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▲キャリー

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2013年11月8日(金)公開

【作品情報】
スティーブン・キングの同名小説を鬼才、ブライアン・デ・パルマ監督が映画化するや、話題を呼んだ76年製作の傑作ホラーをクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイク。監督は『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース。

【ストーリー】
キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)は地味で内気、冴えない高校生で、学校では笑い者にされていた。家庭でも狂信的な母(ジュリアン・ムーア)に厳しく監視され、幸せとはいえない、孤独で鬱屈とした日々を送っている。ある日、キャリーへのいじめ事件をきっかけに、女子に人気の男子生徒トミー(アンセル・エルゴート)と、プロムパーティーに参加することになる。キャリーは母親の反対を押し切り、手作りのドレスに身を包み、パーティーへ出かける。

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【作品データ】
原題 Carrie
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 100分

【スタッフ】
監督 キンバリー・ピアース
脚本 ローレンス・D・コーエン 、 ロベルト・アギーレ=サカサ
原作 スティーヴン・キング

【キャスト】
キャリー・ホワイト:  クロエ・グレース・モレッツ
マーガレット・ホワイト:   ジュリアン・ムーア
リタ・デジャルダン先生:  ジュディー・グリア
クリス・ハーゲンセン:  ポーシャ・ダブルデイ
ビリー・ノーラン:  アレックス・ラッセル
スー・スネル:  ガブリエラ・ワイルド
トミー・ロス:  アンセル・エルゴート



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【マイレビュー】

今日の格言:  「主演女優が綺麗で可愛いとホラー映画も怖くない」 

あとで話すが、恐怖映画のトラウマを抱えたこんな僕に最後までしっかり観られてしまったっていうことだけでホラー映画としては ”失格” である。

クロエ・グレース・モレッツは子役のころから活躍している女優さんで最近は本当に綺麗になった。
現在まだ18歳である。
『キックアス』シリーズで多分当初は12~13歳でヒット・ガールを演じ、超有名になった。

そんなクロエ・グレース・モレッツが大量の豚の血を浴びてもなお可愛さが勝ってしまう映画だったので観れたってことだ。

76年の「キャリー」のほうが遥かに怖いはずだ。だってその『キャリー』は主演女優が本当に薄気味悪くて表情が引きつっていて、薄幸そうで・・、そんな感じがとにかく恐くてやはり当時は観れなかった。


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2013年「キャリー」では、同級生のいじめの質がすこし違って、スマホで動画を撮ってYouTubeにアップしたりと、ストーリー的には現代版になっていた。現代のほうがたとえイジメにおいても拡散スピードがハンパ無く早いのがわかる。

ストーリー的には決して怖いと言う映画だけでは無かった。
狂信的な母親に育てられたいじめられっ子の可哀想な女の子の物語だった。ストーリーは本当に単純なので決してわかりにくい映画ではない。性格が悪く自業自得ないじめっ子の女の腹いせのせいですべての人間がキャリーの怒りの渦に巻き込まれる。


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~僕はホラ-が大嫌い~

これから書くことを読んでいただければ僕は決してホラー映画好きの人たちをバカにしているわけでも、もちろん軽蔑しているものではないことをご理解いただけると思う。

僕は「ホラー嫌い」「オカルト嫌い」「ゾンビ嫌い」であることを隠していない。「恐いから」という理由にしているが、ニュアンス的には本当はちょっと違う。”映画館にさえ行かなければ” 僕は殆どのホラー映画はちゃんと観れるし、冷静に評価もできる。

”あの映画” 以外なら全部観れるのだ。


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今から40年以上前、中学1年生ぐらいのときだった。
近くのつつじ公園に頻繁に出る変態おじさん以外に僕には怖いものなど何も無かった。

ある日曜日、女子を含む同級生5人とその夏封切になったばかりの話題騒然のオカルト映画を観にいった。グループデートみたいなものだ。

映画がはじまり僕が観れたのは最初の15分程度だけ。僕はひとり耳をふさぎ目を固く閉じて永遠かと思うようなとてつもない長い2時間をそのシートで過ごした。

どちらかと言えば僕の誘いで実現した女子との恐怖映画鑑賞会だったが、映画館を出た後にも残る僕の不自然な態度はみんなわかっていて、僕は好きだった女子にも笑われてしまった。

いくら耳を塞いでも音声は漏れて聞こえてくる。
僕は13年間弱で過去最大の恐怖を我慢しつつ、強がりでシートを立つことも出来ず拘束されたような気持ちだった。僕のシートは汗でグショグショだったと思う。
それが完全なトラウマとなった。
いや、トラウマというより40年以上も経って現在に至るわけだから「トラウマ」というよりも「PTSD」のほうが遥かに近い。


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『エクソシスト』

今でもこのタイトルを見たり聞いたり、こうしてキーボードを打って文字にするだけでも恐い。
映画はリンダ・ブレア演じたリーガンがベッドで白目を剥くまでの15分程度の時間しか観ていない。あとは友達の話でしか知らない。主役の「リンダ・ブレア」なんて女優の名前は普通みんな忘れていると思うけど、僕は役名の「リーガン」だって頭を離れたことが無い。

その後40年を生きてきて何度かこの映画のワンカットが不意に目に飛び込んできてしまうこともあった。そんなときも瞬時に目を塞ぎチャンネルを変える癖がついている。
あの何拍子かもわからないオルゴールのような主題曲もそうだ。まったく関係ないバラエティーとかドラマの中でチョロっと流れるだけでも恐怖が蘇える。

妻には協力してもらわなければならない場合もあるのでそのトラウマのことはちゃんと話してある。
「大袈裟、もう大丈夫よ~」と妻は本当に可笑しそうにケラケラと笑うが、いや、まだだ。

そろそろこのトラウマとその後のPTSDも終わりにしなきゃいけないなと思う。今回そのトラウマを僕は初めて妻以外にこうして口外することにした。

一般的にトラウマというものは「逆療法以外では治せない」と僕は思っている。
すなわち僕は僕自身のホラー嫌いのルーツとなった恥辱的ともいえる過去経験を広く打ち明けることによって40年越しであの恐怖に立ち向かいトラウマを克服しようとしているのである。

ものすごく勇気がいる。
だけどいきなりラスボスには立ち向かえない。まずはこうして冒険の書をつくることから。





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だからその手始めにちょうど同時期に流行っていた恐怖映画、76年の「キャリー」のリブート作品であるこの2013年「キャリー」を観てみたということだ。

やっぱりクロエ・モレッツという役者を知っていて、色んな役柄の作品を観ているからだろう。なんかすでに情が移ってしまった女優さんっていう感じがして親近感があるため怖くないんだろうと自己分析したのだが・・・。


クロエ・モレッツは可愛くて親近感があるのは確かだが、もし彼女が「キャリー」じゃなくて「エクソシスト」の「リーガン」役をやったとしたらどうだろう。・・・やっぱりまだ今の僕には観れないんじゃないかな。


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✖コーリング / Dragonfly

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MovieWalkerより抜粋
2003年5月31日(土)公開

【作品情報】
ケビン・コスナー主演によるオカルト風ファンタジー。愛妻に先立たれた医師の周囲で起こる超常現象の謎を描く。スリリングなドラマの果てにはロマンチックな感動が!

【ストーリー】
最愛の妻エミリー(スザンナ・トンプソン)をベネズエラで喪った医師のジョー(ケヴィン・コスナー)。悲しみを忘れようと、不眠不休で仕事に打ち込むが、心に空いた穴は埋めようもない。そんなある日、妻のいた小児科病棟を訪れた彼は、瀕死の少年が必死に自分の名を呼ぶ場面に出くわした。翌日奇跡的に回復した少年は、「エミリーが助けてくれた」と語る。その日から、ジョーの周囲で奇妙な現象が起こる。妻の愛したトンボが季節はずれの空に現れ、封印したはずの思い出の品が、気がつけば元の場所にある。「これは、エミリーからのメッセージだ」。そう確信した彼は単身ベネズエラへ向かう……。

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【作品データ】
原題 Dragonfly
製作年 2002年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 105分

【スタッフ】
監督 トム・シャドヤック
脚本 デイヴィッド・セルツァー 、 ブランドン・キャンプ 、 マイク・トンプソン
原案 ブランドン・キャンプ 、 マイク・トンプソン

【キャスト】
Joe Darrow ケヴィン・コスナー
Emily Darrow スザンナ・トンプソン
Mrs. Belmont キャシー・ベイツ
Sister Madeline リンダ・ハント
Pilot ジェイコブ・ヴァルガス



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【マイレビュー】
作品情報では ”スリリングなドラマの果てにはロマンチックな感動が!(MovieWalker)” なんて書いてある。

10年ほど前の作品でケヴィン・コスナー主演だったので観てみたが、この映画ははっきり言って全然良くなかった。
この作品の✖評価はケヴィンに責任があるわけじゃない。
「秀逸シネマ紹介」のブログの主旨には反するが、監督や脚本や製作、それに総合的演出が悪いと映画が台無しになるというサンプルとして今回は紹介する。

この映画、脚本や演出のセンスが極めて悪い。
何故に ”中途半端なオカルト仕立て” にする必要があったのだろう。意味わからん!
原作がどうなっているのかは知らないが、映画化するにあたって首脳スタッフ陣の方向性コンセンサスがしっかり為されていたのか、素人の僕が心配になるほどだ。


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このトム・シャドヤックという監督、いままでの作品をwikiで調べてみたら、なんとジム・キャリーの「ライアー・ライアー」とか故・ロビン・ウィリアムズ主演の『パッチ・アダムス・トゥルー・ストーリー』の監督だった。
『パッチ・アダムス・・・』の評価は僕の「オススメの秀逸映画」★★星二つにランクインしている。

なるほど、おおむねのストーリーとしては『パッチ・アダムス・・・』とこの『コーリング』はよく似ているのだが、映画としての仕上がりが180度違う。
展開としては片やファンタジックに明るく、片やオカルト的に暗いのだ。

『パッチ・アダムス・トゥルー・ストーリー』でおいしい思いをした監督が、『コーリング』で極端な演出をして墓穴を掘った感じだ。首尾一貫性が無いとも言える。2007年の作品以降はまったく監督としての仕事をしていないのもわかる気がする。


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最近のケヴィン・コスナーは僕の一押しである。
特に直近の 『ラスト・ミッション』 のケヴィンは今までの数ある作品の中でいちばん「素に近く、人間っぽくて、気取りがとれて」いて逆に衝撃だった。
こんなちっぽけな僕が偉そうに言うけど、「本当に一流の役者になった」と思う。
言い換えれば、『老いを実感したときの半ば諦め的な潔さ』が出てきたのだ。

この『コーリング』は10年以上前の作品だが、そんなケヴィンの良さをまったく引き出せていなかった。


この作品に関して言えば、主人公の医師のジョー(ケヴィン・コスナー)が話す超常体験を誰一人として真剣に聞く大人が居ないってことに観ていてイライラする。映画なんだし協力しようという友人が普通は居るでしょ、一人ぐらい。そんな周りの反応だって少しは学習しろよって思ってしまう。

それに飼っている変な鳥が意味無くバタバタするし、急に息を吹き返す患者が居たり、早産患者や、自殺願望患者もいる。同僚や親友はクソの役にも立たないし、近所のおばさん(キャシー・ベイツ)にしても彼を宥めるか鳥の世話ぐらいしか出来ない。ベネズエラの胡散臭いパイロットも不自然すぎる行動に出るし。


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そういう場面場面でのやりきれない感覚はある種のビューワーへの狙いだし展開へのフリになるはずなのだ。ふつうはね、ボケが居たらツッコミは必要不可欠なのに、この映画ではもう完全放置。

この映画の特徴は”フリであるべきシーンに意味が無い”という致命的な欠陥だ。ホント気持ち悪いったらありゃしない。


結局はケヴィンが可哀想に”独り相撲”を取ってしまう映画に成り下がっているのだ。好きな俳優なだけに本当に残念でならない。

良かったのは”スリリングなドラマの果てにはロマンチックな感動が!(by MovieWalker)”でお馴染みのラストシーンだけだった(笑)。一度観てもらえばわかると思う。

今回は結構辛口でネタバレ的なことも書いちゃって悪いと思うけど、僕にしたら久々に観た駄作でまだイライラが解消できていないほどだ(笑)


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★es[エス] / Das Experiment

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webより抜粋
2002年6月22日(土)公開

【作品情報】
論争を呼んだ心理実験の実話に基づくサイコ・スリラー。模擬刑務所に収容された被験者たちを襲う惨劇を、スリリングに描く。ごく普通の人間の内に潜む狂気が衝撃的!

【ストーリー】
タクシー運転手兼記者の男タレク(モーリッツ・ブライプトロイ)はある日、『被験者求む』という新聞広告を目にする。その実験とは大学の地下に作られた擬似刑務所で20人の男を「看守」と「囚人」に分け、それぞれ与えられた役になり切り2週間生活するというものであった。 タレクは、2週間で4000マルク(約2000ユーロ、25万円)という高報酬と、刑務所の囚人の疑似体験という実験の特殊性が良い記事になると思い実験の様子を秘密裏に取材し、録画する為の超小型カメラを眼鏡に仕込み実験に参加する。彼は「77番」と呼ばれる囚人側となり当初はお互い側がお遊び気分でその境遇を楽しんでいたのだが・・・。

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【作品データ】
原題 Das Experiment
製作年 2001年
製作国 ドイツ
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間 119分

【スタッフ】
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本 マリオ・ジョルダーノ
原作 マリオ・ジョルダーノ

【キャスト】
タレク(囚人番号77):  モーリッツ・ブライブトロイ
シュタインホフ(囚人番号38) :  クリスチャン・ベルケル
ベルス(看守):  ユストゥス・フォン・ドーナニー
エッカート(看守) :  ティモ・ディールケス
ボッシュ(看守):  アントアーヌ・モノ
トーン教授 :  エドガー・ゼルゲ
ユッタ・グリム博士 :  アンドレア・サヴァツキー
ドラ :  マレン・エッゲルト



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【マイレビュー】

なんだかわからないけど冒頭から引き込まれる映画だった。観終わった感じとしてジャンル的には『心理サイコスリラー』になるのだろうか。あまり得意分野ではないが最後まで一気に観れた。実話を基にした映画で、リメイクもされている映画らしい。とても考えさせられる映画だった。


今回は「実話」映画なので若干のネタバレを含んだ内容で書こうと思う。
だが、この映画こそ観た人によって感想はまちまちだろう。そもそも映画とは観る側の感性によって変化するものだからである。そういう意味でよく出来た映画だったと思う。制作国が「ドイツ」っていうのはなんだかリアルすぎるが(笑)。

簡単なシミュレーション実験で対象者に選ばれた20名が10名ずつの看守役と囚人役にわかれ、モニターでその様子を2週間日を追って経過観察するというものだ。看守は囚人達を統率し、囚人達は看守の指示に従うというただそれだけのものである。

結果的には違法かつ空恐ろしい実験となったが学術的に貴重な資料になったことは間違いないだろう。たしかに ”ありえる現象” だと思えた。


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シミュレーションとはいえ建物も完全に刑務所内と同じである。
看守は制服を着て警棒まで装備する。囚人は素っ裸に囚人服を着せられ番号で呼ばれ、檻の中に閉じ込められる。
「優」と「劣」の状況がはじめから設定された状態から実験はスタートする。

当初は互いの立場を楽しんでふざけているのだが、徐々に支配側と従属側に変化してゆく。
看守側は集団的サディズムに目覚め、善も悪も正義も交錯し行動が徐々に暴力的にエスカレートしてゆく。抑圧や仕置きや罰、暴力支配によって囚人側は怒り、隷属し、畏怖の極限を通り越し精神の崩壊に向かってゆく。このあたりの過程が実話だけあってとてもリアルである。2週間でそこまで本当に変わってしまったのだろうか。

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人間の集団本能による行動変化を観察する実験であり、抑圧や弾圧によって人はどう変化するのか、それに被験者の隠された能力や秘められた本性や精神力を試される実験なのである。
看守と囚人という単純な実験だったのだが、おそらく国策での実験だろうと思う。

今なお現在世界中で起きている無法国家による人種差別、奴隷制度、言論統制、宗教弾圧、民主化阻止、支配を目的とする侵略戦争などによる民衆の怒りと悲しみ、それに届かぬ叫びや助けを求める声・・・その『縮図』なのだと僕は感じた。

現在進行形で非人道的に領土を広げている中国共産党あたりは真っ先に観るべき映画だ。彼らがどう感じるかは別だが。

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脱線劇場

~「正義」はどう発揮するか?~

「まさよし」さんじゃないよ。正義の味方の「せいぎ」である。

『正義』は大変重要な世の中の秩序である。生き方の手本となる「道徳」にも似ているがちょっと違う。
正義とは体制、支配、権力側に向けた矢のようなものである。
正義には勇気が必要で結果には賞賛が伴うものだ。
そこが道徳とは完全に違う。

ただ、『正義』ってよくよく考えると、それはつまるところ個々の心に存在する「あいまいな倫理観」でしかない。
しかしある意味、やってはならないことが書かれているだけの法律をも超越している。

時として厄介なそいつは ”いつ” ”どうやって” 発揮するのが最善なのか・・・って考えたことが皆さんにあるだろうか。
世界において、社会において、職場や学校、家庭において、どんな環境でも言える。
こんなご時世の中、自分の中の『正義』はいかに発揮すべきものなのかって僕は最近よく考える。

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両刃の剣なのだ。
タイミングによっては周りを巻き込むかもしれないし、ただのクレーマーに成り下がることもあるし、逆に因縁をつけられたり、適当にあしらわれて揉み消されたり、出すぎた杭として打たれたり、反乱分子、厄介者や頑固者、さらにはただの目立ちたがり屋とかと思われたりすることもあるだろう。要するに「正義の空回り」状態になることもあるからだ。

悲しいかな、スーパーマンでない限りは実社会ではとっさの単独行動は出来れば慎んだほうがいい

だから「正義」を発揮するときはじっくり考えて「仲間で行動を起こす」か「バックに大物をつけて」発揮するか、賞賛や評価を必要としないならば「身代わり」をたててそいつにやらせるぐらいしか方法が無いというのが僕なりの結論なのである。



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確信犯とは?

「確信犯」という意味を誤解・誤用している人が多い。

ウィキからの引用になるが、『確信犯』とは「道徳的、宗教的あるいは政治的な確信に基づいてなされる犯罪のこと」をいうのである。本人は ”自らの正当性を確信している” ことがポイントである。

殆どの人は ”悪いこととわかっていて” 罪を犯すことを「確信犯」だと思っている。
まったく正反対の意味で認識してしまっているってことだ。

僕らはそれを間違って日常的に使っていることが多い。
「アイツはいつも貰いタバコをするけど、確信犯だよな。」的な他愛も無い会話にも使われる。

他にそういう行為を上手く言い表す適当な単語が無いからなんだろうな。僕たちが日常的に使う『確信犯』に代わる言葉としては「非常識」ぐらいしか思い当たらない。
「アイツはいつも貰いタバコをするけど、非常識だよな。」・・・う~ん・・・
コミュニケーションとしての日常会話にしてはちょっと強めの批判的な意味合いにもなってしまうし、冗談めかしたニュアンスが単語ひとつで相当変わってしまう。誰かいい言葉を探し出して欲しい。

話が逸れたが、本来の意味の『確信犯』的人間がこの映画の中でも登場するので是非皆さんの目でその違いを見極めてもらいたいと思う。



人間は弱い生き物である。この映画を観てそれを痛感した。だから殆どの人間は群れていたいと思うのだ。

我慢には限界がある。恐怖にもいろいろある。行動の原点なるものはそれぞれ違うということもだ。
精神的・肉体的極限状態におかれたときに自己防衛本能はどう発揮されるのか。
人間はどこまでサディスティックになれるのか。
最後に発揮すべき人間としての尊厳や誇りとは何なのか。
何が本当の悪なのか。善とは何なのか。正義とはどうあるべきなのか。

感じ方は色々だし是非観てほしい秀逸映画だと思う。
「さあ不条理の世界にようこそ」そんな映画だった。

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★アフターライフ After.Life

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日本未公開
【作品情報】
死者と会話する特殊能力があり、死者の生前の数々の執着心を取り除き、まっすぐに死を受け入れさせようとする真摯な葬儀屋の話である。

【ストーリー】
恋人同士の小学校教師のアンナ(クリスティーナ・リッチ)と法律事務所弁護士のポール(ジャスティン・ロング)は最近になって気持ちのすれ違いが多い。久しぶりに外でのディナーをセッティングしたポールはシカゴへの栄転を機にアンナにプロポーズしようとするが話の切り出し方が悪く、早々に別れ話と勘違いしたアンナはレストランを飛び出し嵐のなか自動車事故を起こしてしまう。
アンナが気がつくとそこは、葬儀会社を営むエリオット・ディーコン(リーアム・ニーソン)の屋敷の地下室のベッドの上だった。エリオットから「あなたは死んだ。三日後の葬儀の準備を始める」と聞かされる。以下省略

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【作品データ】
配給 アンカー・ベイ・エンターテイメント
公開 2009年11月7日(AFI映画祭)2010年4月9日(限定)日本劇場未公開
上映時間 104分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

【スタッフ】
監督 アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
脚本 アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー ポール・ヴォスルー
製作 ビル・パーキンス ブラッド・マイケル=ギルバート セリーヌ・ラトレイ

【キャスト】
アンナ・タイラー: クリスティーナ・リッチ
ポール・コールマン: ジャスティン・ロング
エリオット・ディーコン: リーアム・ニーソン
ジャック: チャンドラー・カンタベリー
トム・ピーターソン: ジョシュ・チャールズ



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【マイレビュー】
この映画、「ホラー&オカルト」というジャンルに括るには少し違う。人の死をテーマにしたヒューマンミステリードラマと言ったほうが適切かと思う。
「ホラー&オカルト」というジャンルは苦手なのであまり観たりしない。
今日は「ホラー映画」というものを少し批評してからレビューを描きたい。

「脱線ネタ」はここから

【ホラー映画について】

僕は「ホラー&ショック&オカルト」映画ってのは自分にとって「無為」だと思う。単純に「嫌い」と言うべきだろうか。ホラー映画ほど『悪趣味』なものは無いとまで僕は思っている。
「13金」を真似た二流・三流の派手なスプラッター映画とか、「ジョーズ」や「ゾンビ」的な怪物キャラショック映画もそう。必ずキャンプ場やビーチやクルーザーの上とかでビキニで馬鹿騒ぎしている若者が襲われるパターンだ。ホラーにも分類もされないような出来の悪いものがほとんどだ。
突っ込みどころは満載だけど、考えさせられるって映画じゃないし、観終わって感動することなんて何にも無い。
流行だかなんだかしらないけどファウンドフッテージものも多い。映像ノイズや揺れ、音響効果で驚かしたり、ワザといきなりの展開でびっくりさせたりさ、実に姑息なやり方だと思うわけ。そういうの無しで真面目にやれよって思う。
どのみち「お化け屋敷」や「見世物小屋」と一緒だろって。



アフターライフ02

【ホラー好きなひとへ】

FC2にもホラー好きなアップ主さん達はものすごく多い。それを観る人たちも。だからけっして彼らを敵に回すつもりは無いけど、ホラー嫌いの過激発言をする代わりに僕なりに彼らの嗜好も理解はしておいたほうが良いと思ったりする。

不思議なことに彼らにとっては「恐怖」ってのが「マイナス要素」や「ストレス負荷」にはならないってことだ。要するに「怖いもの見たさ」ってことで、怖ければ怖いほど「楽しい」と感じるのかもしれない。それがホラー好きの彼らに共通する心理なのだと思うが、それすら僕にはなかなか理解しづらい。
ホラー映画は「フィクションだ」という大前提が彼らの頭にあって、現実的には全く起こりえないと信じている人たちだからだろう。勝手な偏見だが「人間嫌い」とか…ちょっと屈折した人間像を想像してしまう。
現実のほうがよっぽど怖いと感じている人たちなのかもしれないし、あるいはその真逆で、現実に起きている恐怖など対岸の火事のようにまったく意に介さないのかもしれない。平和ボケとも言える。社会では過剰なストレスを抱えているとか、何の変哲も無い日常生活に大きな刺激を欲しがっているとか。
いずれにしても現実としてホラー(恐怖)が自分や家族に降りかかることの無い「他人事」や「フィクション」と考えているうちが「華」である。この先ずっとホラー好きでいられるかは難しい。いまのうちに「免疫」を養っておくのもひとつの手だ。



アフターライフ04

この映画を観たきっかけは主役のリーアム・ニーソンが出てたのでとりあえず観てみようと思ったことにある。彼は「96時間」と言う映画で僕が男惚れした俳優である。この映画ではとても落ち着いた役柄を好演していて、一方でアンナ役のクリスティーナ・リッチのヌード姿が純粋に綺麗でそれにも惹かれて最後まで観てしまったというのが正直ななりゆきである。
難点をいえば、最初から最後までそのクリスティーナ・リッチの演技があまり上手いとは言えなかったところ。

アフターライフ10

ジャンル的にはホラーやオカルトに属するのかもしれないがこの作品はすこし違った。
死者に対する敬意がとても真面目で真摯で神聖だった。ストーリー展開も秀逸な映画だったと思う。
僕には何故かとても「よくわかる」映画だった。
亡くなった人が自分の死を認めようとせず彷徨い、それに残された家族や恋人が死を受け入れられず悲しみにくれること、直接触れたり想いが交わることは無いが、別々の世界でお互いがお互いを思う気持ちがよく伝わってきたと思う。

他のホラー映画のような驚かしたり怖がらせようとしたりする意図はこの映画にはほとんど無い。
良い映画でした。
アメリカ版「おくりびと」とも言えるかもしれない。

キリスト教下にあっては「魂」を尊重し、それほど「肉体」には執着しないと何かの本で読んだことがある。
しかしこの映画は静かに死者への尊厳に溢れていた。そこが他のアメリカ映画とは全く違う。
だがこれからも生きてゆく人にとって彼らの死をちゃんと受け入れられるようにこんなたおやかに丁寧に遺体を扱うのだと思うとすこし暖かな気持ちにもなった。

アフターライフ12
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力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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