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★告発のとき In the Valley of Elah

告発のとき03

MovieWalkerより抜粋
2008年6月28日(土)公開

【作品情報】
「クラッシュ」のポール・ハギス監督による人間ドラマ。イラク帰還兵たちの衝撃的な実話をもとに、父親の苦悩を描く問題作。父親役のトミー・リー・ジョーンズの熱演が光る。

【ストーリー】
2004年11月1日。ハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、息子で軍人のマイク(ジョナサン・タッカー)が軍から姿を消したという知らせを受ける。ハンクは元軍人警官で、マイクの兄も軍人。そんな軍人一家で育った息子が無許可離脱などするわけがないと、ハンクは不審に思う。そして妻ジョアン(スーザン・サランドン)を残し、マイクが帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。帰国したマイクと同じ隊の仲間、ペニング(ヴェス・チャサム)、ロング(メカッド・ブルックス)、オーティス(ヴィクトール・ウルフ)、ポナー(ジェイク・マクラフリン)は、皆マイクの行方を知らなかった。地元警察の女刑事エミリー・サンダース(シャーリーズ・セロン)がハンクに協力しマイクの捜索をしていた矢先に、マイクの焼死体が発見される。

告発のとき01

【作品データ】
原題 In the Valley of Elah
製作年 2007年
製作国 アメリカ
配給 ムービーアイ
上映時間 121分

【スタッフ】
監督 ポール・ハギス
脚本 ポール・ハギス
撮影監督 ロジャー・ディーキンス

【キャスト】
ハンク・ディアフィールド:  トミー・リー・ジョーンズ
エミリー・サンダース:  シャーリーズ・セロン
ジョアン・ディアフィールド:  スーザン・サランドン
カーネリー大佐:  ジェームズ・フランコ
マイク・ディアフィールド:  ジョナサン・タッカー
エヴィ:  フランシス・フィッシャー
カークランダー警部補:  ジェイソン・パトリック
ブシュワルド所長:  ジョシュ・ブローリン
ペニング伍長:  ヴェス・チャサム


告発のとき05

【マイレビュー】
実話にヒントを得た作品だとのこと。僕の好きなアカデミー賞作品賞映画「CRASH」のポール・ハギス監督作品である。
期待をこめて観た。期待を裏切らない素晴らしい映画だった。
主演のトミー・リー・ジョーンズとシャーリーズ・セロン、ともに好きな俳優である。
好きなシーンは下の写真の部分だ。
ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)がエミリー(シャーリーズ・セロン)の子供に神話を聞かせるシーンである。そのあとその子供がどの程度変化したか、すこし笑ってしまうこの映画では貴重なシーンだった。

告発のとき11

僕達は戦場に行った事が無い。
だから戦場での兵士の本当の苦しみなどわかるはずがない。だからむやみに関係ない人間が無責任に戦争責任や戦時中の出来事を白か黒かで片付けることなど出来ないと思う。
戦場に行った者だけがその悲惨さを語れる資格がある。そして戦争が必要かそうでないかという極論も評論家なんかじゃなく兵士が語るべきだと思う。たとえ軍の厳しい規律があろうとも関係ない。政治家だろうと関係ない。戦争を戦地で生で体験してきた人間が語ること以上の重みは絶対に無いはずだ。帰還した兵士にはそういう絶対的かつ保護的な発言権を認めるか、あるいは戦死した兵士の家族には終身生活保障恩赦を与えるべきだと思う。
安全な場所にいる人間には全くわからない世界なのだということをこういう映画は語っているのだと思う。

告発のとき12

戦場という生死を賭ける現場に実際に赴いた兵士が、その悲惨な体験から、本国に帰還してもまともに生活を送れないということを数多くの資料やこういうドキュメントタッチの映画から知っている。退役した兵士が精神的な病に侵され奇行を繰り返すようになってしまったりすることもある。帰還して72時間の短期休暇の後、また戦地に赴くことなどイヤでイヤでしょうがないと思う。脱走兵もとても多いと聞く。この映画も帰還兵に関わる問題を国や軍が隠蔽しようとする現状を浮き彫りにしたかったのだろうと思う。

アメリカ陸軍のイラク派兵部隊の心の闇部分を抉り、軍が隠したい真実や派兵の実態がだんだんと解ってくる。実直な父親と真実を暴き正義を貫く女性軍警察官の信頼関係が深まることにリンクしている。目を背けたくなる真実も見えてくる。

告発のとき15


息子がいるはずのキャンプに車で向かうハンクが、ある場所で星条旗が逆さまに掲揚されているのを見てその家の主に語るシーンがある。とても実直で厳格で潔癖症のハンクである。
「逆さの国旗がどういう意味か解るか。国際的な救難信号なんだ。望みが全く絶たれてとても困ってる。どうか助けに来てくれという意味なんだ。」と語るシーンがある。
ひとつ物知りになったけど、この映画をご覧いただく方にはこのセリフをぜひお忘れなきように。

告発のとき02

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★インサイダー The Insider

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MovieWalkerより
【作品情報】
男臭い役ならおまかせのベテラン、A・パチーノがバーグマン役に。報道陣としてのプライドを捨てず、権力にも屈しないキャラクターが、硬派な存在感にハマっている。

【ストーリー(抜粋)】
CBSの人気報道番組『60ミニッツ』のプロデューサー、ローウェル・バーグマン(アル・パチーノ)はタバコ産業の極秘資料を入手。彼は全米第3位の企業ブラウン&ウィリアム(B&W)社の元研究開発部門副社長ジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)と接触。彼はB&W社が利潤追求のためタバコに不正な手段で人体に有害な物質を加えているという秘密を握っていたが、病気の娘の医療手当をはじめ家族の生活を守るため、B&W社の終身守秘契約に同意していた。彼がマスコミと接触したことを知った社は、陰日向に彼とその家族に圧力と脅迫を加える。信念と生活への不安の板挟みでワイガンドは苦悩するが、ついに番組のインタヴューに応じ、法廷で宣誓証言することを決意。番組の看板ジャーナリスト、マイク・ウォレス(クリストファー・プラマー)のインタヴュー収録も終わったが…。
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【作品データ】
原題 The Insider
製作年 1999年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 158分

【スタッフ】
監督 マイケル・マン
脚本 エリック・ロス 、 マイケル・マン
原作 マリー・ブレナー

【キャスト】
Lowell Bergman アル・パチーノ
Jeffrey Wigand ラッセル・クロウ
Mike Wallace クリストファー・プラマー



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【マイレビュー】
あの「グラディエーター」主演のラッセル・クロウがこの映画ではスーツを着て銀縁の眼鏡をかけている。後半にかけては無償ひげでヨレヨレになってゆく。正義を貫き家族を守るという信念とそれを脅かす巨悪企業からの脅迫や揺さぶりに耐えその苦悩のはざまで闘う姿が観ているこちらにも痛々しくさえ感じる。いったい何が彼をそんな危ない行動に駆り立てたのか…それは観てのお楽しみである。

時代や手法は違えど”権力との戦い”という面では「グラディエーター」と同様である。この作品でアカデミー賞主演男優賞候補に挙がったが受賞はしていない。ただやはりラッセル・クロウの演技がものすごく光っていた。
またアル・パチーノの演ずるバーグマンというテレビ局のプロデューサー兼ジャーナリスト役も彼自身の個性に比例してとても自然に感じる。すこしガラは悪いがとても誠実で、正義感に溢れ、真実をとことん追究してゆく姿はかっこいい。とても油が乗っている時期の作品である

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この映画は実話がもとであり当時は歴史上稀に見る一大裁判となったものであるが一部には誇張をしてあるとの解説もあった。
現在ではタバコの害についてはすでに周知の事実ではあるが、当時巨大タバコ産業各社が握りつぶしたい真実(ここでは内緒)は企業存続にかかわる重大なものであり、あらゆる手を使って告発や報道をさせまいと陰謀や脅迫の限りを尽くして二人を追い詰める。

この映画の題名の「インサイダー」とは「内部告発者」の事を指している。
タバコ産業にとってのインサイダーがラッセル・クロウ、テレビ局にとってのインサイダーがアル・パチーノという二重構図である。それぞれがそれぞれの立場で苦心している。
彼ら二人の友情とも言える信頼関係が成立してゆくまでは波乱の連続で展開が二転三転してゆく。怒りがこみ上げ手に汗を握り締めるほどの緊迫感である。

どういう手段で、あるいは何を犠牲にして、彼らが正義を貫くことが出来るのか?そこがこの映画の一番の見どころであり、ハラハラする部分である。

巨大権力に屈しない二人の活躍を心から応援したくなる秀逸映画だ。




すこし脱線するが、現在でも報道機関内部では真実の報道が上層部の経営陣によって握りつぶされ現場での命がけの取材が水泡に帰す事態も多々ありえるだろう。政治家や巨大企業からの圧力によって報道機関が報道機関としての『魂』を売る愚行である。
また当時はもちろんインターネットが普及しているでもなく携帯電話がやっとの時代である。報道というものはテレビ・ラジオ・新聞以外には全く存在しなかった。そこから発信される情報が一般人が知ることが出来るすべてであった。
したがって実際に巨悪企業がM&A(買収あるいは企業提携や合併話)あるいは大きな資金提供をスポンサー頼りのテレビ局に持ちかければ、いとも簡単に情報操作や隠蔽も出来たはずである。あ~こわいこわい。
今はインターネットが普及し一般人がジャーナリズムを発揮することも出来るが、一般人が知ることの出来る範囲は表面的あるいは誰もが閲覧可能な事象だけというのが現状であり、その点アメリカ同様日本でも報道に関しては旧態依然である。
脱線はここまで(笑)


insider6.jpg余談だが、
この映画の中で日本人に興味深いシーンがある。ちょうど上の写真である。
二人が日本料理店で掘りごたつのテーブルに向かい合って食事をしている。この役でラッセル・クロウは日本にもいたという設定になっているので日本語も流暢にしゃべり、非常に発音もアクセントもいい。おかみさんに「天ぷら」と「追加のお銚子一本」を注文するシーンがあるのでお見逃し無く。



★コネクション マフィアたちの法廷

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「十二人の怒れる男」「評決」の名匠シドニー・ルメットが、ビン・ディーゼルを主演に迎えた法廷劇。1987年から88年の21カ月間におよび、アメリカ史上最長の刑事裁判として歴史に残るマフィアのルッケーゼ・ファミリー裁判を映画化した。ニュージャージーの悪名高いマフィアの一味、ルッケーゼ・ファミリーに属するジャッキー・ディノーシオ(ビン・ディーゼル)は、麻薬取引の現場を押さえられ逮捕される。刑期を短くするため仲間を売るように検事から司法取引を持ちかけられるが、仲間を裏切ることが許せないジャッキーは取引を拒否。裁判では、被告人でありながら自らの弁護も行うという驚きの行動に出る。



実話に基づいた映画で、ほとんどが法廷と刑務所のシーンだけの映画なのだが、そこはかとなく拡がりのある映画である。主役のビン・ディーゼルという俳優は、ほかの映画では見かけたことが無かったが、とても素晴らしい。絶対に仲間を裏切らない主人公として、彼の演技力や魅力が一杯詰まった映画である。

金に困った麻薬中毒の舎弟が分け前欲しさにルッケーゼファミリーの若頭ジャッキー・ディノーシオ(ビン・ディーゼル)を拳銃で撃つところから物語が始まる。死を覚悟したルッケーゼだったが、幸い命は取り留めたが、仲間をかばい警察には撃った犯人など見ていないと証言する。退院したディノーシオは警察による麻薬取引のおとり捜査にひっかかり逮捕され、差別裁判で刑期30年を言い渡される。
イタリア人差別が残る時代のギャング一掃の摘発と全員の有罪立証をもくろむ検察が、刑期を短くするよう計らう代わりに微罪で逮捕した仲間全員を売るよう、ジャッキーに司法取引を持ちかけ、内部分裂や仲間割れを誘うところからこの映画が面白くなる。当初仲間も疑心暗鬼の目ででジャッキーを見ていたが、裁判が進むにつれ、改めてジャッキーの義理人情に厚い人間性が仲間に浸透してゆく。
果たして600日以上にわたった裁判の陪審員評決はいかに?!

自らを弁護する彼のユーモアと人間性溢れる弁舌と逸話は、この裁判のなかでの一番の見どころであり、面白いところである。

図らずも日本人固有の美徳とも繋がる部分が多々あり、実話としてとてもいいお話である。

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プロフィール

力蔵

Author:力蔵

こんにちは、『秀逸シネマ紹介中!』管理人の大の映画ファン「力蔵」と申します どうぞよろしくおねがいします 
辛口批評を多く含んだ映画レビューを書かせていただいてます 
甚だ僭越なのですが僕なりの評価点がわかるように各映画タイトルの頭に6段階の記号を付けています 記号の意味は以下の通りです

★★★ 超とびきり秀逸シネマ!
★★ お勧め秀逸シネマ
★ 秀逸シネマ
● そこそこシネマ
▲ いまいちシネマ
✖ がっかりシネマ


僕は主に洋画が好きでアクション・サスペンス・ミステリー・パニック・SF・スパイ・政治・戦争モノなどで「ストーリー性」重視な作品をよく観ます あまり好みで無いジャンルはホラーやオカルトやコミカルドタバタ系です ゾンビ・バンパイヤなどの怪物系や幻想・魔法系それにアニメもあまり観ません ただ食わず嫌いもありますので僕が観ないジャンルにお勧めの映画があればぜひ教えて欲しいと思います

記事には気に入ったカットシーンを何枚か貼り付けています ネタバレは極力避けるように心がけていますが作品情報については「MovieWalker」さんから大まかに引用させていただいています 是非観て欲しい肝心なお楽しみの部分は皆さまにしっかり残しておきます

こんな拙い僕の映画評論が皆様の参考になれば幸いです



好きな男優:
マット・デイモン
ショーン・ペン
デンゼル・ワシントン
ケヴィン・コスナー


好きな女優:
シアーシャ・ローナン
ナオミ・ワッツ
ニコール・キッドマン
ルーニー・マーラ
ナタリー・ポートマン

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