スワンのナタリー・ポートマンも美人のポーカー賭博師役で、ノラとともに新車のジャガーでカジノを転々とする。
この映画では、ケーキ屋カフェのオーナー兼バーテンダーでノラと共演のジュード・ロウがとてもカッコいいってところだ。ニューヨークのケーキ屋でブルーベリーケーキを作りながら、彼女の帰りを待つバーテンダーである。
日本で言えば福山雅治さんのような雰囲気をもつ俳優。何の役もこなせるような器用な俳優では無いと思うが、立ち振る舞いが絵になる役者だ。

見ていて絵になる俳優さんばかりで、ノラ自身とても演技が自然だ。
BGM曲はノラのボーカルのジャズで、それがとても雰囲気に会う。
ジャズはやはりアメリカのバーが似合う。

監督: ウォン・カーウァイ. 出演: ノラ・ジョーンズ, ジュード・ロウ.「花様年華」「2046」のウォン・カーウァイ監督が、自身初の英語作品に挑んだラブ・ストーリー。これが映画デビューとなるノラ・ジョーンズを主演に迎え、愛に傷ついたヒロインの心の彷徨を優しく見つめる。共演にジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ。ニューヨークのとあるカフェ。失恋したエリザベスは、この店のオーナー、ジェレミーが焼くブルーベリー・パイを食べ少しだけ心癒やされる。それでも、なかなか別れた恋人のことが忘れられない彼女は、ついに宛のない旅に出る。仕事をしながらメンフィス、ラスベガスとアメリカを横断していくエリザベス。彼女はその先々で、それぞれに愛を求め愛に傷つく人々と出会い、彼らと束の間の時間を共有していく中で新たな自分を見いだしていく。



マイ・ブルーベリー・ナイツ3

★グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち Good Will Hunting 

good_will_hunting

マット・デーモン主演のこの作品は、第70回アカデミー賞の「脚本賞」を受賞した作品なのだが、驚くことにその脚本自体を1992年当時ハーバード大学生だったマット・デーモン自身が書いている。しかもその脚本を親友だったこれまた共演のベン・アフレックに見せ、その後共同執筆したものなのだ。
またこの作品でアカデミー助演男優賞をロビン・ウィリアムスが受賞している。

マサチューセッツ工科大学の数学教授ランボーは学生たちに数学の難問を出す。世界屈指の名門校の学生ですら悪戦苦闘する中、それを簡単に解いたものが現れた。その人物は学生ではなく同大学に勤務するただのアルバイト清掃員ウィル(マット・デーモン)であった。
ランボーはウィルの非凡な才能に眼をつけ彼の才能を開花させようとするが、ウィルはケンカをしては鑑別所入りを繰り返す素行の悪い青年だった。ランボーはウィルを更生させるため様々な心理学者(セラピスト)にウィルを診てもらうが、皆ウィルにいいようにあしらわれサジを投げ出す始末。
最後の手段として、ランボーは学生時代の友人でコミュニティカレッジ(バンカーヒル・コミュニティ・カレッジ)で心理学を教えているショーン(ロビン・ウィリアムス)を紹介する。ウィルは最初はショーンをからかっていたものの、ショーンも自分と同じように心に深い傷を負っていることを知り次第に打ち解けていく。



大好きなシーンが数多くあるが、特に解体工事現場で一緒に働くウィル(マット・デーモン)に、親友のチャッキー(ベン・アフレック)が忠告する場面。
「お前は俺たちには無いものを持ってる。20年後今とおんなじようにこんなところで働いていたらお前をぶっ殺すからな!」「俺の一番好きな時間が分かるか。お前の家に車で迎えに行って、玄関の階段を上るまでの10秒間だ。」
というチャッキーのセリフ。いつもつるんでいる遊び仲間だが、とても熱い友情がこもっていていちばん秀逸なシーンだと思う。



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力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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